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匠メソッド超入門
2016年10月25日
要求開発アライアンス
萩本 順三
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これまでの予算主導のITプロジェクト
Proje
ct活動
P
D
C
A
予算主導のITプロジェクトの弱点
■価値を見失う
予算=>工数=>必要機能=>要求爆発
■クリエィティブな課題に取り組めない
ITを有効に活用できない
■人が育たない(ユーザ企業、IT企業)
ビジネス慣習
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PDCAループによる活動はとても良い習慣ですが、下記の弱点もあります。
PDCAループ(サイクル)とは、品質管理を構築
したウォルター・シューハート、エドワーズ・デ
ミングらが提唱した考え方であり、日本でも広く
定着しています。
業務の中でPDCAサイクルを回すことで、計画、
実施、評価、改善を繰り返すことができるという、
いわばお手本のような仕事の進め方です。
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□ビジネス価値
・利害関係者の価値
□ビジネス要求
・変化するために必要
となる活動や行為
□業務モデル(IT活用)
・新しい業務の姿
□活動モデル
・活動内容と計画
ビジネス
価値
業務
活動
要求
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価値創造ループ
匠Methodは、価値をデザインして、行動計画につなげるための
「価値創造ループ」をサポートするメソッドです。
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価値創造ループの効果
価値
創造
価値
業務
活動
要求
Project
作業
P
D
C
A
第2のループ(実施ループ)
・価値が高く、実現性が容易な
プランの形成
第1のループ(価値創造ループ)
・価値を描き・価値共感と価値検証を行う
プラン(P)の前値創造ループを入れることで、価値がなく無
理無駄の多いプロジェクトに価を排除できる
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匠メソッド知識体系とモデル
作用
行動
価値
要求
活動
現状
理想
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業務
匠メソッドでは、価値創造ループのことを「知識体系」と
呼びます。業務は「現状」と「理想」で表現されます。
※「要求」とは、現状から理想への変化するために
必要となる活動や行為のことです。
行動力UP
動機力UPchange
価値の
要素
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業務
作用
行動力UP
動機力UP
価値
要求
活動
現状
要求分析ツリー
価値分析モデル
理想
価値デザインモデル
ゴール記述書
新業務フロー
現業務フロー
プロト開発等
戦略的要求の絞り込み
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change
※「モデル」とは、形式を持った図のことです。
匠メソッド知識体系とモデル
価値の
要素
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モデルの有効性(匠Methodにおける
抽象モデルと具象モデルの関係性)
(要求モデル)
抽象モデル
具象モデル
(価値モデル) (業務モデル) (活動モデル)
戦略要求 業務要求 IT要求 解決策
抽象モデルの特徴
具象モデルの特徴
抽象化を行うことで本質面での全体像
を的確に捉えることができる。
長所:全体的な合意形成を図りやすい
短所:心に響くものや刺激は少ない
リアルなシーンが思い浮かばせるので
心を動かすようなモデルとなる。
長所:自分(達)を動かす原動力になる
短所:全体より部分的なので全体モデル
で補完する必要がある。
こんな価値を感じ
てくれるし、感じ
られるんだ。ワク
ワク。
こんな業務
になるんだ、
やってやる
ぞ!
ほんとにできる
かな?いや、
やってやるぞ!
なるほど!、戦略と業務とITの要求がこういうつ
ながり方しているんだ、全員納得
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価値デザインモデルの作成
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価値デザインモデルとは、プロジェクトで大切にすべき骨組み部分を形成します。
価値デザインモデルは、「ビジョン」、「3つのコンセプト」、
「言葉(キャッチフレーズ)」、「意味」、「ストーリー」、
「デザイン(ロゴ)」の6つの要素でプロジェクトの価値を表現します。
プロジェクトに対する
皆さんの夢、大きな野望
または志
ビジョンに近づくために重要
とする3つのコンセプト。
プロジェクトを一言
でいうと何?
