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⻘⽊ 博信 ⽊村 琴⼦
デザイン評価フレームワーク
OCTOBER 2020
2
アジェンダ
1.背景・⽬的
2.フレームワーク / ツール
3.プロセス
4.成果
5.まとめ
3
ナレッジ共有先 / 新メソッド・コンセプト / 教育・育成
下記のニーズをお持ちの⽅々に対し、本資料で提供するアプローチやノウハウが
今後の活動の⼀助となることを期待
ビジネス戦略と顧客体験設計の
連携を強化したい
デザインの価値を多⾯的に
捉えられるデザイナーを
育成したい
デザインの
理解促進を図りたい
デザインの価値を
体系的に把握したい
背景・⽬的
5
⽬的 / 現状の課題
デザイナーの課題 ビジネスステークホルダーの課題
クライアント案件でのヒューリスティック評価において、ステークホルダーがデザイナーの専⾨性を
実感できない状態にあったため、フレームワーク/ツールを開発し現状課題の解決を図る
1. 共通の評価観点でデザインが評価できること
2. 評価観点が体系的に整理されていること
3. 評価結果を定量化できること
4. 評価結果からデザインコンセプトに繋がるインサイトが得られること
1. 評価者が共有可能で扱いやすいツールであること
2. 専⾨家の知⾒が反映できるツールであること
3. 定量化、グラフ化が⾃動化されていること
4. 評価から得られたインサイトを記述できること
デザイン評価フレームワーク設計と評価ツール開発
デザイン評価フレームワークの原則 デザイン評価ツールの原則
個⼈により評価観点が
異なるため、同じモノ
/サービスを評価しても
デザイナー間で結果が
異なる
経験の浅いデザイナー
は評価観点の勘所がつ
かめないため、関与が
限定的になる
評価結果から得られた
インサイトの粒度感に
ばらつきがあり、構造
化に⼿間がかかる
評価観点の共通化
評価⼿法が属⼈的なた
め、組織内での継承が
できない
共有可能なツール
数値化されていないと
モノ/サービスの良し
悪しの判断がつかない
評価結果の定量化
体系的な評価結果でな
いと信頼できない
デザインの専⾨領域に
関するインサイトを理
解することが困難
評価観点の構造化
6
Key Question
どうすれば誰もがデザインの価値を理解して、語れるようになるか
フレームワーク / ツール
8
Value Proposition
対象サービスのデザインに対する知⾒を深めることができる
9
デザイン評価フレームワーク / ⼤項⽬
出典:Peter Morville / User Experience Honeycomb
デザイン評価フレームワークの⼤項⽬の構造
desirable
credible
useful
usable
findable
accessible
UXハニカムの要素を情緒的価値と機能的価値に分類
情緒的価値 機能的価値
利⽤者が魅⼒を感じるか
情緒的価値
インターフェースが
適切に機能しているか
機能的価値
10
デザイン評価フレームワーク / 中項⽬
6つの要素を公開されている複数の知⾒を参照し、中項⽬に構造化
デザイン評価フレームワークの⼤項⽬の構造
⼤項⽬ ⼤項⽬に対する論点 中項⽬ 中項⽬対する論点
desirable
サービスを通して、サービス⾃
体、それを提供する企業に魅⼒
を感じるか
審美性 サービスのデザインに美しさを感じるか
⼀貫性 サービス、関連するチャネルでのデザインが⼀貫しているか
ポジティブな印象 サービスを利⽤する前向きな意欲が沸くか
利⽤者の尊重 サービスの利⽤者に対して公平で敬意があると感じるか
共感のしやすさ サービスに対して共感ができるか
コミュニティ感 サービスを利⽤することで、帰属意識を感じるか
credible
サービスや関連するチャネルに
おいて、個⼈の情報を預けるこ
とに抵抗がなく信頼ができるか
企業姿勢 サービスを通した企業姿勢に信頼を感じるか
情報の信頼性 サービスに含まれる情報に信頼を感じるか
情報の最新性 サービスを通して常に最新のもの得ることができるか
広告表現 サービスを通した広告が有益で信頼できるか
個⼈情報 サービスを通して個⼈情報が保護されていると感じるか
対話姿勢 サービスを介した企業の対話姿勢に信頼を感じるか
useful
利⽤者のサービスの利⽤⽬的が
達成でき、付加価値が得られる
ことで継続利⽤をしたくなるか
実⾏可能性 サービスの利⽤⽬的が達成できるか
提案 サービスを利⽤することで、発⾒や気づきが得られるか
パーソナライズ 利⽤者個⼈に最適化した情報が得られたり、個⼈で情報/機能を最適化できるか
客観的評価 サービスのを介して第三者からの評価を得ることができるか
サポート サービスを通して適切なサポートが得られるか
usable
操作上不便がなく、使いやすさ
に配慮があるか
快適性 サービスを利⽤する上でストレスなく利⽤できるか
