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20230116_20の強化ポイント.pptx
- 2. 伝える力 強化ポイント
Copyright, 合同会社デジトレ
魅力伝達機能の整備
2022年12月 2
魅力を伝える手段を整える
顧客に見つけてもらうための情熱的情報発信
• WebサイトやECサイトを作ること自体は比較的簡単になった
が、作ったサイトにアクセスしてもらうためには、SNSや
YouTubeなど複数の経路を通じて情熱を持って情報発信に取
り組み、足跡を残すこと。お客様の方から、自分の価値観や
感性、好みにあった、自分にとって魅力的なお店を、足跡を
たどって見つけくれることにつながる。
日々の仕事で魅力を伝える
• 魅力を伝える役割を担うのはWebサイトだけではなく、営業
担当者や購買、配達、採用など、社外と接するすべてのス
タッフ。提案資料、売れ筋商品データ、顧客の評価、接客ノ
ウハウ等、伝えるべき魅力をデジタル化して日常業務の中で
利用しやすくしておくこと。
メッセージの統一と分担
• 信頼され長くよい関係を築くためには、社外に発信するメッ
セージに統一性があり、組織として一貫した姿勢を伝えるも
のであること。
更新し続ける
• 発信している情報が古くならないよう定期的に見直して素早
く簡単にWebサイトなどの情報を更新できること。届けたい
相手に適した媒体を選択できているかを定期的にチェックし
て、情熱を注げるツールを選ぶこと。
- 3. 伝える力 強化ポイント
Copyright, 合同会社デジトレ
魅力形成機能の整備
2022年12月 3
魅力を伝える素材をつくる
写真や動画を撮る
• WebサイトやSNSで自社の魅力を伝えようと思っても、素材
が無ければ何も発信できない。職場のありのままを写し取る
写真や動画はまず何よりもそろえたい素材。
お客様の声を集める
• お客様から頂戴したお礼のメール、サイトに投稿いただいた
クチコミ、手書きのアンケートに書かれた温かいメッセージ
などは、自社の財産と言えるもの。一歩踏み込んで許可をい
ただきお客様の生の声をデジタル素材として積極的に集める
こと。
販売実績の可視化
• 社内の販売関連のデータは、変化する市場の中で自社に期待
されているポイントを見出す良い素材。飲食店であれば人気
メニュー、小売店であれば売れ筋商品、試作中心の製造業で
あれば最近の受注傾向など。
社史まとめ
• 自社の歩んできた歴史や実績から魅力の源泉を考え、その中
からさらにお客様や社会から評価されてきたものを抽出する
こと。それらをまとめ社史のようなカタチにして、社内でい
つでも学べる環境を整える。営業先でもすぐにご披露できる
ようにする。
- 4. 伝える力 強化ポイント
Copyright, 合同会社デジトレ
育成の習慣
2022年12月 4
魅力そのものを磨く
魅力強化・カイゼン活動
• ホームページやSNSで自社の魅力を発信することと同じか、
それ以上に重要なのは、伝えるべき自社の魅力の源泉、すな
わち、商品やサービスそのものを磨き続けること。魅力伝達
と魅力磨きは表裏一体。発信した情報に対するフィードバッ
クを受け止めて世の中の変化を感じ取り、商品サービスの強
化に活かすこと。
教育研修、学びの場
• ビジネスを形作るのはスタッフ一人ひとりの日々の仕事の積
み重ね。基本的な価値観の共有とベクトルをあわせて、全員
が伝える力を持ち、発揮できるようにすること。
• 経営理念という常に拠り所となる価値判断の基軸を持つこと
で、発信する情報に一貫性と力強さが備わる。この情報を発
信していいのか、こういう表現でいいのか、迷いを払拭する
判断軸となる。
• 定期的に経営理念を確認する機会や、新しい社員が自社の魅
力を理解できる教育、メンバー間で相互に自社の魅力を議論
できる場を作る。
- 5. 伝える力 強化ポイント
Copyright, 合同会社デジトレ
外の声を聞く習慣
2022年12月 5
社外の声を聞く
アンケート
• ホームページやパンフレットで高品質をウリにしていたが、
お客様の期待は違うところにあった。そういうミスマッチに
気づくことが重要。社内から自社を完全に客観的な視点で見
ることはなかなか難しい。社外からどう見えているかを定期
