SlideShare a Scribd company logo
1 of 37
要求定義に効く
人間中心設計(HCD)入門
和井田 理科
特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構
株式会社 JVCケンウッド・デザイン
2019年3月15日
産業技術大学院大学 品川シーサイドキャンパス
第123回 InfoTalk 2
聞いたことありますか?
ユーザビリティ
Usability HCD Human Centered Design
人間中心設計
UD Universal Design
ユニバーサルデザイン
デザイン思考
Design Thinking
UX User Experience
ユーザエクスペリエンス
第123回 InfoTalk 3
目次
1. 人間中心設計(HCD)の考え方
2. 「ユーザー」を考える
3. ユーザビリティ
4. HCDの位置づけと効果
5. HCD-Netの活動
1.人間中心設計(HCD)の考え方
第123回 InfoTalk 4
第123回 InfoTalk 5
人間中心設計とは
使う人や利用状況について丁寧に把握し、
より有効で使いやすい、満足度の高い製品や
サービスを提供するための一連の活動プロセス
HCD:Human Centered Design
①
状況を把握して
②
要求事項にまとめて
③
設計して
④
評価する
山崎、他“人間中心設計入門”近代科学社、2016
※「Human Centric Design」(HCD) や、「User Centered Design」(UCD) はほぼ同義です。
第123回 InfoTalk 6
今日の話の「要求定義」
依頼人
作る人
要望
~したい
~ほしい
~いいかも
要求
~したい
~したい
…
提案
~する
~する
…
検討
それでいいかな
変えようか?
…
合
意要求定義 要件定義
実現性検討
業務分析
システムを動かすために、
備えるべきことがら
業務を遂行するために、
システムにやってもらう
ことがら
第123回 InfoTalk 7
HCDでやること
依頼人
作る人
要望
~したい
~ほしい
~いいかも
提案
~する
~する
…
検証
これでいいかな
ダメなのはなぜか?
…
合
意要求定義 要件定義
実現性検討
業務分析
システムを動かすために、
備えるべき仕様
業務を遂行するために、
システムにやってもらう
こと
要求分析
潜在ニーズは?
優先順位は?
…
コンセプト
企画案
要求
~したい
~したい
…
第123回 InfoTalk 8
こんなことは起きてませんか?
HCDなし
関係
悪化
不毛な
争い
エンド
ユーザー
的外れ
曖昧な要望
伝書鳩
言われた通り
自社内
つくる人 顧客
顧客と
接する人
ちがーう!
そう言った
じゃん!
苦い体験
第123回 InfoTalk 9
こうしたいです
HCDあり
信頼納得
エンド
ユーザー
提案
要望・行動とその背景
潜在ニーズ・優先順位
実現アイデア
自社内
つくる人 顧客
顧客と
接する人
それだ!
喜んで
もらえた!
うれしい体験
第123回 InfoTalk 10
人間中心設計という考え方
HCDは、「苦い経験」をできるだけ少なくし、「うれしい
経験」をできるだけ豊かにしようとする設計への取り組み
山崎、他“人間中心設計入門”近代科学社、2016
第123回 InfoTalk 11
HCDサイクル (ISO 9241-210 / JIS Z 8530:2019)
山崎、他“人間中心設計入門”近代科学社、2016
③ ユーザーの要求事項を
満足させる設計による
解決策の作成
① 利用状況の
把握と明示
② ユーザーの要求事項
の明確化
要求事項へ
適合している
(実装)
④ 要求事項に対する
設計の評価
人間中心
設計プロセス
の計画
0
適切な段階へ反復
第123回 InfoTalk 12
HCDサイクル (ISO 9241-210 / JIS Z 8530:2019)
山崎、他“人間中心設計入門”近代科学社、2016
③ ユーザーの要求事項を
満足させる設計による
解決策の作成
① 利用状況の
把握と明示
② ユーザーの要求事項
の明確化
要求事項へ
適合している
(実装)
④ 要求事項に対する
設計の評価
人間中心
設計プロセス
の計画
0
適切な段階へ反復
企画意図
HCD活動計画 状況を把握する
要求事項を
まとめる
設計する
評価する
関係者全員で
取り組む
第123回 InfoTalk 13
HCDサイクルを回す
状況
把握
要求
まとめ
設計
評価
状況
把握
要求
まとめ
設計
評価
状況
把握
要求
まとめ
設計
評価
要求定義 仕様設計 詳細設計
要求定義書
コンセプト
