Successfully reported this slideshow.
We use your LinkedIn profile and activity data to personalize ads and to show you more relevant ads. You can change your ad preferences anytime.

ブレインストーミング

2,013 views

Published on

このスライドは、サイボウズ・ラボの西尾泰和と竹迫良範が、 京都大学サマーデザインスクール 2014で行った「学び方のデザイン」の講義資料の一部です。

他のスライドは http://nhiro.org/kuds2014/ で見つけることができます。

Published in: Education
  • Be the first to comment

ブレインストーミング

  1. 1. 京大サマーデザインスクール2014   京大サマーデザイン スクール2014   (c)2014 西尾泰和(サイボウズ・ラボ) 西尾泰和 1
  2. 2. ブレインストーミングブレインストーミング   ブレインストーミング    2
  3. 3. ブレインストーミング   Q:ブレインストーミングって アイデア出しの方法でしょ? 学び方とどう関係があるの?    3
  4. 4. ブレインストーミング   アイデアと仮説と計画と “わかった”気持ち は根が共通    4
  5. 5. アイデアは ブレインストーミング   実行して検証しなければ うまくいくかわからない    5
  6. 6. 仮説は ブレインストーミング   実験して検証しなければ 正しい仮説かわからない    6
  7. 7. 計画は ブレインストーミング   実行して検証しなければ 期待通りになるかわからない    7
  8. 8. ブレインストーミング   “わかった”という気持ちは 実行して検証しなければ 本当にわかっているか不明    8
  9. 9. ブレインストーミング   この4つはすべて “知識の結合によって 新しく生み出され 今後検証が必要なもの”    9
  10. 10. ブレインストーミング   KJ法も発想支援の方法 であると同時に “わかる”ための手法である    10
  11. 11. ブレインストーミング   このスライドの目的 ブレストに関する 思い込みを取り除く    11
  12. 12. ブレインストーミング   “ブレインストーミング” オズボーンによる造語 1950年頃   12
  13. 13. ブレインストーミング   よく “ブレストのルール” として紹介される4項目    13
  14. 14. ブレインストーミング   ブレインストーミングの4原則 判断・結論を出さない(結論厳禁) 自由なアイデア抽出を制限するような、判断・結論は慎む。… 粗野な考えを歓迎する(自由奔放) 誰もが思いつきそうなアイデアよりも、奇抜な考え方やユニークで斬新なアイデアを重視する。… 量を重視する(質より量) 様々な角度から、多くのアイデアを出す。… アイディアを結合し発展させる(結合改善) 別々のアイデアをくっつけたり一部を変化させたりすることで、新たなアイデアを生み出していく。他 人の意見に便乗することが推奨される。 Wikipedia「ブレインストーミング」より抜粋   14
  15. 15. ブレインストーミング   このルールの出典は?    15
  16. 16. ブレインストーミング   “開会に際してリーダーは 問題の提示とともに 次の事柄を説明すべきである。 (1)… (2)… (3)… (4)… オズボーン『創造力を生かす』p.272 太字は筆者による   16
  17. 17. ブレインストーミング   リーダーはこれらの注意事項を 自分の言葉で述べるべきである。 ブレインストーミングは常に非公式 のものであるべきだからである。” 『創造力を生かす』p.273 太字は筆者による   17
  18. 18. ブレインストーミング   ・最初に問題を提示する ・4つの注意事項を  自分の言葉で述べる    18
  19. 19. これで全部? NO! ブレインストーミング      19
  20. 20. “厳密に正式に行わねばなら ない唯一の事柄は、 提出されたすべてのアイデア の記録である。” ブレインストーミング   『創造力を生かす』p.273 太字は筆者による   20
  21. 21. ブレインストーミング   ・すべてのアイデアを記録 ・最初に問題を提示する ・4つの注意事項を  自分の言葉で述べる すべてのアイデアを記録することが一番重要なルール   21
  22. 22. “アイデアの流れを何かに書 き留めてメンバ全員に見える ようにしよう” ブレインストーミング   IDEOが導入している追加ルール。『発想する会社!』p.70   22
  23. 23. ブレインストーミング   1986年に書かれた本でも “記録係が片端からメモする” と書かれている。 なぜ記録の重要性が忘れ去られてしまったのか…  『思考の整理学』p.168   23
  24. 24. ブレインストーミング   オズボーンはこうも言う: “この記録の写しが会議後 全員に渡るようにすること” 『創造力を生かす』p.273 太字は筆者による   24
  25. 25. ブレインストーミング   ここまでのまとめ “アイデアを記録する” がもっとも重要なルール これをないがしろにしているケースがすごく多い   25
  26. 26. ブレストって ブレインストーミング   口頭でアイデアを言い合う 硬くない会議のことでしょ    26
  27. 27. ブレストって ブレインストーミング   口頭でアイデアを言い合う 硬くない会議のことでしょ    ✕ 27
