高度情報化と社会生活
   講師 藤野幸嗣
  yuki@fujino.com
   講義資料のウェブのアドレス
        http://www.fujino.com
   講義用Facebookページ
http://facebook.com/fujinocom

    2012/5/23   高度情報化と社会生活      1
本日の講義 
   第7回  2012年5月23日
   今週のネットトピック
    ネット・セキュリティ
 ∼スマホetc..  
    2012/5/23   高度情報化と社会生活   2
今週の課題
   締切は次回の講義(5月30日)まで。
   ネットを使う際のセキュリティ
    について普段から気を付けてい
    ること。
   気を付けていないのなら、その
    理由を述べて下さい。
    2012/5/23   高度情報化と社会生活   3
今週のネットトピック
   コンプガチャを違法へ。
∼「『懸賞による景品類の提供に関する事
項の制限』の運用基準について」の改正に
関する意見募集
   真・コンプガチャへ進化
   判断能力のない人をターゲットにした博
    打です。
    TVコマーシャルにも注意。
 2012/5/23高度情報化と社会生活   4
芸短で講義をしてきまし
   「情報発信特講」という講義。
   地域で情報発信をしている人に交替で話
    してもらう講義。
   学生さんが積極的に地域に出て行ってイ
    ベントなどの支援をする、Facebook
    はその連絡のためのツールとして活用。
   来週は「指原莉乃論」ですって。
    2012/5/23   高度情報化と社会生活   5
府内学生ecoフェスタ
   6月2日(土)府内町
 府内五番街で開催予定だそうです。


   下川正晴研究室(MEDIA&AREA)




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1.ウィルスから身を守ろう

  知識防衛して安全にネットを使おう




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ウィルスとは
「コンピュータ・ウィルス」
 コンピュータに悪さをするプログラムのこ
 と。
 Webやメール、USB、デジカメなどか
 ら感染する。「接触感染」なので、病原体
 のウィルスと似た振る舞いをする。
 ネットを介して爆発的に広まるものをとく
 に「ワーム」と呼んだりする。
  2012/5/23 高度情報化と社会生活 8
ウィルスは誰がつくる?
   大半は愉快犯
   人が困るところを楽しむ。
   最近は、こうした愉快犯から特定組織を
 ターゲットにした金銭目的の犯罪も
 増えている。
   仕事のパソコンにはくれぐれも注意をす
    る。
    2012/5/23   高度情報化と社会生活   9
ウィルスの年間発見数
   ある情報によるとウィルスの種類は20
    秒にひとつずつ増えているとのこと。
   年間にすると160万種類。
   様々なバリュエーションを加えながら、
    一定の集団がせっせと新種のウィルスを
    インターネットにばらまいています。
   なかには意図しないウィルスもある。
    真面目なソフトや広告目的で開発した。
 2012/5/23高度情報化と社会生活 10
ウィルスの侵入手口
   ネットにつなぐだけで感染
 →ファイアーウォールが必要。
   ダウンロード
 いい情報を偽装している。
   メールの添付(標的型攻撃も)
   USB、SDカード、デジカメ、音楽プレ
    イヤーなど。
    2012/5/23   高度情報化と社会生活   11
マルウェアにも注意
   PCに潜んで、広告表示をしたりする。
   ウィルス対策ソフトにかかりにくい。
   ネットからのウィルスの大半は「利用者
    が自分でダウンロード」してしまう。
   やたらとクリックしない。
   システムのアップデートを怠らない。
   ウィルス対策ソフトをいれて、最新のも
    のにアップデートをしておくしかない。
    2012/5/23 高度情報化と社会生活 12
ウィルスへの対処
   ネットの利用にはウィルスチェックが必
    須な時代。
   また、ネットを利用するための最低限の
    パソコンに関する知識は必要です。
   自分のパソコンの状況を確認する。
 →ウィルス対策ソフトの有無、
 そして、システムアップデートの有無。
    2012/5/23   高度情報化と社会生活   13
しかし、実際は・・・
   ウィルスによる被害よりも、
   ウィルス対策ソフトの不具合や設定ミス
    によるトラブルの方が遙かに多い。
→ウィルス対策ソフトは理解できる人に設
 定をしてもらう方がよいです。
→わけもわからずに対策ソフトだけをいれ
 ておくことには意味がありません。
    2012/5/23   高度情報化と社会生活   14
ネットを利用するための前提
   パソコンのシステムアップデートは必須。
→MicrosoftUpdateの実行(月例・臨
時)
   ウィルス対策ソフトも必要。
 →これもアップデートしないと意味がな
い。
   FlashやReaderなどAdobe関係も必ず
    アップデートをする。
    2012/5/23   高度情報化と社会生活   15
なぜアップデートを急ぐか?
   システムの不備(セキュリティホール)は毎日
    のように発見されている。
   対策のためのアップデートが配布できるよう
    になるまで、不備の詳細は伏せられている。
   アップデートの公開と同時に「セキュリティ
    ホール」の存在が全世界に明らかになる。
   つまりアタックのターゲットの多くは「アッ
    プデートを怠っている間抜け達」ということ。
「ゼロディ・アタック」が常套手段になった。
 2012/5/23 高度情報化と社会生活 16
セキュリティソフトを入れる
   無料のウィルス対策ソフトのお薦め

 →Microsoft   Security Essentials
注意、インストールする前に他のウィルス対策ソフトを
まず削除すること。(壊れますよ)
インストールしたら最初にまず更新をする。
次にフルスキャンをしてみる。
 →ウィルスが見つかったら詳しい人に聞く。
後はアップデートを自動的にやってくれます、
毎日アップデートとクイックスキャン。週に一度はフル
 2012/5/23 高度情報化と社会生活   17
パソコンにウィルス
   実際はほとんどの場合なにも起こらな
    い。
   一定のタイミングでより悪質な振る舞い
    をするソフトを外部から呼び込んでく
    る。
   データを破壊するものよりも、盗み出す
    ものの方が多い。
    ウィルスを他のパソコンにもまき散らし
 2012/5/23高度情報化と社会生活 18
スマートフォンのウィルス対策
   入れておくか、難しいところ。
   スマートフォンのウィルス感染は少ない。
   使い方のわからないものを入れない方がよい
    かも。
   動作が遅くなるなど不具合が出る場合もあ
    る。
   新しく高性能なスマホでキャリアが無償で配
    布しているなら、いれてもよいのでは?
    少し前のスマホでわざわざ購入してまで対策ソ
 2012/5/23 高度情報化と社会生活 19
Android対策ソフト
   アンチウイルスフリー
 AVG Mobilation→定番