設計仕様書
プロトタイプ
サンプル
ベータ版
ユーザーまたはユーザーに似た人で確かめる
2.「ユーザー」を考える
第123回 InfoTalk 14
第123回 InfoTalk 15
ユーザーは誰?
コンビニATMの
対象ユーザーは、
どういった人たちだろうか。
考えてみよう
対象ユーザーを挙げてみよう。
第123回 InfoTalk 16
ユーザーとは
山崎、他“人間中心設計入門”近代科学社、2016
HCDを活用する上で、
プロジェクトの対象ユーザー
を明確にすることは重要
である。
狭義のユーザー
広義のユーザー
▶直接ユーザー
 一次ユーザー
 二次ユーザー
▶間接ユーザー
お金をおろすお客様 メンテナンス業者
コンビニの管理会社 コンビニ店長 他のお客様
銀行員
製品やシステムやサービスと
直接的には相互作用は
行わないが、その出力を
受け取る人
製品やシステムやサービスと
直接的に相互作用する人
システムと
相互作用する人
システムへの
サポートを
提供する人
第123回 InfoTalk 17
ユーザーの特徴
特性の多様性
指向性に関する多様性
山崎、他“人間中心設計入門”近代科学社、2016
年齢、性別、障害、
一般的身体特性、人種と民族、
性格、知識、技術など
文化、宗教、社会的態度、
嗜好、価値態度など
精神状態、一時的状態、
経済状態、物理的環境、
社会的環境など
状況や環境に関する多様性
第123回 InfoTalk 18
ユーザーが受け取る意味の違い
意味の違い
欧米では、意味が真逆に。
「○」は誤りに付けられる印
日本では 赤=危険な色
中国では 赤=好ましい色
虹は七色?
色数、色の種類も国によって違う
第123回 InfoTalk 19
利用に関わるユーザー特徴のカテゴライズ例
ITスキル[高い]
ITスキル[低い]
興味[高い]興味[低い]
マニア
型
ミニマム
型
期待
先行型
冷静
分析型
主婦や
小学生など
シニア世代や
文系大学生など
設計者や
IT管理者など
働く女性や
管理職の男性
など
HCDでは、利用に関わる対象ユーザーを明確にし、重要な
ユーザーは誰なのか、を理解することが重要。
第123回 InfoTalk
ビジネスで変わる直接ユーザーまでの距離
作る人 使う人
作る人
作る人
使う人
管理者
メーカー
使う人
購買者
決裁者元請け
顧客
顧客
顧客
3.ユーザビリティ
第123回 InfoTalk 21
第123回 InfoTalk 22
ユーザビリティとは
製品やサービスにおける使いやすさをはか
る尺度
ユーザビリティが高い → 品質が高い
Use + Ability
使うことができる
usability =
使う 能力
第123回 InfoTalk 23
ユーザビリティの定義
「山崎、他“人間中心設計入門”近代科学社、2016」を一部修正
ある利用状況であるユーザーが、ある目的のために使うときの
有効さ、効率、満足度
ISO9241-11
若者(男性)
水曜午後8時
コンビニの店内
ユーザビリティ
(使いやすさ)
有効さ
効率
満足度
ユーザー
状況
できる
お金を引き出せた !
時間かからず
1分でできた !
ポジティブ
また使ってみたい !!
第123回 InfoTalk 24
ユーザーの目的
HCDやユーザビリティでは、目標達成が有効に、効率的に
できることを目指す。
安藤”UXデザインの教科書”丸善、2016
目標達成という場面を考えることがHCDやユーザビリティ
の基本的な枠組みである
迷わず達成
効果
効率
効果
効率
迷ったけど
達成
Aさんに振込
振り込んだ
Aさんに一万円
を振り込みたい
未達成効果
Aさんに
お礼を
言われた
できるか
不安
第123回 InfoTalk 25
ユーザビリティと利用品質
ソフトウェアの品質規格
ISO/IEC25000シリーズ(SQuaRE)
Software product Quality Requirements and Evaluation
利用時の品質
有効性
効率性
満足性
リスク回避性
利用状況網羅性
ソフトウェア品質
システム/
ソフトウェアの
製品品質
機能適合性
性能効率性
互換性
使用性
信頼性
セキュリティ
保守性
移植性
ユーザビリティは ”利用時の品質” としてISOで規格化
SQuaREにおける品質モデル
4.HCDの位置付けと効果
第123回 InfoTalk 26
第123回 InfoTalk 27
デザイン思考もUXも人間中心
人間中心設計
UXデザイン思考 人間
(ユーザー)
第123回 InfoTalk 28
デザイン思考とHCD
ティム・ブラウン、2009
IDEO社のデザイン思考
共感
Empathize
問題定義
Define
アイディア創出