視認性 ⽬で⾒たときに、確認しやすいか
認知性 認知負荷なく利⽤ができるか
効率性 利⽤し続けることで、効率的に利⽤できるか
findable
ユーザーが⽬的の情報を⾒つけ
ることができるか
サイト構造 構造が分かりやすく、ほしい情報にたどり着けるか
ナビゲーション ナビゲーション要素がどこにあるかわかり、迷うことなく利⽤できるか
検索 検索機能を⽤いて、利⽤者がほしい情報を得ることができるか
コンテンツ情報 利⽤者が必要な情報、機能を⾒つけることができるか
サポート どのようなサポートをどこで受けられるかわかるか
accessible
対象ユーザーの年齢、性別、障
害のあるなしにかかわらず、コ
ンテンツにアクセスできるか
知覚 知覚にかかるアクセシビリティが⾼いか
操作 操作にかかるアクセシビリティが⾼いか
理解 理解にかかるアクセシビリティが⾼いか
読解 読解にかかるアクセシビリティが⾼いか
デザイン評価フレームワークの⼤項⽬から中項⽬の構造
desirable
credible
useful
usable
findable
accessible
情緒的価値 機能的価値
11
デザイン評価フレームワーク / 中項⽬ / 参考⽂献
著者 / 機関 タイトル URL 発⾏年 / 最終更新⽇
Peter Morville User Experience Design http://semanticstudios.com/user_experience_design/ June, 2004
Don Norman
Emotional Design: Why We Love (or Hate)
Everyday Things
https://www.amazon.co.jp/dp/B06XCCSHDQ December, 2003
The Interaction Design Foundation Norman's Three Levels of Design
https://www.interaction-design.org/literature/article/
norman-s-three-levels-of-design
July, 2020
Stanford Persuasive Technology Lab Stanford Guidelines for Web Credibility http://credibility.stanford.edu/guidelines/index.html June, 2002
Lou Downe
Good Services https://www.amazon.co.jp/dp/B0898F7HD7 March, 2020
Good Service Scale https://good.services/the-good-services-scale June, 2020
The World Wide Web Consortium (W3C)
WCAG 2.0 Techniques that Apply to Mobile
https://www.w3.org/WAI/GL/mobile-a11y-tf/
MobileTechniques/
February, 2015
Mobile Accessibility: How WCAG 2.0 and


Other W3C/WAI Guidelines Apply to Mobile
https://w3c.github.io/Mobile-A11y-TF-Note/ November, 2018
中項⽬の定義では、研究 / 実践に基づき体系化されたガイドライン、知識を活⽤することで、
主観的になりがちなデザイン評価の客観性を担保
12
デザイン評価フレームワーク / ⼩項⽬
各中項⽬の論点に対し、評価対象サービス固有の設問(⼩項⽬)を設計
⼤項⽬ ⼤項⽬に対する論点 中項⽬ 中項⽬対する論点 ⼩項⽬(設問数のみ記載)
情緒的価値
desirable
サービスを通して、サービス⾃体、
それを提供する企業に魅⼒を感じる
か
審美性 サービスのデザインに美しさを感じるか 設問数:4
⼀貫性 サービス、関連するチャネルでのデザインが⼀貫しているか 設問数:3
ポジティブな印象 サービスを利⽤する前向きな意欲が沸くか 設問数:4
利⽤者の尊重 サービスの利⽤者に対して公平で敬意があると感じるか 設問数:3
共感のしやすさ サービスに対して共感ができるか 設問数:3
コミュニティ感 サービスを利⽤することで、帰属意識を感じるか 設問数:2
credible
サービスや関連するチャネルにおい
て、個⼈の情報を預けることに抵抗
がなく信頼ができるか
企業姿勢 サービスを通した企業姿勢に信頼を感じるか 設問数:3
情報の信頼性 サービスに含まれる情報に信頼を感じるか 設問数:7
情報の最新性 サービスを通して常に最新のもの得ることができるか 設問数:3
