曹操、宛城の戦勝に酔い典韋を失う
- 2. 第 11 集 宛城之戦(曹操、張繍と宛城で戦う) 2009.04.10 更新
-「3時間で~」第 11 話参照
チャプター① 城の門から兵士らが駆け出す。年老いた陳珪、呂布を訪ねる~
チャプター② 劉備、関羽と張飛をつれて曹操のもとへ身を寄せる~
チャプター③ 解説「呂布と戦っている曹操に張繍が戦いをしかけてきた…」
~
チャプター④ 張繍の部下・胡車児登場。張繍、胡車児に典韋を除く相談をす
る~
チャプター⑤ 徐晃が曹操のもとへ駆け寄り、曹操の長男・曹昂と甥・曹安民
の戦死を伝える~
~曹操に濡れ衣を着せられた王垕、処刑されるため引きたてられ
て行く。それを見送る曹操。
①徐州のみならず小沛まで呂布に乗っ取られた劉備、散々口惜しがる張飛に対
し言った言葉がよかった。曰く「男はどんな世にあっても公明正大でなければ
ならぬ。逆境にあっても本分を守り、天がもたらす好機を待ち続け、運命に逆
らってはならん」この言葉は実は演義の原文にはない。ドラマの製作者が勝手
に作って入れたのだ。でもこの言葉のお陰で劉備の株は一段と上がったような
気がする。ちなみにこれを中国語でどう言っているか、興味があったので繰り
返し聞いてみた。結構わかりづらい。そこでヒヤリングの得意な主人に聞いて
もらった。でもやはりわかりにくい。主人曰く「 この劉備、どうも風邪をひ
いているらしい」
どうりで、劉備役の孫彦軍、セリフを言いながらしきりに鼻の穴を膨らませて
いた。最初、変な癖だなと思っていたが、どうやら鼻が詰まって息が苦しいら
しい。とにかく寒いところで撮影したらしく、役者さんたちがセリフを言うた
びに、真っ白な息が回りを渦巻く。かなり過酷な環境で撮ったようだ。それは
ともかく、何度も聞きなおした結果、たぶん以下のような中国語になると思
う:
“大丈夫行於乱世,当光明磊落。既使処於逆境也当屈身守份以待天時。不可
与命抗争也”
⑤曹操によって濡れ衣を着せられ、生贄(いけにえ)の子羊よろしく処刑されて
しまう部下・王垕。そんなひどい目に遭っても王垕は、処刑を前に曹操の陣
の前で「ご主人様、これにてお別れします(主公,王垕告辞了!)」と言って
頭を下げる。
それを幕の陰から見送る曹操。