資本主義と民主主義の未来
〜新たな仕組みのデザイン〜 <続編>
安田洋祐|大阪大学
yosuke.yasuda@gmail.com
https://yagena.github.io/jp/
個人ウェブサイト 前回講義スライド
講師の紹介
• 1980年 東京都生まれ
• 2002年 東京大学経済学部卒業
• 2007年 プリンストン大学Ph.D.
• 2007年 政策研究大学院大学助教授
• 2014年~ 大阪大学経済学部准教授
• 2021年3月~ リスボン大学にて在外研究中
• 研究領域
• ゲーム理論、マーケットデザイン
⇦ インセンティブの設計
• マスメディアを通した情報発信や、政府系委
員活動にも積極的に取り組んでいる
2021年12月 安田洋祐|大阪大学 2
2021年12月 安田洋祐|大阪大学 3
講師の紹介
• 1980年 東京都生まれ
• 2002年 東京大学経済学部卒業
• 2007年 プリンストン大学Ph.D.
• 2007年 政策研究大学院大学助教授
• 2014年~ 大阪大学経済学部准教授
• 2020年~ Economics Design Inc.を共同創業
• 法人向けコンサルティングサービス
• オンライン講座:The Night School
• 2021年2月に開校 ⇨ 経済学という「武器を配る」
• 誰でも、どこでも、実践的な経済学を習得できる!
2021年12月 安田洋祐|大阪大学 4
経済学のビジネス活用
講師の紹介
• 1980年 東京都生まれ
• 2002年 東京大学経済学部卒業
• 2007年 プリンストン大学Ph.D.
• 2007年 政策研究大学院大学助教授
• 2014年~ 大阪大学経済学部准教授
• 2020年~ Economics Design Inc.を共同創業
2021年12月 安田洋祐|大阪大学 5
経済学のビジネス活用
詳細は ⇨
講義の流れ
1. [経済編]の振り返り ~「分配と成長」の経済学
2. [道徳・政治編]の振り返り ~「民主主義×資本主義」の未来
3. グループディスカッション <道徳・政治と経済>
4. 新しい仕組みと日本の課題 ~競争と協調のインセンティブ設計
2021年12月 6
安田洋祐|大阪大学
[経済編]の振り返り
「分配と成長」の経済学
2021年12月 安田洋祐|大阪大学 7
課題図書その1
• 貨幣とは?
– 「貨幣はレヴェラーズだ」(by マルクス)
匿名性、平等、自由(⇔ 経済格差)
– 基本定理: おカネの
「おカネとしての価値」 > 「モノとしての価値」
– 自己循環論法: 「貨幣とは貨幣であるから貨幣である」
• 資本主義とは?
– 「商人術」(by アリストテレス)
目的と手段の逆転 ← 「可能性」に対する無限の欲望
– 「投機」にもとづくシステム
ケインズの「美人コンテスト」 ← これも自己循環論法
– 効率性と安定性の二律背反(トレードオフ)
「投機 → バブル → 崩壊」のサイクル
2021年12月 安田洋祐|大阪大学 8
課題図書その2 [経済編]
• 貨幣、欲望
– 『人口論』(マルサス)
– 『有閑階級の理論』(ヴェブレン)
– 『ゆたかな社会』(ガルブレイス)
– 『限界費用ゼロ社会』(リフキン)
• 資本主義、共同体
– 『雇用・利子および貨幣の一般理論』(ケインズ)
– 『社会的共通資本』(宇沢)
– 『21世紀の資本』(ピケティ)
– 『サピエンス全史』(ハラリ)
2021年12月 安田洋祐|大阪大学 9
富の格差ピラミッド
2021年12月 10
安田洋祐|大阪大学
トップ1%が“世界の半分”に
2021年12月 11
安田洋祐|大阪大学
最上位1%の資産
>ほか99%の資産
トリクルダウン
が起こらない
↓
なぜ?
可能性への無限の“欲望” ⇒ 使われない富
経済学の大前提
n人々は「トレードオフ」に直面している
nリンゴの消費 ⇔ みかんの消費
n今日の消費 ⇔ 将来の消費(貯蓄)
経済学が見逃している(?)点
n(物質的な)トレードオフに直面していない人もいる
nトップ1%の超富裕層 --- お金はあっても使えない/使わない
n彼らの富は世界の半分(以上)!
モノが売れずに資産バブルが起こる理由?
富裕層の金融資産は
増え続けている…
なぜ超富裕層は富を増やすのか?
