SlideShare a Scribd company logo
CTOとして事業にコミットする
株式会社ispec取締役CTO山田佑亮
会社概要
島野耕平

山田佑亮

谷村朋樹
設立 2017/12/15
36名
代表取締役社長 / CEO

取締役 / CTO

取締役 / COO

従業員数
経営陣
所在地
社名 株式会社ispec
医療・ヘルスケア開発サービス(ソフトウェア開発事業)
事業内容
17,967,818円(2022/6/1 時点)
資本金
五反田本社

〒141-0031 東京都品川区西五反田8-2-12 アール五反田 7A
2023/11/22時点(アルバイト、業務委託含む)
自己紹介
株式会社ispec CTO 山田 佑亮


プロフィー
慶應義塾大学で機械学習の研
LAPRASの機械学習エンジニ
タイミーの立ち上げ期のエンジニ
2018年よりispecにジョイン、CTO就
サッカーが大好き
テクノロジーの力でメンタルケアの文化を作る
MISSION
事業内容
ispecは、本質的な医療DXを行うためのヘルスケアプラットフォーム事業を展開しています
電子カルテプラットフォーム 精神科電子カルテ + 治療アプリ
一般科電子カルテ + 問診システム
電子カルテの機能を持ったモジュール群をカスタマイズし、パートナー企業にOEM提供

ライセンス費用と事業売上に連動した費用をいただく
事業内容
ispecは、本質的な医療DXを行うためのヘルスケアプラットフォーム事業を展開しています
医療を中心に疎つつ、医療領域以外の領域にプラットフォームを拡張

メンタルケアのインフラを作るためのプラットフォームを創造する
ヘルスケアプラットフォーム
障害福祉
医療
産業保健
医療
CTOに求められることとは
経営チームのプレイヤー
+
開発組織のマネジャー
Product Management Triangle
(元は)プロダクトマネジメントの責務を考えるためのフレームワークで、2つの責務が重要視され
空白領域の認識して埋めるこ
異なるインプットを統合すること
経営チームのプレイヤーとしてCの空白を埋め

開発組織のマネージャーとしてACを統合する役割
参考: https://productlogic.org/2014/06/22/the-product-management-triangle/
Cの取り組みの例
ここ最近関わった業務

・OEM提供・レベニューシェアのスキーム ... ispecが持つ技術をどう拡張し、どう売っていくかの意思決定に参加

・エンジニアの採用予算の策定 ... 事業計画の策定に参加し、エンジニア採用予算を策定


ただのブレーキ役にならない立ち回りを心がける (自戒を込めて
ベースはBusiness領域を担当するメンバーが持ってきてくれ
ただレビューをするのではなく、具体的な意見・提案を言う
事業戦略、ドメイン知識、人事労務

幅広い知識が求められる領域
Cを埋めることで開発組織の位置が決まる
経営チームのパワーバランスがそのまま組織のパワーバランスになりう
Product Management Triangleのような関係は組織のどのレベルで存在す
経営チームのエンジニアであるCTOがここに入れてないと、機能レベルのトライアングルでも同様になる
「エンジニアが事業にコミットする」スタンスを

開発組織に浸透させるファーストペンギン
事業戦略と技術戦略をアラインメントする
ACの領域でCTOがやるべきは、事業戦略を技術戦略に落とし込むこ
事業戦略のアプローチによって技術戦略も変わ
昨今のベストプラクティスをただ取り込むのではなく、事業戦略に応じて実践するものを変えていく
戦略的アラインフレームワーク
自社の戦略⁨⁩アプローチをベースに、事業戦略から組織の文化まで全てアライメントしよう!という考え方

事業が4象限のどこに位置するかを分析し、組織戦略に活用する
俊敏性
安定性
自律性
連携性
参考: 『リアライン―ディスラプションを超える戦略と組織の再構築』(2023)
戦略的アラインフレームワーク
プラクティスの適用判断を、事業戦略ベースで考えられるようになる = これが技術戦略になる

俊敏性
安定性
自律性
連携性
️目指す場所
元々のispec
参考: 『リアライン―ディスラプションを超える戦略と組織の再構築』(2023)
具体例1: フルスタックかスペシャリストか
社内のエンジニアを「ソフトウェアエンジニア」でくくっても呼ぶ場合もあれば、