Androidウィルス対策ソフトランキング


iPhoneでは今のところ対策は不要という
判断。
    2012/5/23   高度情報化と社会生活   20
2.情報リテラシー

   ネット以外にも危険はいっぱい




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ソーシャルハッキングに注意
   ネットの不正侵入の事例もあるが、
 多くのトラブルは、いわゆる詐欺。
   オレオレ詐欺は人ごとではない。
   社員を装って、大切な情報聞き出す事例は
    意外に多い。
   電話を数回かけることで、社内への侵入方
    法を聞き出すことが簡単にできてしまう。
    2012/5/23   高度情報化と社会生活   22
意外に多い肩越しの覗き見
   ショルダー・ハッキング
   人がパスワードや暗証番号を入れるのを
 後ろから見ている。
   ひどい場合にはパスワードを付箋に書い
    てパソコンに貼っているケースもある。
   身近な(同僚や同居人)からの危険にと
    にかく注意しよう!!
    「いじめ」による情報漏洩もあるよ。
 2012/5/23   高度情報化と社会生活   23
セキュリティポリシーの確立
   セキュリティは利便性と相反する。
   セキュリティはコストとも相反する。
   経営のトップレベルで配慮するべき事項。
   ネットワークの利用者も管理ポリシーやルール
    を理解してコンピュータを使う必要がある。
   踏み台になったり、書き換えられたりして
 いったん失った信用は回復が困難である。
   自らトラブルに巻き込まれない為に、対処を怠
     2012/5/23
    らない。       高度情報化と社会生活 24
情報漏洩の大半は人から
   うっかりブログやSNSに書き込んでし
    まう。
   ヒューマンハッキングの問題
   人間はシステムで最大の脆弱要素
   人の心の弱みにつけこんでくる。
   セキュリティを守るのは「健康」と「健
    全な精神」を保つのが一番の安全
    2012/5/23   高度情報化と社会生活   25
情報リテラシーと危機管理
   ウィルスや不正侵入対策よりも
 安定した機器利用の方が困難
   業務で使っているパソコンやケータイが
    壊れたら?
   企業や個人は動産保険をかけておく
   情報リテラシーを身につける。
 →トラブルの対処方法を考えておく。
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情報リテラシーとセキュリティ
   バックアップの知識
   リカバリーの知識
   トラブル対処法の知識
 サポートの窓口や保険など。
 マニュアル化しておくことも大切。
   社内教育も必要な状況
   ネット社会の常識として認識しよう。
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3.ソーシャルのリスク




2012/5/23   高度情報化と社会生活   28
ちょいと検索してみる?
   学校名 Twitter
   学校名 dclog


 大分大学 Twitter
 大分大学 dclog



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ケータイのブログが危ない
   ケータイのTwitterも危ない。
   ケータイのFacebookも危ない。
→公開と非公開の区別がつかない。
パソコンからどう見えているのか常に確認
をしましょう。



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Facebookの危ない!
※Facebookに限ったはなしではありま
せんが。
 基本的には「情報の漏洩」が危ない。
   公開、非公開の区別が利用者につきにく
    い。
   個人情報を友達から漏らされる可能性が
    ある。
    2012/5/23   高度情報化と社会生活   31
公開と検索可能がわかる?
   Twitterの投稿はグローバル検索可能。
   Facebookページもグローバル検索で
    きます。
   Facebookの個人タイムラインは原則
    Facebook内のみ閲覧可能。
   個人タイムラインは公開範囲を指定でき
    ます。
→友達が公開と限定公開の違いを理解?
 2012/5/23 高度情報化と社会生活 32
そのソーシャルが危ない
   内緒話を友達限定の個人のウォールで
    やっている。
   Twitterを 付きでやっている。
→実際は友達の多くからは公開と非公開の
区別がつきにくい。
→うっかりシェアされてしまって、ネット
で公開されてしまうリスク。
→漏れたらまずい情報はネットに書かな
 2012/5/23 高度情報化と社会生活 33
4.パスワードによる対策




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インターネットの認証
   認証方法
  1.アカウント=パスワード方式
  2.物理認証方式
   MACアドレスなどで確認する。
   ハードウェアに埋め込んだ番号 コード
   暗号化されたICカードなど
   ワンタイムパスワード
    2012/5/23   高度情報化と社会生活   35
アカウント=パスワード方式
   最も普及している。
   パスワードが漏れたらアウト。
   パスワードが多くなってくると管理がと
    ても大変である。→パスワード地獄
   パスワードの再発行が手間
 メールアドレスや確認フレーズなどで再
 発行をしているケースも多い。
 ※登録メールアドレスや再発行手順の確
 2012/5/23 高度情報化と社会生活 36
ネットはパスワード社会
   自分のパスワードの管理はきちんとやろ
    う。
   紙に書く、パソコンに覚えさせる。
   パスワードの再発行方法も確認してお
    く。
 →大半は登録メール宛のパスワードの再
 発行だ、メールアドレスの変更には細心
 の注意を払おう。
 2012/5/23 高度情報化と社会生活 37
パスワードの管理
   ともかくキーボードに慣れること
 登録間違い、入力間違いは極めて多い
 日本語入力をしたまま、CapsLockを
 かけたままパスワードを登録してしま
 う。
   侵入されやすいパスワード
 並び数字、名前と同じ、アドレスと同
 じ、文字数が少ない、誕生日、電話番号
 2012/5/23 高度情報化と社会生活 38
パスワードの問題
   安易なパスワードにしている。
1234 password とか
数字のみ、単語、名前、簡単なキー入力
→大文字、数字、記号を組み合わせる。
   パスワードをずっと変更しない。
 定期的に変える。
   パスワードの使い回し。
    2012/5/23   高度情報化と社会生活   39
パスワードの初歩的な管理
1.頭で覚える。
2.指で覚える。 →多くなると無理。
3.紙に書いておく。→紛失、盗難。
4.パソコンに書いておく。→人に見られ
 るおそれ。
  →そもそも、パスワードは暗号化して
 保存をしておくべきもので、平文で保管
 するなどもっての外です。
 2012/5/23 高度情報化と社会生活 40
Windowsのオートコンプリート
   Windowsにアカウントやパスワードを
    記憶させる機能。
   便利だが、そのパソコンを使う他の人に
    もパスワードがわかってしまう。
   パソコンを変えたら使えない。
   管理が難しい。
 →共有パソコンでは要注意
    2012/5/23   高度情報化と社会生活   41
Cookieの機能
   サーバーが利用者を認証するためのデー
    タを利用者のパソコンに送信して保持さ
    せる機能。
   サイトを再訪問したときに、利用者を認
    証する機能。
   偽造が簡単、セキュリティもないので、
    再訪問の確認程度に使われている。
    共有端末ではCookieの機能を切ってお
 2012/5/23高度情報化と社会生活  42
パスワードをパソコンで管理
1.ブラウザに覚えてもらう。
 →マスターパスワードを忘れると悲惨。
 →パソコンが壊れたらアウト。
2.パスワード管理ソフトを使う。
 OSやブラウザで対応していないものが
 あるが。
LastPass Roboform 1Password など。
 2012/5/23    高度情報化と社会生活          43
ChromeにはLastPass
   クラウド上にパスワードを保存するサービス。
   ブラウザにいれれば、どこでも使える。
   Chromeの機能拡張からインストール
   メールアドレスとマスターパスワードを登録す
    る。
   あとはログインをするたびに自動保存をしてく
    れる。
   破られにくいパスワードの発行機能もある。
    2012/5/23   高度情報化と社会生活   44
その他の認証システム
   パスワードシステム
→ワンタイム・パスワードなどの新手法
   バイオテック認証
 指紋認証
 サイバーサイン
 網膜認証
→基本的には「なりすまし」への対策
    2012/5/23   高度情報化と社会生活   45
ワンタイム・パスワード