• 将来のリスクに備えるため
• 富が多い分には困らない
– 富を積極的に増やす動機としては弱い…
• 仮説 ー 超富裕層は相対的な富の大きさを競っている
– 富は可能性や権力の源泉 ⇒ 地位を計る指標として機能
– ライバルたちが富を増やすなら自分も増やさないと地位が下がる
• ポジション財 ⇒ 社会的ジレンマ(無駄な富の獲得競争)が起きている!
• 超富裕層への一律課税は受け入れられやすいかもしれない
2021年12月 安田洋祐|大阪大学 13
「主義」としての資本主義
Wealth (死蔵)
生産
利益
Capital (再投資)
安田洋祐|大阪大学 14
生産
利益
資本“主義”の定義(by ハラリ『サピエンス全史』)
→ 利益は生産活動に(再)投資される“べき”
・超低金利
・自社株買い
・内部留保
↓
資本主義の危機!?
2021年12月
なぜ投資が行われにくいのか?
• 標準的な説明 ー Capitalのリターン(𝑟!)が低い
– 金融政策(政策的な低金利)が効かない
– 背景)モノが売れないので投資が儲からない
• もう一つの仮説 ー Wealthのリターン( 𝑟" )が高い
– Wealthは腐らない(減価償却ゼロ)
– 資産市場(株、土地、暗号資産)が持続的に成長 ← なぜ?
– ピケティ: 𝑟 > 𝑔 ⇒ 改良版(?): 𝑟" ≫ 𝑟# ≈ 𝑔
2021年12月 安田洋祐|大阪大学 15
資本不足を補う“消費”としての投資
Speculation (投機)
生産
金銭
⇅
満足
“消費”型投資
安田洋祐|大阪大学 16
資産
利益
金銭以外のリターンを期待する投資が増えると…
→ 金融市場に死蔵されたWealthがCapitalに!
・超低金利
・自社株買い
・内部留保
↓
資本主義の危機!?
2021年12月
「制度」としての資本主義
• 私的所有
– 公的機関、再分配、規制
• 利潤動機
– シェア最大化、CSR、三方よし
• 市場経済
– 組織、家族、地域共同体
2021年12月 安田洋祐|大阪大学 17
資本主義のアップデート
• 私的所有
– 公的機関、再分配、免許・規制
– ⇒ ベーシックインカム、電波入札、共有経済
• 利潤動機
– シェア最大化、CSR、三方よし
– ⇒ SDGs、クラウドファンディング、マルチステークホルダー
• 市場経済 ← お金を使う
– 組織、家族、地域共同体 ← お金を(あまり)使わない
– ⇒ トークン、コミュニティ、メタバース
2021年12月 安田洋祐|大阪大学 18
組織・経済圏の成功の条件・・・「SDG」
• Scale[大きさ]を測る・・・物差し → 競争、やりがい
– 絶対的・垂直的な評価、交換の単位
• Distance[距離]を把握する・・・相性 → 利他性・互恵性
– 相対的・水平的な評価、親密さの源泉
• Gravity[引力、重力]を生む
– 一方で斥力(去るものは追わず)も重要!
→ “SDG” 仮説? S × D → G
安田洋祐|大阪大学 19
Sだけ: 市場経済
Dだけ: 家族、村社会
おまけ) アダム・スミス
2021年12月
ディスカッション・テーマ [経済](おさらい)
• 貨幣、欲望
– 貨幣に変わるものはあるのか、できるのか?
– 現金払いと電子決済は同じ感覚か?
– 欲望がモノ・カネから社会貢献やつながりに変わることは、
経済にとって良いことなのか、悪いことなのか?
• 資本主義、共同体
– 資本主義の不安定性や不平等性を減少させるためにどう
すればよいか?
– なぜバブルは繰り返すのか、必ず繰り返すのか?
– あえてグローバル資本主義から距離をおき、ローカルな共
同体としての側面を重視すべき分野は何か?
2021年12月 安田洋祐|大阪大学 20
[道徳・政治編]の振り返り
「民主主義 資本主義」の未来
2021年12月 安田洋祐|大阪大学 21
課題図書その2 [道徳・政治編]
• 道徳、共感
– 『論語と算盤』(渋沢)
– 『現代の経営』(ドラッガー)
– 『貧困と飢饉』(セン)
– 『モラル・エコノミー』(ボウルズ)
• 資本主義と民主主義
– 『資本論』(マルクス)
– 『資本主義・社会主義・民主主義』(シュンペーター)
– 『隷従への道』(ハイエク)
– 『国家はなぜ衰退するか』(アセモグル&ロビンソン)
2021年12月 安田洋祐|大阪大学 22
なぜ格差は政治で解決できないのか?
