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Redmineチケットによるプロジェクト火消し戦略!

Programmer at Appirits
Jan. 21, 2012
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Redmineチケットによるプロジェクト火消し戦略!

  1. Redmineチケットによる プロジェクト火消し戦略!! 2012/1/21 高倉利明 @ TrinityT
  2. はじめに ● 2008年からRedmineで様々なプロジェクト管理を行ってきた。 ● 中には凄く忙しい案件、危機一髪な案件もあり。 →こういうケースでのチケット運用の肝が見えてきている →自分の経験を一回フィードバックしておきたい 注:あくまでもテンパる前に何とかするのが          プロジェクト管理の理想です!
  3. ケーススタディ ● 状況(よくありがちなケース) ● どう対処するべきか?
  4. 状況 (よくありがちなケース):その1 ● 終了済みバグ、タスクがRedmineに大量に山積みされている ● 優先度や期日が有名無実化 ● チケットの粒度があいまい (一週間かかるものまである) ● なぜかExcelやGoogleドキュメントが併用して使われている。 ※ある時点でのチケット一覧をCSVで出力。    顧客から言われて作ってしまったケースが多い。
  5. 状況 (よくありがちなケース):その2 ● 次から次へとタスクやバグが追加される → 終わりが見えないので各担当者のモチベーションも低下 ● 大量のチケットの担当者が同じ人になっている →使命感のため(案件に最初から参加していた自分がやらな きゃ。。。) ● みんな終電帰り →自分のタスクが終わっても帰れる雰囲気じゃない  ● しかしリリース日は変えられない →既にプレスリリースしてしまった等。SI案件だと顕著
  6. どう対処するべきか? 大事なのは2点 ● トリアージ  ● 効率化
  7. トリアージ 本全体からたった一言だけ覚えるとすれば、それはトリ アージである。    [ エドワード・ヨードン「デスマーチ」 ]  ● 限られた人的資源で納期を順守するために、作業に 優先/非優先の順位をつけなければならない。これ がシステム開発におけるトリアージである。   [@IT   情報マネジメント用語事典より] ● 「スコープ(機能)」「予算(人員)」「時間」「品質」 を調整
  8. トリアージ ● プロジェクトがテンパると、無駄な作業を増やそうとす る力が働く。 → 突っぱねるための代替案が必要 ○ 一日ごとの作業状況報告書をExcelで提出しろ ○ 毎日一時間進捗報告会議 ○ ...etc ● 不必要なコミュニケーションコストを最大限削る →本当に必要な作業と コミュニケーションに注力 ● メンバーのモチベーションUP
  9. 戦略1:チケット整理 ● チケットの初期化 ● 優先度&未担当カスタムクエリ 
  10. チケットの初期化 step1:チケットの棚卸し+全てのタスクのチケット化 ● チケットの集約&棚卸し (1日潰してでも徹底して実施) ○ 他のツール管理タスクも全てRedmineに一本化 ○ 最小チケット発行の目安は5分以上かかる作業 ● 重いタスクやバグは分割 ○ 目安は1日で終わる単位に ○ 親子チケットは便利だが運用コスト+メンバーのリテラシがそ れなりに必要。無理ならやめた方が良い ○ 特にバグは親子チケットを使わない方が良い →バグ原因によって親子関係が変わる可能性が高い
  11. チケットの初期化 step2:担当者「<社名> 未担当」を作成して設定 ● 複数社が関わるSIでは、担当者を空欄にするとどの会社がボー ルを持っているか不明になる ● 全てのチケットを最初に一回未担当にする。  → チケットを抱えこんでしまった人は気づかないが、     ほとんどのタスクは代わりに出来る人がいる
  12. チケットの初期化 step3:優先度、開始日、期限日の設定 ● この時点では判断が難しいが、設定しないよりは遙かに良い。あ る程度アバウトに。 ● 開始日は以外と重要 ○ 現時点で必要ない作業に取りかからない ○ タスクを終わらせるための開始の目安 ● 「優先度:低のチケットは無視する可能性大」 ということを関係者に伝えておく。
  13. 優先度&未担当カスタムクエリ [優先度別+未担当]のカスタムクエリを三つ作成
  14. 戦略2:チケット運用 ● チケット管理者を立てる ● チケット運用フローの簡略化
  15. チケット管理者を立てる ● チケット管理全般を担当する ○ 優先度、開始日、期日等の調整 ○ 特別なタスクの担当者割り振り ○ その他雑用 = 煩わしい作業を一手に引き受ける ● 理想は専用担当者 ○ 切羽詰まった案件ではチケット管理が最重要になるので、 重いバグ修正やタスクを兼務しない方が良い
  16. チケット運用フローの簡略化 各担当者が以下の簡略化フローで回す。 1. 前述した三つのカスタムクエリのチケットから「優先度が高い 順」「自分が対応できる」ものを担当者:自分担当にする。 併せて期限日を現実的な再設定する。 2. タスクを潰す 3. 作業完了後、担当者:チケット管理者にして終了 ○ 完了時コメントはテンプレ化 (バグ原因&修正方法) ○ この後はチケット管理者が対応 ■ チケットステータス変更 ■ 担当者割り振り(顧客、バグ報告者)...etc
  17. 戦略の効果 ● 「トリアージ」の観点  ● 「効率化」の観点 
  18. 「トリアージ」の観点  ● 「優先度順で処理される」システム →チケットを切る際の手間や、重要タスクの伝達漏れが減少 ● 残っているタスクの見える化 →顧客との期限日までに作らない機能や修正しないバグの交渉 がしやすくなる
  19. 「効率化」の観点  ● カスタムクエリでプロジェクトの進捗状況把握が容易になる →進捗報告等の手間が省ける。 ● 各担当者が自発的にタスクを選ぶ ○ 人から言われたタスクより遙かにモチベーションが高い ○ 担当者のレベルに応じて作業を割り振る手間が省ける ○ 一時的なヘルプ要員などにタスクを割り振りやすい ● 期限日を担当者自身が決める ○ 進捗遅れの発生が減少 ○ 少なからず自分でスケジュールを組める →モチベーションアップ(頑張って今日は早く帰るぞ!)
  20. さいごに 何よりも大事なのは モチベーション!
  21. ご静聴 ありがとう ございました!
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