的に把握すること、定量化して変化に気づきやすくする。
• アンケートによりお客様や取引先、スタッフの評価や満足度
を把握するのは大切な一手。定量化してできるだけ数字で把
握することで違いや変化が見えやすくなる。
インバウンド分析
• サイトのアクセス解析により、お客様が何を期待しているの
か、どういった情報に関心を示しているのかをうかがい知る
ことができる。自社が打ち出した情報とお客様の期待がどれ
くらいマッチしていて、どのくらいズレているかを評価。表
現方法や写真の選択、サイトのデザインの見直しなど、伝え
方をブラッシュアップしていく。
• 社外と接点のあるスタッフからのフィードバックは今後重要
に。グループウェアやチャットツールなどを情報共有インフ
ラとして、社外で起きた小さな動きから兆しをとらえること
ができる感度の良いアンテナとして。
- 6. つながる力 強化ポイント
Copyright, 合同会社デジトレ
顧客利便性の整備
2022年12月 6
お客様に便利を提供する
時間・場所・情報の制約をなくして利便性を高める
• デジタル技術を使って社外とつながるオンライン化は、お客
様に「便利」を提供することで成立する。お客様の手間を減
らし、待ち時間を減らし、不明や不安というストレスを減ら
して、当社と取引するとなんだか便利だ、ラクだ。そう実感
していていただくこと。
社内もラクになるWin-win
• 自社にとっても便利であることも大切。お客様に利便性を提
供してこちらは我慢すればいいという話ではない。現場が疲
弊してビジネスの継続が困難となっては本末転倒。
• デジタル技術を上手に活用して、双方向でWin-winのメリッ
トを享受できる方策を見つける。
お客様からの注文をデータで受領する
オンラインで接客・営業できるようにする
注文履歴のように自社内で記録蓄積しているデータをオンラ
インで見ていただけるようにする
SNSなどを活用した双方向コミュニケーションでコミュニ
ティを形成する
- 7. つながる力 強化ポイント
Copyright, 合同会社デジトレ
パートナー連携の整備
2022年12月 7
パートナー共に競争力を高める
• 物理的・時間的制約を低下させるデジタル技術は、組織の違
い、業種や業態の違いといった提供者都合で設定された境界
線を飛び越して、利用者目線で最も便利で快適な手続きや流
れ、役割分担を最適化するよう迫っている。
• 事業ドメインが変化すれば、競争相手も変わり、ビジネス
パートナーも変わる。自社の立ち位置や守備範囲も見直しを
余儀なくされる。
• 新しい競争の枠組みの中で、互いのビジネスの強みを生かし
弱点を補い合える仲間とデジタル技術を活かして資源を有機
的に連携させることが求められている。
• デジタルを活かしてオンライン化を進めることで、組織の枠
組みを超えたCo-Work(共働・協働)を行いやすくする。
業務のやり方をあわせる
業務の重複を減らす
データ・システムを共有する
- 8. つながる力 強化ポイント
Copyright, 合同会社デジトレ
コントロールの習慣
2022年12月 8
リスクコントロール
情報セキュリティ対策
• 外部からの攻撃への対応策。許可していない第三者の侵入を
防ぐこととコンピューターウィルスへの感染を防ぐこと。個
の二点を徹底することに尽きる。
• 内部からの情報漏洩への対応策。会社にとって重要なデータ
がどこに保存されているかを把握することが最初の一歩。重
要なデータとは、それが紛失したり第三者の手に渡ってしま
うと事業の存続に大きく影響するデータのこと。
• パートナー側にも同様の情報セキュリティ対策を求める。
• データを失わないための対策は必ず取り組みたい点。
事業リスク対策
• 外部へ情報システムを提供したりオンラインサービスを提供
するような場合は、利用規約を整えて、サービス内容や範囲、
利用上のルール、運用時間帯や制約条件などを明確にしてお
くことが提供者の責務として必要。
主体的にリスクを管理する
• 問題が起きないようにベストを尽くしつつも、問題が起きた
場合に、制御ができない状況に陥らないよう、やみくもにつ
ながるを拡げていくのではなく、リスクを理解して、最悪の
ケースでもコントロールできる範囲にとどめておくこともま
た重要なポイント。
- 9. つながる力 強化ポイント