2012/5/23   高度情報化と社会生活   46
Facebookの強化
   セキュア接続→これは設定する。


   ログイン承認∼端末を限定する。
 ∼煩雑ですが、心配なひとはやっておい
てもよいかも。
 →ケータイにSNSでワンタイムパス
ワードが届きます。
    2012/5/23   高度情報化と社会生活   47
勝手に入ってはいけない
   ネットを経由してパスワードを盗んで不
    正にコンピュータに侵入するのは犯罪で
    す。
→不正アクセス禁止法違反
 昔は、入るだけで破壊行為をしなけれ
 ば、よかったが、今は他人のパスワード
 を勝手に使ってログインをすると犯罪に
 なります。
 2012/5/23 高度情報化と社会生活 48
5.ファイアーウォールに
よる対策




2012/5/23   高度情報化と社会生活   49
不正な侵入への対策
   自分のパソコンに他人が勝手にデータを
 送り込める状態→不正侵入
 データの改竄や消失など深刻な影響をも
 たらす。
 データはとられなくても他の攻撃への
 「踏台」にされることもある。
 基本的には防火壁(ファイアーウォー
 ル)が有効である。
 2012/5/23 高度情報化と社会生活 50
ネットワークポリシー
   どんな信号でも通過してよい。
  →オープンネットとしてのインターネッ
    トの基本
   逆に組織のネットワークはどのような考え
    方で運営されてもよいが、入口で出入りの
    チェックを行うのが通例。
 その際のルールの基本的な考え方が「ポリ

    2012/5/23   高度情報化と社会生活   51
インターネットは公道

            インターネット



LAN         LAN


2012/5/23         高度情報化と社会生活   52
インターネットは公道

            インターネット



LAN         LAN


2012/5/23         高度情報化と社会生活   52
セキュリティポリシー
   出入口でのチェック
    を行う。




                      通過するルールを設定




                                   インターネット
        LAN


    2012/5/23   高度情報化と社会生活                   53
セキュリティポリシー
   出入口でのチェック
    を行う。




                      通過するルールを設定




                                   インターネット
        LAN


    2012/5/23   高度情報化と社会生活                   53
パソコンのファイアーウォール
   WindowsXPsp2以降では標準装備
   それ以外では共有するソフトは気をつけ
    る。
   市販のファイアーウォールソフトもある
    が、
 かえって共有できない場合やインターネッ
 トに接続できなくなるケースもある。設定
 は慎重に、かつ知識が必要。
  2012/5/23 高度情報化と社会生活 54
ファイアーウォールの構成




                   ファイアーウォール
 非武装ゾーン
                               セキュア
                               でないイ
ファイアーウォール                      ンター
                               ネット
     LAN

 2012/5/23   高度情報化と社会生活               55
個人でもガードは必要
   大切なデータがないので、ガードはしな
    い。
  ウィルス対策もしない。
   パソコンが悪者に乗っ取られて踏み台に
    される。
   SPAMメールの大半が「ボット」化し
    た個人のパソコンから送られている。
    ボット(=悪者に操られたロボットなパ
 2012/5/23高度情報化と社会生活 56
自宅のネットは誰が守るか?
   会社ではネットワーク管理者がポリシー
    を設定してガードを固めている。
   家庭や管理者のいない小規模オフィスは
    誰が守るのか?
   通信事業者か?
   たとえポリシーを設定しても不注意な利
    用者がウィルスやトロイのプログラムを
    不用意にダウンしたらセキュリティの意
    2012/5/23 高度情報化と社会生活 57
6.暗号による対策




2012/5/23   高度情報化と社会生活   58
暗号の話
   インターネットで他人に信号が漏れない
    ようにするにはデータを暗号化してやり
    とりをする。
   暗号技術はこの20年で急速に発達した
    技術である。
   「インターネット」と「公開暗号 」の
    技術が文字通り「革命」をもたらした。
    2012/5/23   高度情報化と社会生活   59
参考図書
   「暗号化∼プライバシー
    を救った 乱者たち」
   スティーブン・レビー 著
   紀伊國屋書店
   定価 2500円+税
   2002年2月

※参考図書は必読ではない、あ
 くまで理解を深めるための参
      2012/5/23   高度情報化と社会生活   60
情報を漏れないように届ける
   第3者に情報が漏れないように届けるに
    は?
 1.直接あって自分で渡す。
 2.信頼できる人に託す。
 3.信頼できる技術に託す。


 改竄や情報漏洩に対抗するために、
    2012/5/23   高度情報化と社会生活   61
暗号の原理

                       暗号




                                   ;%$’$%&’%&(&

                                                  暗号文
                                       %’&%
それは危険だ




              暗号化
         平文




                 アルゴリズム
                             復号化



     2012/5/23      高度情報化と社会生活                      62
暗号の原理

                       暗号




                                   ;%$’$%&’%&(&

                                                  暗号文
                                       %’&%
それは危険だ




              暗号化
         平文




                 アルゴリズム
                             復号化



     2012/5/23      高度情報化と社会生活                      62
秘密          による暗号化通信
送信者                        受信者
            どうやって    を
平文           送るのか?         平文


