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オープンデータ
講演会
公民で共に作る
新しい地域活動
2016年12月18日
ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ株式会社
シニアコンサルタント 市川 博之
アジェンダ
 目的
オープンデータの意味と利活用方法を知っていただく。
地域課題解決に自分も取り組めるのでは、と感じていただく。
 アジェンダ
前半(30min)
1. シビックテックって何?
2. オープンデータって何?
3. 静岡東部のオープンデータ状況
4. 休憩(Q&A)
後半(30min)
5. オープンデータ事例紹介
6. そして公民協働社会へ
7. さあ、一緒にはじめよう!
8. Q&A
Code for Numazu 2
自己紹介
 市川博之(ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ株式会社)
 東京在住、Code for Numazu代表として月数回静岡に
帰省し活動中。
Code for Numazu 3
ファシリテーション型コンサルティングに強みを
持つファームでコンサルタント業務に従事。
現在は大手製造業にて製造基幹システム
開発のプロジェクトマネージメントを担当中。
前職ではカーナビのエンジニアとして
アジア各地で企画・開発に従事。
地図や交通に関しての知見を得る。
(写真は、香港発のカーナビの発表会)
ハッカソン(プログラムコンテスト)で
多数の優勝履歴有。トヨタをはじめ
生駒市や会津若松市など自治体
主催のコンテストでも受賞。
1. シビックテックって何?
 シビックテック(CivicTech)とは
シビック(市民の)とテック(テクノロジー)を
あわせた用語です。「テクノロジーを活用
しながら自分たちの身のまわりの課題を
自分たちで解決していこう」という考え方です。
Code for Americaで、「行政サービスを
スマホのように使いやすく」というキャッチ
フレーズから始まり現在は、地域の課題解決
まで自然と発展してきました。
 シビックテック活動を、日本に取り入れているのがCode for Numazu
を含む各地域のCode for 団体となります。Code for Numazuは、静
岡東部を中心に地域課題解決や、公民連携活動を進めています。
Code for Numazu 4
地域にある
課題を
市民がテクノ
ロジーを利用
して解決!
2. オープンデータとは(1/3)
 社会サービスを行政が一括管理する、20世紀型スタイルでは①「課題の解
決」が継続できない。
 今後の社会サービスは、行政・市民が協業することで「効率的行政」「ビジネス
チャンス」が生まれる。その為のキーとなるものが、②オープンデータである。
 市民自ら課題解決が行えること、それは③地域課題の解決の道となります。
Code for Numazu 5
人口減少
税金
増えない
インフラ
維持大変
行政サービス
減らせない
オープン
データ
市民企業 行政
「20世紀型の行政の限界」 「行政と市民協業、市民の力を活用!」
市民
企業
行政
サービスA
サービスB
・
サービスXXX
サービス A
サービスB
・
サービスXXX
新サービス1
地域課題解決
サービス
提供
行政が一括管理
行政データ
未活用
市民の要望
増やせない
①
・透明性・信頼性の向上
・市民参加・公民協働の推進
・経済の活性化・行政の効率化
②
行政、市民、企業
様々な組み合わせ
でサービスを提供
市民自ら、地域課題に
対して、解決サービスを
作ることができる!
公民連携を通じ、市民がより地域に参加。その一歩目がオープンデータである。
③
2. オープンデータとは(2/3)
 オープンデータの特徴は下記3点です。
多数のデータを合わせて利用することで効果が増大します。
価値のあるデータを、利用途中で制限がついたり、使えなくならないよう考
慮をした結果、定義されました。
Code for Numazu 6誰でも使え、相互運用性を保つことで、効率的運用ができる。
No. 特徴 説明
1 コンピュータで利用できる オープンデータはスマートフォン、タブレット、パソコン等で利用できる形式であること
が必要である。紙での提供や、HP上にHTMLで書かれているだけのデータはオープ
ンデータではない。また、配布にデータ作成以上のコストをかけてはならず、インター
ネットで入手可能なことが望ましい。
2 再利用・再配布できる オープンデータのデータ提供時のライセンスは、再配布や譲渡を制限せず、修正な
ども可能であることが必要である。データを利用する際、データに再利用・再配布の
制限がかかっていると、その条項のせいで、掛け合わせや修正したデータに制限が
かかることを避けるためである。
3 誰でも利用可能である オープンデータは、出生地、所有団体、データの使い道などによって利用の制限
差別をしてはいけない。「非営利目的のみの利用に限る」「教育目的での利用に限
る」などの制限も許されない。オープンデータであるためには、制限無く誰でも利用
可能な状況でなくてはならない。
2. オープンデータとは(3/3)
 行政のオープンデータ推進で得られる多くのメリット
Code for Numazu 7
総務省「オープンデータ」とはを参考に作成。
http://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/ictriyou/opendata/opendata01.html
行政 市民オープン
データ
行政の【透明性向上】
市民からの【信頼性向上】
市民参加による
【民間サービス創出】
・民間ニーズへの対応
・最新技術の早期取込
【公民協業の推進】
厳しい財政状況の助け
雇用
創出
非効率な
【業務効率化】
行政サービス 民間サービス公民協業サービス
業務効
率化
【自治体経済活発化】
3. 国はどんなことをやっているの?
