1. 43 甘露寺（甘露寺でお見合いした劉備、孫夫人と結婚）
劉備と孫夫人(孫権の妹)との豪華な挙式

2. 第 43 集 甘露寺（甘露寺でお見合いした劉備、孫夫人と結婚）2009.7.13 更新
―「3 時間で～」第 45 話参照
チャプター① 呉の宿舎で気をもむ劉備、孫乾、趙雲の三人～
チャプター② 孫権に案内された劉備、呉国太に会うため甘露寺に入る～
チャプター③ 呉国太との宴の後、劉備、剣をもって庭石に近づく～
チャプター④ 赤い晴れ着をつけて結婚式に臨む劉備と孫夫人～
チャプター⑤ 結婚式の後、仲睦まじく語り合う劉備と孫夫人～
～周瑜から「劉備を骨抜きにして呉に幽閉する策」を授けられた孫権、大
喜びする。
演義の原文では劉備と孫夫人の結婚式と初夜の様子をそれぞれ「大宴会が開かれ、孫夫人
と劉備は結婚した」「その夜、孫夫人と劉備は結ばれ、二人の息はピッタリあった」という
風にいたって簡単に描写されている。一方、このドラマのチャプター④では、伝統的な式
や初夜の様子が詳細に描写され、「ふ～ん、こうなっていたのか」と生唾ゴクリ。
以下はその概略である：
Ⅰ結婚式
⑴司会者「新郎新婦！床入れ」－劉備と孫夫人を先頭に侍女たち、行列を作ってゾロゾロ
と新婚夫婦の部屋に向う。
Ⅱ初夜
⑴孫夫人つきの女中頭、劉備に「出っ張りのある文鎮のような金属棒」を渡す。
「出っ張りのあ
る金属棒」を持
って孫夫人に近
づく劉備

3. 劉備、その棒の出っ
張りを使って、孫夫
人の冠の正面に垂
れ下がっている真
珠のすだれをかき
分け、花嫁の顔を見
る。
⑵劉備と孫夫人、冠をはずし、お酒を飲む。
劉備と
初めて
顔を合
わせ、ニ
ッコリ
笑う孫
夫人
⑶侍女たちが下がり、劉備と孫夫人、二人だけで過ごす。

4. Ⅱ初夜―⑴の行事は、なかなか面白かった。
普通中国の伝統的な花嫁は、鳳凰の形をした鳳冠というものをかぶり、その上に盖頭とい
う赤い布をかぶせて式に臨む。そして式が済み、夫婦みずいらずになって初めて新郎の手
で盖頭が取り払われ、新郎は新婦の顔を見ることになる。
但し、この鳳冠を新婦がかぶる風習は、明・清時代以降のこと。劉備と孫夫人の結婚式は
三国時代だから、新婦のかぶり物も違った形にしたのだろう。何という名前か知らないが、
真珠のすだれのついた冠と、文鎮のような金属棒の組み合わせは、なんとも優雅でよかっ
た！ (^O^)
孫夫人が被っていた冠（斜め横から見たところ）