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老いの科学を楽しむ(20230212)
- 3. 資料の構成
• 人間の寿命
• 老化の基礎
• 老化の10パターン
• 老化を防ぐ研究動向
• まとめ
※QAは都度チャットでお願いします
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【自己紹介】
IT企業でAIなど新技術を活用した事業開発。
元々宇宙物理研究を志し、今は1科学愛好家。
- 21. 10.免疫不全
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世界の死因(2019年)
1位 虚血性心疾患(心臓の酸欠状態)
2位 脳卒中(脳に血液が届かなくなる状態)
3位 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
4位 下気道感染症
5位 新生児固有の状態
6位 気管・気管支・肺癌
7位 アルツハイマー病を含む認知症
8位 下痢性疾患
9位 糖尿病
10位 腎臓病
〇出所:世界の死因トップ10「日本の1位はがん」だが、世界では…
https://news.yahoo.co.jp/articles/c0ee645edface4fc7fdb927cca6ffe6e8979b734
〇「制御性T細胞」発見ものがたり
https://note.com/kojifukuoka/n/n68d47170d739
→血液にたまったコレストロールなどを除去
する機能(免疫機能)が弱る
主な免疫細胞(胸腺などで作られる)
- 25. 老化を防ぐ研究動向3:良い細胞を新たに創る
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体細胞を多能性幹細胞にして作り直す(リプログラミング)
〇iPS細胞とは(京都大学 iPS細胞研究所)
https://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/faq/faq_ips.html
〇iPS細胞から作った網膜の細胞をひも状に 初の移植手術実施(NHK 2022/12)
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20221211/2000069000.html
〇世界初、iPS細胞を用いたパーキンソン病患者への再生医療(2020)
https://www.amed.go.jp/pr/2018_seikasyu_04-03.html
iPS細胞とは?:
人間の皮膚や血液などの体細胞に、
ごく少数の因子を導入し、培養す
ることによって、様々な組織や臓
器の細胞に分化する能力とほぼ無
限に増殖する能力をもつ多能性幹
細胞。
2006年に山中伸弥(現在 Altos
Labs上級科学アドバイザー就
任)が発見しノーベル賞を受賞。
ES細胞は、受精後6、7日目の胚盤胞から細胞を取り出し、
それを培養することによって作製される。
期待される部位:心臓と脳(幹細胞が自然補填困難)
実用化が進む部位:網膜(表皮細胞)とパーキンソン病
(脳のニューロン)
iPS細胞から誘導したドパミン神
経前駆細胞を直接脳内に移植する
ことによって、パーキンソン病の
症状を改善させる治療法を開発
(京都大学)
- 26. 老化を防ぐ研究動向3:良い細胞を新たに創る+遺伝子編集
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〇再生医療と遺伝子治療、一体で実用化推進…iPS細胞「一本足打法」から二刀流で競争力強化(読売新聞 2022/8)
https://www.yomiuri.co.jp/pluralphoto/20220828-OYT1I50004/
〇ゲノム編集技術とiPS細胞を組み合わせた悪性神経膠腫こうしゅに対する新規治療法の開発(慶応医学 2022/10)
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2022/10/3/28-132270/
文部科学省は2023年度から、iPS細胞などを使う再
生医療と、病気の原因となる遺伝子を改変する「遺
伝子治療」の研究を一体的に推進する方針を固めた。
iPS細胞を中心に10年間で約1100億円を投じて
きた現行の計画の後継と位置づけ、先端医療分野の
国際競争力を高めることが狙い。
iPS細胞で作製した神経幹細胞が特定の細胞に移動す
ることを解明し、その運び屋を通じてゲノム編集で
搭載した必要な治療遺伝子を送る治療方法を開発
(慶應義塾大学医学部の研究)