モバイルとGIS
片手にフィールドに出よう
2015年8月29日(土)
作成:石 井 淳 平
市民が護る地域の歴史文化考古資源
はこだて国際科学祭2015
科学夜話スペシャル
行政任せは
なぜだめなのか
解釈の多様性
■社会的な立場によって遺構や遺物の
 解釈が違う
■それぞれの解釈によって
 求める保存や活用の方法が違う
パブリック・アーケオロジー
「多義的解釈」
行政にとっての遺跡
■まちづくりに活かすべき
 インフラの一つ
■最小のコストで最大の効果
パブリック・アーケオロジー
「多義的解釈」
考古学にとっての遺跡
■歴史的価値を保存すべきもの
■調査によって事実を究明
 すべき対象
パブリック・アーケオロジー
「多義的解釈」
住民にとっての遺跡
■生活の場としての存在
■思い出の場としての存在
■まちづくりに活かすべき
 インフラの一つ
■歴史的価値を保存すべきもの
住民にとっての遺跡
遺跡として知られる前から、
住民は知っていた
■生活の場であり思い出の場
■歴史的価値は生活や思い出と分かちがた
いもの
厚沢部町館城のケース
■明治元年に松前藩が築城
■松前藩の新たな拠点
■元年9月に着工
■同年11月に落城
■2002年に史跡指定
©石井淳平2015
米倉問題
「米倉」と伝承されてきた場所を発掘調査したら、建物が
見つからなかった
米倉問題_地域住民の言い分
■地元の伝承がある
■古図面にも米倉という記載がある
■厚沢部町史にも記載がある
たった一度の調査で
くつがえしてよいのか?
©石井淳平2015
米倉問題_厚沢部町の言い分
■調査地点の遺構はよく残っている
■複数の専門家による判断
■米倉は別の場所にあったかも
米倉の存在が
否定されたわけではない
©石井淳平2015
散兵壕問題
「散兵壕」と伝承されてきた場所を発掘調査したら、自然
にできた穴だった
©石井淳平2015
御殿復元問題
礎石調査の結果、御殿と思われる建物の跡がみつかった
©石井淳平2015
■史跡指定地内での復元は、
 ①平面図等の図面
 ②設計図書類
 ③建造物の写真
 ④上記と矛盾しない遺構
 がもとめられる
御殿復元問題_厚沢部町の言い分
現状変更が認められない公算大
©石井淳平2015
御殿復元問題_地域住民の言い分
■現地に御殿があったことは間違いない
■縄文時代の住居や中世居館など、図面や
 写真がなくても復元が許可されている
■館城は、同時代の建築物がたくさんあるの
だから、それらを参考にして復元ができる
はず
架空の天守閣などではなく、明らかに存在
した建物の復元は不可能ではないはずだ
©石井淳平2015
こじれる理由
■史跡整備によって何を実現した
いのか
■現在の館城の課題は何か
■館城の現実はどうなっているか
思考するために必要なこと、思考そのもの
を行政に丸投げしている
©石井淳平2015
市民のツール
としての
Open Source Software
と
Open Date
©石井淳平2015
大学や専門機関の独占
■高価な機械・器具
■高価なソフトウェア
■高価なデータ
市民の出る幕はない
©石井淳平2015
自由でオープンな
ソフトウェア
Quantum GIS
■無料でつかえる
■とても高機能
■地理情報システム
大学や専門機関に負けていられない!!
©石井淳平2015
マウスクリックだけで全ての操作ができます
©石井淳平2015
航空写真や別の地図を重ねて調査結
果の活用や調査計画に活用©石井淳平2015
教材づくりも簡単!!©石井淳平2015
調査や学習会に必要な図面を自分で綺麗
につくれます。©石井淳平2015
国土地理院発行基盤地図情報の等高線データ及び河川
データとOpenStreetMap(©OpenStreetMap
contributors)のデータを使用しました。
防災マップの作成
©石井淳平2015
植生図や生物分布などのデータを重ね
て新しい地図を作ります。©石井淳平2015
国土地理院発行基盤地図情報数値標高モデ
ル(10mメッシュ)、植生調査(1/50,000
縮尺)植生調査図(第2-5回植生調査重ね
合わせ)「渡島・檜山支所」GISデータ(環
境省生物多様性センター)
がんばれば、あこがれのリモセンもでき
ちゃう!!©石井淳平2015
The source data was downloaded
from AIST's Landsat-8 Data
Immediate Release Site,
Japan(http://landsat8.geogrid.org/
). Landsat 8 data courtesy of the
U.S. Geological Survey.
