シリコンバレーTech企業でのプ
ロダクトマネージャー業務
株式会社シマンテック
プリンシパルプロダクトマネージャー
柳川 純二
2015年9月6日
POStudy4周年記念イベント
自己紹介
• 柳川 純二(やながわ じゅんじ)
• 前職はNTTコミュニケーションズ社で買収した海外企業に7
年ほど出向→常にプロダクトマネージャー(以下PM)と仕事
をしてきたorそれっぽい仕事もかじった
• 2年前にシマンテック社にPMとして入社.PMとしてはアジア・
パシフィックジャパン(APJ)地域に一人だけ(日本~インドま
でをカバー)で上司,チームメンバーは全てUS本社にいる
はじめに
西海岸Tech企業ではプロダクトマ
ネージャーってどういう存在なの?
シリコンバレーにおけるPMポジションの
人気度(≒給与)
• 20位 アップルストア・アシスタントマ
ネージャ
• 19位 ソフトウェアエンジニア(インタ
ーン)
• 18位 アカウントエグゼクティブ
• 17位 フィナンシャルアナリスト
• 16位 ソフトウェアQAエンジニア
• 15位 ビジネスアナリスト
• 14位 システムエンジニア
• 13位 プロジェクトマネージャー
• 12位 メカニカルエンジニア
• 11位 シニアシステムエンジニア
アップルでの例 (参考:http://irorio.jp/naotosasaki/20120605/10336/)
シリコンバレーにおけるPMポジションの
人気度(≒給与)
• 10位 ソフトウェアエンジニア
• 9位 ファームウェアエンジニア
• 8位 テストエンジニア
• 7位 ハードウェアエンジニア
• 6位 DBエンジニア
• 5位 プロダクトデザインエンジニア
• 4位 プロダクトマネージャー
• 3位 シニアハードウェアエンジニア
• 2位 シニアソフトウェアエンジニア
• 1位 アートディレクター
会社のステージによってPMの
必要性は変化
• シリコンバレーと言っても,スタートアップのアーリーステージ
の会社ではPM専担のポジションはあまり見ないし聞かない
• CTOなどの共同創業者的な人や力のあるエンジニアが,こじ
んまりとしたチームでPM的なロールを引き受ける方がおそら
く一般的
• PMを採用して設置するのはある程度ステージが進んで会社
が組織化されてからが一般的(逆にPMが募集され始めるとそ
の会社は離陸し始めているというサインだと見ることもできる)
現在の自分の仕事内容
以下2つ:
1. ノートン製品のAPJパートナーチャネル向けPM:
PCのプリインストール版やISPで販売する月額版などパートナー経
由で販売するプロダクトの仕様固め,パートナーからの要求仕様の
管理,バックエンドのインテグレーション支援,新製品への移行プラ
ン策定
2. フリーウェアツールの(ワールドワイド)PM兼PO:
製品のライフサイクル管理,ロードマップ策定,営業・マーケティング
とGTMプラン策定,スクラムバックログの管理・優先順位付け,製品
アップグレードプランの策定と要件・仕様定義
「何をいつまでにリリースして(あるいは何をいつまでにやめて),そ
こから得られるリターンは?」を常に意識してうまくいってもいかなく
ても責任を負う
シマンテック社でのPMの特徴
自分の所属するコンシューマー(Norton)部門の場合:
• 「CorePM(社内造語)」と「PartnerPM」の2種類がある
• CorePMは製品やバックエンドのプラットフォームやツールなどのオーナーシップを持ち,
「マネージ(ロードマップの管理等)」と「オーナー(アジャイルでのバックログの管理)」を
両方担当する場合が多い
• PartnerPMはNorton製品全般をパートナー企業向けに展開するため社内外のステーク
ホルダーの要求仕様を整理,優先順位付け,開発チームへのフィードバックを実施
• 世間一般で“プロダクトマネージャー”というと前者のイメージが近いかもしれないが,後
者はBtoBやBtoBtoCサービスを提供する企業では多く見られる(名称はRegionalPM,な
どと異なる場合もある)
• CorePMは原則US本社にのみ存在するチームだが,PartnerPMはローカルタッチが必
要なため,需要に応じてグローバルに配置.なお部下は基本的に持たない
• プロダクトマーケティングマネージャー(PMM)と適宜住み分けるが,かぶる部分も多い.