広告表現 サービスを通した広告が有益で信頼できるか 設問数:3
個⼈情報 サービスを通して個⼈情報が保護されていると感じるか 設問数:5
対話姿勢 サービスを介した企業の対話姿勢に信頼を感じるか 設問数:4
useful
利⽤者のサービスの利⽤⽬的が達成
でき、付加価値が得られることで継
続利⽤をしたくなるか
実⾏可能性 サービスの利⽤⽬的が達成できるか 設問数は対象ユースケース数に依存
提案 サービスを利⽤することで、発⾒や気づきが得られるか 設問数は対象ユースケース数に依存
パーソナライズ 利⽤者個⼈に最適化した情報が得られたり、個⼈で情報/機能を最適化できるか 設問数は対象ユースケース数に依存
客観的評価 サービスのを介して第三者からの評価を得ることができるか 設問数は対象ユースケース数に依存
サポート サービスを通して適切なサポートが得られるか 設問数は対象ユースケース数に依存
機能的価値
usable
操作上不便がなく、使いやすさに配
慮があるか
快適性 サービスを利⽤する上でストレスなく利⽤できるか 設問数:7
視認性 ⽬で⾒たときに、確認しやすいか 設問数:4
認知性 認知負荷なく利⽤ができるか 設問数:4
効率性 利⽤し続けることで、効率的に利⽤できるか 設問数:4
findable
ユーザーが⽬的の情報を⾒つけるこ
とができるか
サイト構造 構造が分かりやすく、ほしい情報にたどり着けるか 設問数:4
ナビゲーション ナビゲーション要素がどこにあるかわかり、迷うことなく利⽤できるか 設問数:2
検索 検索機能を⽤いて、利⽤者がほしい情報を得ることができるか 設問数:5
コンテンツ情報 利⽤者が必要な情報、機能を⾒つけることができるか 設問数:12
サポート どのようなサポートをどこで受けられるかわかるか 設問数:5
accessible
対象ユーザーの年齢、性別、障害の
あるなしにかかわらず、コンテンツ
にアクセスできるか
知覚 知覚にかかるアクセシビリティが⾼いか 設問数:9
操作 操作にかかるアクセシビリティが⾼いか 設問数:9
理解 理解にかかるアクセシビリティが⾼いか 設問数:5
読解 読解にかかるアクセシビリティが⾼いか 設問数:4
デザイン評価フレームワークの⼤項⽬から⼩項⽬までの構造
13
デザイン評価ツール
ツールは複数の評価者が扱えて、かつ共有可能である必要があったため、スプレッドシートで作成
個別設問シート
(1要素/シート)
• ⼤項⽬に紐づく中項⽬
• 中項⽬に紐づく⼩項⽬(設問)
• 対象サービスごとの評価
- ⼩項⽬のスコア、インサイトの記⼊欄
- 中項⽬のスコア(⼩項⽬の平均値)と    
インサイトの記⼊欄
- ⼤項⽬のスコア(中項⽬の平均値)と    
インサイトの記⼊欄
• 評価者が⼩項⽬(設問)に対するスコ
アとインサイトを記⼊する
• 相対⽐較も考慮して、⽐較対象サービ
スの結果が⼀覧できる
スコア 評価観点
5点 ⾮常に優れている
4点 優れている
3点 特に不便や問題を感じない
2点 改善余地がある
1点 改善余地が⾮常に⼤きい
0点 機能が備わっていない、機能していない
シート内の要素⽬的 シート(記⼊済みデータ含むサンプル)
データ管理シート
• ⼤項⽬、中項⽬のスコア(平均値)と偏差
• レーダーチャート
- ⼤項⽬(UXハニカム)の全体評価⽐較
• 棒グラフ
- ⼤項⽬(UXハニカム)個別評価⽐較
- ⼤項⽬(情緒的価値と機能的価値)評価⽐
- 中項⽬の評価⽐較
• 個別設問シートのスコアリング結果を
もとに、⾃動でグラフ化を⾏う
• マニュアル操作のエラーリスクを考慮
し、グラフ化は評価者がメンテナンス
する必要がないようにする
プロセス
15
プロセス / デザイン評価
リードデザイナーの役割は、ステークホルダーが効果的にデザイン評価に関与できるように導くこと
1 WEEK
• 評価対象サービスの理解
• 評価対象ベンチマークの選定
• ペルソナの理解
• ユースケースの整理
• 設問項⽬の作成、⾒直し(⼤項
⽬・中項⽬・⼩項⽬)
• 評価シートの更新 / 作成
評価設計
1 WEEK - 2 WEEKS
• リードデザイナーから評価者に対
して調査内容のインプット
• 評価者に評価シートを配布
• 評価者ごとに個⼈評価実施
評価実施
1 WEEK
• 評価者間で評価シートの結果共有
• 個々⼈の評価結果を、1つの評価
シートへ⼀元化(リードデザイ
ナーが⾏うのが望ましい)
インサイト共有
1 WEEK -
• デザイン⽅針を受けてコンセプト
デザインを実施
• デザイン⽅針の優先順位づけを⾏
い、実⾏施策に基づくデザイン検
討を実施
デザイン検討
1 WEEK - 2 WEEKS
• 評価結果から得られたインサイト
を、レポートとしてまとめる  
(評価レポート詳細は別紙参照)
評価結果まとめ
リードデザイナー全評価者リードデザイナー
デザイナー
ビジネスステークホルダー
ソフトウェアエンジニア etc..
