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B_話す基本技術_司会の要素_201402.docx
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2014.3 総合図書館 久保山
司会の要素: 円滑に議論を進めるために ~プレゼン入門“話す”基本技術~
●役割
(1) 全体の進行
(2) 議論を効率的に、活発に
(3) 発表者のサポート (特に、発表や提案の場面では)
●全体の進行
・進行管理は最低限の役割
「これから○○を始めます」
「では、次に△△に移ります」
「では、以上で○○を終了します。どうもありがとうございました。」
・構成を意識して、つなぎの言葉を使う。
・始めるのも終えるのも、司会の役割
●発言を促すために
・「質問はありませんか」で終わらせない。誰かを指名して、発言を促す。
・その指名する人は、その議論を発展させてくれそうな人を選ぶ。
●議論を効率的に、活発に (特に、会議型の場面)
・意見を出し合うブレスト的な議論をする場面か、集約する場面か、どういう風に進
めるか考える。それを「型」を使って、参加者に伝える。
「まずはいろいろ考えを出してください」や、「そろそろ集約していこうと思いますが」
など。
・議論の中で、方向性が見えてきたらそれをベースに進める。弱点をつぶしていくな
ら「○○の論拠の弱いところがあれば出してください」など。
・時々、要約する。
・脱線しそうな人がいたら抑える(!?)
・ホワイトボードや付箋を使って、論点や方向性を整理。「見える化」
●星形議論
・アイデアの展開を期待する
(単なる一対一のやり取りにしない。但し、場面によりけり。)
●司会を中心にした議論
・原則的に、発言は司会の了承を得てから
(司会を無視して、勝手に盛り上がらない)
-------------------------------
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B_話す基本技術_司会の要素_201402.docx
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●司会をするとスマートな出席者になれる
・進行のフォロー、議論の整理ができる(特に行き詰まってくると)
→有意義な議論
・進行を乱す発言をしなくなる。司会を無視して発言しなくなる。発言前に司会に「(ち
ょっと発言して)いいですか」と。
-------------------------------
●座席の配置
●10 分前には会場入り
事前に進行方法を確認
●会場運営
座席の配置 (互いの顔が見やすい配置。スクール形式、ロの字型)
資料 (机の上に置くか、入口に積むか)
照明 (プロジェクタを使うときに、やたらと暗くしない)
空調 (寒すぎ、暑過ぎは、議論に集中できない。出席者が空調調整に席を立ったり
しないよう)
適度な休憩
-------------------------------
●べからず集
・自分ばかり話す
(発言したいことがあっても、出席者に先に発言を求めるのがベター)
●学会発表の司会、質疑応答の場面などで便利な言葉
「それでは次に、○○さんの発表に移ります。○○さん、よろしくお願いします。」
「これから質疑応答に移ります。質問等のある方は、挙手の上、ご所属とお名前をお
っしゃってから、ご発言下さい」
・「また(時間も限られていますので/多くの方に発言いただきたいので)、ご質問[ご発
言]は、手短にしていただけるようにお願いします」
・「また、ご発言は”質問"に限らせていただきます。"ご意見"については控えていただけ
るようお願いします」
-------------------------------
●民主的な議論
・それぞれの参加者の公平な発言機会(回数と長さ)
→ なるべく均等になるように進行
・それぞれの(対立する)意見について、公平な発言機会(回数と長さ)
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B_話す基本技術_司会の要素_201402.docx
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※参加者単位で公平な発言機会だと、少数派が圧倒的に不利
→ それぞれの意見単位で、なるべく均等になるように進行
・多数決=民主主義 か? 民主的な議論について
民主的な議論を前提とした、決議するための一つの手段
多数決で決議するかどうかを参加者に問うのが原則
民主的な議論 = 少数意見も含めて発言の機会が保証され、議論を尽くすこと
(*) どのような意見も発言すること許されるか。
現実的には、時間等の制約もあるため一定の範囲はあると考えます。
(例:社内の完全禁煙ロードマップ作成を社長から指示された会議で「自由に
吸わせてほしい」と言うのは是か非か。)
・多数決で決議したあとに行いたいこと
「少数意見だった方の賛成[反対]理由をお伺いします」
- 少数意見の考慮、少数意見の表明機会
(*) 公的であればあるほど、「議長」は、発言権・投票権・発議権はない。
「議長」選出の手続きがある。