• 中位投票者定理
(Median Voter Theorem)
– 中位層の支持する政策が実
現される ⇒ 格差が解消
• 政治の投資理論
(Investment Theory of Politics)
– 政治資金が影響力を持つ
• MVTではなくITPが成立
2021年12月 安田洋祐|大阪大学 23
システムとしての「政治 × 経済」
政治
• 民主政治(← 民主主義)
︙
• 独裁政治
経済
• 市場経済(← 資本主義)
︙
• 計画経済
安田洋祐|大阪大学 24
「民主主義 × 資本主義」はひとつの組み合わせ
2021年12月
東西冷戦という社会実験
政治
• 民主政治
︙
• 独裁政治
経済
• 市場経済
︙
• 計画経済
安田洋祐|大阪大学 25
ー 西側 ー
ー 東側 ー
2021年12月
ソ連崩壊と歴史の終わり!?
政治
• 民主政治
︙
• 独裁政治
経済
• 市場経済
︙
• 計画経済
安田洋祐|大阪大学 26
西側 勝利J
東側 敗北L
「民主主義 × 資本主義」だけがうまくいくのか?
2021年12月
「独裁政治 × 自由経済」の台頭
政治
• 民主政治
︙
• 独裁政治
経済
• 市場経済
︙
• 計画経済
安田洋祐|大阪大学 27
世界の
中国化?
「何をすべきか政治家はわかってるんだ。
すべきことをしたら再選できないこともね」。
(ジャン=クロード・ユンケル前EU委員長)
2021年12月 朝日新聞(2021年4月14日)
各システムが直面する“制約”
政治
• 民主政治
– 選挙での勝利、支持率
– 基本的人権の尊重
• 独裁政治
☓ 世論/民意
☓ 政権交代
(△ 権力闘争)
経済
• 市場経済
– 利益、株主価値創造
– 私有財産の保障
• 計画経済
☓ 人々のニーズ
☓ イノベーション
(× インセンティブ)
安田洋祐|大阪大学 28
ー 情報の非対称性 ー
ー 試行錯誤/変化 ー
2021年12月
手段<選挙・利益>の目的化
政治
• 民主政治
– 選挙での勝利、支持率
→ ポピュリズム
新しい民主主義!?
経済
• 市場経済
– 利益、株主価値創造
→ 金融/株主資本主義
新しい資本主義!?
安田洋祐|大阪大学 29
逆転を解消する仕組みが作れるか?
2021年12月
道徳・ガバナンス・最適化問題
今までの企業
• 営利企業
– 目的:利潤最大化
– 制約:無し
→ 社会課題が解決できない
• 公的企業
– 目的:社会価値最大化
– 制約:無し
→ 持続可能性/効率性が低い
これからの企業
• <SDGs>型
– 目的:利潤最大化
– 制約:一定の社会価値"
𝑣 の実現
→ 注) "
𝑣 は自分たちで決められない(例:ESG)
• <マルチステークホルダー>型
– 目的:共有価値 𝑣∗ の最大化
– 制約:一定の利潤の実現
→ 注) 𝑣∗ は自分で決めることができる
安田洋祐|大阪大学 30
2021年12月
これからの企業の課題
• <SDGs>型の課題
– 社会価値をどうやって決めるのか?
– 制約条件をきちんと守らせることができるのか?
• <マルチステークホルダー>型の課題
– 儲からない、非効率な経営の“言い訳”にも?
• 土地などの資産を占有されてしまうリスクも… ⇨ COST
– 自社だけが取り組むとライバルに負けてしまうのでは?
• (囚人の)ジレンマ的状況が目的追求を妨げる… ⇨ Common Commitment
2021年12月 安田洋祐|大阪大学 31
ディスカッション・テーマ [道徳・政治]
• 道徳、共感
– カントの道徳律 「他のすべての人間が同時に採用
することを自分も願う行動原理によって行動せよ」
– ◯ 普遍的な行動原理 ー 他者を邪魔しない最低限の義務
– ☓ 個々の感性 ー 同情や共感
→ 合意形成(政治)やルール作り(法律)とも関係
• 資本主義と民主主義
– 経済と政治は相互依存関係にある ← 「政治経済」学
– 資本主義と民主主義の組み合わせが望ましいのか?