Copyright, 合同会社デジトレ
チャレンジの習慣
2022年12月 9
変化に挑戦する
• 情報通信技術やデジタル機器はこれからも進化を続ける。社
会とのつながりを構築するということは、すなわち、日々変
化していくデジタル社会に適合し続けていくこと。
• この変化は、一人ひとりの個人から始まる。デジタル好きな
人もいればそうではない人もいる。それぞれの塩梅でデジタ
ルと付き合う社会が形成される。こういう「差」をまずは認
識し、受け止めた上で、会社のデジタル化を行う際の軸足を
定める。
• 社外とつながることで、会社の中には新たな「風」が入って
くる。オンライン接客など新しい挑戦に取り組む中で、社内
独自の手続きに古さを感じたり、ルールの見直しを迫られた
りする。スタイルの異なるパートナー企業と仕事を共にする
ことで、良い変化がスタッフにもたらせるかもしれない。人
事制度や職務規定も見直して、職場の風土の変革にも取り組
む。社内でやるべきことと外部に委託すべきことも見直す。
そういう「風」を事業をレベルアップするきっかけにする。
社内ルールの見直し
内製範囲の見直し
- 10. 回転力 強化ポイント
Copyright, 合同会社デジトレ
管理水準を高める整備
2022年12月 10
省力化・自動化・管理水準Up
省力化と自動化
• 「えっ、そんなことできるの」というような、省力化と自動
化が可能なさまざまなツールが日進月歩で「目の前にあるデ
ジタル」として登場している。これを活かして事務作業を効
率化しつつ、今までよりも少ない時間で同じ業務ができれば、
品質やサービスレベルの向上など、仕事の管理水準を一段階
レベルアップすることができる。
サイクル短縮
判断の精緻化
非定型業務への時間投入
• 職場のすべての業務の省力化とスピードアップを図るべきか
というとそうではない。コンピュータはあらかじめ記述でき
るルールがあれば自動化できるが、人が臨機応変に対応して
いるようなものは自動化できない。
• 人手でやっていた「やり方が決まっている仕事」をデジタル
や機械に置き替えることで、担当者の作業時間を減らすこと
ができ、その時間を人間にしかできない観察や思考などのク
リエイティブな仕事に充てることができる。
- 11. 回転力 強化ポイント
Copyright, 合同会社デジトレ
データ活用環境の整備
2022年12月 11
データを活かせる環境整備
データを取り出す
• 業務システムなどに記録されたデータを取り出せること。
CSVとよばれる形式でダウンロードができれば、パソコンの
表計算ソフトなどで取り扱える。
• データをダウンロードして分析しなくても、リスクや異常の
発生を検知して通知してくれるシステムもある。故障を検知
したらアラートを発するような仕組みは、受動的に情報を受
け取れるため、緊急通報などに向いている。
データを分けて比較する
• 取り出したデータを分析して事象の原因や背景を見つけ出せ
る環境を整える。データの分析とは、分けること、そして、
分けたものを比較すること。元の情報をさまざまな切り口で
「分割できる」ことがとても重要。データ分析の用語でいえ
ば「ドリルダウン」や「スライス&ダイス」。属性やカテゴ
リを付加しやすくしておくと、簡単にデータを分割して比較
検討しやすくなる。
それを素早くする
• 事業の運転状況を常に把握できるように、定量的で正確な
データを迅速に取得し、可視化し、分析しやすい環境を整え
る。
• データ分析用のソフトウェアは、手間をかけずにグラフ生成
できるためダッシュボードとして活用するのに最適。
- 12. 回転力 強化ポイント
Copyright, 合同会社デジトレ
成長に活かす習慣
2022年12月 12
事業にデータを役立てる
商品サービス改良にデータを使う
• 会社の価値をストレートに評価してくれるのはいつの時代も
顧客。顧客の評価を継続して取得することはとても重要。商
品やサービスの売れ筋データや顧客ごとの販売データ、アン
ケート調査データを使って、売れ行きの変化、ニーズの変化
をつかみ、見直しや新規開発に役立てる。
業務改善にデータを使う
• 業務にかかった時間のデータや単位当たりの生産数量などを
目標値に照らして定量的に比較することで、どこにボトル
ネックがあるのか、次にどういう手を打つべきかを判断しや
