事例紹介
スタッフ部門のカイゼン×IT
2015/6/11
アジャイル改善塾 山海一剛
JUAS:ITグループ会社経営フォーラム関西
Agenda
0. オージス総研のご紹介 16:30-16:35
1. アジャイル改善塾活動のご紹介 16:35-
2. スタッフ部門の二律背反
3. 人事チームの思いと悩み
4. 体験!現場巡回 16:50-17:05
5. カイゼンの道具としてのIT(デモ)
6. 開発の舞台裏
7. まとめ -17:30
8. 質疑応答 17:30-17:40
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1.「アジャイル改善塾」活動のご紹介
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SI企業の内憂と外患
受け身
顧客視点が乏しい
なぜを考えない
特定の個人
の
スキルに依存
パートナー依存
経営環境の
変化の激化
成果報酬型等の
新ビジネスモデル
受託開発ビジネス
の減少
サービスビジネス
へのシフト
組織文化の変革
チャレンジ精神の醸成
アジャイル改善塾j
単なる教育、単なる制度ではない、新しい仕組み
アジャイル改善塾
新ビジネス/サービスへの取り組み
変化対応力アップ
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背景:受託開発に求められるマネジメントの変革
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今まで 最近
成長産業 成熟産業
(仕事はあるので)人さえいれば成長で
きる
大人数・マルチベンダー
圧倒的競争力をつけて生き残る
社員中心+特定技術を持つパートナー
高付加価値人材による差別化 機動力による差別化
ユーザが決めた仕様にもとづいて、
最適な設計と実装を行う
あいまいな要件をユーザと一緒に早
期に実現する(仮説検証型)
PMの悩みは…
• どうして多くの開発技術者を集めるか
• 多数の開発者の品質の平準化するか
PMの悩みは…
• どんな機能がユーザ価値を生みすのか
• 要件の追加変更に安く早く対応できるた
めには、どうするべきか
誰にでも作れる(標準・ガイド・FW) 多能工化
QCD ビジネスへの貢献+変化対応力
+QCD
活動期間 6ヶ月間 半日/週 × 20週
対象
・5~10名程度のメンバを率いる立場
・業務内容は不問
目安
・ランク : シニア1以上(役職者も可)
・その他 : 役職者候補
1週目 2~10週目
・オリエン
・講義 ワークショップ
・現場巡回
中間発表
11~20週目
・講義 ワークショップ
・現場巡回
最終発表
スケジュール
期間と体制
STEP1 STEP2
業務目標に向かう
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チームビルディング
(基礎体力を養う)
アジャイル改善塾の枠組み
アジャイル改善塾
• サイクル
「塾⇔現場」1週間の短いサイクルで反復
1. 塾: 新しい知識を講義やワークショップ形式で塾生が講師から学ぶ
2. 現場: 現場でメンバーを巻き込んで実践する
3. 巡回: 塾生同志で状況を確認することで、刺激しあう&助言しあう
塾
講義・ワークショップ
講師→塾生
現場
巻き込み&実践
塾生→メンバー
巡回
相互刺激、助言
塾生←→塾生
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2.スタッフ部門の二律背反
スタッフ部門の二律背反(1)
• 工数削減の中での業務知識の伝承
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労務費の削減
生産性向上による工数
人員削減
業務知識の伝承
属人化を避ける
スタッフ部門の二律背反(2)
• 企画や施策と日々の業務との両立
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日々の業務
日~年のルーチンワーク
現場からの問合せや依頼
将来のための
企画立案と
経営層への提案
スタッフ部門の二律背反(まとめ)
• 工数削減の中での業務知識の伝承
• 企画や施策と日々の業務との両立
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• 紺屋の白袴
– 業務を見直して作業を改善しよう
にも、社内ITは優先度が低くて…
3.人事チームの思いと悩み
人事チームの思いや悩み(1)
• もっと社員のケアを (上司と部下が気遣えあえる職場にしたい)
– 日常から活発なコミュニケーションのある現場を!
