【スライドで未来を語る】シリーズ01〜就活のミライ〜 昨日突然言い放たれた就活ルールの廃止。何が起こっているのか、そもそも就活ルールはどのように出来たのか、就活の未来はどうなるのか。 処女作なのでお手柔らかに。。

1. 就活のミライ

2. 2018年9月3日
就職活動界を動かす
衝撃のニュースが飛び込んできた

3. 経団連中西会長、
2021年春入社以降の採用活動における
就職活動ルールの廃止の意向を表明
2018/09/03

4. 2021年春以降入社の学生の採用活動に関し、
面接の解禁時期などを定めた
就職活動ルールを廃止する意向を表明した。
「経団連が採用日程を采配することに違和感がある」
と述べた上で、新卒者の一括採用に疑問を呈した。

5. 安倍晋三首相、
採用活動6月開始のルールを
守ってもらいたいと声明を発表
2018/09/03

6. 東京都立川市での集会で、
企業の学生の採用時期に関して
「早くなると、学生の本分である勉強より
就職活動が早くなるのでおかしい。
採用は６月開始というルールを作ったところだから、
ルールをしっかり守ってもらいたい」と述べた。

7. 中西宏明会長
経団連
安倍晋三
内閣総理大臣
就職活動ルール
の廃止
6月選考ルール
何としても守りたい

8. 企業、大学、学生も突然の変更に困惑
企業
大学 学生
早期から優秀な学生囲い込める！
採用活動が忙しくなる。。
今以上に
学業の妨げになる。。
早く内定もらえる！
いつから就活
始めればいいの。。

9. INDEX
PART1 経団連の英断

10. 2019年卒就活ルール
広報活動は大学4年次3月解禁
採用活動は大学4年次6月解禁
しかし、多くの問題を抱えていた

11. 問題①
外資系やベンチャー企業など
経団連非加盟企業による
学生の青田買い

12. 問題②
留学や休学などで卒業がズレた学生が
就職活動に間に合わない

13. 著名人からの就活ルール撤廃を求める声
日本の新卒採用は、世界の流れについてい
くことがまったくできていない。
大前研一氏
新卒一括採用なんて何の意味もない。高度
経済成長期の集団就職の遺物に過ぎない。
孫泰蔵氏
別に入りたいと思ってないけど、
『御社に入りたい』って自分をプロデュー
スする。それが今の新卒採用なんですよ。
仲暁子氏

14. 2020年は東京五輪と採用活動が重なり、
選考会場の不足や宿泊・交通問題などが懸念されていた

15. そんな中、
経団連の中西宏明会長は
ついに決断をする

16. 2021年春以降入社の
学生の採用活動における
就職活動ルールを廃止

17. 中西宏明会長とは何者なのか？
東京大学工学部電気工学科卒業後、日立製作所入社
1970年 スタンフォード大学院
コンピュータエンジニアリング修士課程修了
2009年 日立が業界最悪となる7873億円の赤字を計上
経営再建のため2010年から社長を務めた
2014年 過去最高営業利益5328億円を達成し、
日立製作所のV字回復に大きく貢献し現会長

18. 今後の動きに大きく期待

19. INDEX
PART2 就職活動の歴史

20. 新卒一括採用の始まり
1895
海外事業の拡大を期に三菱や三井銀行などの
旧財閥系企業を中心に学生の採用が始まる。
当時は学歴や試験は行われず、縁故採用がメイン。
年

21. 1900年 大学卒業後に入社試験が行われていた
1914〜1918年 第一次世界対戦
1920年 恐慌により就職難。買い手市場となり、
優秀な学生を獲得するため年々早期化
1929年 大手銀行の呼びかけにより、採用活動を
卒業後に行うという協定が結ばれる
1935年 しかし、翌年には卒業前の選考が目立ち
協定は廃棄され、選考時期は各企業が
自由に行っていた。

22. 1953年 文部科学省が「採用選考開始は卒業年度の
10月1日以降とする」と決定。
これが、「就職協定」のはじまり
しかし、破っても制裁措置がないことから
効果はなく、早期化の勢いは止まらない。
1996年 就職協定は廃止される
1997年 倫理憲章を策定するも、内容が抽象的で
またしても効果はなかった

