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2016年ノーベル経済学賞予想 --- 参考資料

2016年のノーベル経済学賞(正式には「アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞」)を予想するために作成したスライド。昨年度のスライドはこちら:
http://www.slideshare.net/YosukeYasuda1/2015-54841309

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2016年ノーベル経済学賞予想 --- 参考資料

  1. 1. 2016年ノーベル経済学賞予想 参考資料 大阪大学大学院 経済学研究科 安田洋祐 E-mail: yosuke.yasuda@gmail.com Web: http://sites.google.com/site/yosukeyasuda/jp 2016/9 安田洋祐 | 大阪大学 1
  2. 2. 全体の流れ 2000年以降の受賞者のおさらい 過去の予想(08,10,11,14,15年)の総括 ハズれ続けるトムソン・ロイターの予想 予想(ほぼ)完全一致のNemmers賞 経済学賞予想の勘どころ 今年のイチ押し候補者 2016/9 安田洋祐 | 大阪大学 2
  3. 3. 2000年以降の受賞者/分野(1) 2000年: Heckman, McFadden ミクロ計量 => 計量 2001年: Akerlof, Spence, Stiglitz 非対称情報 => ミクロ 2002年: Kahneman, Smith 行動・実験経済学 => 応用分野 2003年: Engel, Granger 時系列分析 => 計量 2004年: Kydland, Prescott マクロ経済動学 => マクロ 2016/9 安田洋祐 | 大阪大学 3
  4. 4. 2000年以降の受賞者/分野(2) 2005年: Aumann, Schelling ゲーム理論 => ミクロ 2006年: Phelps マクロ経済動学 => マクロ 2007年: Hurwicz, Maskin, Myerson メカニズムデザイン => ミクロ 2008年: Krugman 国際貿易・空間経済学 => 応用分野 2009年: Ostrom, Williamson 制度・ガヴァナンスの経済学 => 応用分野 2016/9 安田洋祐 | 大阪大学 4
  5. 5. 2000年以降の受賞者/分野(3) 2010年: Diamond (Peter), Mortensen, Pissarides サーチ理論 => 応用分野(+ ミクロ & マクロ?) 2011年: Sargent, Sims マクロ計量 => マクロ + 計量 2012年: Roth, Shapley マーケットデザイン => ミクロ 2013年: Fama, Hansen, Shiller 資産価格分析 => 応用分野 + 計量 2014年: Tirole 産業組織論、規制の経済学 => ミクロ(+ 応用分野?) 2015年: Deaton 開発経済学、公共経済学、実証手法 => 応用分野 + 計量 2016/9 安田洋祐 | 大阪大学 5
  6. 6. 過去16年の受賞傾向 受賞分野を分野別に見ると ミクロ(5)、マクロ(3)、応用分野(6)、計量(5) 応用分野の多くはミクロとの関連が強い マクロが減ってきている => そろそろマクロ系? ミクロの純粋理論もチャンスがあるかも 受賞者を分野別に見ると ミクロ(10)、マクロ(5)、応用分野(11)、計量(6) マクロと計量が少ない印象 近年は非経済学者の受賞が無い => 分野外からの受賞も? 2002年:カーネマン(心理学) 2005年:シェリング(政治学・国際関係論) 2009年:オストロム(社会学) 2016/9 安田洋祐 | 大阪大学 6
  7. 7. 俗に言われていた傾向(ver.2010) 1. 同じ分野からは続けて受賞者が出ない 2. 若手(50代以下)は受賞できない 3. 既に受賞者が出た研究テーマにおいて、そ れより古い業績が受賞することはない 4. (近年は)単独受賞が少ない 5. 人で選ぶのではなく特定の業績で選ぶ 6. 理論的な基礎研究、もしくはツールの開発に 対して授与される場合がほとんど 2010/10/1 於)日本経済新聞社 7