すくなる。特に、商品サービスの提供スピードや品質に直接
影響する指標値については継続的にモニタリングすることが
重要であるし、現場の担当者とも目標と現在地を共有するこ
とで、現場での小さな改善活動が生まれやすくなる。
人材育成にデータを使う
• 現場で働くスタッフが疲弊していたり、スキルが足りないま
まで仕事をしていたりすれば、業務のスピードや品質が落ち
て顧客サービスが低下してしまう。スタッフの満足度が下
がっていないか、スキル不足を感じていないか。人時生産性、
納期遵守率、品質目標達成率、ロス率、顧客満足度、残業時
間、定着率、そして、スタッフ満足度といった点の定点観測
も会社の回転数アップには不可欠。
- 13. 回転力 強化ポイント
Copyright, 合同会社デジトレ
知恵を集める習慣
2022年12月 13
知恵と情報を集める
社外から情報を集める
• ホームページやパンフレットといった広告媒体を見れば、そ
の会社が提供するサービス・製品の機能や特長をつかむこと
ができるが、自社に本当に役立つか、は、やはり直接話を聞
くに限る。展示会やセミナーに参加したら、ひと言講師に質
問をしてみる。会場にいるスタッフに気軽に声をかけて質問
してみる。そういった機会が身近になければ、電話をして相
談してみる。
• 経営者仲間の集まりや社外の交流会、SNSなどでよい評判を
耳にするような製品は有力な候補になる。実際に使わないと
見えてこない点があるから、利用者の生の声は積極的に集め
たい。
足元から情報を集める
• 現場のスタッフが直面している課題の共有や改善のアイディ
アから発想すると、それを克服できるITツールを見つける糸
口になる。アンテナを張り続け、常によりよい方法を探し続
ける取り組みを続ける。
• すでに利用中のシステムでも、もしかしたらまだ使っていな
い機能があるかもしれない。そういった中に、ちょうど必要
としていた機能が見つかる可能性もある。少額の追加費用で
オプションを購入することで実現できることもあるかもしれ
ない。取引しているITベンダーと会話してみる。
- 14. 基礎体力 強化ポイント
Copyright, 合同会社デジトレ
情報アクセスの整備
2022年12月 14
情報にアクセスしやすくする
リモートアクセスを整備する
• 情報の使い勝手をよくするために強化したいポイントの一つ
目は、現場が必要とするタイミングで必要な情報に簡単にア
クセスできるように環境を整えること。
• 普段から使っている表計算ソフトのファイルやデータに現場
から直接アクセスしたい場合は、社内LANにWi-Fiのアクセス
ポイントを整備したり、外出先から社内LANにリモートアク
セスできる機器を整備する。
クラウドを活用する
• パソコンを拡げることができないような現場では、普段と同
じファイルは扱いにくいかもしれない。現場から更新しやす
く、誤ってデータを消してしまうことがないような方式が望
ましく、スマートデバイスから利用できるクラウド型の業務
システムへの移行は有力な選択肢。
便利なIT機器を買う
• 最近では「バーコード」「QRコード」など情報を簡単に読み
取れる仕組み、「ICタグ」のように自動で読み取る技術もあ
る。近年精度が向上してきた音声入力なども、正確な情報入
力を助ける。入力回数を減らし正確さを保つ機能の有無を、
現場からアクセスする業務システムを選択する際の評価ポイ
ントとする。
- 15. 基礎体力 強化ポイント
Copyright, 合同会社デジトレ
一元管理環境の整備
2022年12月 15
情報を一元的に管理する
一か所に置いて共有する
• 情報へのアクセスのしやすさだけを考えれば、データはそれ
ぞれの現場で持っていた方がいい。でも、似た情報を社内で
バラバラに保管することになり、データの二重管理や集計の
手間が発生する。データの正確性も低下する。皆で使うデー
タは一元管理し、使い勝手を向上させる。
• 一元管理とは、物理的に一箇所に集約する、という意味では
ない。別々に保管されていても、一部の情報が更新されたら
関連する別の場所にある情報も連動して更新される状態、こ
れが一元化。スマホで馴染みがある言葉でいえば「同期」。
マスタ化する
• さまざまな業務で共通して使われる基本的な情報は「マスタ
(マスタデータ)」と呼ばる。顧客名や住所、商品名や原材
