第六回では日本の対外的諸制度に関して学んだ。九条・日米安保を二柱とする吉田路線は、矛盾しているように見える。これは当時の国際社会で最善策を打ち続けた果ての副産物である。戦争はしないと決めても、戦力を持つ必要はある。確かにそうなのだが、戦力を持っていながら「戦争はしない」という主張は説得力が欠ける。このどっちつかずが、国内外から批判を受けがちである。Read less