23. 2003年 経団連が倫理憲章の改定。大学4年以前の
選考を禁止することなど具体的に明文化。
しかし、水面下では早期の採用活動が行われた
2010年 リクナビ等、就職ナビサイトが一般的に。
大学3年10月よりナビサイトオープンが定着
安倍首相、大学生が勉強に集中するため
就職活動時期の繰り下げを経団連に要請
2016年 経団連、解禁時期を大学3年3月1日以降に
選考開始時期も大学4年8月1日以降に決定
その後も解禁・選考時期が変更になり、混乱を招いた

24. 就職活動ルールの廃止は大きな一歩

25. INDEX
PART3 就職活動のミライ

26. 就職活動はどう変わっていくのか
未来予測

27. 企業
・いかに早く優秀な学生に会って、内定承諾させるか
→優秀な学生と出会い、長期間の密な信頼関係の構築
・優秀な学生と早期接点を持つとしても大学3年生から
→大学1,2年生からインターンとして育て、内定
・就活ルールに合わせた採用イベントの開催
→人事が通年採用に追われ、業務増加
→採用効率化を図るHRテックの導入進む

28. 学生
・ワンキャリアなど優良ナビを見れば情報収集できる
→ネットからの情報だけでなく、
大人との繋がりで得られる情報や機会が大切に
・インターンは意識高い系大学生がやるもの
→インターンが必須に、重要度がさらに増す
・海外留学や休学によって生じる就活不利
→通年採用のため、就活時期に影響されない

29. 新卒採用と中途採用が近くなり、
個のスキルや価値がより求められる
新・就活時代の幕開け

30. ＃1 個人に合わせた採用をする企業の登場
新・就活時代

31. CASE 1
通年採用
学年・学歴不問
個別給与オファー

32. CASE 2
通年採用
No. 1採用
グレードスキップ採用

33. CASE 3
30歳まで応募可能
365日通年エントリー
実務型インターンDESHIP

34. ＃2 HRテックの到来
新・就活時代

35. CASE 1
SHaiN
AI面接サービス

36. SHaiN
24時間365日世界中どこにいてもAIが面接を可能にする
独自開発した戦略採用メソッドを元に、
スマホアプリを介してAIが面接を行う
2018年4月に3000万円を調達
リリースから半年で20社以上で導入

37. CASE 2
Interviewed
アセスメントツール

38. Interviewed
プログラミング・パーソナリティ・語学などのオンラインアセスメントツール
実務体験シミュレーションを通じて、求職者
の募集職種に必要な資格や能力などを、深い
レベルで知ることを可能にする
2015年に創業、2017年にIndeedに買収
IBM、Clara Labs、Zillow、Thumbtackと取引

39. CASE 3
HireVue
オンライン面接
プラットフォーム

40. HireVue
AIがオンライン面接でのスコアリングを行う採用プロセス管理ツール
AIが細かい視線の動きや応答の仕方など、人
が一度では把握できない2万5000もの要素と
その相互関係を解析し、スコアリングする
9300万ドルを調達し、ユニリーバや資生堂等
大手企業への導入実績がある

41. CASE 4
APPII
履歴書作成ツール

42. APPII
ブロックチェーン技術を用いて信頼性の高い履歴書を作成するツール
求職者の学歴やキャリア、資格などをブロッ
クチェーン技術を用いて履歴書を作成し、
証明された履歴書を用いて就職活動ができる
プラットフォーム
APPIIには履歴書の情報が正しいかどうかを
検証・証明するパートナーが存在しており、
証明に協力した団体に報酬が渡される仕組み

43. 近い将来、
履歴書の学歴やスキルは第三者からの
保証がなければ信頼性のないものに
面接は人ではなくAIが行い、求職者の
強みや思考がスコアリングされる
社会がやってくるかもしれない。

44. 就職活動ルール廃止の表明により、
新・就活時代は始まったばかり