62. 変化得点の解釈
• 尺度で最低何点変化したら変化したと言えるのか?
①最小限の重要な変化(Minimal important change:
MIC)※de Vet et al(2011)はこちらを推奨
→患者や臨床家が重要と感じるような最小限の変化
→重要な変化の外的基準(アンカー)に基づくアプロー
チ
②検出可能な最小限の変化(Minimal Detectable
Change: MDC)
→測定誤差を超えるような最小限の変化
→尺度の変化得点の分布に基づくアプローチ
62
FDAのPROに関する指針「Patient-Reported Outcome Measures: Use in Medical
Product Development to Support Labeling Claims」,2009年
Crosby et al., 2003, J. Clin Epidemiol
Measurement in Medicineにおいても,FDAの指針に関しても,変化得点の解釈には,changeを使う。
MIDの例としては,ETCしてない患者群とETCした患者群の最小の差を検討するなどが考えられるが,そもそもETCの効果に関係なく,サンプルに違いがある可能性があり,そこから判断するのは難しい。