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京大サマーデザイン
スクール2013
京大サマーデザインスクール2013
 
 
(c)2013 西尾泰和(サイボウズ・ラボ)
西尾泰和
オリエンテーション
オリエンテーション
 
 
 
オリエンテーション
 
 
 
資料は講義の後に
紙で配布します
オリエンテーション
講師の紹介
 
 
講師
西尾泰和 & 竹迫良範
サイボウズ・ラボ
オリエンテーション
講師の紹介
 
 
サイボウズ
グループウェア国内シェアNo.1
グループウェアって?
オリエンテーション
講師の紹介
 
 
グループウェア
グループのためのソフトウェア
コミュニケーション支援、タスク管理、
ワークフロー、スケジュール調整、 etc.
複数の人が協力してチームワークする際に
それを支援するソフトがグループウェア
オリエンテーション
 
 
 
オリエンテーション
講師の紹介
 
 
オリエンテーション
 
 
 
オリエンテーション
講師の紹介
 
 
このプロジェクトの目的
オリエンテーション
目的 
 
 
チームワークのデザイン
オリエンテーション
目的 
 
 
オリエンテーション
目的
計画 = 自分の属している組織を改善するためになにをすればいいか
 
理想
受講者が広い視野を持ち
様々な手法を使いこなし
計画し実行し成果を出す
オリエンテーション
目的
 
 
現実
三日間のワークショップで
その理想を達成するのは無理
オリエンテーション
目的
 
 
達成可能な今回の目標
・多様な分野の講義を聞く
・KJ法を経験する
・改善計画を考え、発表する
なぜ改善計画を作る?
オリエンテーション
目的 
 
 
オリエンテーション
目的
 
 
PDCAサイクルを回すことで学ぶ
オリエンテーション
目的
 
 
学びのための最初の一歩!
オリエンテーション
目的
PlanだけではなくDoして、結果をCheck
 
学んで体験して終わりではなく
帰って自分の所属するチームで
実践することで学びが得られる
オリエンテーション
目的
 
 
実際にやってみることが大事
オリエンテーション
メタな話
これは西尾のプログラミング教育経験からアナロジーで展開した
デザイン教育の3ステップ
1: あるデザインをまずはそのまま経験する
2: なぜそうデザインされているのか
  理由を学ぶ
3: 自分で考えて新しいデザインを作る
オリエンテーション
メタな話
 
みなさんは実際に
「西尾によるデザイン」
を経験することになる
オリエンテーション
メタな話
 
1: まず経験
2: なぜ?を学ぶ
3: 自分で作る
オリエンテーション
プロジェクトの全体像
 
 
・最終成果物のフォーマット
・使うことができる時間
・おおまかな流れ
オリエンテーション
プロジェクトの全体像:最終成果物のフォーマット
 
 
最終日
成果発表会
15分の発表時間
各自2 3分で発表
オリエンテーション
プロジェクトの全体像:使える時間
 
 
1日目 5時間
2日目 5時間
3日目 2時間
計12時間
オリエンテーション
プロジェクトの全体像:おおまかな流れ
 
 
発散 収束
オリエンテーション
プロジェクトの全体像:おおまかな流れ
 
 
・発散:まずは書き出す
・発散:かき混ぜ組み合わせる
・収束:整理する
・収束:一つに絞る
・発表準備
オリエンテーション
プロジェクトの全体像:おおまかな流れ
 
 
講義のおおまかな流れ
・書いてから考えよう
・断片的情報の構造化(KJ法)
・一つを選ぶ方法
演習の合間に色々な分野の紹介を挿入
オリエンテーション
プロジェクトの全体像:おおまかな流れ
 
