曹操、中原に覇を称える
- 2. 第 23 集 大破袁紹(曹操、袁紹一族を滅ぼす)2009.5.11 更新
―「3 時間で~」第 24 話参照
チャプター① 解説「曹操は再び大軍団で袁紹を攻撃。袁紹は血を吐きながら死んだ…」
チャプター② 袁紹らの墓の前に立つ曹操と武将たち~
チャプター③ 砂漠の中。わら車の上に病身の参謀・郭嘉が横たわっている。そこへ曹操
が近づき…
チャプター④ 崖っぷちに立って海を望み見る曹操。そこへ夏侯惇らがやって来て….
~郭嘉の死を嘆く曹操、絶壁の上から海に向って声高らかに詩を吟じる。
①ついに冀州の袁紹の城を攻略した曹操、部下達にはみだりに城内に入るなと命じた。と
ころが曹操と共に従軍していた長男の曹丕、命令を無視して奥に入り、袁紹の妻・劉氏と
共にいた絶世の美女・甄氏(袁紹の次男・袁熙の妻)を見つけてしまう。
曹操にペコペコお辞儀する袁紹の妻・劉氏(右から二人目)
左端が曹操の子・曹丕、その隣が袁熙の妻・甄氏、右端後ろ向きが曹操
- 3. その後それが発覚し、曹丕は曹操から叱責されるのだが、その時、劉氏がしゃしゃり出て
言う「曹丕様のお陰で私どもは助かりました。どうかこの甄氏を曹丕様の妻としてお召し
下さい」
(張り切る劉氏(右)と再婚に気が進まない甄氏(左))
実はこの劉氏(袁紹の後妻)、悪い奴で、先ず袁紹を説き伏せて自分の生んだ息子・袁尚(袁
紹の三男)を世継ぎに立て、夫・袁紹亡き後は、袁紹の妻妾 5 人を殺した挙句、あの世で
袁紹と再会した時にそれと分からないように彼女らの顔をめちゃくちゃに傷つけるよう
命じたのだった。そしてこのたび冀州城が曹操に乗っ取られると、今度は曹丕や曹操にゴ
マをすって嫁である甄氏を献上するという。
演義の原文では、この時曹操は甄氏が非常に美しいのを見て喜び「息子の嫁に相応しい」
と言って引き取ったということになっている。しかし、このドラマでは最後のところがす
こしアレンジされ、甄氏は曹操を呼びとめ“妾有一事相求,請賜妾一死(お願いがございま
す。どうか死なせてください)”と言う。
曹操はその言葉に驚くと同時に感心して「う~ん、これこそ息子の嫁に相応しい女性だ!」
と呟く。
- 4. 「 曹操様、お願いで
す。どうか私を死なせ
てくださいませ」
(甄氏は「絶世の美
女」というより“クー
ル・ビュティー”?)
結局曹丕の妻になるという結論は同じなのだが、その過程で甄氏が最後の抵抗を見せると
ころなど、毅然とした女性像が出ていて、現代感覚にフィットしている。演義の原文より
こちら方が好ましく感じられた。