実現可能性を考える

京大サマーデザイン
スクール2013
京大サマーデザインスクール2013

(c)2013 西尾泰和(サイボウズ・ラボ)
西尾泰和

実現可能性を考える

その計画は実現可能？

アイデアを
現実の過酷な条件に
適合させるには
忍耐強く手を加える
必要がある

『アイデアの作り方』p53

例えば
リソース

使えるお金は？
使える時間は？
人数は？道具は？場所は？

例えば
知識

どうやってやるの？
誰がやり方を知ってる？
誰も知らない？
どうやって学ぶ？

例えば
利害関係者

「ステークホルダー」とも呼ぶ

誰が得をする？
誰が損をする？
誰が実行を決める？

よくあるダメな例
「みんながXしてくれれば
組織にメリットが…」
よくあるダメな例：「みんな」の罠

「みんながXしてくれれば」
メンバー各個人が
Xして得られる報酬は？

最終的に組織が良くなる？
報酬は素早くなければ
やる気につながらない
やる気の章で学びました

人数が多くなるほど
動かしにくくなる
まずは自分
そして周囲数人から
漠然とした「みんな」を動かすのはとても難しい

例えばこんなアイデア
「最終発表を寸劇にしたら
面白いんじゃない？」
よくあるダメな例：利害関係者の無視

意思決定者（西尾）が
NOと言うかもしれない
↓
打診してみる

西尾「面白いアイデアだね
リソースの都合がつくなら
やってもいいんじゃない」

リソース
・誰が参加する？
・練習時間は？
・発表時間は？

ステークホルダー
・参加者
だけ？

寸劇で発表時間を使い切るなら
寸劇に参加しない人は
発表機会を失う
↓
害を受ける利害関係者

害を受ける利害関係者が出る
↓
苦情が出るかも
↓
僕も害を受ける？！

西尾「やっていいとは言っ
たけどリソースの都合がつ
くならって条件だったじゃ
ん、他のメンバの発表機会
を奪うなんてダメダメ」
と手のひら返しをするかもしれない（笑）

害を受ける利害関係者
特に意思決定者が
障害になりやすい
組織変革は多くの場合で既存の意思決定者の害になるわけで…

演習
演習

自分のアイデアを
実現する上での問題点を
付箋に書き出してみよう
演習

まとめ
・リソース
・知識
・利害関係者
演習

•ジェームズ・W・ヤング(1988)『アイデアのつくり
方』今井茂雄訳, 阪急コミュニケーションズ
•Project Management Institute, Inc(2008)『プロジェクト
マネジメント知識体系ガイド : PMBOKガイド』
参考文献

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