(キャッチフレーズ)
プロジェクトの
全体が示す
意味を解説
ビジョンに向かって
進む道のりを
ストーリー化
プロジェクトの
ロゴイメージ
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企業デザインで活用
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価値デザインモデル
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キャリアデザインで活用
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価値デザインモデル
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ステークホルダ(他人視点)の価値を描く事を努力する事で、既成
概念から脱出し、視野の広いビジネス視点からプロジェクト目的を考える
価値モデル「価値分析モデル」
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匠Method 価値モデル
シーズ側からとニーズ側からの価値のデザインを融合させ、要求モデルに落と
し込み戦略につなげていきます
◆価値デザインモデル
製品アーキテクチャ
製品コンセプト
製品
ビジョン
方
向
性
Howからの突き上げ
HowからWhatの創出
ユーザ
ニーズとシーズの
バランス(調整)
Howの手探り
Howのチューニング
シーズからニーズをプロモーション・ブランド化:情報洪水時代(情報過多)に最も必要な事!
◆価値分析モデル
価値
目的
ストーリー
◆価値デザインモデル
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本日の演習
• 1時間で価値分析モデルを描いてみる
• 参加からだされたテーマ(ビジネス以外もOK)
– 朝の通勤時間の短縮
夫が家庭に入ったら
通信費が無料になったら
新しい電子レンジの企画
働きやすいオフィスになれば
明日着る服をどう決める
始業15分の使い方の価値
定時に帰る価値
勉強会に社員を参加させるには
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匠には誰もがなれるわけではない
匠を目指そうとするものだけに、その権利は与えられる
hagimoto@takumi-businessplace.co.jp
www.takumi-businessplace.co.jp
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匠メソッド超入門(要求開発アライアンス定例会)

  • 1.
    Copyright 2013-2016 TakumiBusiness Place Corporation. 1 匠メソッド超入門 2016年10月25日 要求開発アライアンス 萩本 順三
  • 2.
    Copyright 2013-2016 TakumiBusiness Place Corporation. これまでの予算主導のITプロジェクト Proje ct活動 P D C A 予算主導のITプロジェクトの弱点 ■価値を見失う 予算=>工数=>必要機能=>要求爆発 ■クリエィティブな課題に取り組めない ITを有効に活用できない ■人が育たない(ユーザ企業、IT企業) ビジネス慣習 2 PDCAループによる活動はとても良い習慣ですが、下記の弱点もあります。 PDCAループ(サイクル)とは、品質管理を構築 したウォルター・シューハート、エドワーズ・デ ミングらが提唱した考え方であり、日本でも広く 定着しています。 業務の中でPDCAサイクルを回すことで、計画、 実施、評価、改善を繰り返すことができるという、 いわばお手本のような仕事の進め方です。
  • 3.
    Copyright 2013-2016 TakumiBusiness Place Corporation. □ビジネス価値 ・利害関係者の価値 □ビジネス要求 ・変化するために必要 となる活動や行為 □業務モデル(IT活用) ・新しい業務の姿 □活動モデル ・活動内容と計画 ビジネス 価値 業務 活動 要求 3 価値創造ループ 匠Methodは、価値をデザインして、行動計画につなげるための 「価値創造ループ」をサポートするメソッドです。
  • 4.
    Copyright 2013-2016 TakumiBusiness Place Corporation. 価値創造ループの効果 価値 創造 価値 業務 活動 要求 Project 作業 P D C A 第2のループ(実施ループ) ・価値が高く、実現性が容易な プランの形成 第1のループ(価値創造ループ) ・価値を描き・価値共感と価値検証を行う プラン(P)の前値創造ループを入れることで、価値がなく無 理無駄の多いプロジェクトに価を排除できる 4
  • 5.
    Copyright 2013-2016 TakumiBusiness Place Corporation. 匠メソッド知識体系とモデル 作用 行動 価値 要求 活動 現状 理想 5 業務 匠メソッドでは、価値創造ループのことを「知識体系」と 呼びます。業務は「現状」と「理想」で表現されます。 ※「要求」とは、現状から理想への変化するために 必要となる活動や行為のことです。 行動力UP 動機力UPchange 価値の 要素
  • 6.