Ideate
プロトタイピング
Prototyping
検証
Test
ユーザーに共感
ユーザーの
問題を定義
ユーザーの
問題解決の案
ユーザーの
問題解決案を
プロトタイピング
ユーザーの
問題解決案の
プロトタイプを検証
デザイン思考は人間(ユーザー)を中心に考えること
第123回 InfoTalk 29
UXと時間軸
利用前 利用中
利用時間全体
予期的
UX
累積的
UX
体験を
想像する
体験する ある体験を
内省する
多種多様な
利用期間を
回想する
一般に知られた UX(+UI)
エピソード的
UX
あの製品は面白
いと評判だ
この機能はとても
使いやすい
これを使って
〇〇できた。
うれしい
△△社の製品
は使いやすい
し信頼できる
一時的
UX
第123回 InfoTalk 30
類似キーワードの整理
ユーザビリティ
印象
知覚
反応
UX
HCDは、この体験をより豊かなものにするための取組み
ある特定の
利用状況
道具
(UI)
飲める
すんなり
ストレスなく
ユーザー
インターフェイス(UI)
有効さ 効率 満足度
知覚反応
UX
第123回 InfoTalk 31
UXとHCD
HCDはUXデザインの哲学と進め方
山崎、他“人間中心設計入門”近代科学社、2016
第123回 InfoTalk 32
HCDサイクルに対応する手法
HCDサイクルの4つの活動 主な手法
①
利用状況の把握と明示
 アンケート
 行動観察
 フィールドワーク
 エスノグラフィ
 ダイアリー法
 インタビュー
②
ユーザーの要求事項
の明確化
 グランデッドセオリー法
 KA法
 上位下位関係分析法
 ペルソナ&シナリオ法
 バリュープロポジ
ションキャンバス
 カスタマージャー
ニーマップ
 品質機能展開
③
ユーザーの要求事項を満足させる設
計による解決策の作成
 発想法
 パターンランゲージ
 参加型デザイン
 プロトタイピング
 オブジェクト指向UI
④
要求事項に対する
設計の評価
 ユーザビリティテスト
 インスペクション法
 心理的尺度
 生理学的手法
 シナリオ共感度評価
 UXカーブ/UXグラフ
 長期モニタリング
「山崎、他“人間中心設計入門”近代科学社、2016」を一部改変
5.HCD-Netの活動
第123回 InfoTalk 33
第123回 InfoTalk 34
HCD-Netについて
人間中心設計を広めて、多くの人々が便利に快適に暮らせる社会
の実現に寄与することを目指すNPO
• 2005年設立、会員 約800名
• 講習会・講演会、ワークショップ、研究発表会、専門資格認定、etc...
研究
専門資格
認定
教育
ビジネス
支援
広報
社会化
特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構
https://www.hcdnet.org
第123回 InfoTalk 35
事例
検体検査機器(シスメックス)
開発プロジェクトにHCD活動を導入
作業従事者を高い精度で理解、
ユーザー視点での様々な工夫あり
納入先から高い評価。
問い合わせ減少。
HCDベストプラクティスアウォード2016
最優秀賞(HCD-Net)
検体検査機器(シスメックス)
HCDベストプラクティスアウォード2016 最優秀賞(HCD-Net)
http://www.hcdnet.org/practice/award/second_award/hcd2016.html
HCD-Netカタログ「ITシステム・製造業に携わる皆さんへ」2017年版
出
典
堅実な実施で
トータルコスト削減
「顧客満足向上」
 何を改良したら満足度は向上するのか、
多機能・高性能以外のポイントを明確に
する
 本当に必要とされる機能を明らかにし、
集中して開発する
HCDの目標
 ユーザーの現場での行動観察、
インタビュー
 個人ペルソナ・施設ペルソナで、
ユーザーの要求事項を明示
 業務フローと既存装置の操作性に関する
分析
調査・分析
プロトタイピング・評価
サンプル画面
簡易
プロトタイプ
エキスパートによるウォークスルー評価、
ユーザビリティ評価でブラッシュアップ
 設計審査での操作性に関する指摘の
量・質が変化。出荷直前の問題減
 コールセンターの問い合わせ件数減
 リリース後の仕様変更減
効果計測
36
お客様の「意見」ではなく
お客様の「仕事」を深く理解
↓
設計品質の向上
=問い合わせ減
仕様変更減
第123回 InfoTalk
参考図書
37
HCDライブラリ 第0巻
『人間中心設計入門』
山崎 他著、近代科学社、2016
『ユーザビリティエンジニアリング』
(第2版)
樽本著、オーム社、2014
https://www.hcdnet.org