バックエンド、インフラ、フロントエンドで完全に分ける場合もある


専門性の垣根を越えて開発をするか、専門性を深めるか、でメリデリが存在する
具体例1: フルスタックかスペシャリストか
「顧客へのカスタマイズ性を重要視する」等がない場合、サービスは安定している (左側)

安定していれば専門性の深化をしてもよいため、スペシャリストが輝ける
俊敏性
安定性
自律性
連携性
具体例1: フルスタックかスペシャリストか
「連続して複数の新規事業やプロジェクトを別々で立てる」場合、安定性がないため、

求められる役割におうじて自身を変えられるジェネラリスト的な人が必要になってくる
俊敏性
安定性
自律性
連携性
具体例1: フルスタックかスペシャリストか
ispecはパートナー企業ベースのプロジェクトが複数立ち上がりつつ、共通するプラットフォームを開発する

右上に当たるので、やはり「フルスタック」寄りの人が必要
俊敏性
安定性
自律性
連携性
具体例1: フルスタックかスペシャリストか
フルタイムのエンジニアはバックエンド・フロントを分けずWebエンジニアで募集を統一

Webエンジニアでカバーできなさそうな領域はプロジェクト毎にも募集を出す
具体例2: チームの構造をどうするか
Team Topologyでよく言われるEnabling TeamやPlatform Team等...

手札にはあるけど、いつ使うべきか、どうやって使うべきか


→ これも事業の戦略によって変わる!
参考: https://teamtopologies.com/
具体例2: チームの構造をどうするか
俊敏性
安定性
自律性
連携性
️目指す場所
元のispec
ispecの場合、受託のみをやっていた時はプロジェクト毎の自律性と俊敏性が重要だったので

EnablingよりPlatformの方が価値が出ることが多かった
具体例2: チームの構造をどうするか
Best Practice as a Codeとして、社内のPlatformを作成

あくまでもスターターキットであり、ライブラリや規約は自由に変えて良いものとした
『自律性』に振り切って価値がでた!
具体例2: チームの構造をどうするか
俊敏性
安定性
自律性
連携性
️目指す場所
元のispec
連携・標準化が必要な事業戦略になったため、Enablingのニーズが高まっている

事業戦略に応じて、必要な機能を特定していく
具体例3: ホラクラシー組織の導入
俊敏性と連携性を高めるガバナンス
組織構造
立場
情報共有
役割
意思決定権
ヒエラルキー型
「役職・人」一対一
上下関係あり
情報共有は限定的
人に対し、

役職と職務を明確に定義

役職者に集中化

ホラクラシー型
「ロール・人」多対多
上下関係なし

情報共有は全員

※ 社外プロジェクトは制限
ロールに対し、

目的/領域/責務を定義
ロールに分散化

全社サークル
採
用サークル
リード
リード
ファシリ

テーター
ファシリ

テーター
セクレタリー
セクレタリー
具体例4: チーム毎に自律した採用 vs チーム間で連携した採用
開発チームが10名以上の規模に成長したため、複数チームに分割を行う

各開発チームのリードには採用領域でも権限を担ってもらえるよう、採用ロールとサークルへのアサインを実施
採
用
サ
ー
ク
ル
エンジニア HR
セクレタリ ファシリ

テーター
候補者管理の

ちいかわ族
採用広報の

企画者
リード 採用オーナー リード
リード
選考の考案者
開
発
サ
ー
ク
ル
開
発
サ
ー
ク
ル
採用の意思決定権を

ロールとして切り出し
各開発チームのリードを

それそれアサイン
具体例4: チーム毎に自律した採用 vs チーム間で連携した採用
開発チームの分割により、採用戦略のアラインメントが困難に

採用戦略ロールとして切り出し、VPoEの石川に委譲
採
用
サ
ー
ク
ル
エンジニア HR
セクレタリ ファシリ

テーター
候補者管理の

ちいかわ族
採用広報の

企画者 採用オーナー
リード 採用戦略の

航海士 リード
リード
選考の考案者
開
発
サ
ー
ク
ル
開
発
サ
ー
ク
ル
採用のアラインメントを

ロールとして切り出し
具体例4: チーム毎に自律した採用 vs チーム間で連携した採用
今は細かい要件の変更や追加に対応できるよう(俊敏性)、採用オーナーはCTOとVPoEの2名体制