※評価⽬的、リソース状況に応じて評価者は選定
リードデザイナー デザインチーム デザインチーム
16
プロセス / デザイン評価結果
定量情報のみならず、インサイトからデザインコンセプト / 施策、ビジネス仮説導出 / 検証を⾏う
• UXハニカム全体の観点や、情緒的価
値、機能的価値の観点での評価結果を
提⽰し、インサイトを明らかにする
UXハニカム全体の⽰唆
情緒的価値・機能的価値の
⽰唆
中項⽬での⽰唆 中項⽬での⽰唆 中項⽬での⽰唆 中項⽬での⽰唆
代表例 代表例 代表例 代表例
デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針
中項⽬での⽰唆 中項⽬での⽰唆 中項⽬での⽰唆 中項⽬での⽰唆
代表例 代表例 代表例 代表例
デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針
中項⽬での⽰唆 中項⽬での⽰唆 中項⽬での⽰唆 中項⽬での⽰唆
代表例 代表例 代表例 代表例
デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針
• 中項⽬の中から特筆すべき項⽬を抜粋
し、評価結果と代表例(ウェブ/アプ
リ評価の場合は代表画⾯)を提⽰した
上で、インサイト明らかにする
• インサイトからデザイン⽅針を明らか
にする
…
中項⽬での⽰唆 中項⽬での⽰唆 中項⽬での⽰唆 中項⽬での⽰唆
代表例 代表例 代表例 代表例
デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針
中項⽬での⽰唆 中項⽬での⽰唆 中項⽬での⽰唆 中項⽬での⽰唆
代表例 代表例 代表例 代表例
デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針
• UXハニカムの各要素における評価結
果を提⽰し、インサイトを明らかにす
る
Usableの評価に対する⽰唆
Findableの評価に対する⽰唆
Accessibleの評価に対する⽰唆
Desirableの評価に対する⽰唆
Credibleの評価に対する⽰唆
Usefulの評価に対する⽰唆
• UXハニカムの各要素とデザイン領域
で、得られたデザイン⽅針を再整理
• デザイン評価を通じて得られたインサ
イトから、ビジネス戦略上の仮説定
義、仮説検証を⾏う
Desirable Credible Useful Usable Findable Accessible
機能
構造
インタラクション
レイアウト
UIコンポーネント
コンテンツ
カラー
フォント
アイコン
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
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デザイン⽅針
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デザイン⽅針
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デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
デザイン⽅針
傾向を把握する デザインの前提を得る
顧客体験向上 / 創出や、ビジネス戦略につながるインサイトを得る
情報の抽象度 低⾼
⼤項⽬から得られたインサイト UXハニカム各要素のインサイト デザイン⽅針の定義
デザイン⽅針の整理
ビジネス戦略の仮説導出 / 検証
成果
18
成果 / デザイン評価の役割
ビジネス戦略と顧客体験の現状を把握し、顧客体験で提供すべきコンセプトや改善施策を
デザインすることができる
[⾔⾏⼀致の確認]
ビジネス戦略が顧客体験に
適切に反映できているか
[⾔⾏⼀致の保証]
ビジネス戦略を顧客体験に
反映するにはどうすればいいか
デザイン評価
ビジネス戦略 顧客体験
ビジネス戦略と
顧客体験の連携
ビジネス戦略設計
デザイン評価結果
デザイン⽅針
デザインコンセプト
等を提供
19
成果 / デザイン評価の効果
社内では評価実施を通じて、社外では結果共有を通じて、ステークホルダーとの連携を強化できる
クライアント
ビジネスステークホルダー
対象サービスのデザインの価値を体系的に理解できる
ベンチマークとの⽐較を通じて、対象サービスの戦略を検討できる
対象サービスの強化に向けた改善施策の意思決定ができる
デザインコンセプトの背景を理解できる
⾃社
デザイナー以外のステークホルダー
デザイン評価指標を理解できる
評価結果を共有することで、評価観点の理解が深まる
デザインコンセプトの背景を理解できる
デザイン評価で得られたインサイトを専⾨領域に活⽤できる
デザイナー
デザインを体系的・多⾯的に捉える視点が⾝につく
評価結果を共有することで、評価観点の理解が深まる
デザインコンセプトの背景を伝えることができる
対象サービスの深い理解に基づくコンセプト / デザイン施策を検討
コラボレーションを通じて、
組織/チームのデザインに対する知⾒が深まる
ビジネス以外のステークホルダー
対象サービスのデザインの価値を体系的に理解できる
ベンチマークとの⽐較を通じて、対象サービスの実態を把握できる
対象サービス改善の具体施策の検討ができる
デザインコンセプトの背景を理解できる