No. 法案・指針 方針
1 Webサイト等による行政情報の
提供・利用促進に関する基本的
指針
・各府省情報化統括責任者(CIO)連絡会議 決定 2015 年3月27日
・「行政機関の保有する情報の公開に関する法律 」に基づき開示した情報
及び当該情報と同様の取扱いが可能と考えられる同種の情報で、反復
継続的に開示請求が見込まれるものについては、原則として Webサイト
による提供を図る
2 オープンデータ2.0
官民一体となったデータ
流通の促進
・2015年後半に着手したデータ利活用による課題解決の取り組みを強化
・2020年までを集中取り組み期間に定め、政策課題の強化分野として
掲げた「1億総活躍社会の実現」「2020年東京オリンピック・パラリンピック
競技大会」でのデータ利活用による課題解決を推進する
3 官民データ活用推進基本法
12/7に成立
・国・自治体・民間企業が保有するデータを効果的に活用し、自立的で個性豊かな
地域社会の形成、新事業の創出、国際競争力の強化などを目指す
・必要に応じて既存の法制度の改正も進める。首相には、関係行政機関の長に
勧告できる権限も付与。都道府県に対して「官民データ活用推進基本計画」の
策定を義務付けたほか、市町村には努力義務を課した。
Code for Numazu 8
 国の方針(一部)、今後、地方自治体も同様の対応を期待されます。
3. 県はどんなことをやっているの?
 静岡県はオープンデータの取り組みに理解がある県と認知されています。
しずおかオープンデータ推進協議会による、自治体へのオープンデータの推進・展開や
西部・東部自治体の意見交換会等、横のつながり作りにも尽力しています。
 静岡県は「ふじのくにオープンデータカタログ」という共通基盤を作成し
各自治体で横並びに情報が見れるよう進めている。
静岡市は公開できるデータは公開する方針。全国に先駆け、リアルタイム情報も公開
予定。裾野市は基本データは公開済みで、課題解決のための取り組みに従事中。
 オープンデータを利用したイベントにも積極的に参加。
アーバンデータチャレンジやチャレンジオープンガバナンスの参加、課題解決コンテストの
開催など。
Code for Numazu 9
3. 静岡東部のオープンデータの状況
 東部のオープンデータカタログ登録数(CfNが把握している自治体)
 件数はまだまだ少ないです(浜松は140以上あります)
ただし、必ずしも量が多ければ言い分けではない。
(たとえば、申請書類をオープンデータとして登録しているところもある)
 各市町村の概要
沼津市は、今後のオープンデータの具体的な計画は現在ない。
三島市、裾野市:データ量だけでなく、市民が必要とするデータは何か?を
市民と一緒に取り組んでいます。(UDCやCOGなど)
伊豆の国市、清水町:災害のデータから公開。今後は、学生や市民と共に
課題を聞きデータ整備をめざす。
長泉町:今後のデータは、学生や市民と共に課題を聞きデータ整備をめざす。
御殿場市:災害・統計のデータから出したいが、まだ手が出せていない。
伊豆市:災害データは必要だと思っているが、具体的なプランがない。
Code for Numazu 10
自治体 沼津市 三島市 御殿場市 裾野市 伊豆の国市 伊豆市 長泉町 清水町
数 25 31 1 26 2 0 3 1
CfNは地域の方々と一緒に、今後も行政と共に進めていきます
3. 静岡東部のオープンデータの状況
 全体的には、まだまだこれから進めていく状況です。
東部は一つの生活圏。横連携で効率よく進められるチャンスでもあります。
 各自治体で、バラバラのフォーマット、運用をすることは二重開発
多重投資に繋がり、税金の有効活用方法とならない。
 開発する側も、複数アプリが必要となり非効率。市町村ごとにアプリが
分かれていたら使うことに抵抗がでる。
(例:AEDの位置情報や、防災施設の情報など、隣町に行ったらない。
隣の町のアプリが必要だと不便ですよね)
各自治体から、同じ情報があれば、東部全体の比較もできるし
強み弱みも判断できます。
 データは、数値の塊に過ぎません。何から利用したいか、必要か。
それを一緒に取り組むこと、それが公民連携となります!
Code for Numazu 11
4. Q&A
Code for Numazu 12
5. オープンデータ事例紹介
 オープンデータの利用用途には大きく2つあります。
アイデアや課題解決の裏づけに利用する。
 統計データなどの行政の基礎データは、そもそも市民が考えている課題が、本当に
課題なのか、アイデアで解決できるターゲット数が本当に存在するのか確認する
際に必要となります。
課題解決のための仕組みに利用する。
 課題解決時には、既存のデータだけでなく、新しいデータが必要になることもある。
民でもできるのか、公の力が必要なのか確認し、データを作る効果があると
判断したなら、一緒に協力して課題解決に向かう。
Code for Numazu 13
必要かどうかお互い確認し協働で作成するデータ
すべての基盤となる確認、比較に必要なデータ
5. オープンデータ事例紹介
 生駒市は、主婦の住みたい町No.1を目指し、課題解決を進めています。
生駒の給食の献立(市→移住したい人たちへ)
先日、献立表がオープンデータとして市から公開されました。移住したい人たちが
街の学校でどんな、食育をしているのか分かるようにするためです。
図書館の話 (市民→市長→行政→市民)
母親が、子供に喜ばれる絵本を分かるようにしたい、そんなニーズから生まれた
アプリ開発活動があります。それは、オープンデータの公開に繋がりました。
Code for Numazu 14
図書館
(情報提供)
子供
(ユーザー)
Code for
IKOMA
(アプリ作成)
生駒市長
主婦
(課題元) みなさま、本当にありがとう
ございます!市役所も良い
形でコミットさせてください。
(FBグループでコメント)
依頼・協力協力
【活動の見える化】 強力な支援!