  8. 8. ほとんどの傾向が崩壊 1. 応用を含めミクロ系分野が続いている印象 2. スティグリッツ(2001年、58歳)、マスキン&マイヤー ソン(2007年、56歳)、クルーグマン(2008年、55歳) 3. 2005年のゲーム理論、2006年のマクロに見られる先 祖返り、2011年もやや意外? 4. フェルプス(2006年)、クルーグマン(2008年)、ティ ロール(2014年)、ディートン(2015年)の単独受賞 5. オーマン(2005年)、ティロール、ディートンは複合的・ 総合的な貢献による受賞か? 6. パイオニアの受賞という傾向は継続中、近い将来に 実証系応用研究者にシフトする可能性大! 2010/10/1 於)日本経済新聞社 8
  9. 9. 私の過去の予想:2008年度 Eugene Fama (1939-, ファイナンス) 2009年(Hansen、Shillerと)受賞 Peter Diamond (1940-, 財政、労働) 2010年(Mortensen、Pissaridesと)受賞 Oliver Williamson (1932-, 取引費用) 2009年(Ostromと)受賞 Jerry Hausman (1946?-, 計量) Paul Krugman (1953-, 国際貿易) 2008年に単独受賞 的中! 2016/9 安田洋祐 | 大阪大学 9
  10. 10. 過去の予想:2010年度 Peter Diamond (1940-, 財政、労働) 2010年(Mortensen、Pissaridesと)受賞 的中! Christopher Sims (1942-, 計量、マクロ) 2011年(Sargentと)受賞 清滝信宏 (1955-, マクロ、金融) Douglas Diamond (1953-, 金融) Lars Peter Hansen (1952-, 計量) 2013年(Fama、Shillerと)受賞 2016/9 安田洋祐 | 大阪大学 10
  11. 11. 過去の予想:2011年度 Lars Peter Hansen (1952-, 計量) 2013年(Fama、Shillerと)受賞 Jerry Hausman (1946-, 計量) Michael Jensen (1939-, 企業金融) Douglas Diamond (1953-, 銀行取付) 清滝信宏 (1955-, マクロ、金融) Þ はじめて予想を外す…(ショック><) 2016/9 安田洋祐 | 大阪大学 11
  12. 12. 過去の予想:2011年度(穴候補) Paul Romer (1955-, 内生的成長理論) Robert Barro (1944-, マクロ、成長理論) Bengt Holmstrom (1949-, 契約理論) Jean Tirole (1953-, 産業組織、規制) 2014年受賞 Paul Milgrom (1948-, オークション) Alvin Roth (1951-, マッチング) 2012年に(Shapleyと)受賞 2016/9 安田洋祐 | 大阪大学 12
  13. 13. 過去の予想:2014年度 Robert Barro (1944-, マクロ、成長) Ariel Rubinstein (1951-, ゲーム理論) Jean Tirole (1953-, 産業組織、規制、銀行業) 2014年受賞 的中! Paul Romer (1955-, 内生的成長理論) Barroとの共同受賞があるかも Bengt Holmstrom (1949-, 契約理論) TiroleやHart(次頁)との共同受賞があるかも Elhanan Helpman (1946-, 国際貿易、成長) Gene Grossmanとの共同受賞があるかも 2016/9 安田洋祐 | 大阪大学 13
  14. 14. 過去の予想:2014年度(穴候補) 清滝信宏 (1955-, マクロ、金融) John Mooreとの共同受賞があるかも あるいはOliver Blanchardともありえる Paul Milgrom (1948-, 組織の経済学、オークション、 ゲーム理論) Robert Wilsonとの共同受賞があるかも Oliver Hart (1948-, 組織の経済学、契約理論) David Card (1956-, 労働経済学) Alan Krugerとの共同受賞があるかも Ben Bernanke (1953-, マクロ、金融) 2016/9 安田洋祐 | 大阪大学 14
  15. 15. 過去の予想:2015年度 Robert Barro (1944-, マクロ、成長) マクロ界の最後の超大御所!? Paul Romer (1955-, 内生的成長理論) BarroやLucas(2回目)との共同受賞があるかも Anthony Atkinson (1944-, 公共経済学) 話題のピケティとも共同研究あり Angus Deaton (1944-, 公共経済学) 2015年受賞 的中! Charles Manski (1948-, 計量) 現在の潮流である「識別・部分識別」分野の始祖 2016/9 安田洋祐 | 大阪大学 15