– 問題が生じているとすれば、どう改善すればよいのか?
2021年12月 安田洋祐|大阪大学 32
新しい仕組みと日本の課題
競争と協調のインセンティブ設計
2021年12月 安田洋祐|大阪大学 33
共有経済への道 ー ラディカルな市場設計
共同所有自己申告税金:COST
(Common Ownership Self-assessed Tax)
1. 資産評価額の自己申告
・保有している財産の価格を自ら決める
2. 自己申告額に基づく資産課税
・その価格に対して一定の税率分を課税
3. 財産の共同所有
・より高い価格の買い手が現れた場合には
- 1.の金額が所有者に対して支払われ、
- 買い手へと所有権が自動的に移転。
2021年12月 安田洋祐|大阪大学 34
自己申告のトレードオフ
• 税率が10%だとする
• 土地の価格を5000万円と申告する
⇒税金は500万円
• 土地の価格を4000万円に引き下げる
⇒税金は400万円
• もし4000万円よりも高い価格を付ける買い手が現れた場合に
は、1000万円安く土地を手放さなければならない!
2021年12月 安田洋祐|大阪大学 35
COST実装に向いている財産
1. 予算制約
→ 低所得層より資産家
2. 複雑性
→ 個人よりも企業
3. 取引費用
→ 有形資産より無形資産
⇒ 電波周波数帯の利用免許など?
2021年12月 安田洋祐|大阪大学 36
ジレンマの解決策 ー 共同コミットでタダ乗り防止
共同コミット:Common Commitment
1. 社会課題への取り組みを数値で表現
– 例) 炭素価格を一トンあたりいくら上げるか
2. 各国が実行可能な数値の「上限」を申告
– 最終的な数値は3によって決まる
3. 数値(共通)の確定と共同コミットの実行
– 全参加国の「上限値」のうち最小の値を採用
– ← 自分だけ“ただ乗り”することができない!
– 例) 3国で「3000円、2500円、3500円」であれば2500円に
→ すべての参加国が2500円/㌧に炭素価格にコミット!
⇒ 国家ではなく企業間のコミットメントにも使える!?
2021年12月 安田洋祐|大阪大学 37
MACKAY, D., CRAMTON, P., OCKENFELS, A.,
& STOFT, S. (2015).
Price carbon: I will if you will. Nature, 526, 315-316.
論文は↓
自己申告のインセンティブ
• 自国だけ炭素価格を自由に変えられる場合
– 3000円/㌧が最適と仮定
• 全参加国が同じ炭素価格を負担する場合
– 8000円/㌧が最適と仮定 (← 炭素削減による正の外部性)
• 「個別コミット」ルールのもとでは、
– 3000円/㌧を選ぶのが最適 ⇒ タダ乗りが発生…
• 「共同コミット」ルールのもとでは、
– 8000円/㌧を選ぶのが最適 ⇒ タダ乗りを阻止!
• (自分の申告額が結果に影響を与えるのは、最小の場合だけ)
2021年12月 安田洋祐|大阪大学 38
動けない組織 下がり続ける賃金
安田洋祐|大阪大学 39
世界デジタル競争力ランキング
2021年版(IMD) より
(日本は64か国の対象国・地域の中で
総合28位で過去最低。2020年は27位)
2021年12月
調査項⽬ 順位
高等教育での教員・生徒比 1
モバイル・ブロードバンド 2
デジタル技術スキル 62
ビッグデータの活用と分析 63
企業の機敏性 64
国際経験 64
日本は最下位 L
安田洋祐|大阪大学 40
日本でなぜDXが進まなかったのか?
p 経営層がDXを知らない (情報の非対称性)
p 従業員が提案しても上司・マネジメント陣が食わず嫌い (現状維持バイアス)
p 気付いているけど、新しいことをやるとカドが立つからやらない (“ブラック”均衡)
※ DXだけでなく、働き方改革や女性の活躍が進まないのも同じ理由
「食わず嫌い」と「にらみ合い」(“ブラック”均衡)が同居している状態だったが、コロナによって
世界中で社会構造や生活が変化しているので、変わらざるを得ない。
DXは比較的安価なソフトウェアを活用して実現できることが多くある。お金よりもきっかけが重要!
日本人は、「これをやらなきゃいけない」という方向性を示されて実行するのが得意。
← コロナ禍の「制約」がトランスフォーメーションを進めるきっかけに!?