More Related Content

What's hot

What's hot (20)

「UXデザインとは」からはじめる「本流」のUXデザインはじめの一歩 | UXデザイン基礎セミナー 第1回
「UXデザインとは」からはじめる「本流」のUXデザインはじめの一歩 | UXデザイン基礎セミナー 第1回「UXデザインとは」からはじめる「本流」のUXデザインはじめの一歩 | UXデザイン基礎セミナー 第1回
「UXデザインとは」からはじめる「本流」のUXデザインはじめの一歩 | UXデザイン基礎セミナー 第1回
 
使う人の体験を時間軸で考えよう 〜UXデザインの視点を取り入れる
使う人の体験を時間軸で考えよう〜UXデザインの視点を取り入れる使う人の体験を時間軸で考えよう〜UXデザインの視点を取り入れる
使う人の体験を時間軸で考えよう 〜UXデザインの視点を取り入れる
 
UXデザインが大事なのはわかるけど エンジニアの私ができることってなんでしょう?
UXデザインが大事なのはわかるけどエンジニアの私ができることってなんでしょう?UXデザインが大事なのはわかるけどエンジニアの私ができることってなんでしょう?
UXデザインが大事なのはわかるけど エンジニアの私ができることってなんでしょう?
 
UX白書には本当は何が書かれているか
UX白書には本当は何が書かれているかUX白書には本当は何が書かれているか
UX白書には本当は何が書かれているか
 
ユーザーインタビューからその後どうするの? 発話録からKA法(本質的価値抽出法)でインサイトを見つけよう!
ユーザーインタビューからその後どうするの? 発話録からKA法(本質的価値抽出法)でインサイトを見つけよう!ユーザーインタビューからその後どうするの? 発話録からKA法(本質的価値抽出法)でインサイトを見つけよう!
ユーザーインタビューからその後どうするの? 発話録からKA法(本質的価値抽出法)でインサイトを見つけよう!
 
つくり込むUX・うみ出すUX・うまれるUX
つくり込むUX・うみ出すUX・うまれるUXつくり込むUX・うみ出すUX・うまれるUX
つくり込むUX・うみ出すUX・うまれるUX
 
確実に良くするUI/UX設計
確実に良くするUI/UX設計確実に良くするUI/UX設計
確実に良くするUI/UX設計
 
ユーザーインタビューからその後どうするの? 得られた情報を「UXデザイン」に落とし込む方法 | UXデザイン基礎セミナー 第3回
ユーザーインタビューからその後どうするの?得られた情報を「UXデザイン」に落とし込む方法 | UXデザイン基礎セミナー 第3回ユーザーインタビューからその後どうするの?得られた情報を「UXデザイン」に落とし込む方法 | UXデザイン基礎セミナー 第3回
ユーザーインタビューからその後どうするの? 得られた情報を「UXデザイン」に落とし込む方法 | UXデザイン基礎セミナー 第3回
 
45分間で「ユーザー中心のものづくり」ができるまで詰め込む
45分間で「ユーザー中心のものづくり」ができるまで詰め込む45分間で「ユーザー中心のものづくり」ができるまで詰め込む
45分間で「ユーザー中心のものづくり」ができるまで詰め込む
 
“UI/UX”?~恥をかかないための15分UXD入門
“UI/UX”?~恥をかかないための15分UXD入門“UI/UX”?~恥をかかないための15分UXD入門
“UI/UX”?~恥をかかないための15分UXD入門
 
デザインのためのデザイン
デザインのためのデザインデザインのためのデザイン
デザインのためのデザイン
 
UXの考え方とアプローチ
UXの考え方とアプローチUXの考え方とアプローチ
UXの考え方とアプローチ
 
ユーザーインタビューするときは、どうやらゾンビのおでましさ
ユーザーインタビューするときは、どうやらゾンビのおでましさユーザーインタビューするときは、どうやらゾンビのおでましさ
ユーザーインタビューするときは、どうやらゾンビのおでましさ
 