料名、部署名や担当者名など、頻繁には変わらず、社内のさ
まざまな業務で利用される情報のこと。このマスタをつねに
正しく最新になるよう管理する。
• 誰もかれもが自分が管理しているデータこそが「マスタ」だ
と主張したら一元管理にならない。マスタを一つに決めて、
常にそれを利用すること、守っていくこと。安易にコピーし
たり、自分独自のバージョンを作ったりせずに、マスタを充
実させる、育てていく考え方を徹底していく。
- 16. 基礎体力 強化ポイント
Copyright, 合同会社デジトレ
そろえる習慣
2022年12月 16
データの呼称や粒度をそろえる
単位や呼称を統一する
• 情報の使い勝手を良くするためには、蓄積されるデータの呼
称や型、データの粒度を統一する習慣が大切。情報は決めら
れた型、構造化された状態で保管されることで活用しやすく
なる。定量的に管理する場合には、数値をそろえて比較分析
を容易にする。
報告書の様式を決める
• 表や文章を作成する時も、できるだけ入力ルールやフォー
マットを決めてバラつきを防ぐ。
• 例えば、営業担当者が活動状況を報告する営業報告書。そこ
から受注見込みを抽出してデータとして集計したい場合、報
告してもらいたいのは社数なのか金額なのか、金額の単位は
円なのか千円なのか、そこに記載するルールを決めておかな
いと集計が面倒なことになる。数字の単位も日別なのか一週
間の合計なのか、前回報告から今回までの差分なのか、その
基準を決めておかないと、前回の報告との比較がしにくくな
る。
• 一つひとつはほんのちょっとしたバラツキ。見逃してしまい
がち、目をつぶってしまいがち。でもそれが積もり積もって
現場の重荷になる。バラツキを見つけたらその場でそろえる
ことを習慣にしていく。デジタル活用は、業務をスリム化す
るきっかけにもできる。
- 17. 基礎体力 強化ポイント
Copyright, 合同会社デジトレ
データ保全の習慣
2022年12月 17
データを守る
バックアップする
• 情報を活用していけばいくほど、会社の資産としてさまざま
なデータを守っていく必要性が高まる。情報を上手に活用し
ていればいるほど、消失したときの影響が大きく、停止する
業務の範囲も広がる。情報をバックアップすることを習慣に
する。
バックアップからの戻しをリハーサルする
• いざという時に、そのデータを戻して再利用する手順も確認
しておく。単純にファイルをコピーして戻せば済む場合もあ
れば、システムで何らかの処理をしないとデータが戻らない
場合もある。
データの正しさを維持する
• 一元化された情報は、その情報が更新されれば、他の関連す
る情報も連動して更新されることになる。職務上の役割や権
限に応じて、新規登録や更新、削除ができる人を決め、更新
時に誤りがないかダブルチェックする手順を整える。
データ漏洩を防ぐ
• 情報の一元化は、共有が容易な反面、機密度の高い情報まで
共有されてしまうこともある。情報の閲覧の権限を特定の関
係者に限定することで、情報を守るだけでなく、ビジネスそ
のものを守ることにつながる。
- 18. 体幹力 強化ポイント
Copyright, 合同会社デジトレ
業務ルールの整備
2022年12月 18
業務に必要な情報の整備
仕事で使う情報の整理整頓
• 現場が迷ったり、立ち止まったりしないよう、現場をガイド
(導く・案内)するために情報を活用する。いつ、どんな時
に、だれが、何を、どのようにするのかといった情報が文字
や図、画像、映像などのデジタルデータとして整理されてい
れば、必要な時にそれを参照し、不安や戸惑いなく自信を
持って業務にあたることができ、仕事はスムーズになりサー
ビスや商品を高いレベルに保つことができる。
• なんでもかんでも枠にはめようということではない。職場の
ベストプラクティスを形にする。個人的に工夫していたノウ
ハウをデジタル化して共有すれば業務の品質を全員でレベル
アップできる。ベテランの頭の中にある知識の一部でもデジ
タル化して共有すればスキルの底上げにつながる。
手順・基準・書式を決める
• 業務の手順がわかりにくかったり、業務の細かいやり方がそ
もそも定まっていなかったりすると、人によって仕事の進め
方が変わり、個人的な解釈で仕事を進めてしまうことで、ミ