– 管理者が超過時間を簡単に、こまめに把握できる仕組みが欲しい!
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人事チームの思いや悩み(2)
• 特に社外常駐者
– お客様のコンプライアンス/セキュリティの強化(電子的なコミュニケ
ーションすら困難)
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http://industries-systemengineers.com/systemengineertoiu-gyousyu/kyakusaki-joutyuu/
人事チームの思いや悩み(3)
• 早期発見
– 早く見つけて早くアクション
– 人事チームからフォロー依頼メールを出す仕組みを構築
– 勤務時間がリアルタイムに入力されないと効果がない
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アイデア
• 勤怠管理システムに機能追加してみては?
– 社外常駐者が簡単にスマフォなどを使って、客先で、その
場で、始業や終業を登録できる
– 上司がリアルタイムに把握できる
– ジャストインタイムな対応・対策が可能となる(先手必勝)
…でも大きな課題が
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• 紺屋の白袴
– 業務を見直して作業を改善しよう
にも、社内ITは後回し
そこで
• 他部署に依頼するのではなく、自分たちで出来ないか?
• 最近のツールやサービスを組み合わせれば出来るかも!
– クラウド・サービス
– スクリプト言語・オープンソース
– アジャイル
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• まずはやってみる(改善塾で学んだこと)
• 社内にはトレーニングのコンテンツがある
…で、作ってみました(まだ開発中ですが)
4.体験!現場巡回
5.デモ: ワークライフ・ハーモニー
カイゼンの道具としてのIT
主な機能
• 始業・就業時間の入力
– 最低限、現状の社内システムと同等レベル
– 社外常駐者もアクセス可
• スマートフォン対応
– 個人所有のスマフォからも(レスポンシィブ・デザイン)
– 常駐先に入るとき/出るときにワンクリックで登録
• 管理者層のための機能
– 昨日のメンバ-の勤務状況を見たい!
– 今月のあるメンバ-の勤務状況を見たい!
– 超過時間がヤバそうなメンバ-はいないか?
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画面イメージ
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6.開発の舞台裏
開発の進め方(要求事項の抽出)
• キックオフ: 「要求開発ワークショップ」で方向付け
– 0.5日×2回で企画構想から要件定義までをカバー
– ビジョンの作成と関係者全体での共有
– 実現したいこと(要求事項)をユーザストーリーとして抽出
– キャビネットに付箋を配置(ユーザストーリーマップ)
• 見える化: ユーザーストーリーマップ
• マイルストーン:
– いつごろまでに何を実現したいか
– ユーザストーリーマップの「範囲」で表現
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参考:ユーザストーリー
• 要求事項の記述の仕方
• プロダクトに求められる(その時点でわかっている)成果の全て
• 利用者や顧客における価値が記述されている
• プロダクトオーナーによって優先順が付与されている。ただし
優先順は常に見直される
• グラデーションがかかっている
– 全ての項目が詳細である必要はない、
– 高優先ストーリーは開発着手可能な程度に具体化
– 将来的な要望は大まかに
参考:ペルソナ
• ペルソナ
– アラン・クーパーが考案
– ユーザを登場人物とする物語を作ることで、プロダクト
に求められるデザインや振る舞いを明確化し、そこから
機能要件を確定する手法
• プラグマティック・ペルソナ
– 短期間で作る簡易的なペルソナの手法
• 膨大な利用者データを解析して作成する「データ駆動ペルソナ」が主流だったが、
その代わりに、チームメンバー自身の利用者理解に基づいて作成する
– 名前や顔のスケッチ、プロダクトをどう使うか(コンテキスト)、ユーザーの特
性、ユーザーの特性に対してプロダクトが貢献できること(プロダクトの価値)
を簡潔にまとめて作成する
– 最初から重厚なペルソナを作ろうとすると完成までに時間がかかるが、プラ
グマティックペルソナは短時間で作るため、すぐに導入できる
– 実際のユーザーとの乖離が判明したら都度修正する。
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参考:ユーザストーリーマッピング
アクティビティ
ストーリー- - -
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• ペルソナとアクティビティの交点に対して、ユーザストーリー
をマップする(Jeff Patton氏が考案)
• アクティビティとストーリー
– アクティビティ: ユーザがシステムを使用する際の大きな流れ
– ペルソナ: 典型的なプロダクトの利用者を具体化したもの
• プロダクトのマイルストーンをマップの範囲で議論・表現する
ペルソナ
ペルソナ
時間の流れ
アクティビティ
参考:ゴールとマイルストーン
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参考:プラグマティック・ペルソナ
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参考:ユーザストーリーマップ
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開発の進め方(環境)
• 大部屋とクラウドの融合
• 環境はクラウド上に構築
– 早い: 5分ほどで構築
– 安い: 無償ライセンスの範囲
• 要件管理はアナログ(キャビネットに付箋)
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開発環境
掲示板
ToDo
カレンダ
構成管理リポジトリ
マスタ
試行/運用環境
APサーバDB
見える化
ストーリーマップ
開発者
リポジトリ
アナログ
大部屋
クラウド
ゴール
マイルストーン
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開発(気づき)
• 人事チームより
– ビジョンが大きく成長!
