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GRADE Systemとは?
2015/1/31 愛媛大学学生向け 	
  
∼治療介入 Therapeutic Intervention∼
藤原 崇志
倉敷中病院 耳鼻咽喉科&臨床研究支援センター
Guideline, Consensus の作り方
古きよき時代(GOBSAT形式)
GOBSAT: Good old boys sit around table
 専門家等の偉い人が集まりガイドラインを策定
RCTがそんなにない時代、専門家の意見は有用
ただ、つねにGoodとは限らない(時にBad boy...)
少し前(Evidence Hierarchy形式)
過去の論文に基づいてガイドラインを作成
研究デザインによって信頼度をきめる。
RCTのメタアナリシスなら一番信頼できるという形。
専門家の意見より根拠があってわかりやすい。
ゴミMeta解析 > 良質なRCT
ゴミRCT  > 良質なCohort
少し前(Evidence Hierarchy形式)
質の悪いメタアナリシスから
間違ったガイドラインがつくられかねない。
研究デザインによるガイドライン作成の限界:
 メタアナリシスであればその質は問われない
ガイドラインは新しい時代へ
に基づいたGuideline
GRADE System とは?
•  	
  つまりは、質の高いシステマティックレビュー	
  
– エビデンスの質の評価、提示の標準化	
  
– 推奨のグレーディングの標準化	
  
GRADE System とは?
•  	
  エビデンス(システマティックレビュー)を作る人と	
  
エビデンスを基に推奨文を作る人を区別	
  
の手順
・アウトカムの設定
・システマティックレビューの作成
・グレーディングのための質の評価
 ( システマティックレビューの質の吟味 )
・推奨のグレーディング
の手順
・アウトカムの設定
・システマティックレビューの作成
・グレーディングのための質の評価
 ( システマティックレビューの質の吟味 )
・推奨のグレーディング
アウトカムの設定
アウトカムの重要性の階層構造の例
 ー腎不全による高リン酸血症に対する薬物治療ー
意思決定として重大	
  
(7〜9点)	
死亡率	
心筋梗塞	
骨折	
軟部組織の切開化による疼痛	
腹部膨満	
9	
8	
7	
6	
5	
4	
3	
2	
1	
意思決定には重要だが、
重大でない (4〜6点)	
患者には重要でない	
  
(1〜3点)
の手順
・アウトカムの設定
・システマティックレビューの作成
・グレーディングのための質の評価
 ( システマティックレビューの質の吟味 )
・推奨のグレーディング
•  アウトカム毎ごとに4段階でグレーディング	
  
	
  
•  基本的に減点法(各項目ー1点	
  or	
  ー2点)	
  
•  RCTのレビューなら最初はHighからスタート	
  
観察研究のレビューなら最初はLowからスタート	
  
•  5要因でBody	
  of	
  Evidenceの質を評価	
  
	
   	
  	
  
アウトカム毎のエビデンス
(Body of Evidence)の質の評価
エビデンスの質の評価
研究デザイン	
  
Study	
  design	
エビデンスの質	
  
 Ini6al	
  quality	
  of	
  a	
  
 body	
  of	
  evidence	
グレードを下げる5要因	
  
Lower	
  if	
  	
グレードを上げる3要因	
  
Higher	
  if	
  	
RCT	
  
	
  
	
  
	
  
	
  
観察研究	
High	
  
	
  
	
  
	
  
	
  
Low	
  
	
  
	
  
	
  
	
	
  
	
  
	
  
	
  
	
  
	
  
	
  
	
  
	
  
	
  
	
  
	
  
	
  
	
  
	
  
	
  
研究デザイン	
  
Study	
  design	
エビデンスの質	
  
 Ini6al	
  quality	
  of	
  a	
  
 body	
  of	
  evidence	
グレードを下げる5要因	
  
Lower	
  if	
  	
グレードを上げる3要因	
  
Higher	
  if	
  	
RCT	
  
	
  
	
  
	
  
	
  
観察研究	
High	
  
	
  
	
  
	
  
	
  
Low	
  
	
  