2015年のアプリコンテストの結果継続して
開発していることをFBや周辺への課題
聞き込み、情報収集で告知。
子供たちへ向けた学校
へのアンケートの実施
依頼から1年の歳月をかけ、図
書館司書おすすめの絵本リスト
をオープンデータとして公開いた
だく。(司書のコメント付)
協力者の巻き込み 公と民、協働できれば
目指す地域・社会により近づく。
5. オープンデータ事例紹介
 会津若松市役所へのクレームNo.1は除雪問題である。
「必要なときに除雪されていない」「除雪車がはいつ来るの?」「優先順位がわ
からない」 (市へのクレームを公開することで市民が考えられるようになった)
 課題が見えるようになり、多くの関係者を巻き込み課題解決に進んでいます。
Code for Numazu 15
会津若松市
(課題まとめ)
会津大学生
(仕組み作り)
市民
(情報展開)
地元
ボランティア
(活動協力)
市のクレーム
リストを整備
【価値の創出】
・地域の課題を行政と市
民が協働で解決へつな
げる。
・地域の人たちに、地域
の人が仕組みを広める
・地域の人たちが、自ら
積雪データを作る
・地域の人たちが、除雪
ボランティアで対策するフィードバック
市民に解決策
検討を依頼
(ハッカソン)
開発した積雪
見える化システム
(さすけね)を地域
活動として説明
市民がチラシを
作成し、地域の
コミュニティに
配布
ボランティア団体と
連携した除雪活動
へと繋がる。
【活動の見える化】 【活動の見える化】【課題の見える化】
「さすけね」は実証実験を開始しています。会津若松市役所、会津大学、現地NPO、除雪困難な住民、Code for団体
そして、今年はシステム面で自動電話応答を対応しているTwilio社が支援し、産公学民で取り組んでいる事例です。
5. オープンデータ事例紹介
 裾野市では、現在オープンガバナンスのイベントを進めています。
「ツィートしてもらえるまちに、~裾野市の誇りを育てろ大作戦~」
Code for Numazu 16
裾野市の
課題
裾野
市役所
【何とかしたい!】
HP、FB、広報誌、
CATVなど日々発信
してるが、なかなか
話題にならない!
住民、通勤、
通学者、縁の
ある人
アイデアの
原石
アイデアの
具体化
住民、通勤、
通学者、縁の
ある人
商工業、先生、
など有識者も
メンター参加
裾野
市役所
アイデアを
プロジェクトへ
住民、通勤、
通学者、縁の
ある人
商工業、先生、
など有識者も
メンター参加
裾野
市役所
11/12(土) 第1回
ワークショップ開催
11/27(日) 第2回
ワークショップ開催
12/27(火)
プレゼン大会
【取り組みたい!】
現在、行き詰まっている若い世代の
シビックプライド(裾野市への愛着心、
誇り)の醸成に取り組むことで
長期的な裾野市の魅力の発信力を
向上させたい。
【原因はなんだ?!
解決アイデア出そう!】
原因はなんだ?こんな方法で解決
できないか?このデータ使えばよく
できるじゃんを考え、アイデアの原
石を作る。
【本当に価値がある?】
作る価値を考える、原因はつぶ
せるの?データの裏付けはあ
る?効果はある?アイデアを具
体的な価値に落とす。課題解決
に必要なデータを考える。
【一緒にやりたい?】
市民、企業、行政、裾野市に縁
のある人々に対してプレゼンし、
投資してもよい、一緒にやっても
いい!と思わせるアイデアをプ
ロジェクトとして立ち上げる!
5. オープンデータ事例紹介
 この活動を通じ、3つのシビックプライドを作り、裾野の魅力
(風土、市民の力)を高める!
Code for Numazu 17
【①活動展開によるシビックプライド醸成】
シビックプライド(魅力)を醸成させる
取り組み(発信)がいくつか出る
【②裾野のことを本気で考える
シビックプライドの醸成】
今回参加してくれた方々の心の中に
シビックプライドが醸成される
【③市民自体が必要と感じ動いて解決する
仕組みとしてのシビックプライド醸成】
今回の参加者、知った方々の連携により、
今後の市民活動を牽引する
課題解決を
市民の活動
で牽引
【活動体制】
裾野の課題
を市民が考
える
【自ら検討】
裾野の魅力
を内外に発
信できる
【魅力増大】
能動的に、活躍する市民と
風土の魅力を十二分に
伝えられる状況になる!