デザイン評価結果の共有を通じて、
戦略 / 戦術の⽅針の合意形成が図れる
まとめ
21
実施内容
• ヒューリスティック評価の課題解決のために、フレームワークを設計、ツールを開発
• 公知のフレームワークや知識を参照し、フレームワークの構造を定義
• デザイナーの知⾒に基づくツールと評価指標を展開し、誰もがデザインを評価できるプロセスを定義
• 複数のクライアント案件で、対象サービスはオンライン/オフラインに問わず、デザイン評価を実施
• デザイン評価からビジネス戦略と顧客体験の⼀貫性の把握、コンセプトデザインやデザイン施策を実施
22
気づき
• 公知のフレームワークや知識を組み合わせることで、⽬的に合わせたフレームワークを開発できる
• デザインを体系的に定量化して説明することで、デザインに対する理解が得られる
• 対象サービスのデザインに対する知⾒が深まり、コンセプトデザインや施策が実⾏しやすくなる
• デザイン評価プロセスを通じて、ステークホルダーとの連携強化が図れる
• デザイン評価プロセスを通じて、デザイナーの育成ができる
誰もがデザインの価値を語れるようになるために
専⾨家の知⾒をオープン化し、
専⾨家と同様にデザインを評価できる環境を提供
ステークホルダー間でのデザインに対する共通理解
対象サービスの深い知⾒を踏まえたデザイン探索
ステークホルダー間での専⾨性の相互理解
↓ 何をしたか
↓ 何を得たか
Thank you
Contact : hiroaok@gmail.com | kotoko.shimizu.00@gmail.com

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参加型デザイン評価フレームワーク

  • 3. 3 ナレッジ共有先 / 新メソッド・コンセプト / 教育・育成 下記のニーズをお持ちの⽅々に対し、本資料で提供するアプローチやノウハウが 今後の活動の⼀助となることを期待 ビジネス戦略と顧客体験設計の 連携を強化したい デザインの価値を多⾯的に 捉えられるデザイナーを 育成したい デザインの 理解促進を図りたい デザインの価値を 体系的に把握したい
  • 5. 5 ⽬的 / 現状の課題 デザイナーの課題 ビジネスステークホルダーの課題 クライアント案件でのヒューリスティック評価において、ステークホルダーがデザイナーの専⾨性を 実感できない状態にあったため、フレームワーク/ツールを開発し現状課題の解決を図る 1. 共通の評価観点でデザインが評価できること 2. 評価観点が体系的に整理されていること 3. 評価結果を定量化できること 4. 評価結果からデザインコンセプトに繋がるインサイトが得られること 1. 評価者が共有可能で扱いやすいツールであること 2. 専⾨家の知⾒が反映できるツールであること 3. 定量化、グラフ化が⾃動化されていること 4. 評価から得られたインサイトを記述できること デザイン評価フレームワーク設計と評価ツール開発 デザイン評価フレームワークの原則 デザイン評価ツールの原則 個⼈により評価観点が 異なるため、同じモノ /サービスを評価しても デザイナー間で結果が 異なる 経験の浅いデザイナー は評価観点の勘所がつ かめないため、関与が 限定的になる 評価結果から得られた インサイトの粒度感に ばらつきがあり、構造 化に⼿間がかかる 評価観点の共通化 評価⼿法が属⼈的なた め、組織内での継承が できない 共有可能なツール 数値化されていないと モノ/サービスの良し 悪しの判断がつかない 評価結果の定量化 体系的な評価結果でな いと信頼できない デザインの専⾨領域に 関するインサイトを理 解することが困難 評価観点の構造化
  • 9. 9 デザイン評価フレームワーク / ⼤項⽬ 出典:Peter Morville / User Experience Honeycomb デザイン評価フレームワークの⼤項⽬の構造 desirable credible useful usable findable accessible UXハニカムの要素を情緒的価値と機能的価値に分類 情緒的価値 機能的価値 利⽤者が魅⼒を感じるか 情緒的価値 インターフェースが 適切に機能しているか 機能的価値
  • 10. 10 デザイン評価フレームワーク / 中項⽬ 6つの要素を公開されている複数の知⾒を参照し、中項⽬に構造化 デザイン評価フレームワークの⼤項⽬の構造 ⼤項⽬ ⼤項⽬に対する論点 中項⽬ 中項⽬対する論点 desirable サービスを通して、サービス⾃ 体、それを提供する企業に魅⼒ を感じるか 審美性 サービスのデザインに美しさを感じるか ⼀貫性 サービス、関連するチャネルでのデザインが⼀貫しているか ポジティブな印象 サービスを利⽤する前向きな意欲が沸くか 利⽤者の尊重 サービスの利⽤者に対して公平で敬意があると感じるか 共感のしやすさ サービスに対して共感ができるか コミュニティ感 サービスを利⽤することで、帰属意識を感じるか credible サービスや関連するチャネルに おいて、個⼈の情報を預けるこ とに抵抗がなく信頼ができるか 企業姿勢 サービスを通した企業姿勢に信頼を感じるか 情報の信頼性 サービスに含まれる情報に信頼を感じるか 情報の最新性 サービスを通して常に最新のもの得ることができるか 広告表現 サービスを通した広告が有益で信頼できるか 個⼈情報 サービスを通して個⼈情報が保護されていると感じるか 対話姿勢 