UXデザイン概論 2019
UXデザイン概論 2019UXデザイン概論 2019
UXデザイン概論 2019
 
「顧客の声を聞かない」とはどういうことか
「顧客の声を聞かない」とはどういうことか「顧客の声を聞かない」とはどういうことか
「顧客の声を聞かない」とはどういうことか
 
エンジニアの立場で考えるUXデザイン
エンジニアの立場で考えるUXデザインエンジニアの立場で考えるUXデザイン
エンジニアの立場で考えるUXデザイン
 
メンタルモデル・ダイアグラムで学ぶ定性(質的)分析・親和図法 :2015年1月31日 ワイワイCAFE BITTER
メンタルモデル・ダイアグラムで学ぶ定性(質的)分析・親和図法 :2015年1月31日 ワイワイCAFE BITTERメンタルモデル・ダイアグラムで学ぶ定性(質的)分析・親和図法 :2015年1月31日 ワイワイCAFE BITTER
メンタルモデル・ダイアグラムで学ぶ定性(質的)分析・親和図法 :2015年1月31日 ワイワイCAFE BITTER
 
誰も教えてくれないペルソナのひみつ 〜ペルソナの上手な使いかた〜
誰も教えてくれないペルソナのひみつ 〜ペルソナの上手な使いかた〜誰も教えてくれないペルソナのひみつ 〜ペルソナの上手な使いかた〜
誰も教えてくれないペルソナのひみつ 〜ペルソナの上手な使いかた〜
 
ターゲット心理をつかむ、正しいユーザー調査・分析
ターゲット心理をつかむ、正しいユーザー調査・分析ターゲット心理をつかむ、正しいユーザー調査・分析
ターゲット心理をつかむ、正しいユーザー調査・分析
 
ユーザーにうれしいチャットボットのUX 7原則 - 7 Principles to Design UX of Chatbots
ユーザーにうれしいチャットボットのUX 7原則 - 7 Principles to Design UX of ChatbotsユーザーにうれしいチャットボットのUX 7原則 - 7 Principles to Design UX of Chatbots
ユーザーにうれしいチャットボットのUX 7原則 - 7 Principles to Design UX of Chatbots
 

Similar to 要求定義に効く人間中心設計(HCD)入門

hcdvalue紹介(devsumi2013)
hcdvalue紹介(devsumi2013)hcdvalue紹介(devsumi2013)
hcdvalue紹介(devsumi2013)
hcdvalue
 
Devlove_kohshien_131109
Devlove_kohshien_131109Devlove_kohshien_131109
Devlove_kohshien_131109
英明 伊藤
 

Similar to 要求定義に効く人間中心設計(HCD)入門 (20)

HCDの教育をHCDで考えた話
HCDの教育をHCDで考えた話HCDの教育をHCDで考えた話
HCDの教育をHCDで考えた話
 
200427 ux writing hayakawa
200427 ux writing hayakawa200427 ux writing hayakawa
200427 ux writing hayakawa
 
hcdvalue紹介(devsumi2013)
hcdvalue紹介(devsumi2013)hcdvalue紹介(devsumi2013)
hcdvalue紹介(devsumi2013)
 
人間中心設計(HCD) とは
人間中心設計(HCD) とは人間中心設計(HCD) とは
人間中心設計(HCD) とは
 
Hcd practice tips
Hcd practice tipsHcd practice tips
Hcd practice tips
 
02_良いユーザー体験のためのデザイン
02_良いユーザー体験のためのデザイン02_良いユーザー体験のためのデザイン
02_良いユーザー体験のためのデザイン
 
hcdvalueの紹介
hcdvalueの紹介hcdvalueの紹介
hcdvalueの紹介
 
人間中心とは何なのか? 〜利他的UXから考える
人間中心とは何なのか? 〜利他的UXから考える人間中心とは何なのか? 〜利他的UXから考える
人間中心とは何なのか? 〜利他的UXから考える
 
20160108 hcd-net-salon_itojun_share
20160108 hcd-net-salon_itojun_share20160108 hcd-net-salon_itojun_share
20160108 hcd-net-salon_itojun_share
 