    Copyright 2013-2016 TakumiBusiness Place Corporation. 業務 作用 行動力UP 動機力UP 価値 要求 活動 現状 要求分析ツリー 価値分析モデル 理想 価値デザインモデル ゴール記述書 新業務フロー 現業務フロー プロト開発等 戦略的要求の絞り込み 6 change ※「モデル」とは、形式を持った図のことです。 匠メソッド知識体系とモデル 価値の 要素
  • 7.
    Copyright 2013-2016 TakumiBusiness Place Corporation. モデルの有効性(匠Methodにおける 抽象モデルと具象モデルの関係性) (要求モデル) 抽象モデル 具象モデル (価値モデル) (業務モデル) (活動モデル) 戦略要求 業務要求 IT要求 解決策 抽象モデルの特徴 具象モデルの特徴 抽象化を行うことで本質面での全体像 を的確に捉えることができる。 長所:全体的な合意形成を図りやすい 短所:心に響くものや刺激は少ない リアルなシーンが思い浮かばせるので 心を動かすようなモデルとなる。 長所:自分(達)を動かす原動力になる 短所:全体より部分的なので全体モデル で補完する必要がある。 こんな価値を感じ てくれるし、感じ られるんだ。ワク ワク。 こんな業務 になるんだ、 やってやる ぞ! ほんとにできる かな?いや、 やってやるぞ! なるほど!、戦略と業務とITの要求がこういうつ ながり方しているんだ、全員納得
  • 8.
    Copyright 2013-2016 TakumiBusiness Place Corporation. 価値デザインモデルの作成 8 価値デザインモデルとは、プロジェクトで大切にすべき骨組み部分を形成します。 価値デザインモデルは、「ビジョン」、「3つのコンセプト」、 「言葉(キャッチフレーズ)」、「意味」、「ストーリー」、 「デザイン(ロゴ)」の6つの要素でプロジェクトの価値を表現します。 プロジェクトに対する 皆さんの夢、大きな野望 または志 ビジョンに近づくために重要 とする3つのコンセプト。 プロジェクトを一言 でいうと何? (キャッチフレーズ) プロジェクトの 全体が示す 意味を解説 ビジョンに向かって 進む道のりを ストーリー化 プロジェクトの ロゴイメージ
  • 9.
    Copyright 2013-2016 TakumiBusiness Place Corporation. 企業デザインで活用 9 価値デザインモデル
  • 10.
    Copyright 2013-2016 TakumiBusiness Place Corporation. キャリアデザインで活用 10 価値デザインモデル
  • 11.
    Copyright 2013-2016 TakumiBusiness Place Corporation. ステークホルダ(他人視点)の価値を描く事を努力する事で、既成 概念から脱出し、視野の広いビジネス視点からプロジェクト目的を考える 価値モデル「価値分析モデル」 11
  • 12.
    Copyright 2013-2016 TakumiBusiness Place Corporation. 匠Method 価値モデル シーズ側からとニーズ側からの価値のデザインを融合させ、要求モデルに落と し込み戦略につなげていきます ◆価値デザインモデル 製品アーキテクチャ 製品コンセプト 製品 ビジョン 方 向 性 Howからの突き上げ HowからWhatの創出 ユーザ ニーズとシーズの バランス(調整) Howの手探り Howのチューニング シーズからニーズをプロモーション・ブランド化:情報洪水時代(情報過多)に最も必要な事! ◆価値分析モデル 価値 目的 ストーリー ◆価値デザインモデル
  • 13.
    Copyright 2013-2016 TakumiBusiness Place Corporation.
  • 14.
    Copyright 2013-2016 TakumiBusiness Place Corporation. 本日の演習 • 1時間で価値分析モデルを描いてみる • 参加からだされたテーマ(ビジネス以外もOK) – 朝の通勤時間の短縮 夫が家庭に入ったら 通信費が無料になったら 新しい電子レンジの企画 働きやすいオフィスになれば 明日着る服をどう決める 始業15分の使い方の価値 定時に帰る価値 勉強会に社員を参加させるには 14
  • 15.
    Copyright 2013-2016 TakumiBusiness Place Corporation. 匠には誰もがなれるわけではない 匠を目指そうとするものだけに、その権利は与えられる hagimoto@takumi-businessplace.co.jp www.takumi-businessplace.co.jp 15