	
  
	
  
	
・研究の限界	
  
 (LimitaCons)	
  
	
  
・結果の非一貫性	
  
 (Inconsistency)	
  
	
  
・エビデンスの非直線性	
  
 (Indirectness)	
  
	
  
・データの不精確さ	
  
 (Imprecision)	
  
	
  
・出版バイアス	
  
 (PublicaCon	
  Bias)	
  
	
  
それぞれについて	
  
 −1	
  serious	
  (likely)	
  
 −2	
  Very	
  serious	
  (likely)	
  
	
  
エビデンスの質の評価
研究デザイン	
  
Study	
  design	
エビデンスの質	
  
 Ini6al	
  quality	
  of	
  a	
  
 body	
  of	
  evidence	
グレードを下げる5要因	
  
Lower	
  if	
  	
グレードを上げる3要因	
  
Higher	
  if	
  	
RCT	
  
	
  
	
  
	
  
	
  
観察研究	
High	
  
	
  
	
  
	
  
	
  
Low	
  
	
  
	
  
	
  
	
・研究の限界	
  
 (LimitaCons)	
  
	
  
・結果の非一貫性	
  
 (Inconsistency)	
  
	
  
・エビデンスの非直線性	
  
 (Indirectness)	
  
	
  
・データの不精確さ	
  
 (Imprecision)	
  
	
  
・出版バイアス	
  
 (PublicaCon	
  Bias)	
  
	
  
それぞれについて	
  
 −1	
  serious	
  (likely)	
  
 −2	
  Very	
  serious	
  (likely)	
  
	
  
・効果が大きい	
  
 (Large	
  effect)	
  
 	
  +1	
  :	
  RR	
  >2	
  or	
  <0.5	
  
 	
  +2	
  :	
  RR	
  >5	
  or	
  <0.2	
  
	
  
・用量・反応勾配	
  
 (Dose	
  dependent	
  
gradient)	
  
 	
  +1	
  :	
  あり	
  
	
  
・全ての交絡因子	
  
 (Plausible	
  confounder)	
  
 	
  +1	
  :	
  提示された効果を	
  
    減弱させている	
  
	
  
*グレードが上がるのは	
  
  基本的に観察研究のみ	
  
エビデンスの質の評価
の手順
・アウトカムの設定
・システマティックレビューの作成
・グレーディングのための質の評価
 ( システマティックレビューの質の吟味 )
・推奨のグレーディング
システマティック・レビュー
診療ガイドライン作成
パネル
エビデンスの質	
  
利益と不利益のバランス	
  
価値観や好み	
  
コストや資源の利用	
  
これらを考慮し判断	
  
推奨のグレーディングと推奨文の作成	
  
  ・方向(推奨する、推奨しない)	
  
  ・強さ(強い、弱い)	
  
アウトカムごとに
システマティック・レビューを作成
GRADEシステムの推奨文
パネル
行わないことを	
  
強く推奨する	
  
行わないことを	
  
弱く推奨する	
  
行うことを	
  
弱く推奨する	
  
行うことを	
  
強く推奨する	
  
推奨文は4つのうちどれか。必ずどれかにする。
推奨文を作るガイドラインパネルには、
専門家だけでなく行政や患者代表などを必ず含める。
推奨の決定	
  
  	
  
	
  
  	
	
  
・エビデンスの質	
  
	
  
	
  
	
  
	
  
	
  
	
  
	
  
	
  
	
  
・利益と不利益のバランス	
  
	
  
・価値観や好み	
  
	
  
・コストや資源の利用	
  
推奨のグレーディング
 ・ 方向(推奨する、推奨しない)	
  
 ・ 強さ(強い、弱い)
Systematic Review
患者の重要なアウトカムを設定
エビデンスの質を4段階で評価
Guideline development
  全体的なエビデンスの質 に加え、
  利益と害のバランス 、
  価値観や好み 、 コスト を考慮
 方向、推奨度はシンプルに2段階
  ・推奨する or しない
  ・強い   or 弱い
参考

140115 GRADEについて