4PのうちPrice,Promotion,PlaceはPMMが主にカバー,PMはProduct.この辺は会社
や事業のステージによって異なる印象.
世界に散らばるスクラムチーム
• 開発エンジニア - インド
• QA - インド
• リードエンジニア - カリフォルニア
• スクラムマスター - インド
• プロダクトオーナー - 東京
• ローカリゼーションチーム - アイルランド
メリット:常に仕事が進んでいる(自分が寝てる間も).会社的にはコストも
デメリット:時差,F2Fのミーティングがなかなかできないので油断すると認識
のずれが拡がったり推進力を失ったり → でも慣れるとなんとかなってくる
必要なスキルセットなど
1. PMとして製品ロードマップを管理,関連部門(マーケティングや
リーガルなど)を積極的に巻き込み,無事リリースできるまでチー
ムを牽引,プッシュする.逆説的だが製品のEnd of Lifeの時にそ
うした能力が強く求められたりする
2. POとして開発バックログを管理,ストーリー作成,優先順位付け
(なぜこれが極めて重要か?→チームの時間の管理をすること
になるから),常に”Why?”を意識.”How”は開発チームに任せる
3. 自分のバックグラウンド:ネットワークエンジニア→セールスエン
ジニア→ビジネス開発→PM
4. 自分もコードは書けないが,見た感じソフトウェアの会社でも半分
ぐらいのPMはコード書けない
必要なスキルセットなど(続
1. プロダクトマーケティングとプロダクトマネジメントの両方をこ
なせるとシリコンバレーでは重宝されると言います(4Pすべて
をカバーするプロダクトのエキスパート)
2. 会社にもよるがBtoBとBtoCではPMに求められる特性が結構
異なる(例:パートナードリブンかプロダクトドリブンか,C向け
では特にUXの良し悪し一つで獲得できるユーザーが数桁変
わってくる,など).
3. 普段からの“気づき”の能力.何がベストなUXかはすぐに変
化する(例:スマホの感圧タッチなど)
日本でのPMの募集
• 例えばLinkedInで”Product Manager/プロダクトマネージャー“という
ポジションでロケーションを”Tokyo“,”全ての企業“のフィルタ検索
をかけると:
• ドンピシャPMというタイトルでの募集は13件ぐらい
• 楽天が1件で後は全部外資系
→「PM的なポジション」の募集はたくさんあるはずだが,名称がまちま
ち?外資系と国内企業を行ったり来たりする人が増えると裾野が広が
るので個人的には名称を揃えたほうが良いと考えている
※念のためWantedlyでも検索してみるとこちらもドンピシャPMの募集
は数件にとどまる
参考資料
優先順位付けモデル
• 狩野モデルなど
E ・・・魅力的。競合との差別化に有効な機能。隠れたニーズとも
呼ばれ、体験するまで気が付かない場合がある。
M ・・・必須。あって当然の機能。
L ・・・線形。あればあるほど満足度があがるような機能。コストと
のバランスを考慮する必要がある。
I ・・・無関心。あってもなくても気にならない程度の機能。優先度が
低い。
R ・・・逆効果。あると困る機能。
Q ・・・懐疑的回答。回答が不整合。
参照: http://sugiim.hatenablog.com/entry/2013/04/15/110321
ありがとうございました

シリコンバレーTech企業でのプロダクトマネージャー業務とは? - [ITビジネスセミナー] 現役プロダクトマネージャーが語る、日本企業におけるプロダクトマネージャーの課題と今後の展望