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「なぜ『列島改造論2.0』なのか」@「新しい日本を設計する」スライド
- 3. 『日本列島改造論』の
政策的顛末
• 「国土の均衡ある発展」
• 公共工事により経済成長の前提を供給(所得の向上)
• インフラ的には現在の日本社会のストックを形成
• 他方、現実には「均衡ある発展」は夢物語
• 補助金、陳情行政、長期低利子融資など悪弊を形成
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- 4. 『日本列島改造論』の
政策的顛末
• 「経済成長の拡充に伴う福祉、その福祉を前提としたさら
なる経済成長」
• 「失われた20年」 70年代的思想
と思考の
• 就職氷河期 「アップグレード」
でいいのか
• リーマン・ショック
※設計者たちの「時限的システム」
• 人口構成の変動 という証言(下河辺淳)
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- 5. 「新しい公共」
• 70年代∼
• 新自由主義の台頭と福祉国家の見直し
• 第2臨調、橋本行革と省庁再編、新行政経営(PDCA、PFI、
PPP)、地方分権一括法
• 90年代∼
• 「社会民主主義」と、イギリス「第三の道(The Third Way)」「大
きな社会(Big Society)」
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- 6. 「新しい公共」
• 2000年代∼
• 地方分権と「新しい公共空間」「新しい公」
• 2009年∼
• 社会変動としての「新しい公共」:社会起業家、ソーシャルビジネス、プロボノ、脱成長言説の普及etc
• 政権交代と鳩山由紀夫による第173回国会における所信表明演説
• 平時に内政的主題、とりわけ社会的包摂に関する主題を所信表明演説に入れたということがひとつの
転機
• 自律性と市場的合理性、(享楽性)の社会的領域への導入
• 「つくること」の公共性と建築領域での援用可能性?
• 藤村さんの実践性と、理論の乖離(?)がずっと個人的に気になっている
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- 7. 「つくることの公共性」と
消費社会
• 消費社会化の進行 政治への関心低下
• 消費社会化の進行 建築・デザインへの関心低下
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- 8. 「つくることの公共性」と
消費社会
• 消費社会化の進行 政治への関心低下
• 消費社会化の進行 建築・デザインへの関心低下
ただし、前提としてある時代局面においては、
消費社会化はそれ自体公共的であった
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- 9. 「つくることの公共性」と
消費社会
• 消費社会化の進行 政治への関心低下
行政依存 啓蒙と協働 独裁への期待
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- 10. 「つくることの公共性」と
消費社会
前提の持続可能性に対する「懐疑」
• 消費社会化の進行 政治への関心低下
✖ △ ?
行政依存 啓蒙と協働 独裁への期待
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- 11. 「つくることの公共性」と
消費社会
• 消費社会化の進行 建築・デザインへの関心低下
アノニマス・
批判的工学主義 Google的建築家?
デザイン
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- 12. 「つくることの公共性」と
消費社会
前提の「修復」
リノベーションの必要性から小学校改修へ
• 消費社会化の進行 建築・デザインへの関心低下
アノニマス・ Google的建築家 ?
批判的工学主義
デザイン 列島改造論2.0 ?
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- 13. 「つくることの公共性」に
ついての2つの問い
• 「公共的な建築」とはどのようなものか
• だれが、どこに、どのような様式で「つくる」こと
が「公共的」なのか
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- 14. 「つくることの公共性」の
射程
• 政策的要請 「炭坑のカナリヤ」?
理念とビジョン
• どうすれば「つくること」に参加できるのか
社会問題の歴史と実情・構造
• ガバナンスの多様化、財源的制約、民営化への期待
• 憲法にさえ自治の理念と前提の存在しない「更地の社会」に対する「物語」と前提の供給
• 建築・デザイン的な課題への疑問
• なぜ人々は消費社会において「制作コスト」を負担しなければならないのか?それは流通しう
るのか
• 参加型デザインや「つくらないこと」は公共的か? 専門家と非専門家のあいだに「職能」の
非対称性があるとき、住民のニーズの調整やワークショップにとどまることは「公共的」なの
か?
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Editor's Notes
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