-------------------------------
●(補足)アイスブレイク
・特に知らないメンバーで会議やグループワークを行うときに。
場を暖める、話しやすくするために。
・普通の会議でも、ひとこと話すのを一周させる方法もある。
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  • 1. C B_話す基本技術_司会の要素_201402.docx 1 / 3 2014.3 総合図書館 久保山 司会の要素: 円滑に議論を進めるために ~プレゼン入門“話す”基本技術~ ●役割 (1) 全体の進行 (2) 議論を効率的に、活発に (3) 発表者のサポート (特に、発表や提案の場面では) ●全体の進行 ・進行管理は最低限の役割 「これから○○を始めます」 「では、次に△△に移ります」 「では、以上で○○を終了します。どうもありがとうございました。」 ・構成を意識して、つなぎの言葉を使う。 ・始めるのも終えるのも、司会の役割 ●発言を促すために ・「質問はありませんか」で終わらせない。誰かを指名して、発言を促す。 ・その指名する人は、その議論を発展させてくれそうな人を選ぶ。 ●議論を効率的に、活発に (特に、会議型の場面) ・意見を出し合うブレスト的な議論をする場面か、集約する場面か、どういう風に進 めるか考える。それを「型」を使って、参加者に伝える。 「まずはいろいろ考えを出してください」や、「そろそろ集約していこうと思いますが」 など。 ・議論の中で、方向性が見えてきたらそれをベースに進める。弱点をつぶしていくな ら「○○の論拠の弱いところがあれば出してください」など。 ・時々、要約する。 ・脱線しそうな人がいたら抑える(!?) ・ホワイトボードや付箋を使って、論点や方向性を整理。「見える化」 ●星形議論 ・アイデアの展開を期待する (単なる一対一のやり取りにしない。但し、場面によりけり。) ●司会を中心にした議論 ・原則的に、発言は司会の了承を得てから (司会を無視して、勝手に盛り上がらない) -------------------------------
  • 2. C B_話す基本技術_司会の要素_201402.docx 2 / 3 ●司会をするとスマートな出席者になれる ・進行のフォロー、議論の整理ができる(特に行き詰まってくると) →有意義な議論 ・進行を乱す発言をしなくなる。司会を無視して発言しなくなる。発言前に司会に「(ち ょっと発言して)いいですか」と。 ------------------------------- ●座席の配置 ●10 分前には会場入り 事前に進行方法を確認 ●会場運営 座席の配置 (互いの顔が見やすい配置。スクール形式、ロの字型) 資料 (机の上に置くか、入口に積むか) 照明 (プロジェクタを使うときに、やたらと暗くしない) 空調 (寒すぎ、暑過ぎは、議論に集中できない。出席者が空調調整に席を立ったり しないよう) 適度な休憩 ------------------------------- ●べからず集 ・自分ばかり話す (発言したいことがあっても、出席者に先に発言を求めるのがベター) ●学会発表の司会、質疑応答の場面などで便利な言葉 「それでは次に、○○さんの発表に移ります。○○さん、よろしくお願いします。」 「これから質疑応答に移ります。質問等のある方は、挙手の上、ご所属とお名前をお っしゃってから、ご発言下さい」 ・「また(時間も限られていますので/多くの方に発言いただきたいので)、ご質問[ご発 言]は、手短にしていただけるようにお願いします」 ・「また、ご発言は”質問"に限らせていただきます。"ご意見"については控えていただけ るようお願いします」 ------------------------------- ●民主的な議論 ・それぞれの参加者の公平な発言機会(回数と長さ) → なるべく均等になるように進行 ・それぞれの(対立する)意見について、公平な発言機会(回数と長さ)
  • 3. C B_話す基本技術_司会の要素_201402.docx 3 / 3 ※参加者単位で公平な発言機会だと、少数派が圧倒的に不利 → それぞれの意見単位で、なるべく均等になるように進行 ・多数決=民主主義 か? 民主的な議論について 民主的な議論を前提とした、決議するための一つの手段 多数決で決議するかどうかを参加者に問うのが原則 民主的な議論 = 少数意見も含めて発言の機会が保証され、議論を尽くすこと (*) どのような意見も発言すること許されるか。 現実的には、時間等の制約もあるため一定の範囲はあると考えます。 (例:社内の完全禁煙ロードマップ作成を社長から指示された会議で「自由に 吸わせてほしい」と言うのは是か非か。) ・多数決で決議したあとに行いたいこと 「少数意見だった方の賛成[反対]理由をお伺いします」 - 少数意見の考慮、少数意見の表明機会 (*) 公的であればあるほど、「議長」は、発言権・投票権・発議権はない。 「議長」選出の手続きがある。 ------------------------------- ●(補足)アイスブレイク ・特に知らないメンバーで会議やグループワークを行うときに。 場を暖める、話しやすくするために。 ・普通の会議でも、ひとこと話すのを一周させる方法もある。 以 上