 
ここまでで何か質問?
オリエンテーション
最初の演習
 
 
ここからは最初の演習について
オリエンテーション
最初の演習
 
 
チームが作られると
よく行われる儀式
自己紹介
オリエンテーション
最初の演習
 
 
自己紹介が
うまく機能しない
ことがある
オリエンテーション
最初の演習:自己紹介のリデザイン
 
 
自己紹介の問題点は?
オリエンテーション
最初の演習:自己紹介のリデザイン
先に話す方が楽なのに自信がない人ほど後にしがち
 
問題点1
自分の話す内容の作文に必死で
他人の話を聞かない人がいる
オリエンテーション
最初の演習:自己紹介のリデザイン
一生懸命話す内容を考えるが…
 
問題点2
自分の順番が近づくと
そわそわしてしまう人がいる
オリエンテーション
最初の演習:自己紹介のリデザイン
たくさんの内容を語っても記憶には残らない…
 
問題点3
人数が多いと
結局何も覚えてない
オリエンテーション
最初の演習:自己紹介のリデザイン
 
 
なぜ自己紹介をするのか?
オリエンテーション
最初の演習:自己紹介のリデザイン
 
 
お互いをよく知るため
オリエンテーション
最初の演習:自己紹介のリデザイン
 
 
なぜそのやりかたでやるのか?
オリエンテーション
最初の演習:自己紹介のリデザイン
 
 
特に理由はない?
ならばやり方を変えることで
問題を改善できないか?
オリエンテーション
最初の演習:自己紹介のリデザイン
 
 
自分の話す内容の作文に必死で
他人の話を聞かない人がいる
↓
考えるフェーズと
聞くフェーズを分離
オリエンテーション
最初の演習:自己紹介のリデザイン
 
 
自分の順番が近づくと
そわそわしてしまう人がいる
↓
順番をランダム化して
自分の番を予測不能にする
オリエンテーション
最初の演習:自己紹介のリデザイン
人間が覚えられる量には限界がある
 
結局何も覚えてない
↓
情報を最小限にする
「自分と相手の共通点」
だけに絞ろう
オリエンテーション
最初の演習:共通点探しゲーム
 
 
共通点探しゲーム
オリエンテーション
最初の演習:共通点探しゲーム:目的
 
 
各メンバーと
自分の共通点を
見つける
オリエンテーション
最初の演習:共通点探しゲーム:ルール
 
 
• 自分に関する情報を付箋に書き出す(2分半
• 付箋1枚に1項目
• ランダムに当てられた人が1つ発表
• それが自分にも当てはまると思った人は
早い者勝ちで名乗りを上げる
• 最初に全員と共通点が見つかった人が勝ち
オリエンテーション
最初の演習:共通点探しゲーム:ルール
ここに描き込む
 
オリエンテーション
最初の演習:共通点探しゲーム:ルール
 
 
質問ある?
オリエンテーション
最初の演習:共通点探しゲーム:ルール
 
 
スタート!
オリエンテーション
付録
 
 
付録
京大サマーデザインスクール2013
共通点探しゲームについて
 
 
隠れ目的:
後の演習で使う『付箋にタイム
トライアルで書き出す』を
早めに体験させておきたい
京大サマーデザインスクール2013
共通点探しゲームについて
 
 
「人間です」「男です」「学生です」
と書かれてしまう可能性について
この種のばかり何十件も出るとは考えにくい
ゲーム上大きな問題ではない
規制すると書き出しを萎縮させる
→「規制しない」という判断をした
京大サマーデザインスクール2013
共通点探しゲームについて
 
 
実際にやってみてどうだったか?
「みんな当然こうだよね?」という
思い込みが裏切られることによって
メンバー・価値観の多様さを痛感できた。
当初の目的である共通点探しよりも
このメリットのほうが大きかった。
このスライドは、サイボウズ・ラボの西尾泰和
と竹迫良範が、 京都大学サマーデザインスクー
ル 2013で行った「チームワークのデザイン」の
講義資料の一部です。
他のスライドは http://nhiro.org/kuds2013/ で見つ
けることができます。
 
このスライドについて
 
 

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