採用のオペレーションは開発メンバーもかなり入っていたが、連携が取りやすいように採用チームが担う体制に
俊敏性
安定性
自律性
連携性
現場主導の要件策定

チーム間で連携して採用活動を実施
現場主導の要件策定

チーム別に採用活動を実施
️ispec
まとめ
・経営チームのプレイヤーとして、事業戦略に積極的にコミットする

・開発組織のマネージャーとして、事業戦略と技術戦略をアラインメントする
両軸でのコミットメントを頑張る!!
We are Hiring!!
エンジニアとして、事業を一緒に作るメンバーを募集しています!

More Related Content

Similar to CTOとして事業にコミットする

アイミツ
アイミツアイミツ
アイミツ
ryosasaki18
 
【会社説明資料】データセクション株式会社
【会社説明資料】データセクション株式会社【会社説明資料】データセクション株式会社
【会社説明資料】データセクション株式会社DatasectionCoLtd
 
Company Presentation Materials for Interns
Company Presentation Materials for InternsCompany Presentation Materials for Interns
Company Presentation Materials for Interns
ssusere62ea4
 
データサイエンティストってどこへ行ったのか???
データサイエンティストってどこへ行ったのか???データサイエンティストってどこへ行ったのか???
データサイエンティストってどこへ行ったのか???
Izumi Akiyama
 
OSC Chiba 2017
OSC Chiba 2017OSC Chiba 2017
OSC Chiba 2017
Naokazu Nohara
 
Itpropartners service
Itpropartners serviceItpropartners service
Itpropartners service
ReonaOhmine
 
2018/09/06 kintone hive fukuoka Vol.3
2018/09/06 kintone hive fukuoka Vol.32018/09/06 kintone hive fukuoka Vol.3
2018/09/06 kintone hive fukuoka Vol.3
Junya Kume
 
Shinnsotusaiyou
ShinnsotusaiyouShinnsotusaiyou
Shinnsotusaiyou
大騎 坂田
 
EWMグループ 会社説明資料
EWMグループ 会社説明資料EWMグループ 会社説明資料
EWMグループ 会社説明資料
T.Yasuda (EWM Group)
 
【受託開発実績】ZYYX_2023.pdf
【受託開発実績】ZYYX_2023.pdf【受託開発実績】ZYYX_2023.pdf
【受託開発実績】ZYYX_2023.pdf
niwata2
 
[VP of Engineering Meetup] エンジニアのパフォーマンスを最大化させる組織活性化施策とは
[VP of Engineering Meetup] エンジニアのパフォーマンスを最大化させる組織活性化施策とは[VP of Engineering Meetup] エンジニアのパフォーマンスを最大化させる組織活性化施策とは
[VP of Engineering Meetup] エンジニアのパフォーマンスを最大化させる組織活性化施策とは
atsuki_ito
 
IBM WatsonでInnovationを
IBM WatsonでInnovationをIBM WatsonでInnovationを
IBM WatsonでInnovationを
Kenichi Inoue
 
株式会社デパート会社概要
株式会社デパート会社概要株式会社デパート会社概要
株式会社デパート会社概要
ssuser55b87e
 
株式会社デパート会社概要2.0
株式会社デパート会社概要2.0株式会社デパート会社概要2.0
株式会社デパート会社概要2.0
ssuser55b87e
 
Tech Japan採用資料202308.pptx
 Tech Japan採用資料202308.pptx Tech Japan採用資料202308.pptx
Tech Japan採用資料202308.pptx
ssuser9376c4
 
エンジニアアカデミー
エンジニアアカデミーエンジニアアカデミー
エンジニアアカデミーKitakuni Yuto
 
戦略的多店舗展開でEコマース戦争を勝ち抜く秘訣
戦略的多店舗展開でEコマース戦争を勝ち抜く秘訣戦略的多店舗展開でEコマース戦争を勝ち抜く秘訣
戦略的多店舗展開でEコマース戦争を勝ち抜く秘訣
ec-campus
 