  28. 28. ブレインストーミング   オズボーンの提唱後 50件以上もの実験によって 意外な事実が明らかに…    28
  29. 29. 口頭で行う場合 ブレインストーミング   複数人のグループでやるより 個別にやったほうが アイデアの量も質も高い   McGrath(1984) 29
  30. 30. ブレインストーミング   1. 生産性の阻害 他人の話を聞くことが 自分の考える時間を奪う 話題が固定化する、など 『凡才の集団は孤高の天才に勝る』p.84~   30
  31. 31. 2. 社会的抑制 ブレインストーミング   他のメンバにどう思われるか 心配して発言できない 『凡才の集団は孤高の天才に勝る』p.84~   31
  32. 32. 3. 社会的怠惰 ブレインストーミング   責任がグループに分散し、 個々人の必死さが失われる 『凡才の集団は孤高の天才に勝る』p.84~   32
  33. 33. ブレインストーミング   この問題を 解決する方法は?    33
  34. 34. ブレインストーミング   “ブレインライティング” 個々人で書いてから共有する   高橋誠 “ブレインライティング 短時間で大量のアイデアを叩き出す「沈黙の発想会議」” 34
  35. 35. “電子ブレインストーミング” 口頭での発言をチャットで 置き換える ブレインストーミング   この方法は必要なら匿名化も可能という特長がある。 Dennis and Valacich(1993) 35
  36. 36. ブレインストーミング   “グループウェアは コンピュータで ブレインストーミングの 舞台を作ろうというもの” 『組織とグループウェア』   36
  37. 37. ブレインストーミング   ここまでのまとめ “口頭”は必須ではない むしろ生産性を損ねる    37
  38. 38. ブレインストーミング   個人でもブレストの訓練後 アイデアの量が増す →ひとりでやっても有益   『凡才の集団は孤高の天才に勝る』 38
  39. 39. ブレインストーミング   書いてから共有する →同じ時間にやる必要がない    39
  40. 40. “インターネットの普及によ り大規模なアイデアの収集が 容易になった” ブレインストーミング   『クラウドストーミング』   40
  41. 41. ブレインストーミング   “チームメンバが集まる” というイメージがそぐわない    41
  42. 42. ブレインストーミング   ブレストの原理を応用して 見かけの異なった手法が つくりだされてきている    42
  43. 43. ブレインストーミング   “ブレストとは~だ” と決めつけるのではなく whyを考えることが大事    43
  44. 44. ブレインストーミング   ブレストの問題点 「質より量」 しかし量が多すぎると 人間が圧倒されてしまう    44
  45. 45. ブレインストーミング   一つの解決策は投票 IDEOではブレスト終了後 出席メンバーが気に入った アイデアに投票する    45
  46. 46. ブレインストーミング   もう一つの解決策はKJ法 視野を広く使うことで 一度に作業記憶に載る 情報の量を増やす    46
  47. 47. ブレインストーミング   このワークの基本構造も ブレスト→KJ法 「各自が書いてから共有」は 「アイデアの記録と配布」に相当    47
  48. 48. グループウェア 参考文献 •A.オスボーン(2008) “創造力を生かす : アイディアを得る38の方法” 豊田晃 訳, 創元社 •トム・ケリー, ジョナサン・リットマン(2002) “発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法”,鈴木 主税 訳, 秀岡 尚子 訳, 早川書房 •外山滋比古(1986) "思考の整理学" ちくま文庫 •高橋誠(2007)"ブレインライティング-短時間で大量のアイデアを叩き出す「沈黙の発想 会議」" •McGrath, J. E. (1984) "Groups: Interaction and performance" Englewood Cliffs, NJ: Prentice Hall •Alan R. Dennis and Joseph S. Valacich (1993) "Computer Brainstorms: More Heads Are Better Than One" Journal of Applied Psychology 1993, Vol 78, No. 4, 531-537 •キース・ソーヤー(2009) "凡才の集団は孤高の天才に勝る―「グループ・ジーニアス」 が生み出すものすごいアイデア" ダイヤモンド社 •ショーン・エイブラハムソン(2014) "クラウドストーミング-組織外の力をフルに活用し たアイディアのつくり方" 阪急コミュニケーションズ    48
  49. 49. “提案の恩恵を受ける人たち からの簡単な感謝状を全員 に配布する” ブレインストーミング   『創造力を生かす』p.273   オズボーンが言っていること 49
  50. 50. ブレインストーミング   “アイデアが採用される場合 には、会議の人たちにその旨 を報告して彼らを激励する” 『創造力を生かす』p.273   オズボーンが言っていること 50
  51. 51.   このスライドについて このスライドは、サイボウズ・ラボの西尾泰和 と竹迫良範が、 京都大学サマーデザインスクー ル 2014で行った「学び方のデザイン」の講義資 料の一部です。 他のスライドは http://nhiro.org/kuds2014/ で見つ けることができます。    51

×