秋学期 ゼミ発表プレゼン資料
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否定的感情状態における食品カロリーの推定
社 14-0518 岩崎 廉
田中久美子(2015). 食品カロリー量推定におけるテスト不安と摂取抑制との関係 健康心
理学,28,15-21
問題と目的
キーワード
ヘルスハロー効果:食品のある特徴を手がかりとして、食品を健康、不健康の二分法に従っ
て分類し、全体的なカロリー量を推定するカテゴリー駆動型決定バイアスである。
・カロリーに対するバイアスが発生する
情動的接触:不安、悲しみ、怒りなどの否定的感情の調整やストレス対処を目的としたコー
ピング方略としての食行動傾向のことである。
否定的感情状態(不安、悲しみ、怒り)
目的
テスト不安によって情動調整も目的とする接触意図が高まり、接触抑制とのジレンマが
生じやすい場合も、健康的食品はカロリー量が過小評価され、不健康的食品は課題評価され
健康的な食べ物
果物や野菜
不健康的な食べ物
チョコレートやポテトチップス
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自然環境が主観的 well-being に与える効果
松村治(2014). 自然とのふれあいが多面的な主観的 well-being にあたえる影響について-
地域社会に対するポジティブな認知を含めて- 健康心理学
問題と目的
キーワード
Well-being:健康で安心なこと、満足できる生活状態。
目的
自然とのふれあいの社会的関係の促進を介しての間接効果について検討するとともに、主
観的 well-being にどの程度の影響をあたえるかを示す総合効果についても検討すること。
方法
横浜市の郊外地区の全世帯に対しての質問紙調査(131 名、男 65、女 66、平均年齢 50)
・自然とのふれあいに関する質問
・地域社会の活動への参加の程度
・コミュニティ感覚、地域への愛着
・主観的 well-being
よい自然環境
山や海、公園
社会的関係
コミュニティ感覚
地域への愛着
主観的 well-being
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結果・考察
重回帰分析→自然とのふれあい、地域に対するポジティブな認知はともに主観的 well-being
の 5 つの要素とトータル well-being との間に有意な相関を示した。
◎自然とふれあうことは社会的関係を促進するということを示した。
◎自然とのふれあいは地域活動への参加を促進することで、地域に対するポジティブな認知
を高めることを示した。
発表者のコメント
否定的な感情な時には、高カロリーな菓子類に対して実際の数値よりも低く見積もるこ
とで、その行動事態を合理化する傾向があると知り、人間は無意識の中でも都合良く物事を
考えているのだと思いました。今回の発表では健康心理学から論文を 3 本とも選択しまし
たが、全体的に興味がもてたので卒論は健康心理学関連についてしようと考えています。