ドラッグストアのフランチャイズ状況をフランチャイズを行っているマツモトキヨシとフランチャイズを行っていないココカラファインを比べて経済戦略論を用いて証明したものです。

1. ココカラファイン
VS
マツモトキヨシ
なぜココカラファインはフランチャイズ採用しないのか
経済学部 経済学科 3回生
渡部 克成 （大川 隆夫ゼミ）
1

2. ココカラファインとマツモトキヨシの違い
ココカラファイン
・価格帯
変化ほぼなし
・店舗展開
大都市中心
・物流
自社物流採用
マツモトキヨシ
• 価格帯
店舗により違う
・店舗展開
全国展開
・物流
桃太郎便に委託
2

3. 研究の動機
ドラッグストアはM&Aなどで大きくなってきました。
コンビニのように短期間で規模の拡大にフランチャイズを利用した。
加えて事業展開を早く進めることができる。
ではなぜココカラファインはフランチャイズを採用
しないのでしょうか？？
3

4. モデルの設定
1.FCしてない場合のロイヤリティは0で、FCしている場合のロイヤリティ
はβがロイヤリティとしてかかる。（0＜β＜1の範囲とする）
2.ｆｋをココカラファインの固定費用としｆｍをマツモトキヨシの固定費用とする
3.限界費用C（0＜C<a）とする。これはフランチャイズするしないに関わ
らずかかるものとする
4.ココカラとマツキヨで販売されている財は同質である
4

5. 考察するゲーム
第1ステージ：
ココカラファインとマツモトキヨシの両方がFCするか直営にするかを選択する
第2ステージ：
ココカラファインとマツモトキヨシは生産量を同時に決定するクールノー競争を
行う
このゲームを後ろ向きに解いて部分ゲーム
ナッシュ均衡を求める
5

6. K
M
D N
D （
𝛽
9
，
𝛽
9
） (
𝛽
9
,
1
9
− 𝑓𝐾)
^
N 1
9
− 𝑓 𝑀,
𝛽
9
(
1
9
− 𝑓 𝑀,
1
9
− 𝑓𝐾)
6

7. ・（２）もし
1
9
> 𝑓 𝑀 > (1 − 𝛽)
1
9
かつ
𝑓𝐾 < (1 − 𝛽)
1
9
ならば、（F,D）
これはマツモトキヨシが直営を出す時の
固定費用がココカラファインが直営店を
出す時の固定費用より高い時である
7

8. 現実の整合性
•ココカラファイン
ココカラファインの店舗物件募集は全地域で募
集しており、更に面積が売り場面積が50坪以
上で加えて郊外型立地の場合敷地面積は400
坪以上で、売場面積は200坪とされています。
だからココカラファインはこの面積を郊外に求
めることになるのである。
8

9. 現実の整合性
•マツモトキヨシ
マツモトキヨシは全国展開で経営を
行っており、マツモトキヨシ店舗物件
の募集は全国主要都市のみで募集
を行っている。だから立地コストが高
いのである
9

10. 現実の整合性
マツモトキヨ
シの固定費
用
ココカラファイン
の固定費用＞
10

11. まとめ
1.マツモトキヨシがフランチャイズ、ココカラファイ
ンが直営を選択している現状は均衡である
2.マツモトキヨシの固定費用がココカラファイ
ンを下回ればマツモトキヨシが直営、ココカ
ラファインがFCを選択することが均衡となる
11