2021年12月
ブラック均衡を生む「コーディネーションの失敗」
タイプしやすい配列ではない(らしい)
↓
にも関わらず、長らく使われ続けている
↓
「コーディネーションの失敗」と呼ぶ
タイプライター時代から変わらない!
→ 業界標準(デファクト・スタンダート)
働き方改革が進まな
いのはなぜ?
• [主人公が社長に直談判して…]
• 結衣 「制度だけを整えてもダメだんじゃ
ないでしょうか?」
• 灰原 「なぜ、ダメなんだろう」
• 結衣 「……孤独だから、じゃないでしょう
か」
• 灰原 「仕事だけしていたら孤独になるの
は当然だ。家と会社の往復。狭い人間
関係。変化にも弱くなるさ。自信もなくな
る。そんなんでいい仕事ができるか?」
2021年12月 安田洋祐|大阪大学 42
様々な同調行動
• まわりと同じ選択をする方が得
(=自分だけ違うと悪目立ち/損する)
• エスカレーターのどちらを空けるか?
• 左を空ける(大阪) or 右を空ける(東京)
• いじめ問題 ← まわりの人々に注目
• いじめをスルーする or 対抗する
• 銀行取り付け
• 預金を引き出す or 引き出さない
• 買いだめ問題
• 買いだめに走る or 走らない
2021年12月 安田洋祐|大阪大学 43
どちらが選ばれるかは偶然や
慣習、歴史的な経緯による
↓
「経路依存性」
社員2
社員1
定時退社 残業
定時退社 3
3
1
-10
残業 -10
1
0
0
ホワイト
均衡
ブラック
均衡
まわりがちゃんと定
時退社するという
「期待」が重要!
ブラック均衡を打破するには?
• 空気を読まない人材の採用 → 多様性の一つ!
• 定時退社・休暇取得に対して抵抗が無い
• 空気を読んでいた社員の期待も変化
→ プレイヤーが変わるとゲームチェンジが起こる!
• 経営陣/上司のコミットメント
• 社員の期待を大きく変えるようなきっかけに
• 例1) 日本郵船:男性の育休取得に奨励金
• 例2) 千葉市:育休取得「できない理由」の提出
→ 会社が本気で休暇取得を推奨するシグナルに!
2021年12月 安田洋祐|大阪大学 44
平成時代の「負のスパイラル」
2021年12月 安田洋祐|大阪大学 45
低賃⾦
(安い労働⼒)
設備投資減少
(機械より⼈)
労働の限界⽣産性
も減少
更なる賃下げ
(徐々に⼈不⾜)
【需要⾯】
投資需要低迷 => ⾦利低下
【供給⾯】
技術⾰新低迷 => TFP低下
(⽇本版の)
ルイスの転換点︖
⻑時間労働
労働分配率低下
消費需要
低迷︖
(TFP = Total Factor Productivity
全要素⽣産性 ← 技術進歩の指標)
令和で「正のスパイラル」に逆転!?
安田洋祐|大阪大学 46
⾼賃⾦
(⾼い労働⼒)
設備投資増加
(⼈より機械)
労働の限界⽣産性
も増加
更なる賃上げ
(徐々に⼈余り)
【需要⾯】
投資需要増⼤ => ⾦利上昇
【供給⾯】
技術⾰新促進 => TFP増加
働き⽅改⾰
深刻な⼈⼿不⾜
定型化された仕事がAI・ロボットに
徐々に置き換わっていく
AI活⽤の鍵は「⼈への投資」︕
2021年12月
・最低賃金の引き上げ?
・労働組合の支援?
最近の<資本主義>おすすめ書籍
2021年12月 安田洋祐|大阪大学 47
安田による関連記事
• あすを探る:成功を導く2つのものさし
– https://note.com/yagena/n/n013ba2da105e
• 令和で進む「撤退戦」と「ギブ」文化
– https://note.mu/yagena/n/n443b08c9aaa6
• 次なる資本主義を訪ねて:マクロ編
– https://note.mu/yagena/n/n8721fec86acf
• 次なる資本主義を訪ねて:ミクロ編
– https://note.mu/yagena/n/nfdc376b85b4e
• ノーベル経済学賞って何だろう?
– https://note.mu/yagena/n/nb4119b82726d
• 「市場で再分配が可能」という前提を疑え
– http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/110879/032900296/
2021年12月 安田洋祐|大阪大学 48
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「立命館西園寺塾2021・2回目」資料