             セキュアで
暗号文          ないイン
             ターネット
2012/5/23     高度情報化と社会生活        63
秘密          による暗号化通信
送信者                        受信者
            どうやって    を
平文           送るのか?         平文


             セキュアで
             ないイン
                           暗号文
             ターネット
2012/5/23     高度情報化と社会生活         63
秘密          による暗号化通信
送信者                        受信者
            どうやって    を
平文           送るのか?         平文


             セキュアで
             ないイン
                           暗号文
             ターネット
2012/5/23     高度情報化と社会生活         63
インターネットのセキュリティ
   公開   方式による暗号化通信
   認証局(キーエスクロー∼   預かり)に
    よる利用者の登録
 この発想により電子商取引(インター
 ネット取引)が実現した。
 本格的な電子商取引や電子政府の技術基
 盤を準備する最終段階に達している。
 →でも、まだ設定や啓蒙に問題がある。
 2012/5/23 高度情報化と社会生活 64
公開          による暗号化通信
             認証局           受信者
送信者



              受信者の公開
平文                         平文
             セキュアで




                           受信者の秘密
             ないイン
             ターネット
暗号文                        暗号文

2012/5/23     高度情報化と社会生活            65
公開          による暗号化通信
             認証局           受信者
送信者

平文                         平文




                           受信者の公開
             セキュアで




                             受信者の秘密
             ないイン
             ターネット
暗号文                        暗号文

2012/5/23     高度情報化と社会生活              65
公開          による暗号化通信
             認証局           受信者
送信者

平文                         平文




                           受信者の公開
             セキュアで




                             受信者の秘密
             ないイン
             ターネット
                           暗号文
                           暗号文

2012/5/23     高度情報化と社会生活              65
公開   と秘密
   公開 (暗号 )から秘密 (複合     )
    を解くには膨大な時間がかかる。
   高等数学の「一方向関数」の応用
   1978年MITのリベスト(Rivest)
    シャミア(Shamir)とエーデルマン
    (Adleman)らは、公開 暗号方式を
    発表した。発見者の名前にちなんでRS
    A暗号方式(略称RSA)と呼ばれてい
    2012/5/23 高度情報化と社会生活 66
公開                   による電子署名
                          認証局               受信者
    送信者
    送信者の公開




                              チェックして正しけ
                                        れば
       送信者の秘密




                          セキュアで
                          ないイン    送信者の署名




                                                送信者の秘密
                          ターネット
                送信者の秘密




                                        文
                                            名
                                                署
文
    名
                署




    2012/5/23              高度情報化と社会生活                    67
公開                による電子署名
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                                             れば
    送信者の秘密




                       セキュアで
                        ないイン           送信者の署名




                                                     送信者の秘密
                       ターネット
             送信者の秘密




                                             文
                                                 名
                                                     署
文
    名
             署




    2012/5/23                   高度情報化と社会生活                    67
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                        ないイン           送信者の署名
    送信者の秘密




                                                     送信者の秘密
                       ターネット
             送信者の秘密




                                             文
                                                 名
                                                     署
文
    名
             署




    2012/5/23                   高度情報化と社会生活                    67
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             ターネット




                                           送信者の秘密
                                   文
                                       名
                                           署
                                   文
                                       名
                                           署
2012/5/23             高度情報化と社会生活                    67
二つある暗号化の利用法
   経路を暗号化する方法(盗聴防止)
 →SSL
 →おもにWebで使う(あまり意識する
 必要は無い)
   データを暗号化する方法(誤送信防止)
 暗号化メール(今はあまり使われていな
 いが今後必要になる可能性はある)
    2012/5/23   高度情報化と社会生活   68
SSLによる暗号化通信
   公開暗号      を使って信号を暗号化する。
   最初にWWWサーバーの認証を行う。
   次に信号を確立したところでその場限り
    の
 暗号化          をクライアントに送信して
 クライアント-サーバー間の信号を確保
 する。
    ホームページ間を暗号化したやりとりが
 2012/5/23     高度情報化と社会生活   69
WWWのセキュリティ
   SSL(Secure Socket Layer)
   機能はふたつ


●認証局がWWWサーバーが真正のもの
 であることを証明する。


●WWWサーバーとクライアントの間の
 信号を
 2012/5/23 高度情報化と社会生活 70
どうやって認証をするか?
   認証局がないと公開          システム
 (Public Key Infrastructure)は機
 能しない。
   認証局(CA:Certification
    Authority)は誰が認めるのか?
   商用認証会社(日本ベリサイン社など)
   政府の認証システム(GPKI)
    →法務局なども認証局を開始。
    2012/5/23   高度情報化と社会生活    71
ベリサイン社による認証
   世界初の商用認証システム
   サーバー認証には法人の登記簿謄本
   毎年の更新による洗替方式によるチェッ
    ク
   個人のクライアント認証も行っている、
    しかしクレジットカードによるチェック
    のみである。     年額3000円弱で誰
    でも認証してくれる。
    2012/5/23 高度情報化と社会生活 72
電子証明はまだ発展途上
   運用によってはクレジット決済など使え
    るものもあるが、現状はよく確認を行う
    必要がある。
   なんといっても使いにくい、
 初心者が安心してクレジットカード番号
 をいれられるかがポイント。
 この問題は再度、電子商取引と電子政府
 で考察しますが、ネットの証明は課題が
 2012/5/23 高度情報化と社会生活 73
金融機関ではSSLが必須
   アドレスを確認すること→フィッシング
    防止
   ただし、当てにならないアドレスもあ
    る。
→大分銀行に行ったはずなのにアドレスは
 NTTDATAと表示される!
   最低限SSLの確認をする。
    金融機関の多くはより信頼性の高い
 2012/5/23高度情報化と社会生活   74
アドレスの信頼性
1.URLに会社名が入っている。
→アドレスの管理組織にお金を払っている
 会社である。
2.SSLモードになる。
→ベリサイン社などサーバー認証会社にお
 金を払っている会社である。
3.EV-SSLが表示される。
→会社の登記簿や電話での確認をしてい
2012/5/23   高度情報化と社会生活   75
FacebookもSSL対応へ
   現状はSSL対応しているが、外部アプリ
    は接続可能。
   昨年の10月から外部アプリもSSLを義
    務づけられるように変更になった。