HCDのはじめの一歩を体験しよう! ユーザーインタビューの基本:2016年8月5日 メンバーズキャリア
HCDのはじめの一歩を体験しよう! ユーザーインタビューの基本:2016年8月5日 メンバーズキャリアHCDのはじめの一歩を体験しよう! ユーザーインタビューの基本:2016年8月5日 メンバーズキャリア
HCDのはじめの一歩を体験しよう! ユーザーインタビューの基本:2016年8月5日 メンバーズキャリア
 
Devlove_kohshien_131109
Devlove_kohshien_131109Devlove_kohshien_131109
Devlove_kohshien_131109
 
Agile UX and Requirement Development
Agile UX and Requirement DevelopmentAgile UX and Requirement Development
Agile UX and Requirement Development
 
08_良いユーザー体験のためのデザイン
08_良いユーザー体験のためのデザイン08_良いユーザー体験のためのデザイン
08_良いユーザー体験のためのデザイン
 
SI企業におけるHCDとビジネスチャンス
SI企業におけるHCDとビジネスチャンスSI企業におけるHCDとビジネスチャンス
SI企業におけるHCDとビジネスチャンス
 
04_良いユーザー体験のためのデザイン
04_良いユーザー体験のためのデザイン04_良いユーザー体験のためのデザイン
04_良いユーザー体験のためのデザイン
 
07_良いユーザー体験のためのデザイン
07_良いユーザー体験のためのデザイン07_良いユーザー体験のためのデザイン
07_良いユーザー体験のためのデザイン
 
デザイン思考のニンゲン論:Humane Design
デザイン思考のニンゲン論:Humane Designデザイン思考のニンゲン論:Humane Design
デザイン思考のニンゲン論:Humane Design
 
DevLOVE x hcdvalue ブレスト祭り「hcdvalueの紹介」
DevLOVE x hcdvalue ブレスト祭り「hcdvalueの紹介」DevLOVE x hcdvalue ブレスト祭り「hcdvalueの紹介」
DevLOVE x hcdvalue ブレスト祭り「hcdvalueの紹介」
 
実務視点のデザイン経営
実務視点のデザイン経営実務視点のデザイン経営
実務視点のデザイン経営
 
Devlove2012 itowponde
Devlove2012 itowpondeDevlove2012 itowponde
Devlove2012 itowponde
 

要求定義に効く人間中心設計(HCD)入門

Editor's Notes

  1. 自己紹介。工学部電気工学科卒、日本ビクター入社、回路設計、制御プログラム、GUI、ユーザビリティ。仕事しながら勉強。ビクターとケンウッドが合併した会社。ビデオカメラやカーナビ、業務用無線機など音と映像にかかわる機器を扱っている会社
  2. きている方のことを知りたい。言葉を聞いたことのある方、手を挙げてください。履修証明「人間中心デザイン」の人は?
  3. 今日の主題のHCDはこういことです(ざっくり)。本「人間中心設計入門」を中心に紹介します
  4. 今日の話の中での要求定義はこういうことです。
  5. 要求定義のこのへんにHCDが関係してます。デキるソリューション営業やプロダクトオーナーの方々がやっていることです。それを凡人にもできるようにまとめているのがHCDです。一般消費者向けの場合は、このあたりがコンセプトや企画案になります。
  6. 要求が漏れてて、設計しなおし、とか、ね
  7. 顧客と接する営業やSEが自分で実施する場合もあるし、HCDをやるチームと一緒に実施する場合もある
  8. 細かく言うと、ISOで定義されている
  9. 縦割りではなく、濃淡はあるが、関係者全員で取り組むことが重要。
  10. レビューはみなさん、やっていると思う。ここでは、設計した人ではなく「ユーザーで似た人」で確かめることが重要
  11. 3分くらい、考えてもらう。メモしてみて。(発表はしない)
  12. ATMはミニマム型を対象にしているところが多い
  13. 直接の「顧客」だけでなく、使う人のことまで考えるのがHCD
  14. 操作するときのことがユーザビリティ、その時にいい感じとか、知的刺激を受けたとか安心したとか、そういう経験の全部がUX ユーザビリティは道具を使う場面すべてに関係します。画面での操作のことだけではありません。
  15. 語学学習システムの例は、行動観察とインタビュー、KA法を使っています。ググるといろいろ出てくるので調べる手掛かりにしてください
  16. 開発プロジェクトのリーダーがHCDを学んだ人だった。いろいろ取り入れて開発に活かした