①街の魅力を人に語れる
②街を自分たちで考える
③街のために自ら行動できる
そこにシビックプライドが
育ち、萌芽し、実をなす!
自分たちで課題を考え、データで裏づけをとり、そして必要な解決策を考える。
そうすることで、市民の力が高まり、シビックプライド(市民の誇り、地域への愛着)が生まれる。
6.そして公民協働社会へ – オープンガバナンス
 オープンガバナンスとは、行政側のオープン化、市民側の積極的
な課題解決への関与で実現する、社会全体の新しい統治体系
Code for Numazu 18
行政 市民協働
課題に対して積極的に
市民も取り組む
データの公開や
行政のできることを提供
行政:×「できません」「担当ではないです」 → ○「共に解決する」「共に活動する」
市民:×「やってください」「お願いします」 → ○「共に解決する」「共に活動する」
オープンデータも
公民協働の一つ!
他人事ではなく
課題を自分事にする!
6.そして公民協働社会へ - オープンガバメント
 インターネットを活用し行政を市民に開かれたものにしていく取り組み。
市民参加型のサービス実現が求められている。
透明性を高める
 オープンデータ
 市民に伝える
 政策の監視
参加
 市民に意見を求める
 市民との熟議
 市民参加型政策設計
連携
 組織の壁
 横断的協議
 パートナーシップの推進
Code for Numazu 19
データや情報の共有化
行政の透明性
たとえばUDCの実施や
ワークショップなど
民間人材の活用
横串での協議(協議会など)
民→公に入り込む
7. さあ、一緒に始めよう
 ITできなくっても大丈夫、たくさんの参加方法があります。
 活動、課題を見えるようにする。そして、自分事にしていこう。
Code for Numazu 20
No. 市民と協働するスタイル 検討方法
1 課題対応型 行政/住民で
課題を分析しよう!
具体的な課題に対応したアイデアソン、アプリコンテストの開催。
また、地域にある街づくり団体、福祉団体と一緒に課題WSの実施。
特にITが活発でない地域には、学生参加の場を意図的に作り出すことも必要。
啓蒙活動 Code for xx や地域IT勉強会などと連携して地域のマッピングパーティーやセミ
ナーを実施しよう。参加体験型は経験を通じて理解できます。
まずは、Code for Numazuの定例に参加してみませんか?
2 対話型 市民代表と
横串で取り組みを
確認
市民の代表(高校生、地元のIT業、有識者など)を含めて、オープンデータ
の座談会を実施する。横断的に見ながら今後のデータ整備、公開の必要を確
認する。
学生と一緒に
街のビジョン作り
どんな街に将来したいか、若者と一緒にWSスタイルで考える。未来を担う若
手を一緒になることで、シビックハッカーの育成に繋がる。
まちづくりの一環とし
て行政と協業
リノベーション、地方創生など、街づくりを利用した、市民との対話の
中から必要な情報をみんなで見つけ出そう。
3 役所からの
アウトプット
市民のクレーム
起点型
市町村へのクレームリストなどを通じて、行政の効率化に繋がるか
困りごとを解決できるか、座談会的を行政と開いてみよう。
8. Q&A
 みなさん、最後にご質問や、ご提案ありませんか?
 今後、皆さんも活動できそうな場所見つけられましたか?
Code for Numazu 21
ご清聴ありがとうございました
Code for Numazu 22
「Code for Japan Summit 2016の基調講演より」
あなたは一人ではありません。
この課題に向き合っているのは我々だけではありません。
行政の中にも市民の中にも
行政に限らず様々なバックグラウンドを持った人たちがいて
それぞれ今の政治がうまくいくように取り組んでいます。
それを忘れないでください。

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オープンデータ講演会(三島)

  • 2. アジェンダ  目的 オープンデータの意味と利活用方法を知っていただく。 地域課題解決に自分も取り組めるのでは、と感じていただく。  アジェンダ 前半(30min) 1. シビックテックって何? 2. オープンデータって何? 3. 静岡東部のオープンデータ状況 4. 休憩(Q&A) 後半(30min) 5. オープンデータ事例紹介 6. そして公民協働社会へ 7. さあ、一緒にはじめよう! 8. Q&A Code for Numazu 2
  • 3. 自己紹介  市川博之(ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ株式会社)  東京在住、Code for Numazu代表として月数回静岡に 帰省し活動中。 Code for Numazu 3 ファシリテーション型コンサルティングに強みを 持つファームでコンサルタント業務に従事。 現在は大手製造業にて製造基幹システム 開発のプロジェクトマネージメントを担当中。 前職ではカーナビのエンジニアとして アジア各地で企画・開発に従事。 地図や交通に関しての知見を得る。 (写真は、香港発のカーナビの発表会) ハッカソン(プログラムコンテスト)で 多数の優勝履歴有。トヨタをはじめ 生駒市や会津若松市など自治体 主催のコンテストでも受賞。
  • 4. 1. シビックテックって何?  シビックテック(CivicTech)とは シビック(市民の)とテック(テクノロジー)を あわせた用語です。「テクノロジーを活用 しながら自分たちの身のまわりの課題を 自分たちで解決していこう」という考え方です。 Code for Americaで、「行政サービスを スマホのように使いやすく」というキャッチ フレーズから始まり現在は、地域の課題解決 まで自然と発展してきました。  シビックテック活動を、日本に取り入れているのがCode for Numazu を含む各地域のCode for 団体となります。Code for Numazuは、静 岡東部を中心に地域課題解決や、公民連携活動を進めています。 Code for Numazu 4 地域にある 課題を 市民がテクノ ロジーを利用 して解決!