    2012/5/23   高度情報化と社会生活   76
ソーシャルメディア対策
   スタッフがうっかり内部機密をしゃべっ
    てしまう。
   ソーシャルメディア経由でのアタック
 パスワードの漏洩やなりすましの被害。
   キャンペーンの失敗
   参加ルールや活用ルールの不在。
→今後増えてくるので慣れておくことが必
 要。
 2012/5/23 高度情報化と社会生活 77
ブルーインパルス飛行
   5月25日(金)午前10時頃リハーサ
    ル
   5月26日(土) 午後0時30分頃∼午
    後1時30分頃


 →別府湾 田ノ浦海岸沖らしい
 駐車場は予約で一杯なので注意。
    2012/5/23   高度情報化と社会生活   78
次回の講義予定

   5月30日
ネットを使って情報収集

2012/5/23   高度情報化と社会生活   79

5 23security2

  • 1.
    高度情報化と社会生活  講師 藤野幸嗣   yuki@fujino.com  講義資料のウェブのアドレス http://www.fujino.com  講義用Facebookページ http://facebook.com/fujinocom 2012/5/23 高度情報化と社会生活 1
  • 2.
    本日の講義   第7回  2012年5月23日  今週のネットトピック ネット・セキュリティ  ∼スマホetc..   2012/5/23 高度情報化と社会生活 2
  • 3.
    今週の課題  締切は次回の講義(5月30日)まで。  ネットを使う際のセキュリティ について普段から気を付けてい ること。  気を付けていないのなら、その 理由を述べて下さい。 2012/5/23 高度情報化と社会生活 3
  • 4.
    今週のネットトピック  コンプガチャを違法へ。 ∼「『懸賞による景品類の提供に関する事 項の制限』の運用基準について」の改正に 関する意見募集  真・コンプガチャへ進化  判断能力のない人をターゲットにした博 打です。 TVコマーシャルにも注意。  2012/5/23高度情報化と社会生活 4
  • 5.
    芸短で講義をしてきまし  「情報発信特講」という講義。  地域で情報発信をしている人に交替で話 してもらう講義。  学生さんが積極的に地域に出て行ってイ ベントなどの支援をする、Facebook はその連絡のためのツールとして活用。  来週は「指原莉乃論」ですって。 2012/5/23 高度情報化と社会生活 5
  • 6.
    府内学生ecoフェスタ  6月2日(土)府内町  府内五番街で開催予定だそうです。  下川正晴研究室(MEDIA&AREA) 2012/5/23 高度情報化と社会生活 6
  • 7.
  • 8.
    ウィルスとは 「コンピュータ・ウィルス」  コンピュータに悪さをするプログラムのこ と。  Webやメール、USB、デジカメなどか ら感染する。「接触感染」なので、病原体 のウィルスと似た振る舞いをする。  ネットを介して爆発的に広まるものをとく に「ワーム」と呼んだりする。 2012/5/23 高度情報化と社会生活 8
  • 9.
    ウィルスは誰がつくる?  大半は愉快犯  人が困るところを楽しむ。  最近は、こうした愉快犯から特定組織を  ターゲットにした金銭目的の犯罪も  増えている。  仕事のパソコンにはくれぐれも注意をす る。 2012/5/23 高度情報化と社会生活 9
  • 10.
    ウィルスの年間発見数  ある情報によるとウィルスの種類は20 秒にひとつずつ増えているとのこと。  年間にすると160万種類。  様々なバリュエーションを加えながら、 一定の集団がせっせと新種のウィルスを インターネットにばらまいています。  なかには意図しないウィルスもある。 真面目なソフトや広告目的で開発した。  2012/5/23高度情報化と社会生活 10
  • 11.
    ウィルスの侵入手口  ネットにつなぐだけで感染  →ファイアーウォールが必要。  ダウンロード  いい情報を偽装している。  メールの添付(標的型攻撃も)  USB、SDカード、デジカメ、音楽プレ イヤーなど。 2012/5/23 高度情報化と社会生活 11
  • 12.
    マルウェアにも注意  PCに潜んで、広告表示をしたりする。  ウィルス対策ソフトにかかりにくい。  ネットからのウィルスの大半は「利用者 が自分でダウンロード」してしまう。  やたらとクリックしない。  システムのアップデートを怠らない。  ウィルス対策ソフトをいれて、最新のも のにアップデートをしておくしかない。 2012/5/23 高度情報化と社会生活 12
  • 13.
    ウィルスへの対処  ネットの利用にはウィルスチェックが必 須な時代。  また、ネットを利用するための最低限の パソコンに関する知識は必要です。  自分のパソコンの状況を確認する。  →ウィルス対策ソフトの有無、  そして、システムアップデートの有無。 2012/5/23 高度情報化と社会生活 13
  • 14.
    しかし、実際は・・・  ウィルスによる被害よりも、  ウィルス対策ソフトの不具合や設定ミス によるトラブルの方が遙かに多い。 →ウィルス対策ソフトは理解できる人に設 定をしてもらう方がよいです。 →わけもわからずに対策ソフトだけをいれ ておくことには意味がありません。 2012/5/23 高度情報化と社会生活 14
  • 15.
    ネットを利用するための前提  パソコンのシステムアップデートは必須。 →MicrosoftUpdateの実行(月例・臨 時)  ウィルス対策ソフトも必要。  →これもアップデートしないと意味がな い。  FlashやReaderなどAdobe関係も必ず アップデートをする。 2012/5/23 高度情報化と社会生活 15
  • 16.
    なぜアップデートを急ぐか?  システムの不備(セキュリティホール)は毎日 のように発見されている。  対策のためのアップデートが配布できるよう になるまで、不備の詳細は伏せられている。  アップデートの公開と同時に「セキュリティ ホール」の存在が全世界に明らかになる。  つまりアタックのターゲットの多くは「アッ プデートを怠っている間抜け達」ということ。 「ゼロディ・アタック」が常套手段になった。 2012/5/23 高度情報化と社会生活 16
  • 17.
    セキュリティソフトを入れる  無料のウィルス対策ソフトのお薦め  →Microsoft Security Essentials 注意、インストールする前に他のウィルス対策ソフトを まず削除すること。(壊れますよ) インストールしたら最初にまず更新をする。 次にフルスキャンをしてみる。  →ウィルスが見つかったら詳しい人に聞く。 後はアップデートを自動的にやってくれます、 毎日アップデートとクイックスキャン。週に一度はフル 2012/5/23 高度情報化と社会生活 17
  • 18.
    パソコンにウィルス  実際はほとんどの場合なにも起こらな い。  一定のタイミングでより悪質な振る舞い をするソフトを外部から呼び込んでく る。  データを破壊するものよりも、盗み出す ものの方が多い。 ウィルスを他のパソコンにもまき散らし  2012/5/23高度情報化と社会生活 18
  • 19.
    スマートフォンのウィルス対策  入れておくか、難しいところ。  スマートフォンのウィルス感染は少ない。  使い方のわからないものを入れない方がよい かも。  動作が遅くなるなど不具合が出る場合もあ る。  新しく高性能なスマホでキャリアが無償で配 布しているなら、いれてもよいのでは? 少し前のスマホでわざわざ購入してまで対策ソ  2012/5/23 高度情報化と社会生活 19