  16. 16. 過去の予想:2015年度(穴候補) Elhanan Helpman (1946-, 国際貿易、成長) Gene Grossmanとの共同受賞があるかも Ben Bernanke (1953-, マクロ、金融) FRB議長を辞めて受賞候補の一人に? Douglas Diamond (1953-, 銀行、金融仲介) Philip Dybvigとの共同受賞があるかも Ariel Rubinstein (1951-, ゲーム理論) 限定合理性や交渉理論での受賞可能性はあり Mark Granovetter (1953-, ネットワーク理論) 経済学外の研究者では最有力候補の一人 2016/9 安田洋祐 | 大阪大学 16
  17. 17. トムソン・ロイターの予想 2010年: Kiyotaki, Moore; Alesina; Murphy 2011年: Diamond (Douglas); Hausman, White; Krueger (Ann), Tullock 2012年: Ross; Atkinson, Deaton (2015); Shiller (2013) 2013年: Angrist, Card, Krueger (Alan); Hendry, Pesaran, Phillips; Peltzman, Posner 2014年: Aghion, Howitt; Baumol, Kirzner; Granovetter 2015年:Blundell; List; Manski 2016年:Blanchard; Lazear; Melitz オレンジ:受賞者、青:安田予想、取り消し線:故人 2016/9 安田洋祐 | 大阪大学 17
  18. 18. トムソン・ロイターは外れる? 同年の予想的中はゼロ!(後年でもShillerと Deatonのみ) 経済学賞に関しては予想の筋が悪い 短期の予測指標としては精度が非常に低い 今年度はわりと筋が良い気もするが… Blanchard:おそらく難しい Lazear:あり得なくはない Melitz:将来の超有力候補 2016/9 安田洋祐 | 大阪大学 18
  19. 19. 偉い「Nemmers賞」受賞者リスト 2016: Richard Blundell → 昨年のDeatonとやや近過ぎる 2014: Jean Tirole (2014) 2012: Daron Acemoglu → まだ若過ぎる 2010: Elhanan Helpman → Krugmanが既に受賞 2008: Paul Milgrom → RothとTiroleが既に受賞 2006: Lars Hansen (2013) 2004: Ariel Rubinstein → ミクロ理論なら筆頭候補 2002: Edward Prescott (2004) 2000: Daniel McFadden (2000) 1998: Robert Aumann (2005) 1996: Thomas Sargent (2011) 1994: Peter Diamond (2010) 2016/9 安田洋祐 | 大阪大学 19
  20. 20. その他の代表的な指標 論文の被引用件数 トムソン・ロイターが重視 ジョン・ベーツ・クラーク・メダル 数年前に先行頻度が隔年から毎年に 最近はあまり当てにならない印象 ユルヨ・ヨハンソン賞 欧州版のクラーク・メダル American Economic Association会長 世界で最も規模の大きい経済学会 Econometric Society会長 AEAと並び権威と伝統ある経済学会 2016/9 安田洋祐 | 大阪大学 20
  21. 21. 2016年度の方針 前年の受賞理由に近い分野は選ばれない 開発、公共経済学は無い! 実証ミクロも厳しそう… マクロ系の理論が第一候補 ミクロ理論、計量理論が第二候補 経済分野以外の受賞もゼロとは言えない 過去の安田予想はかなり当たっている! やはり圧倒的に「偉い人」が受賞している (明らかな「偉い人」がいなくなってきた…><) Þ 今年も過去の安田予想&偉い人に注目! 2016/9 安田洋祐 | 大阪大学 21