サービスを介した企業の対話姿勢に信頼を感じるか useful 利⽤者のサービスの利⽤⽬的が 達成でき、付加価値が得られる ことで継続利⽤をしたくなるか 実⾏可能性 サービスの利⽤⽬的が達成できるか 提案 サービスを利⽤することで、発⾒や気づきが得られるか パーソナライズ 利⽤者個⼈に最適化した情報が得られたり、個⼈で情報/機能を最適化できるか 客観的評価 サービスのを介して第三者からの評価を得ることができるか サポート サービスを通して適切なサポートが得られるか usable 操作上不便がなく、使いやすさ に配慮があるか 快適性 サービスを利⽤する上でストレスなく利⽤できるか 視認性 ⽬で⾒たときに、確認しやすいか 認知性 認知負荷なく利⽤ができるか 効率性 利⽤し続けることで、効率的に利⽤できるか findable ユーザーが⽬的の情報を⾒つけ ることができるか サイト構造 構造が分かりやすく、ほしい情報にたどり着けるか ナビゲーション ナビゲーション要素がどこにあるかわかり、迷うことなく利⽤できるか 検索 検索機能を⽤いて、利⽤者がほしい情報を得ることができるか コンテンツ情報 利⽤者が必要な情報、機能を⾒つけることができるか サポート どのようなサポートをどこで受けられるかわかるか accessible 対象ユーザーの年齢、性別、障 害のあるなしにかかわらず、コ ンテンツにアクセスできるか 知覚 知覚にかかるアクセシビリティが⾼いか 操作 操作にかかるアクセシビリティが⾼いか 理解 理解にかかるアクセシビリティが⾼いか 読解 読解にかかるアクセシビリティが⾼いか デザイン評価フレームワークの⼤項⽬から中項⽬の構造 desirable credible useful usable findable accessible 情緒的価値 機能的価値
  • 11. 11 デザイン評価フレームワーク / 中項⽬ / 参考⽂献 著者 / 機関 タイトル URL 発⾏年 / 最終更新⽇ Peter Morville User Experience Design http://semanticstudios.com/user_experience_design/ June, 2004 Don Norman Emotional Design: Why We Love (or Hate) Everyday Things https://www.amazon.co.jp/dp/B06XCCSHDQ December, 2003 The Interaction Design Foundation Norman's Three Levels of Design https://www.interaction-design.org/literature/article/ norman-s-three-levels-of-design July, 2020 Stanford Persuasive Technology Lab Stanford Guidelines for Web Credibility http://credibility.stanford.edu/guidelines/index.html June, 2002 Lou Downe Good Services https://www.amazon.co.jp/dp/B0898F7HD7 March, 2020 Good Service Scale https://good.services/the-good-services-scale June, 2020 The World Wide Web Consortium (W3C) WCAG 2.0 Techniques that Apply to Mobile https://www.w3.org/WAI/GL/mobile-a11y-tf/ MobileTechniques/ February, 2015 Mobile Accessibility: How WCAG 2.0 and 
 Other W3C/WAI Guidelines Apply to Mobile https://w3c.github.io/Mobile-A11y-TF-Note/ November, 2018 中項⽬の定義では、研究 / 実践に基づき体系化されたガイドライン、知識を活⽤することで、 主観的になりがちなデザイン評価の客観性を担保
  • 12. 12 デザイン評価フレームワーク / ⼩項⽬ 各中項⽬の論点に対し、評価対象サービス固有の設問(⼩項⽬)を設計 ⼤項⽬ ⼤項⽬に対する論点 中項⽬ 中項⽬対する論点 ⼩項⽬(設問数のみ記載) 情緒的価値 desirable サービスを通して、サービス⾃体、 それを提供する企業に魅⼒を感じる か 審美性 サービスのデザインに美しさを感じるか 設問数:4 ⼀貫性 サービス、関連するチャネルでのデザインが⼀貫しているか 設問数:3 ポジティブな印象 サービスを利⽤する前向きな意欲が沸くか 設問数:4 利⽤者の尊重 サービスの利⽤者に対して公平で敬意があると感じるか 設問数:3 共感のしやすさ サービスに対して共感ができるか 設問数:3 コミュニティ感 サービスを利⽤することで、帰属意識を感じるか 設問数:2 credible サービスや関連するチャネルにおい て、個⼈の情報を預けることに抵抗 がなく信頼ができるか 企業姿勢 サービスを通した企業姿勢に信頼を感じるか 設問数:3 情報の信頼性 