SHIRASAGI Introduction OSC nagoya 2016
SHIRASAGI Introduction OSC nagoya 2016SHIRASAGI Introduction OSC nagoya 2016
SHIRASAGI Introduction OSC nagoya 2016
Naokazu Nohara
 
Imitsu saas
Imitsu saasImitsu saas
Imitsu saas
ryosasaki18
 
2018/01/26 kintone devCcamp fukuoka
2018/01/26 kintone devCcamp fukuoka2018/01/26 kintone devCcamp fukuoka
2018/01/26 kintone devCcamp fukuoka
Junya Kume
 

Similar to CTOとして事業にコミットする (20)

アイミツ
アイミツアイミツ
アイミツ
 
【会社説明資料】データセクション株式会社
【会社説明資料】データセクション株式会社【会社説明資料】データセクション株式会社
【会社説明資料】データセクション株式会社
 
Company Presentation Materials for Interns
Company Presentation Materials for InternsCompany Presentation Materials for Interns
Company Presentation Materials for Interns
 
データサイエンティストってどこへ行ったのか???
データサイエンティストってどこへ行ったのか???データサイエンティストってどこへ行ったのか???
データサイエンティストってどこへ行ったのか???
 
OSC Chiba 2017
OSC Chiba 2017OSC Chiba 2017
OSC Chiba 2017
 
Itpropartners service
Itpropartners serviceItpropartners service
Itpropartners service
 
2018/09/06 kintone hive fukuoka Vol.3
2018/09/06 kintone hive fukuoka Vol.32018/09/06 kintone hive fukuoka Vol.3
2018/09/06 kintone hive fukuoka Vol.3
 
Shinnsotusaiyou
ShinnsotusaiyouShinnsotusaiyou
Shinnsotusaiyou
 
EWMグループ 会社説明資料
EWMグループ 会社説明資料EWMグループ 会社説明資料
EWMグループ 会社説明資料
 
【受託開発実績】ZYYX_2023.pdf
【受託開発実績】ZYYX_2023.pdf【受託開発実績】ZYYX_2023.pdf
【受託開発実績】ZYYX_2023.pdf
 
[VP of Engineering Meetup] エンジニアのパフォーマンスを最大化させる組織活性化施策とは
[VP of Engineering Meetup] エンジニアのパフォーマンスを最大化させる組織活性化施策とは[VP of Engineering Meetup] エンジニアのパフォーマンスを最大化させる組織活性化施策とは
[VP of Engineering Meetup] エンジニアのパフォーマンスを最大化させる組織活性化施策とは
 
IBM WatsonでInnovationを
IBM WatsonでInnovationをIBM WatsonでInnovationを
IBM WatsonでInnovationを
 
株式会社デパート会社概要
株式会社デパート会社概要株式会社デパート会社概要
株式会社デパート会社概要
 
株式会社デパート会社概要2.0
株式会社デパート会社概要2.0株式会社デパート会社概要2.0
株式会社デパート会社概要2.0
 
Tech Japan採用資料202308.pptx
 Tech Japan採用資料202308.pptx Tech Japan採用資料202308.pptx
Tech Japan採用資料202308.pptx
 
エンジニアアカデミー
エンジニアアカデミーエンジニアアカデミー
エンジニアアカデミー
 
戦略的多店舗展開でEコマース戦争を勝ち抜く秘訣
戦略的多店舗展開でEコマース戦争を勝ち抜く秘訣戦略的多店舗展開でEコマース戦争を勝ち抜く秘訣
戦略的多店舗展開でEコマース戦争を勝ち抜く秘訣
 
SHIRASAGI Introduction OSC nagoya 2016
SHIRASAGI Introduction OSC nagoya 2016SHIRASAGI Introduction OSC nagoya 2016
SHIRASAGI Introduction OSC nagoya 2016
 
Imitsu saas
Imitsu saasImitsu saas
Imitsu saas
 
2018/01/26 kintone devCcamp fukuoka
2018/01/26 kintone devCcamp fukuoka2018/01/26 kintone devCcamp fukuoka
2018/01/26 kintone devCcamp fukuoka
 

CTOとして事業にコミットする