  22. 22. 安田予想で未受賞の候補者たち Robert Barro (1944-, マクロ、成長理論) → 今年も有力候補! Elhanan Helpman (1946-, 国際貿易、成長) → もう少し先か? Paul Milgrom (1948-, 組織の経済学、オークション) → チャンスが出てきた? Ariel Rubinstein (1951-, ゲーム理論) → かなりチャンスあり Michael Jensen (1939-, 企業金融) → しばらく金融は無い? Anthony Atkinson (1944-, 公共経済学) → もはやチャンス無し? Jerry Hausman (1946?-, 計量) → もはやチャンス無し? Oliver Hart (1948-, 組織の経済学、契約理論) → Tiroleと近すぎる? Charles Manski (1948-, 計量) → チャンスあり Bengt Holmstrom (1949-, 契約理論) → Tiroleと近すぎる? Paul Romer (1955-, 内生的成長理論) → 主流派に対して厳しく批判 Ben Bernanke (1953-, マクロ、金融) → マクロ金融系なら有力候補 Douglas Diamond (1953-, 銀行取付) → 金融は無い? Mark Granovetter (1953-,ネットワーク理論) → 分野外では可能性が高そう 清滝信宏 (1955-, マクロ、金融) → まだ早そう David Card (1956-, 労働経済学) → まだ早そう (安田の主観による)偉い人から順に 赤→緑→青 2016/9 安田洋祐 | 大阪大学 22
  23. 23. 2016年のイチ押し候補者 Robert Barro (1944-, マクロ、成長) マクロ界最後の超大御所!? Paul Milgrom (1948-, オークション理論) Robert Wilsonとの共同受賞があるかも Ariel Rubinstein (1951-,ゲーム理論) 交渉理論での貢献でつとに有名 Paul Romer (1955-, 内生的成長理論) Barroとの共同受賞もあり得る Charles Manski (1948-, 計量) 現在の潮流である「識別・部分識別」分野の始祖 2016/9 安田洋祐 | 大阪大学 23
  24. 24. 参考:日本人候補者 清滝信宏 (1955-, マクロ、金融) 最大の業績であるKiyotaki-Mooreが1997年出版 そのためまだ時期尚早かもしれない… Mooreの他に、BlanchardやWrightとの共同受賞も 根岸隆 (1933-, ミクロ、経済学説史) Econometric Society会長を務める 他に会長を務めた宇沢、森嶋は故人 雨宮健 (1935-, ミクロ計量理論) 一番ノーベル賞に近づいた日本人経済学者 2000年に受賞のチャンスを逃した? 2016/9 安田洋祐 | 大阪大学 24
  25. 25. まとめ ー 今年も予想は難しい… 受賞が遠のいているマクロ分野は大本命 中立命題のバロー、成長論のローマーなど 計量も特にミクロ系の理論なら可能性大 ハウスマンよりも今ならマンスキーか!? ミクロ理論がそろそろ来てもおかしくない ルービンシュタイン、ミルグロム、穴はクレプス? 分野外からの思わぬ受賞も有り得る 個人的にはグラノベッター(社会学)押し! 日本人で可能性があるのはほぼ清滝氏だけ まだ早い… Moore以外との受賞ならあり得るか? 2016/9 安田洋祐 | 大阪大学 25
  26. 26. オマケ:未来のノーベル賞有力候補 Daron Acemoglu (1967-) 経済学界のドン、最後の総合経済学者? Marc Melitz (1968-) 国際貿易に革命を起こしたメリッツ・モデル Abhijit Banerjee (1961-) & Esther Duflo (1972-) フィールド実験(+RCT)のパイオニア Andrei Shleifer (1961-) 行動ファイナンス、圧倒的な被引用件数 2016/9 安田洋祐 | 大阪大学 26

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  • Campbell

    Sep. 26, 2016
  • AkiraFujii

    Sep. 27, 2016
  • musubin

    Oct. 3, 2016
  • ShinkaDen

    Oct. 3, 2016

2016年のノーベル経済学賞(正式には「アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞」)を予想するために作成したスライド。昨年度のスライドはこちら: http://www.slideshare.net/YosukeYasuda1/2015-54841309

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