サービスに含まれる情報に信頼を感じるか 設問数:7 情報の最新性 サービスを通して常に最新のもの得ることができるか 設問数:3 広告表現 サービスを通した広告が有益で信頼できるか 設問数:3 個⼈情報 サービスを通して個⼈情報が保護されていると感じるか 設問数:5 対話姿勢 サービスを介した企業の対話姿勢に信頼を感じるか 設問数:4 useful 利⽤者のサービスの利⽤⽬的が達成 でき、付加価値が得られることで継 続利⽤をしたくなるか 実⾏可能性 サービスの利⽤⽬的が達成できるか 設問数は対象ユースケース数に依存 提案 サービスを利⽤することで、発⾒や気づきが得られるか 設問数は対象ユースケース数に依存 パーソナライズ 利⽤者個⼈に最適化した情報が得られたり、個⼈で情報/機能を最適化できるか 設問数は対象ユースケース数に依存 客観的評価 サービスのを介して第三者からの評価を得ることができるか 設問数は対象ユースケース数に依存 サポート サービスを通して適切なサポートが得られるか 設問数は対象ユースケース数に依存 機能的価値 usable 操作上不便がなく、使いやすさに配 慮があるか 快適性 サービスを利⽤する上でストレスなく利⽤できるか 設問数:7 視認性 ⽬で⾒たときに、確認しやすいか 設問数:4 認知性 認知負荷なく利⽤ができるか 設問数:4 効率性 利⽤し続けることで、効率的に利⽤できるか 設問数:4 findable ユーザーが⽬的の情報を⾒つけるこ とができるか サイト構造 構造が分かりやすく、ほしい情報にたどり着けるか 設問数:4 ナビゲーション ナビゲーション要素がどこにあるかわかり、迷うことなく利⽤できるか 設問数:2 検索 検索機能を⽤いて、利⽤者がほしい情報を得ることができるか 設問数:5 コンテンツ情報 利⽤者が必要な情報、機能を⾒つけることができるか 設問数:12 サポート どのようなサポートをどこで受けられるかわかるか 設問数:5 accessible 対象ユーザーの年齢、性別、障害の あるなしにかかわらず、コンテンツ にアクセスできるか 知覚 知覚にかかるアクセシビリティが⾼いか 設問数:9 操作 操作にかかるアクセシビリティが⾼いか 設問数:9 理解 理解にかかるアクセシビリティが⾼いか 設問数:5 読解 読解にかかるアクセシビリティが⾼いか 設問数:4 デザイン評価フレームワークの⼤項⽬から⼩項⽬までの構造
  • 13. 13 デザイン評価ツール ツールは複数の評価者が扱えて、かつ共有可能である必要があったため、スプレッドシートで作成 個別設問シート (1要素/シート) • ⼤項⽬に紐づく中項⽬ • 中項⽬に紐づく⼩項⽬(設問) • 対象サービスごとの評価 - ⼩項⽬のスコア、インサイトの記⼊欄 - 中項⽬のスコア(⼩項⽬の平均値)と     インサイトの記⼊欄 - ⼤項⽬のスコア(中項⽬の平均値)と     インサイトの記⼊欄 • 評価者が⼩項⽬(設問)に対するスコ アとインサイトを記⼊する • 相対⽐較も考慮して、⽐較対象サービ スの結果が⼀覧できる スコア 評価観点 5点 ⾮常に優れている 4点 優れている 3点 特に不便や問題を感じない 2点 改善余地がある 1点 改善余地が⾮常に⼤きい 0点 機能が備わっていない、機能していない シート内の要素⽬的 シート(記⼊済みデータ含むサンプル) データ管理シート • ⼤項⽬、中項⽬のスコア(平均値)と偏差 • レーダーチャート - ⼤項⽬(UXハニカム)の全体評価⽐較 • 棒グラフ - ⼤項⽬(UXハニカム)個別評価⽐較 - ⼤項⽬(情緒的価値と機能的価値)評価⽐ - 中項⽬の評価⽐較 • 個別設問シートのスコアリング結果を もとに、⾃動でグラフ化を⾏う • マニュアル操作のエラーリスクを考慮 し、グラフ化は評価者がメンテナンス する必要がないようにする
  • 15. 15 プロセス / デザイン評価 リードデザイナーの役割は、ステークホルダーが効果的にデザイン評価に関与できるように導くこと 1 WEEK • 評価対象サービスの理解 • 評価対象ベンチマークの選定 • ペルソナの理解 • ユースケースの整理 • 設問項⽬の作成、⾒直し(⼤項 ⽬・中項⽬・⼩項⽬) • 評価シートの更新 / 作成 評価設計 1 WEEK - 2 WEEKS • リードデザイナーから評価者に対 して調査内容のインプット • 評価者に評価シートを配布 • 評価者ごとに個⼈評価実施 評価実施 1 WEEK • 評価者間で評価シートの結果共有 • 個々⼈の評価結果を、1つの評価 シートへ⼀元化(リードデザイ ナーが⾏うのが望ましい) インサイト共有 1 WEEK - • デザイン⽅針を受けてコンセプト デザインを実施 • デザイン⽅針の優先順位づけを⾏ い、実⾏施策に基づくデザイン検 討を実施 デザイン検討 1 WEEK - 2 WEEKS • 評価結果から得られたインサイト を、レポートとしてまとめる   (評価レポート詳細は別紙参照) 評価結果まとめ リードデザイナー全評価者リードデザイナー デザイナー ビジネスステークホルダー ソフトウェアエンジニア etc.. ※評価⽬的、リソース状況に応じて評価者は選定 リードデザイナー デザインチーム デザインチーム
