諸葛亮、死地を踏破し孟獲を捕らえる
- 2. 第 66 集 絶路問津(進退窮まった孔明、隠者に道を問う)2009.9.29 更新
―「3 時間で~」第 70 話参照
チャプター① 解説「釈放された孟獲は、依然屈服せず、弟の孟優に投降を装わせて蜀の本営に
送った」~
チャプター② 大軍を率いて蜀軍に戦闘をいどむ孟獲~
チャプター③ 連敗を繰り返し、朶思大王の洞窟に避難する孟獲と孟優~
チャプター④ 毒泉、毒ガスにやられた蜀兵たちを救い出すため、孔明は山路をぬって隠者を訪
ねる~
~何度捕らえても屈服しない孟獲に対し、さすがに腹にすえかねる孔明。でも結
局、また釈放する。
本第 66 集のあらすじは以下の通り(生け捕り 3 回目~5 回目):
1釈放された孟獲は、今度、弟の孟優に投降を装わせ、蜀陣に派遣。その夜、自ら蜀陣を襲撃し、
孟優と共に外と内から攻め、孔明を生け捕りにするつもりでいた。ところが、蜀陣に行ってみ
れば孟優らは酔いつぶれ、しかも潜んでいた伏兵に襲われ、結局また生け捕りにされてしまう。
しかし、また孔明に許され釈放される(生け捕り 3 回目)
2再度釈放された孟獲は、近隣の部族らと共に孔明と対決しようとする。対する孔明は、陣に篭
もり、打って出ない。孟獲が蜀陣を偵察させると、陣は空っぽ。しかも兵糧を残したままであ
る。孟獲は、てっきり蜀国内で異変が起きたため孔明らが帰国の途についたものと思い込む。
そこで急いで追撃すると、それを予測していた蜀軍に挟み撃ちされ、逃げた先には孔明が待ち
構えている。孟獲は、それでも観念せず、逆に孔明に突撃しようと前進、するとグラッと体が
崩れ、何と落とし穴に落ちてしまう。
落馬し、埃だらけで孔明の方を睨み
つける孟獲
- 4. しかし、孟獲は依然屈服せず、自分の本拠地・銀坑山で戦わなければ気がすまないと言う。孔
明は怒りながらも、また彼を釈放する(生け捕り 5 回目)
本第 66 集は孔明による「孟獲を七度捕らえて七度放つ(七擒七縦)」の中盤戦である。
今回で既に 5 回、次回の第 67 集で 2 回、生け捕り&釈放の場面が出てくる。これら 7 回は、戦
いの内容が違うものの、結末はほぼ同じ。この「同じような結末をどう演じ分けて、観客を厭き
させないか」が難しいところだと思う。
その点、孔明役と孟獲役の役者さんは、なかなかよくやっている。特に、3の釈放の場面(5 回
目)で、いつもは沈着冷静な孔明が、初めて激しく怒って、孟獲の頑固さを責めたところなど、
圧巻であった。
5回も捕
まったの
に、まだ
「釈放せ
よ!」と
うそぶく
孟獲に、
怒りを爆
発させる
孔明
「もうあと 2 回で孟獲は落ちる。頑張れ孔明!」 ←(隠れ孔明ファンの声)