  • 5. 2. オープンデータとは(1/3)  社会サービスを行政が一括管理する、20世紀型スタイルでは①「課題の解 決」が継続できない。  今後の社会サービスは、行政・市民が協業することで「効率的行政」「ビジネス チャンス」が生まれる。その為のキーとなるものが、②オープンデータである。  市民自ら課題解決が行えること、それは③地域課題の解決の道となります。 Code for Numazu 5 人口減少 税金 増えない インフラ 維持大変 行政サービス 減らせない オープン データ 市民企業 行政 「20世紀型の行政の限界」 「行政と市民協業、市民の力を活用!」 市民 企業 行政 サービスA サービスB ・ サービスXXX サービス A サービスB ・ サービスXXX 新サービス1 地域課題解決 サービス 提供 行政が一括管理 行政データ 未活用 市民の要望 増やせない ① ・透明性・信頼性の向上 ・市民参加・公民協働の推進 ・経済の活性化・行政の効率化 ② 行政、市民、企業 様々な組み合わせ でサービスを提供 市民自ら、地域課題に 対して、解決サービスを 作ることができる! 公民連携を通じ、市民がより地域に参加。その一歩目がオープンデータである。 ③
  • 6. 2. オープンデータとは(2/3)  オープンデータの特徴は下記3点です。 多数のデータを合わせて利用することで効果が増大します。 価値のあるデータを、利用途中で制限がついたり、使えなくならないよう考 慮をした結果、定義されました。 Code for Numazu 6誰でも使え、相互運用性を保つことで、効率的運用ができる。 No. 特徴 説明 1 コンピュータで利用できる オープンデータはスマートフォン、タブレット、パソコン等で利用できる形式であること が必要である。紙での提供や、HP上にHTMLで書かれているだけのデータはオープ ンデータではない。また、配布にデータ作成以上のコストをかけてはならず、インター ネットで入手可能なことが望ましい。 2 再利用・再配布できる オープンデータのデータ提供時のライセンスは、再配布や譲渡を制限せず、修正な ども可能であることが必要である。データを利用する際、データに再利用・再配布の 制限がかかっていると、その条項のせいで、掛け合わせや修正したデータに制限が かかることを避けるためである。 3 誰でも利用可能である オープンデータは、出生地、所有団体、データの使い道などによって利用の制限 差別をしてはいけない。「非営利目的のみの利用に限る」「教育目的での利用に限 る」などの制限も許されない。オープンデータであるためには、制限無く誰でも利用 可能な状況でなくてはならない。
  • 7. 2. オープンデータとは(3/3)  行政のオープンデータ推進で得られる多くのメリット Code for Numazu 7 総務省「オープンデータ」とはを参考に作成。 http://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/ictriyou/opendata/opendata01.html 行政 市民オープン データ 行政の【透明性向上】 市民からの【信頼性向上】 市民参加による 【民間サービス創出】 ・民間ニーズへの対応 ・最新技術の早期取込 【公民協業の推進】 厳しい財政状況の助け 雇用 創出 非効率な 【業務効率化】 行政サービス 民間サービス公民協業サービス 業務効 率化 【自治体経済活発化】
  • 8. 3. 国はどんなことをやっているの? No. 法案・指針 方針 1 Webサイト等による行政情報の 提供・利用促進に関する基本的 指針 ・各府省情報化統括責任者(CIO)連絡会議 決定 2015 年3月27日 ・「行政機関の保有する情報の公開に関する法律 」に基づき開示した情報 及び当該情報と同様の取扱いが可能と考えられる同種の情報で、反復 継続的に開示請求が見込まれるものについては、原則として Webサイト による提供を図る 2 オープンデータ2.0 官民一体となったデータ 流通の促進 ・2015年後半に着手したデータ利活用による課題解決の取り組みを強化 ・2020年までを集中取り組み期間に定め、政策課題の強化分野として 掲げた「1億総活躍社会の実現」「2020年東京オリンピック・パラリンピック 競技大会」でのデータ利活用による課題解決を推進する 3 官民データ活用推進基本法 12/7に成立 ・国・自治体・民間企業が保有するデータを効果的に活用し、自立的で個性豊かな 地域社会の形成、新事業の創出、国際競争力の強化などを目指す ・必要に応じて既存の法制度の改正も進める。首相には、関係行政機関の長に 勧告できる権限も付与。都道府県に対して「官民データ活用推進基本計画」の 策定を義務付けたほか、市町村には努力義務を課した。 Code for Numazu 8  国の方針(一部)、今後、地方自治体も同様の対応を期待されます。