  • 16. 16 プロセス / デザイン評価結果 定量情報のみならず、インサイトからデザインコンセプト / 施策、ビジネス仮説導出 / 検証を⾏う • UXハニカム全体の観点や、情緒的価 値、機能的価値の観点での評価結果を 提⽰し、インサイトを明らかにする UXハニカム全体の⽰唆 情緒的価値・機能的価値の ⽰唆 中項⽬での⽰唆 中項⽬での⽰唆 中項⽬での⽰唆 中項⽬での⽰唆 代表例 代表例 代表例 代表例 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 中項⽬での⽰唆 中項⽬での⽰唆 中項⽬での⽰唆 中項⽬での⽰唆 代表例 代表例 代表例 代表例 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 中項⽬での⽰唆 中項⽬での⽰唆 中項⽬での⽰唆 中項⽬での⽰唆 代表例 代表例 代表例 代表例 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 • 中項⽬の中から特筆すべき項⽬を抜粋 し、評価結果と代表例(ウェブ/アプ リ評価の場合は代表画⾯)を提⽰した 上で、インサイト明らかにする • インサイトからデザイン⽅針を明らか にする … 中項⽬での⽰唆 中項⽬での⽰唆 中項⽬での⽰唆 中項⽬での⽰唆 代表例 代表例 代表例 代表例 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 中項⽬での⽰唆 中項⽬での⽰唆 中項⽬での⽰唆 中項⽬での⽰唆 代表例 代表例 代表例 代表例 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 • UXハニカムの各要素における評価結 果を提⽰し、インサイトを明らかにす る Usableの評価に対する⽰唆 Findableの評価に対する⽰唆 Accessibleの評価に対する⽰唆 Desirableの評価に対する⽰唆 Credibleの評価に対する⽰唆 Usefulの評価に対する⽰唆 • UXハニカムの各要素とデザイン領域 で、得られたデザイン⽅針を再整理 • デザイン評価を通じて得られたインサ イトから、ビジネス戦略上の仮説定 義、仮説検証を⾏う Desirable Credible Useful Usable Findable Accessible 機能 構造 インタラクション レイアウト UIコンポーネント コンテンツ カラー フォント アイコン デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 デザイン⽅針 傾向を把握する デザインの前提を得る 顧客体験向上 / 創出や、ビジネス戦略につながるインサイトを得る 情報の抽象度 低⾼ ⼤項⽬から得られたインサイト UXハニカム各要素のインサイト デザイン⽅針の定義 デザイン⽅針の整理 ビジネス戦略の仮説導出 / 検証
  • 19. ビジネス戦略設計 デザイン評価結果 デザイン⽅針 デザインコンセプト 等を提供 19 成果 / デザイン評価の効果 社内では評価実施を通じて、社外では結果共有を通じて、ステークホルダーとの連携を強化できる クライアント ビジネスステークホルダー 対象サービスのデザインの価値を体系的に理解できる ベンチマークとの⽐較を通じて、対象サービスの戦略を検討できる 対象サービスの強化に向けた改善施策の意思決定ができる デザインコンセプトの背景を理解できる ⾃社 デザイナー以外のステークホルダー デザイン評価指標を理解できる 評価結果を共有することで、評価観点の理解が深まる デザインコンセプトの背景を理解できる デザイン評価で得られたインサイトを専⾨領域に活⽤できる デザイナー デザインを体系的・多⾯的に捉える視点が⾝につく 評価結果を共有することで、評価観点の理解が深まる デザインコンセプトの背景を伝えることができる 対象サービスの深い理解に基づくコンセプト / デザイン施策を検討 コラボレーションを通じて、 組織/チームのデザインに対する知⾒が深まる ビジネス以外のステークホルダー 対象サービスのデザインの価値を体系的に理解できる ベンチマークとの⽐較を通じて、対象サービスの実態を把握できる 対象サービス改善の具体施策の検討ができる デザインコンセプトの背景を理解できる デザイン評価結果の共有を通じて、 戦略 / 戦術の⽅針の合意形成が図れる
  • 21. 21 実施内容 • ヒューリスティック評価の課題解決のために、フレームワークを設計、ツールを開発 • 公知のフレームワークや知識を参照し、フレームワークの構造を定義 • デザイナーの知⾒に基づくツールと評価指標を展開し、誰もがデザインを評価できるプロセスを定義 • 複数のクライアント案件で、対象サービスはオンライン/オフラインに問わず、デザイン評価を実施 • デザイン評価からビジネス戦略と顧客体験の⼀貫性の把握、コンセプトデザインやデザイン施策を実施
  • 22. 22 気づき • 公知のフレームワークや知識を組み合わせることで、⽬的に合わせたフレームワークを開発できる • デザインを体系的に定量化して説明することで、デザインに対する理解が得られる • 対象サービスのデザインに対する知⾒が深まり、コンセプトデザインや施策が実⾏しやすくなる • デザイン評価プロセスを通じて、ステークホルダーとの連携強化が図れる • デザイン評価プロセスを通じて、デザイナーの育成ができる
  • 24. Thank you Contact : hiroaok@gmail.com | kotoko.shimizu.00@gmail.com