  • 20.
    Android対策ソフト  アンチウイルスフリー  AVG Mobilation→定番 Androidウィルス対策ソフトランキング iPhoneでは今のところ対策は不要という 判断。 2012/5/23 高度情報化と社会生活 20
  • 21.
    2.情報リテラシー ネット以外にも危険はいっぱい 2012/5/23 高度情報化と社会生活 21
  • 22.
    ソーシャルハッキングに注意  ネットの不正侵入の事例もあるが、  多くのトラブルは、いわゆる詐欺。  オレオレ詐欺は人ごとではない。  社員を装って、大切な情報聞き出す事例は 意外に多い。  電話を数回かけることで、社内への侵入方 法を聞き出すことが簡単にできてしまう。 2012/5/23 高度情報化と社会生活 22
  • 23.
    意外に多い肩越しの覗き見  ショルダー・ハッキング  人がパスワードや暗証番号を入れるのを  後ろから見ている。  ひどい場合にはパスワードを付箋に書い てパソコンに貼っているケースもある。  身近な(同僚や同居人)からの危険にと にかく注意しよう!! 「いじめ」による情報漏洩もあるよ。  2012/5/23 高度情報化と社会生活 23
  • 24.
    セキュリティポリシーの確立  セキュリティは利便性と相反する。  セキュリティはコストとも相反する。  経営のトップレベルで配慮するべき事項。  ネットワークの利用者も管理ポリシーやルール を理解してコンピュータを使う必要がある。  踏み台になったり、書き換えられたりして  いったん失った信用は回復が困難である。  自らトラブルに巻き込まれない為に、対処を怠 2012/5/23 らない。 高度情報化と社会生活 24
  • 25.
    情報漏洩の大半は人から  うっかりブログやSNSに書き込んでし まう。  ヒューマンハッキングの問題  人間はシステムで最大の脆弱要素  人の心の弱みにつけこんでくる。  セキュリティを守るのは「健康」と「健 全な精神」を保つのが一番の安全 2012/5/23 高度情報化と社会生活 25
  • 26.
    情報リテラシーと危機管理  ウィルスや不正侵入対策よりも  安定した機器利用の方が困難  業務で使っているパソコンやケータイが 壊れたら?  企業や個人は動産保険をかけておく  情報リテラシーを身につける。  →トラブルの対処方法を考えておく。 2012/5/23 高度情報化と社会生活 26
  • 27.
    情報リテラシーとセキュリティ  バックアップの知識  リカバリーの知識  トラブル対処法の知識  サポートの窓口や保険など。  マニュアル化しておくことも大切。  社内教育も必要な状況  ネット社会の常識として認識しよう。 2012/5/23 高度情報化と社会生活 27
  • 28.
    3.ソーシャルのリスク 2012/5/23 高度情報化と社会生活 28
  • 29.
    ちょいと検索してみる?  学校名 Twitter  学校名 dclog  大分大学 Twitter  大分大学 dclog 2012/5/23 高度情報化と社会生活 29
  • 30.
    ケータイのブログが危ない  ケータイのTwitterも危ない。  ケータイのFacebookも危ない。 →公開と非公開の区別がつかない。 パソコンからどう見えているのか常に確認 をしましょう。 2012/5/23 高度情報化と社会生活 30
  • 31.
    Facebookの危ない! ※Facebookに限ったはなしではありま せんが。  基本的には「情報の漏洩」が危ない。  公開、非公開の区別が利用者につきにく い。  個人情報を友達から漏らされる可能性が ある。 2012/5/23 高度情報化と社会生活 31
  • 32.
    公開と検索可能がわかる?  Twitterの投稿はグローバル検索可能。  Facebookページもグローバル検索で きます。  Facebookの個人タイムラインは原則 Facebook内のみ閲覧可能。  個人タイムラインは公開範囲を指定でき ます。 →友達が公開と限定公開の違いを理解? 2012/5/23 高度情報化と社会生活 32
  • 33.
    そのソーシャルが危ない  内緒話を友達限定の個人のウォールで やっている。  Twitterを 付きでやっている。 →実際は友達の多くからは公開と非公開の 区別がつきにくい。 →うっかりシェアされてしまって、ネット で公開されてしまうリスク。 →漏れたらまずい情報はネットに書かな 2012/5/23 高度情報化と社会生活 33
  • 34.
    4.パスワードによる対策 2012/5/23 高度情報化と社会生活 34
  • 35.
    インターネットの認証  認証方法   1.アカウント=パスワード方式   2.物理認証方式    MACアドレスなどで確認する。    ハードウェアに埋め込んだ番号 コード    暗号化されたICカードなど    ワンタイムパスワード 2012/5/23 高度情報化と社会生活 35
  • 36.
    アカウント=パスワード方式  最も普及している。  パスワードが漏れたらアウト。  パスワードが多くなってくると管理がと ても大変である。→パスワード地獄  パスワードの再発行が手間  メールアドレスや確認フレーズなどで再 発行をしているケースも多い。  ※登録メールアドレスや再発行手順の確 2012/5/23 高度情報化と社会生活 36
  • 37.
    ネットはパスワード社会  自分のパスワードの管理はきちんとやろ う。  紙に書く、パソコンに覚えさせる。  パスワードの再発行方法も確認してお く。  →大半は登録メール宛のパスワードの再 発行だ、メールアドレスの変更には細心 の注意を払おう。 2012/5/23 高度情報化と社会生活 37
  • 38.
    パスワードの管理  ともかくキーボードに慣れること  登録間違い、入力間違いは極めて多い  日本語入力をしたまま、CapsLockを かけたままパスワードを登録してしま う。  侵入されやすいパスワード  並び数字、名前と同じ、アドレスと同 じ、文字数が少ない、誕生日、電話番号 2012/5/23 高度情報化と社会生活 38
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    パスワードの問題  安易なパスワードにしている。 1234 password とか 数字のみ、単語、名前、簡単なキー入力 →大文字、数字、記号を組み合わせる。  パスワードをずっと変更しない。  定期的に変える。  パスワードの使い回し。 2012/5/23 高度情報化と社会生活 39
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  • 41.
    Windowsのオートコンプリート  Windowsにアカウントやパスワードを 記憶させる機能。  便利だが、そのパソコンを使う他の人に もパスワードがわかってしまう。  パソコンを変えたら使えない。  管理が難しい。  →共有パソコンでは要注意 2012/5/23 高度情報化と社会生活 41
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    Cookieの機能  サーバーが利用者を認証するためのデー タを利用者のパソコンに送信して保持さ せる機能。  サイトを再訪問したときに、利用者を認 証する機能。  偽造が簡単、セキュリティもないので、 再訪問の確認程度に使われている。 共有端末ではCookieの機能を切ってお  2012/5/23高度情報化と社会生活 42