  • 9. 3. 県はどんなことをやっているの?  静岡県はオープンデータの取り組みに理解がある県と認知されています。 しずおかオープンデータ推進協議会による、自治体へのオープンデータの推進・展開や 西部・東部自治体の意見交換会等、横のつながり作りにも尽力しています。  静岡県は「ふじのくにオープンデータカタログ」という共通基盤を作成し 各自治体で横並びに情報が見れるよう進めている。 静岡市は公開できるデータは公開する方針。全国に先駆け、リアルタイム情報も公開 予定。裾野市は基本データは公開済みで、課題解決のための取り組みに従事中。  オープンデータを利用したイベントにも積極的に参加。 アーバンデータチャレンジやチャレンジオープンガバナンスの参加、課題解決コンテストの 開催など。 Code for Numazu 9
  • 10. 3. 静岡東部のオープンデータの状況  東部のオープンデータカタログ登録数(CfNが把握している自治体)  件数はまだまだ少ないです(浜松は140以上あります) ただし、必ずしも量が多ければ言い分けではない。 (たとえば、申請書類をオープンデータとして登録しているところもある)  各市町村の概要 沼津市は、今後のオープンデータの具体的な計画は現在ない。 三島市、裾野市:データ量だけでなく、市民が必要とするデータは何か?を 市民と一緒に取り組んでいます。(UDCやCOGなど) 伊豆の国市、清水町:災害のデータから公開。今後は、学生や市民と共に 課題を聞きデータ整備をめざす。 長泉町:今後のデータは、学生や市民と共に課題を聞きデータ整備をめざす。 御殿場市:災害・統計のデータから出したいが、まだ手が出せていない。 伊豆市:災害データは必要だと思っているが、具体的なプランがない。 Code for Numazu 10 自治体 沼津市 三島市 御殿場市 裾野市 伊豆の国市 伊豆市 長泉町 清水町 数 25 31 1 26 2 0 3 1 CfNは地域の方々と一緒に、今後も行政と共に進めていきます
  • 11. 3. 静岡東部のオープンデータの状況  全体的には、まだまだこれから進めていく状況です。 東部は一つの生活圏。横連携で効率よく進められるチャンスでもあります。  各自治体で、バラバラのフォーマット、運用をすることは二重開発 多重投資に繋がり、税金の有効活用方法とならない。  開発する側も、複数アプリが必要となり非効率。市町村ごとにアプリが 分かれていたら使うことに抵抗がでる。 (例:AEDの位置情報や、防災施設の情報など、隣町に行ったらない。 隣の町のアプリが必要だと不便ですよね) 各自治体から、同じ情報があれば、東部全体の比較もできるし 強み弱みも判断できます。  データは、数値の塊に過ぎません。何から利用したいか、必要か。 それを一緒に取り組むこと、それが公民連携となります! Code for Numazu 11
  • 12. 4. Q&A Code for Numazu 12
  • 13. 5. オープンデータ事例紹介  オープンデータの利用用途には大きく2つあります。 アイデアや課題解決の裏づけに利用する。  統計データなどの行政の基礎データは、そもそも市民が考えている課題が、本当に 課題なのか、アイデアで解決できるターゲット数が本当に存在するのか確認する 際に必要となります。 課題解決のための仕組みに利用する。  課題解決時には、既存のデータだけでなく、新しいデータが必要になることもある。 民でもできるのか、公の力が必要なのか確認し、データを作る効果があると 判断したなら、一緒に協力して課題解決に向かう。 Code for Numazu 13 必要かどうかお互い確認し協働で作成するデータ すべての基盤となる確認、比較に必要なデータ
  • 14. 5. オープンデータ事例紹介  生駒市は、主婦の住みたい町No.1を目指し、課題解決を進めています。 生駒の給食の献立(市→移住したい人たちへ) 先日、献立表がオープンデータとして市から公開されました。移住したい人たちが 街の学校でどんな、食育をしているのか分かるようにするためです。 図書館の話 (市民→市長→行政→市民) 母親が、子供に喜ばれる絵本を分かるようにしたい、そんなニーズから生まれた アプリ開発活動があります。それは、オープンデータの公開に繋がりました。 Code for Numazu 14 図書館 (情報提供) 子供 (ユーザー) Code for IKOMA (アプリ作成) 生駒市長 主婦 (課題元) みなさま、本当にありがとう ございます!市役所も良い 形でコミットさせてください。 (FBグループでコメント) 依頼・協力協力 【活動の見える化】 強力な支援! 2015年のアプリコンテストの結果継続して 開発していることをFBや周辺への課題 聞き込み、情報収集で告知。 子供たちへ向けた学校 へのアンケートの実施 依頼から1年の歳月をかけ、図 書館司書おすすめの絵本リスト をオープンデータとして公開いた だく。(司書のコメント付) 協力者の巻き込み 公と民、協働できれば 目指す地域・社会により近づく。