– 業務効率化 から「上司と部下が気遣いあえる会社作り」へ
– 開発者側からのアイデア/提案
– 楽しさ、わくわく感
• 開発サイドから
– スタッフ部門の思いや悩みを理解できた
– 「ITを使った改善活動」の姿が見えてきた
– 楽しさ、わくわく感
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7.まとめ(本当は…)
まとめ(本当の動機)
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• 従来 設備としてのIT
– IT構築は設備投資 (無くなるわけではないけど…)
• これから +改善の道具としてのIT
– 道具である以上「使う人が自ら作る」が理想
– 製造の現場では、現場の作業員が知恵と技術を出し合っ
て改善している
• IT企業なのに、なぜITを使った改善ができない?
http://www.gifubody.co.jp/
まとめ(本当の狙い)
• 紺屋の白袴を返上したい
– 「IT企業なのだから、自分たちの改善にITを使うのはむしろフツー」という
発想を根付かせたい
– 同じような改善活動を社内に増やしたい
• 開発部門を焦らせたい
– スタッフ部門が主導で、クラウドを積極活用して本格的なアジャイル開発
を行う
– これまの開発スタイルを見直す良い刺激にしたい
• 育成の場を作りたい
– 意欲的なメンバ-の空き時間を有効活用することで、最新の手法・ツー
ル・サービスを習得する機会を提供したい
• 企画スタッフにも考えてほしい
– 今後の会社の方向性を考える立場として、技術の変化を実感してほしい
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補足:既存のトレーニングサービス
トレーニング一覧
トレーニング一覧
1. クラウドとRubyによるWebアプリケーション開発 半日×2
2. 要求開発ワークショップ 半日×2
3. スクラム実習
4. シェルスクリプトによる業務見える化(開発中)
考え方
– なるべく実際に業務で使う機能を題材に!
– お客様の解決したいことや状況に応じて、カリキュラムと教材を
カストマイズ
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*事例のひとつを社外発表していただきました
持続可能なモノづくり・人づくり支援協会(ESD21)主催 2014/3/6 「TPS/アジャイル開発フォーラム」
「事例1:ユーザ主体によるリーン&高機動なシステムづくり」
“ESD21”で検索し、イベント案内から2014/3/6のイベントを見つけていただくとPDFがダウンロードできます
https://www.esd21.jp/news/%E7%99%BA%E8%A1%A8%E8%B3%87%E6%96%99%20%282%29.pdf
以上、よろしくお願いします。
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画像引用
http://news.biglobe.ne.jp/trend/0221/wor_150221_6615871202.html
http://dancedance-life.net/work/post-465/
http://woman.mynavi.jp/article/131206-125/
株式会社 オージス総研
担当: ビジネスイノベーションセンター 山海 一剛
TEL: 090-9097-2763
Email: Sankai_Kazutaka@ogis-ri.co.jp

スタッフ部門のカイゼン×IT