植物の活性化の指標といわ
れるNDVI値の分布を表示。
緑の濃いところが植物かづ
等の活溌なところ。
がんばれば、あこがれのリモセンもでき
ちゃう!!©石井淳平2015
The source data was downloaded
from AIST's Landsat-8 Data
Immediate Release Site,
Japan(http://landsat8.geogrid.org/
). Landsat 8 data courtesy of the
U.S. Geological Survey.
Landsat8のバンド10(熱
赤外)の画像を利用して作
成した厚沢部町周辺のヒー
トマップ
毛利剛さんの紹介
函館市内でゲストハウス経営
©石井淳平2015
毛利剛さんHP「自由旅」(http://dp04131457.lolipop.jp/index.htm)より転載
毛利剛さんの紹介
箱館戦争や旧道のフィールドワーク
毛利剛さんHP「自由旅」(http://dp04131457.lolipop.jp/index.htm)より転載
毛利剛さんの紹介
箱館戦争や旧道のフィールドワーク
毛利剛さんHP「自由旅」(http://dp04131457.lolipop.jp/index.htm)より転載
GPSを利用した現地調査
GPSやアナログ距離計を使用した測量
『もーさん日記』2012年11月22日記事(http://dp04131457.lolipop.jp/2011nikki/12nov.htm)より転載
GPSを利用した現地調査
未発見の台場山遺跡の 壕を調査・測量塹
毛利剛2012『二股口台場 土方歳三が守備した最強の台場の全容』より転載
北斗市二股台場
毛利さんの成果を利用して追加調査
2015年4月17日石井撮影
©石井淳平2015
北斗市二股台場
2015年4月11日石井撮影
©石井淳平2015
毛利さんの成果を利用して追加調査
北斗市二股台場
2014年4月17日石井撮影
©石井淳平2015
毛利さんの成果を利用して追加調査
北斗市二股台場
2014年4月17日石井撮影
©石井淳平2015
毛利さんの成果を利用して独自の分析
北斗市二股台場
2014年4月17日石井撮影
©石井淳平2015
壕の塹 可視領域の分析
北斗市二股台場
2014年4月17日石井撮影
©石井淳平2015
標高データを利用したコストパス解析
自由でオープン
成果の公開
■安価な機材でフィールドワーク
■調査成果をウェブで公開
市民の成果を行政や専門家が利用
©石井淳平2015
思考することから逃げない
■現実はどうなっているか
■価値はどこにあるか
■課題は何か
事実にもとづいて思考する
©石井淳平2015
WEB
で
広げる
WEB
で
つながる©石井淳平2015
「道南ブロック」
で検索!!
『自然界にひそむ五稜郭』
(土橋自然観察教育林コーディネーター水本絵夢)
自然界には意外と五角形が多い、という
内容。キキョウの花をはじめ5花弁の花
は多い。なぜ五角形が生まれるか、わか
らないことも多いようです
『土方はタンポポを見たか?』
(市立函館博物館 佐藤理夫)
エゾタンポポの開花時期は5月から6月、
土方歳三の戦没ははひょっとしたら蝦夷
地でタンポポをみることができたか
も・・・
『八雲農民美術研究所と木彫り熊』
(函館近代美術館 大下智一)
山本鼎による「農民美術運動」と同じ頃、
八雲徳川農場を舞台として、農民美術運動
が起こりました。そこからみやげ品として
有名な木彫り熊が誕生しました。
OpenStreatmapの
ようなウェブマップ
に文化財の地点や解
説を載せたい
背景地図はOpenStreatmap
(© OpenStreetMapへの協力者)を使用しました
Open Dataとして公開したい!!
©石井淳平2015
WEBの利点
■データ更新と追加
■検索性
■情報量多い
■いくらでも複製
利用しやすいライセンスで公開
©石井淳平2015
市民が護る
地域の歴史文化遺産
©石井淳平2015
■好きなものをみつけること
■好きなものについて考えること
■それを誰かに話すこと
みつける、話す=WEB
考える=Open Sourceのツール群

市民が護る地域の歴史文化考古資源