Editor's Notes
- 中小企業での組織変革の際の5Sの話
- 私の勤務先でも同様のことが起こっており、変革を迫られていた
そんな中。
- やらされ感ではなく、自らやっている感覚をもってもらうために、委員会で必ず議論する
- いろいろな考え方がありますが、抽象度を高くすると関係性とうことになるかなと
関係をよくすれば組織はよくなるということである
- 私の5S活動をする目的
- これは私の入社前の話です。
5Sプロジェクトメンバーのみで2S・3S活動を行うことになってしまった。
この直後に私が入社。
面接時には5Sの話もしていた。
- 実際には①と②は並行して進めました。
②をしていくことで①がどんどん固まってくる感じです。
- 会社の健全な姿を目指しましょう。
- 全社清掃ルールは策定中
- 以下で簡単に概要説明
なぜルールが必要かの話が出れば、
コミュニケーションコストの観点と業務のスムーズさの観点で説明
- 全社ルールとの整合性を保つ
認知的不協和を起こさせルールを守るようにうながす、考えることで成長をうながす
- 費用対効果による改善の推進
- 定性的視点から
活動開始前に、委員会で現状の画像や動画を撮っておくのがベスト
それと比較する
- 制度・仕組みをベース
競争・向上心を活性化させ
結果と成す
- 暫定案
- では、なぜ5Sか、ということ
ケイパビリティ=組織内から創出する能力
これらをひとつづつ見ていきましょう
- まず、人材の育成について。
- Q:6つの経営資源とは?
(管理者であれば知っていて当然の知識なのでスクリーニングの意味も込めて)
特に最近は下の3つの無形資産の価値が相対的に高くなっています。
知的財産はノウハウ・特許・組織文化・ネットワークなど模倣困難性が高いので、競争力があります。
他の5つの経営資源を活用するのはヒトであり、一番優先順位の高い経営資源であります。
- Q:では、立ち返って5Sとは?
(管理者なら全員がすべて答えられるレベルが望ましいですね。)
では、この活動をすることで次のような能力が養われます。
一つずつ見ていきましょう。
- Q整理とは?
Q養われる能力は?
ムダを見つける視点です。
モノには限らない、コトの場合もあります。
- Q整頓とは?
Q養われる能力は?
ムダをなくす視点です。
使いやすい状態というのがポイントとなります。
- Q清掃とは?
Q養われる能力は?
異変に気付く力が身に付きます。
いつも綺麗にしていたら、ゴミが落ちていたら気付くのと同じです。
- Q清潔とは?
Q養われる能力は?
継続は力なりと言われています。
これは特別な才能は必要ないのに、今のニッコーに足りていない能力だと思われます。
- Qしつけとは?
Q養われる能力は?
周りに良い影響を及ぼします。
Qなぜ良い影響を及ぼすのか。
Qしつけの漢字が分かる人はいますか?
日本では、しつけがされた状態は「美しい」と感じる文化であります。
またここだけレイヤーが違うので、5S活動の最終目標となります。それは躾された人材を育成し続けることです。
- 次は業務の効率化について。
次のようなイメージです。
- 個別の工程ではそれほどのバラツキがなくても。
- なんと、最終工程までくるのに23分もの差ができます。
このような状態では段取りできるはずがないですよね。
いつも作業時間が安定しているから、次の工程、その次の工程が予定が立てられるのです。
そして、これは事務作業も同じです。今あなたがやっている仕事の次には誰かが仕事をするのです。
- 職場にいる内の4割は、なにかを探す時間といわれています。
決められた場所ではないところに部品が置かれている場合、これを見つけたとき、「片付けなさい」と言って片付けさせれば、解決となるのか?
決められた場所ではないところに部品があるのは、何か理由がある
設備トラブルで、ラインの途中から部品を供給しなければならない状態かもしれない
部品不良が発生して、選別途中なのかもしれない。
片付けさせて終わるのではなく、なぜ、そこに置かなければならない状態にあるのか確認して、処置することで問題の未然防止につながる。
- 対して、5Sが行き届いている場合です。
生産の合理化の3S「標準化・単純化・専門化」のうち標準化と単純化に対応しています。
このバラツキを少なくすることで、業務の効率化が図られます。
- 最後は、対外的信頼性の向上についてです。
- メラビアンの法則:人の第一印象を決める割合です。
- 要するに綺麗できちんとしているほうが第一印象が良いに決まっていますね。
- Q逆の立場ならどう考えますか?
- スタートアップはProjectで行うが、習慣化しないとすぐもとに戻ります。
このProjectというのは、この場合では5S準備委員会活動となります。
言い続けるのはパワーが必要なので、仕組みを作って管理しましょう。
- Qでは、管理とは?
管理とは、「物事を計画通りに進めるための諸活動」です。
Q現状、日々の業務の管理をするにあたってどういったことに気をつけていますか?
これは一般的な話で5Sの管理に限った話ではないので、ぜひ頭に入れておいて下さい。
一つづつ説明していきます。
- 適切な動機付けですが、目標やゴールを自分で設定できる人とできない人がいるので、できない人には、的確な動機付けを与えてあげる必要があります。
それにはひごろの従業員の観察が大事で、上のような類型で考えてあげるとよいです。
自発型:ほっとく
目標達成型:目標の共有
課題達成型:目標の細分化
誘因型:人参をぶらさげる
外圧型:ケツを叩く
Q性善説と性悪説、どちらがいいと思いますか?
今は、性弱説(性善説・性悪説とは別の考え方)が理想と言われています。「良いことをしたいけど、流される」という弱い面を人間は持っているという見方を管理者はしておく必要があります。
- 先行指標とは、例えば営業でいえば、売上や受注数量は遅行指標(結果)です。
訪問件数やプレゼンテーション数などで、その指標によって結果がある程度判断できるようなもの、途中で修正して結果に影響をおよぼすことができるようなものが先行指標です。
遅行指標を見てから対策を考えていては、遅いのです。
- 常に目に見えるところで共有することで意識が高まります。
人間は目に見えるものから情報の70%を得ていると言います。
- 結果責任=いわゆる数値責任は管理者の責任です。もしくは組織の責任です。
対して行動責任は個人の責任です。
管理者は、部下に行動で指示をすることが重要です。
責任の追及も重要だが、原因・行動に注目(結果に注目しない)し、先行指標の修正をしていく必要があります。
- Q教えることとは?
A相手が望ましい行動をとるようにすること
行動をうながしたり注意したり褒めたりする必要があります。
例)
× 遅刻ばかりする人に、時間を守りなさいと言う、気合が入ってないなどと注意する
〇 遅刻ばかりする人に、アラームの使用をすすめるなど
- そして管理者の5Sとはモノや空間の5Sができるのは当たり前です。
不要なモノを生み出す元凶をなくし、全体最適化された状態を常に目指すことが本質です。
(パラダイムとは、いろいろな解釈がありますが、個人的には視座だと受け取っています)
- 管理者の仕事は、常に状況を把握しコントロール化に置いておくことです。
管理者の力が0だと0だし、マイナスであればマイナスであるイメージして行動して下さい。