  • 15. 5. オープンデータ事例紹介  会津若松市役所へのクレームNo.1は除雪問題である。 「必要なときに除雪されていない」「除雪車がはいつ来るの?」「優先順位がわ からない」 (市へのクレームを公開することで市民が考えられるようになった)  課題が見えるようになり、多くの関係者を巻き込み課題解決に進んでいます。 Code for Numazu 15 会津若松市 (課題まとめ) 会津大学生 (仕組み作り) 市民 (情報展開) 地元 ボランティア (活動協力) 市のクレーム リストを整備 【価値の創出】 ・地域の課題を行政と市 民が協働で解決へつな げる。 ・地域の人たちに、地域 の人が仕組みを広める ・地域の人たちが、自ら 積雪データを作る ・地域の人たちが、除雪 ボランティアで対策するフィードバック 市民に解決策 検討を依頼 (ハッカソン) 開発した積雪 見える化システム (さすけね)を地域 活動として説明 市民がチラシを 作成し、地域の コミュニティに 配布 ボランティア団体と 連携した除雪活動 へと繋がる。 【活動の見える化】 【活動の見える化】【課題の見える化】 「さすけね」は実証実験を開始しています。会津若松市役所、会津大学、現地NPO、除雪困難な住民、Code for団体 そして、今年はシステム面で自動電話応答を対応しているTwilio社が支援し、産公学民で取り組んでいる事例です。
  • 16. 5. オープンデータ事例紹介  裾野市では、現在オープンガバナンスのイベントを進めています。 「ツィートしてもらえるまちに、~裾野市の誇りを育てろ大作戦~」 Code for Numazu 16 裾野市の 課題 裾野 市役所 【何とかしたい!】 HP、FB、広報誌、 CATVなど日々発信 してるが、なかなか 話題にならない! 住民、通勤、 通学者、縁の ある人 アイデアの 原石 アイデアの 具体化 住民、通勤、 通学者、縁の ある人 商工業、先生、 など有識者も メンター参加 裾野 市役所 アイデアを プロジェクトへ 住民、通勤、 通学者、縁の ある人 商工業、先生、 など有識者も メンター参加 裾野 市役所 11/12(土) 第1回 ワークショップ開催 11/27(日) 第2回 ワークショップ開催 12/27(火) プレゼン大会 【取り組みたい!】 現在、行き詰まっている若い世代の シビックプライド(裾野市への愛着心、 誇り)の醸成に取り組むことで 長期的な裾野市の魅力の発信力を 向上させたい。 【原因はなんだ?! 解決アイデア出そう!】 原因はなんだ?こんな方法で解決 できないか?このデータ使えばよく できるじゃんを考え、アイデアの原 石を作る。 【本当に価値がある?】 作る価値を考える、原因はつぶ せるの?データの裏付けはあ る?効果はある?アイデアを具 体的な価値に落とす。課題解決 に必要なデータを考える。 【一緒にやりたい?】 市民、企業、行政、裾野市に縁 のある人々に対してプレゼンし、 投資してもよい、一緒にやっても いい!と思わせるアイデアをプ ロジェクトとして立ち上げる!
  • 17. 5. オープンデータ事例紹介  この活動を通じ、3つのシビックプライドを作り、裾野の魅力 (風土、市民の力)を高める! Code for Numazu 17 【①活動展開によるシビックプライド醸成】 シビックプライド(魅力)を醸成させる 取り組み(発信)がいくつか出る 【②裾野のことを本気で考える シビックプライドの醸成】 今回参加してくれた方々の心の中に シビックプライドが醸成される 【③市民自体が必要と感じ動いて解決する 仕組みとしてのシビックプライド醸成】 今回の参加者、知った方々の連携により、 今後の市民活動を牽引する 課題解決を 市民の活動 で牽引 【活動体制】 裾野の課題 を市民が考 える 【自ら検討】 裾野の魅力 を内外に発 信できる 【魅力増大】 能動的に、活躍する市民と 風土の魅力を十二分に 伝えられる状況になる! ①街の魅力を人に語れる ②街を自分たちで考える ③街のために自ら行動できる そこにシビックプライドが 育ち、萌芽し、実をなす! 自分たちで課題を考え、データで裏づけをとり、そして必要な解決策を考える。 そうすることで、市民の力が高まり、シビックプライド(市民の誇り、地域への愛着)が生まれる。
  • 18. 6.そして公民協働社会へ – オープンガバナンス  オープンガバナンスとは、行政側のオープン化、市民側の積極的 な課題解決への関与で実現する、社会全体の新しい統治体系 Code for Numazu 18 行政 市民協働 課題に対して積極的に 市民も取り組む データの公開や 行政のできることを提供 行政:×「できません」「担当ではないです」 → ○「共に解決する」「共に活動する」 市民:×「やってください」「お願いします」 → ○「共に解決する」「共に活動する」 オープンデータも 公民協働の一つ! 他人事ではなく 課題を自分事にする!