スや手戻り、仕事の成果のばらつきを生じやすくなる。
• 業務に必要な情報を整理整頓していれば、仕事のやり方を他
の人に教えやすくもなる。学ぶ側にとっても、いつ何をどこ
までやればよいか基準が明確なので覚えやすく、仕事に取り
組みやすくなる。土台があると、より良くする方法を発見し
たり、無駄な手順を省いたり、新たな手順を加えて業務の質
をあげたりと、改善をしやすくなる。
- 19. 体幹力 強化ポイント
Copyright, 合同会社デジトレ
職場環境の整備
2022年12月 19
現場の情報通信環境を整える
文房具と同様にPCやスマホを整備する
• 現場を滑らかにしたい業務を選ぶ。その業務の環境整備の一
環でペーパーレスやスマートデバイスを活用し始める。
• ただし、ペーパーレスはあくまでも仕事をする環境整備手段
の一つ、かえってやりにくくなる仕事は無理に置き換えず、
紙の使い方を工夫する。
インターネット接続
• 「情報の伝達スピードが速い」「最新の情報を共有できる」
といったデジタルの特徴を生かして、現場の仕事を滑らかに
するには、現場から情報を発信できる、現場で確認が必要な
情報を流すネットワークの整備が不可欠。
便利なソフトを導入する
• 中小ビジネスへの時代からのプレゼントともいえるのが「ク
ラウド」。ファイル共有サービス、グループウェア、チャッ
トツール、書類・図面管理、画像管理、ネット会議、最近で
は会計ソフトなど、クラウドサービスとして提供されるよう
になったITツールなら、場所を問わず利用できるので、現場
での仕事がしやすくなる。
• また、OA(オフィス・オートメーション)ツールも、今なお
現場を滑らかにするために欠かせない。
- 20. 基礎体力 強化ポイント
Copyright, 合同会社デジトレ
振り返りの習慣
2022年12月 20
振り返りを習慣化する
振り返りの会議をする
• 今日一日の仕事を振り返る。一つの仕事をやり終えたら、次
はもっと上手くできる方法がないかとおさらいしてみる、現
場が滑らかではなかったことを思い起こしてみる。「振り返
り」を習慣化する。
経験や工夫を学び合う
• 当時はベストプラクティスだったルールでも、環境が変われ
ば手直しが必要になる。時代遅れとなったルールや実情にあ
わない制度や慣習が、「これが会社の決まりだから」と放置
され、現場の滑らかさを阻害していることはないか。現場か
ら発案された改善提案の中に、これまで慣れ親しんだ自社な
らではのやり方の見直しの種があるのに見逃してはいないか。
ベストプラクティスをもう一度集めて、サービス品質・仕事
の精度をレベルアップさせていく。
振り返るために記録する
• 仕事とは学習と成長の機会であり、仕事を振り返って学びを
得ようとするには、仕事の過程の記録がしっかりと残されて
いることが重要。振り返りに必要な情報には、顧客情報、仕
事をした人の情報、仕事の早さや仕上がりの情報、顧客から
の評価などがあるが、記録されていない情報は活用すること
はできない。ここにデジタルが活きてくる。
- 21. 基礎体力 強化ポイント
Copyright, 合同会社デジトレ
共働の習慣
2022年12月 21
互いの業務を知りあう
仕事の流れを理解する
• 共に働く。チームで働く。ミスややり直しを起こさない現場
を作るには、「共働」の考え方を浸透させることが大切。働
く人それぞれが、自分の役目の内側だけを見るのではなく、
前後の工程や別の日に同じ仕事を担当する人のことを考えて
動ける、そんな風土づくりが求められている。
• 人員の限られた中小ビジネスだからこそ、共働の習慣が醸成
され始めれば、情報を仲間と積極的に共有してよりよい仕事
をしようという気持ちはすぐに伝播していく。情報が社内の
潤滑油となって滑らかな現場の形成につながり、お客様から
見た「チーム」の評価も高まる。
情報の流れを理解する
• 役割分担して仕事を進める際には、役割同士の接点で、必ず
情報の交換が発生する。適切なタイミングで、正しい情報が、
手間をかけずにスムーズに提供されているか。
• 自分一人で担当している仕事でも、その情報を他のスタッフ
にも見てもらえる場所に記録しておけば、何かあった時にお
互いにカバーしあうことだってできる。そういうフォローが
できるチームになれば、お客様へのサービスレベルを格段に
アップさせることだって可能。