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    ChromeにはLastPass  クラウド上にパスワードを保存するサービス。  ブラウザにいれれば、どこでも使える。  Chromeの機能拡張からインストール  メールアドレスとマスターパスワードを登録す る。  あとはログインをするたびに自動保存をしてく れる。  破られにくいパスワードの発行機能もある。 2012/5/23 高度情報化と社会生活 44
  • 45.
    その他の認証システム  パスワードシステム →ワンタイム・パスワードなどの新手法  バイオテック認証  指紋認証  サイバーサイン  網膜認証 →基本的には「なりすまし」への対策 2012/5/23 高度情報化と社会生活 45
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    ワンタイム・パスワード 2012/5/23 高度情報化と社会生活 46
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    Facebookの強化  セキュア接続→これは設定する。  ログイン承認∼端末を限定する。  ∼煩雑ですが、心配なひとはやっておい てもよいかも。  →ケータイにSNSでワンタイムパス ワードが届きます。 2012/5/23 高度情報化と社会生活 47
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    勝手に入ってはいけない  ネットを経由してパスワードを盗んで不 正にコンピュータに侵入するのは犯罪で す。 →不正アクセス禁止法違反  昔は、入るだけで破壊行為をしなけれ ば、よかったが、今は他人のパスワード を勝手に使ってログインをすると犯罪に なります。 2012/5/23 高度情報化と社会生活 48
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    不正な侵入への対策  自分のパソコンに他人が勝手にデータを  送り込める状態→不正侵入  データの改竄や消失など深刻な影響をも たらす。  データはとられなくても他の攻撃への 「踏台」にされることもある。  基本的には防火壁(ファイアーウォー ル)が有効である。 2012/5/23 高度情報化と社会生活 50
  • 51.
    ネットワークポリシー  どんな信号でも通過してよい。   →オープンネットとしてのインターネッ トの基本  逆に組織のネットワークはどのような考え 方で運営されてもよいが、入口で出入りの チェックを行うのが通例。  その際のルールの基本的な考え方が「ポリ 2012/5/23 高度情報化と社会生活 51
  • 52.
    インターネットは公道 インターネット LAN LAN 2012/5/23 高度情報化と社会生活 52
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    インターネットは公道 インターネット LAN LAN 2012/5/23 高度情報化と社会生活 52
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    セキュリティポリシー  出入口でのチェック を行う。 通過するルールを設定 インターネット LAN 2012/5/23 高度情報化と社会生活 53
  • 55.
    セキュリティポリシー  出入口でのチェック を行う。 通過するルールを設定 インターネット LAN 2012/5/23 高度情報化と社会生活 53
  • 56.
    パソコンのファイアーウォール  WindowsXPsp2以降では標準装備  それ以外では共有するソフトは気をつけ る。  市販のファイアーウォールソフトもある が、  かえって共有できない場合やインターネッ トに接続できなくなるケースもある。設定 は慎重に、かつ知識が必要。 2012/5/23 高度情報化と社会生活 54
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    ファイアーウォールの構成 ファイアーウォール 非武装ゾーン セキュア でないイ ファイアーウォール ンター ネット LAN 2012/5/23 高度情報化と社会生活 55
  • 58.
    個人でもガードは必要  大切なデータがないので、ガードはしな い。   ウィルス対策もしない。  パソコンが悪者に乗っ取られて踏み台に される。  SPAMメールの大半が「ボット」化し た個人のパソコンから送られている。 ボット(=悪者に操られたロボットなパ  2012/5/23高度情報化と社会生活 56
  • 59.
    自宅のネットは誰が守るか?  会社ではネットワーク管理者がポリシー を設定してガードを固めている。  家庭や管理者のいない小規模オフィスは 誰が守るのか?  通信事業者か?  たとえポリシーを設定しても不注意な利 用者がウィルスやトロイのプログラムを 不用意にダウンしたらセキュリティの意 2012/5/23 高度情報化と社会生活 57
  • 60.
    6.暗号による対策 2012/5/23 高度情報化と社会生活 58
  • 61.
    暗号の話  インターネットで他人に信号が漏れない ようにするにはデータを暗号化してやり とりをする。  暗号技術はこの20年で急速に発達した 技術である。  「インターネット」と「公開暗号 」の 技術が文字通り「革命」をもたらした。 2012/5/23 高度情報化と社会生活 59
  • 62.
    参考図書  「暗号化∼プライバシー を救った 乱者たち」  スティーブン・レビー 著  紀伊國屋書店  定価 2500円+税  2002年2月 ※参考図書は必読ではない、あ くまで理解を深めるための参 2012/5/23 高度情報化と社会生活 60
  • 63.
    情報を漏れないように届ける  第3者に情報が漏れないように届けるに は?  1.直接あって自分で渡す。  2.信頼できる人に託す。  3.信頼できる技術に託す。  改竄や情報漏洩に対抗するために、 2012/5/23 高度情報化と社会生活 61
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    暗号の原理 暗号 ;%$’$%&’%&(& 暗号文 %’&% それは危険だ 暗号化 平文 アルゴリズム 復号化 2012/5/23 高度情報化と社会生活 62
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    暗号の原理 暗号 ;%$’$%&’%&(& 暗号文 %’&% それは危険だ 暗号化 平文 アルゴリズム 復号化 2012/5/23 高度情報化と社会生活 62
  • 66.
    秘密 による暗号化通信 送信者 受信者 どうやって を 平文 送るのか? 平文 セキュアで 暗号文 ないイン ターネット 2012/5/23 高度情報化と社会生活 63
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    秘密 による暗号化通信 送信者 受信者 どうやって を 平文 送るのか? 平文 セキュアで ないイン 暗号文 ターネット 2012/5/23 高度情報化と社会生活 63