  • 19. 6.そして公民協働社会へ - オープンガバメント  インターネットを活用し行政を市民に開かれたものにしていく取り組み。 市民参加型のサービス実現が求められている。 透明性を高める  オープンデータ  市民に伝える  政策の監視 参加  市民に意見を求める  市民との熟議  市民参加型政策設計 連携  組織の壁  横断的協議  パートナーシップの推進 Code for Numazu 19 データや情報の共有化 行政の透明性 たとえばUDCの実施や ワークショップなど 民間人材の活用 横串での協議(協議会など) 民→公に入り込む
  • 20. 7. さあ、一緒に始めよう  ITできなくっても大丈夫、たくさんの参加方法があります。  活動、課題を見えるようにする。そして、自分事にしていこう。 Code for Numazu 20 No. 市民と協働するスタイル 検討方法 1 課題対応型 行政/住民で 課題を分析しよう! 具体的な課題に対応したアイデアソン、アプリコンテストの開催。 また、地域にある街づくり団体、福祉団体と一緒に課題WSの実施。 特にITが活発でない地域には、学生参加の場を意図的に作り出すことも必要。 啓蒙活動 Code for xx や地域IT勉強会などと連携して地域のマッピングパーティーやセミ ナーを実施しよう。参加体験型は経験を通じて理解できます。 まずは、Code for Numazuの定例に参加してみませんか? 2 対話型 市民代表と 横串で取り組みを 確認 市民の代表(高校生、地元のIT業、有識者など)を含めて、オープンデータ の座談会を実施する。横断的に見ながら今後のデータ整備、公開の必要を確 認する。 学生と一緒に 街のビジョン作り どんな街に将来したいか、若者と一緒にWSスタイルで考える。未来を担う若 手を一緒になることで、シビックハッカーの育成に繋がる。 まちづくりの一環とし て行政と協業 リノベーション、地方創生など、街づくりを利用した、市民との対話の 中から必要な情報をみんなで見つけ出そう。 3 役所からの アウトプット 市民のクレーム 起点型 市町村へのクレームリストなどを通じて、行政の効率化に繋がるか 困りごとを解決できるか、座談会的を行政と開いてみよう。
  • 21. 8. Q&A  みなさん、最後にご質問や、ご提案ありませんか?  今後、皆さんも活動できそうな場所見つけられましたか? Code for Numazu 21
  • 22. ご清聴ありがとうございました Code for Numazu 22 「Code for Japan Summit 2016の基調講演より」 あなたは一人ではありません。 この課題に向き合っているのは我々だけではありません。 行政の中にも市民の中にも 行政に限らず様々なバックグラウンドを持った人たちがいて それぞれ今の政治がうまくいくように取り組んでいます。 それを忘れないでください。

Editor's Notes

  1. 1.自己紹介(1分) まずは、自己紹介から。 私は市川博之と申します、沼津の平町出身です。 東京に在住しておりますが、現在はCode for Numazuの代表として 月に数回沼津に戻り、定例会や市役所との打ち合わせなど行っております。 (一つ目のアニメーション) 現在は、東京のケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ株式会社で 業務改革のコンサルタントをしております。 (二つ目のアニメーション) 私は、子供のころから、コンピュータが好きで、プログラミングをつづけておりまして 今でも、ハッカソンと呼ばれるプコンテストに出て優勝するなどしております。 ハッカソンは、ハッキング+マラソンの造語で、24時間の限られた時間で 与えられたテーマからプログラムを完成させる競技です。 (ここで、レーザーポインターでトヨタや生駒、会津若松の部分をさす) (3つ目のアニメーション)  ・ナビエンジニアの説明 以上の、職歴からも分かるように、開発、地図、プロジェクトマネージメントに 強みを持つコンサルタントとして日本各地で働いております。 では、東京からわざわざ沼津に来ているのかについて、次にお話したいとお思い増す。
  2. まず、静岡県の取り組みから。  ※文中を説明。  ・意見交換会の結果から、他の自治体の取り組みを学ぶこともできます。  ・コンテストは、東部地区についてはCode for Numazuも協力してイベントを   盛り上げていく予定です。 では、沼津市の情報はどのくらいでしょう?  ※文中を説明  まず、静岡市、こちらについては339件既に登録済みで、今年はトヨタと協力して市内の自動車の  走行情報なども提供する予定です。次に、裾野市、こちらは35件とまだまだ増加の余地があります。  とはいえ、基本となる情報は揃っているため、ゴミの回収日のデータを活用したアプリなど数多く  利用されています。課題を設定し、それに必要な対策をとるステージにシフトしています。  さて、沼津市はどのくらいあるでしょうか。次の3つのうちで挙手をお願いいたします。  1、「静岡市より多い」  2、「裾野市より多い」  3、「裾野市より少ない」    では、静岡市より多いと思う方  では、裾野市より多いと思う方  では、裾野市より少ないと思う方  なるほど、正解は・・・2件。圧倒的に少ないです。  なぜ、このようになっているのでしょう?本当にデータがないのでしょうか?
  3.  ・基本は読み上げ   課題を市役所へのクレーム一覧から見える化した市役所   解決策として、見える化の仕組みを作った大学生   その仕組みを広めるためチラシ配りをした市民   そのチラシを見てボランティア団体が名乗りを上げる   住民、行政、大学生、ボランティアの繋がりから出来た仕組みです。   【活動の見える化】によって引き起こされた結果です。   「価値の創出の説明」   キーメッセージの説明