新人研修 純音聴力検査

1. 純音聴力検査
狩野 章太郎
新人研修

2. 純音聴力検査
短い単純な音を用いて、どれくらい小さな音まできこえるかの
閾値を求める、最も標準的な聴力検査である。専用のオージオ
メータを用いて防音室内で行われる。

4. 専用の端子（骨導受話器）を乳様突起にあてて、音を振動としてあたえるのが、骨
導聴力検査である。
振動は骨導受話器から頭蓋骨に伝えられ、外耳や中耳の状態と無関係に直接両側の
内耳に到達する。
左耳の骨導聴力を測定する場面
左側の乳様突起に骨導受話器を当て
、右耳には気導受話器で雑音をきか
せてマスキングする

6. 医師が耳垢がないか診察する
眼鏡やイヤリングを外す
被験者はオージオメーターの操作が見えない位置に座る
気道受話器、骨導受話器ともすき間のできないように装着す
る
検査音は断続音（ピ、ピ、ピ、ピ） 1 秒間に 2 回 (2Hz)
きこえている間はボタンを押すように指示する

10. 気導聴力が悪くても骨導聴力が正
常であれば、難聴の原因は外耳や
中耳に限定されていることになり
、これを伝音難聴と呼ぶ。
骨導聴力が悪ければ内耳あ
るいはより中枢側に問題が
あることになり、これを感
音難聴と呼ぶ。
両者が混在する状態を混合
性難聴と呼ぶ。

12. 気導聴力検査でマスキングが必要な場面

14. 気導聴力検査でマスキングが必要ない場面

16. 骨導聴力検査では常にマスキングが必要である