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    秘密 による暗号化通信 送信者 受信者 どうやって を 平文 送るのか? 平文 セキュアで ないイン 暗号文 ターネット 2012/5/23 高度情報化と社会生活 63
  • 69.
    インターネットのセキュリティ  公開 方式による暗号化通信  認証局(キーエスクロー∼ 預かり)に よる利用者の登録  この発想により電子商取引(インター ネット取引)が実現した。  本格的な電子商取引や電子政府の技術基 盤を準備する最終段階に達している。  →でも、まだ設定や啓蒙に問題がある。 2012/5/23 高度情報化と社会生活 64
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    公開 による暗号化通信 認証局 受信者 送信者 受信者の公開 平文 平文 セキュアで 受信者の秘密 ないイン ターネット 暗号文 暗号文 2012/5/23 高度情報化と社会生活 65
  • 71.
    公開 による暗号化通信 認証局 受信者 送信者 平文 平文 受信者の公開 セキュアで 受信者の秘密 ないイン ターネット 暗号文 暗号文 2012/5/23 高度情報化と社会生活 65
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    公開 による暗号化通信 認証局 受信者 送信者 平文 平文 受信者の公開 セキュアで 受信者の秘密 ないイン ターネット 暗号文 暗号文 2012/5/23 高度情報化と社会生活 65
  • 73.
    公開 と秘密  公開 (暗号 )から秘密 (複合 ) を解くには膨大な時間がかかる。  高等数学の「一方向関数」の応用  1978年MITのリベスト(Rivest) シャミア(Shamir)とエーデルマン (Adleman)らは、公開 暗号方式を 発表した。発見者の名前にちなんでRS A暗号方式(略称RSA)と呼ばれてい 2012/5/23 高度情報化と社会生活 66
  • 74.
    公開 による電子署名 認証局 受信者 送信者 送信者の公開 チェックして正しけ れば 送信者の秘密 セキュアで ないイン 送信者の署名 送信者の秘密 ターネット 送信者の秘密 文 名 署 文 名 署 2012/5/23 高度情報化と社会生活 67
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    公開 による電子署名 認証局 受信者 送信者の公開 送信者 チェックして正しけ れば 送信者の秘密 セキュアで ないイン 送信者の署名 送信者の秘密 ターネット 送信者の秘密 文 名 署 文 名 署 2012/5/23 高度情報化と社会生活 67
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    公開 による電子署名 認証局 受信者 送信者の公開 送信者 チェックして正しけ れば セキュアで ないイン 送信者の署名 送信者の秘密 送信者の秘密 ターネット 送信者の秘密 文 名 署 文 名 署 2012/5/23 高度情報化と社会生活 67
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    公開 による電子署名 認証局 受信者 送信者の公開 送信者 チェックして正しけ れば セキュアで ないイン 送信者の署名 送信者の秘密 送信者の秘密 ターネット 送信者の秘密 文 名 署 文 名 署 2012/5/23 高度情報化と社会生活 67
  • 78.
    二つある暗号化の利用法  経路を暗号化する方法(盗聴防止)  →SSL  →おもにWebで使う(あまり意識する 必要は無い)  データを暗号化する方法(誤送信防止)  暗号化メール(今はあまり使われていな いが今後必要になる可能性はある) 2012/5/23 高度情報化と社会生活 68
  • 79.
    SSLによる暗号化通信  公開暗号 を使って信号を暗号化する。  最初にWWWサーバーの認証を行う。  次に信号を確立したところでその場限り の  暗号化 をクライアントに送信して  クライアント-サーバー間の信号を確保 する。 ホームページ間を暗号化したやりとりが  2012/5/23 高度情報化と社会生活 69
  • 80.
    WWWのセキュリティ  SSL(Secure Socket Layer)  機能はふたつ ●認証局がWWWサーバーが真正のもの であることを証明する。 ●WWWサーバーとクライアントの間の 信号を 2012/5/23 高度情報化と社会生活 70
  • 81.
    どうやって認証をするか?  認証局がないと公開 システム  (Public Key Infrastructure)は機 能しない。  認証局(CA:Certification Authority)は誰が認めるのか?  商用認証会社(日本ベリサイン社など)  政府の認証システム(GPKI) →法務局なども認証局を開始。 2012/5/23 高度情報化と社会生活 71
  • 82.
    ベリサイン社による認証  世界初の商用認証システム  サーバー認証には法人の登記簿謄本  毎年の更新による洗替方式によるチェッ ク  個人のクライアント認証も行っている、 しかしクレジットカードによるチェック のみである。 年額3000円弱で誰 でも認証してくれる。 2012/5/23 高度情報化と社会生活 72
  • 83.
    電子証明はまだ発展途上  運用によってはクレジット決済など使え るものもあるが、現状はよく確認を行う 必要がある。  なんといっても使いにくい、  初心者が安心してクレジットカード番号 をいれられるかがポイント。  この問題は再度、電子商取引と電子政府 で考察しますが、ネットの証明は課題が 2012/5/23 高度情報化と社会生活 73
  • 84.
    金融機関ではSSLが必須  アドレスを確認すること→フィッシング 防止  ただし、当てにならないアドレスもあ る。 →大分銀行に行ったはずなのにアドレスは NTTDATAと表示される!  最低限SSLの確認をする。 金融機関の多くはより信頼性の高い  2012/5/23高度情報化と社会生活 74
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  • 86.
    FacebookもSSL対応へ  現状はSSL対応しているが、外部アプリ は接続可能。  昨年の10月から外部アプリもSSLを義 務づけられるように変更になった。 2012/5/23 高度情報化と社会生活 76
  • 87.
    ソーシャルメディア対策  スタッフがうっかり内部機密をしゃべっ てしまう。  ソーシャルメディア経由でのアタック  パスワードの漏洩やなりすましの被害。  キャンペーンの失敗  参加ルールや活用ルールの不在。 →今後増えてくるので慣れておくことが必 要。 2012/5/23 高度情報化と社会生活 77
  • 88.
    ブルーインパルス飛行  5月25日(金)午前10時頃リハーサ ル  5月26日(土) 午後0時30分頃∼午 後1時30分頃  →別府湾 田ノ浦海岸沖らしい  駐車場は予約で一杯なので注意。 2012/5/23 高度情報化と社会生活 78
  • 89.
    次回の講義予定 5月30日 ネットを使って情報収集 2012/5/23 高度情報化と社会生活 79