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グローバル経済の動きから読み解く日本企業の課題とチャンス

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2019年6月20日(木)にアマゾン・ジャパン本社にて開催された【第2回 Amazon Academy】「グローバル経済の潮流、世界での成功の鍵となる中小企業のためのビジネスソリューション」の基調講演で使用したスライド資料です。
https://amazonacademy-02.peatix.com/

イベントの様子はこちらで配信されています:
https://twitter.com/AmazonJP/status/1141664965335457792

Published in: Business
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グローバル経済の動きから読み解く日本企業の課題とチャンス

  1. 1. グローバル経済の動きから読み解く 日本企業の課題とチャンス 第2回 アマゾン・アカデミー 基調講演 安田洋祐 大阪大学 大学院経済学研究科 准教授 Eメール: yasuda@econ.osaka-u.ac.jp ウェブ: https://sites.google.com/site/yosukeyasuda/jp 2019年6月 1
  2. 2. 日本経済が陥った3つの罠 • マクロ:負のスパイラル – 賃金&投資の伸び悩みが持続 • ミクロ:変わらない働き方 – 抜け出せない「ブラック均衡」 • グローバル競争での苦戦 – 4つの変化で失われた競争力 2019年6月 安田洋祐|大阪大学 2
  3. 3. 失われた20年の「負のスパイラル」 低賃金 (安い労働力) 設備投資減少 (機械より人) 労働の限界生産 性も減少 更なる賃下げ (徐々に人不足) 【需要面】 投資需要低迷 => 金利低下 【供給面】 技術革新低迷 => TFP低下 (日本版の) ルイスの転換点? 長時間労働 労働分配率低下 2019年6月 安田洋祐|大阪大学 3 消費需要 低迷? (TFP = Total Factor Productivity 全要素生産性 ← 技術進歩の指標)
  4. 4. 「正のスパイラル」へと逆転!? 高賃金 (高い労働力) 設備投資増加 (人より機械) 労働の限界生 産性も増加 更なる賃上げ (徐々に人余り) 【需要面】 投資需要増大 => 金利上昇 【供給面】 技術革新促進 => TFP増加 働き方改革 深刻な人手不足 定型化された仕事がAI・ロボット に徐々に置き換わっていく ⇓ AI活用の鍵は「人への投資」! 2019年6月 安田洋祐|大阪大学 4
  5. 5. 働き方改革が進まないのはなぜ? [主人公が社長に直談判して…] • 結衣 「制度だけを整えてもダメだ んじゃないでしょうか?」 • 灰原 「なぜ、ダメなんだろう」 • 結衣 「……孤独だから、じゃない でしょうか」 • 灰原 「仕事だけしていたら孤独 になるのは当然だ。家と会社の 往復。狭い人間関係。変化にも 弱くなるさ。自信もなくなる。そん なんでいい仕事ができるか?」 2019年6月 安田洋祐|大阪大学 5
  6. 6. 孤独な社員たちが陥る「ブラック均衡」! • 自分だけ休暇を取得できるか? – どちらの社員にとっても、みんな休暇取得するのがベスト – 自分だけ「休暇取得」すると人事などで不利益を被る – みんなが取得を「見送る」と働き方改革は進まない… 社員2 社員1 休暇取得 見送る 休暇取得 3 3 1 -10 見送る -10 1 0 0 ホワイト 均衡 ブラック 均衡 どちらも 安定的な状況 (ナッシュ均衡) まわりがちゃんと休 暇取得するという 「期待」が重要! 2019年6月 安田洋祐|大阪大学 6
  7. 7. ブラック均衡を打破するには? • 空気を読まない人材の採用 ⇒ダイバーシティ – 定時退社・休暇取得に対して抵抗が無い – 空気を読んでいた社員の期待も変化 – 本人だけでなくまわりも行動が変わり得る → プレイヤーが変わるとゲームチェンジが起こる! • 経営陣/上司のコミットメント ⇒リーダーシップ – 社員の期待を大きく変えるようなきっかけに – 例1) 日本郵船:男性の育休取得に奨励金 – 例2) ナリス化粧品:肌休暇 → 会社が本気で休暇取得を推奨するシグナルに!2019年6月 安田洋祐|大阪大学 7
  8. 8. 大分岐から大収斂へ 2019年6月 安田洋祐|大阪大学 8 グローバリゼーション前 大 分 岐 大 収 斂
  9. 9. 3段階のグローバリゼーション • 移動費用の低下 ⇒ グローバリゼーション (モノ・アイデア・ヒト) 1. モノ:ジャパン・アズ・No.1 – 生産拠点は先進国に集中 2. アイデア:産業の空洞化 – 新興国の一部でオフショア 3. ヒト:クール・ジャパン? – 遠隔でサービスが可能に!2019年6月 安田洋祐|大阪大学 9
  10. 10. 日本経済を襲った4つの変化 • 国内投資→海外投資 – 国内の新陳代謝が停滞 ⇒ 生産性低迷 • すり合わせ能力→モジュール化 – エレクトロニクスの凋落、自動車産業は…? • ハードウェア→ソフト/サービス化 – 急速にコモディティ化する「ものづくり」 • インターネット/デジタル革命 – ICT革命ではイノベーションを起こせず… 2019年6月 安田洋祐|大阪大学 10
  11. 11. AI・IoTの進展:国内での影響 AIの進展により、ロボットが人間の代わりをするようになる時代がくる! 人口減少、少子高齢化を他国に先駆けて迎える日本にとってチャンス!  労働代替型のニーズが高い(日本は人手不足) 例: 農業従事者、建設・物流、介護、廃炉、熟練工の後継者、etc  ロボット工学が強い (研究者が多い)  ロボットに対する潜在意識が米国とは異なり、世代を超えた理解がある。  日本: 人とテクノロジーが共存する。(アトム、ドラエモンなど)  米国: 人とロボットが闘う (ターミネーターなど) 。 AI・IoTによる「もの×コト」づくりへ! 言語データから 行動データ 2019年6月 安田洋祐|大阪大学 11 利便性から 安全性 ヴァーチャル からリアル
  12. 12. 令和の合言葉 =「マイナスからの卒業」 2019年6月 安田洋祐|大阪大学 12 【ポジティブな撤退戦】 • 売り手市場で脱ブラック • AI、RPA、遠隔サービス • 過当競争解消で利益率↑ • 長期雇用を生かした働き方 → 死蔵した富・人材を活用! 【ポジティブな賛同】 • ×伸ばす|〇邪魔しない • ×経験と勘|〇データ • ×テイク|〇ギブ → 挑戦できる空気を作る!

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