2018年読書会　第7章

1. 読書会
誰のためのデザイン?
第7章 ビジネス世界におけるデザイン
静岡大学
情報学部 行動情報学科 永野里佳奈
2019年2月4日
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2. ビジネス世界におけるデザイン
今まで 理想的な場合を仮定して考えてきた
現実では、人間中心デザイン以外に様々な制約がある
(競合圧力・コスト・スケジュール)
このような制約の中でどのようにデザインしていくか
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しかし

3. ビジネス世界におけるデザイン
デザインの成功
人々が購入し、利用し、愉しみ、うわさが広がること
デザインの失敗
買ってもらえない
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4. 競合圧力
競合圧力による制約
 機能症を引き起こす
- 主な症状:なしくずしの機能追加主義
充分なテスト・改良をしないで変化(新しい機能)を導入して
しまう
他の会社との競争に勝つため
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5. 競合圧力
 他の会社との競争に勝つため
- ある製品を気に入っている顧客も、それより多くの特徴・機能、
高い性能を望む
- 競合会社が製品に新しい機能を追加
競争圧力を生み出す
競争に勝つためにさらに多くの機能を追加
- 製品がいったん行き渡ると売上が減少(その製品をほしいと
思っている人はすでに持っているから)
新しいモデルがほしくなるように機能を追加しようとする 5

6. コスト、スケジュール
コスト、スケジュールによる制圧
 新製品を導入するには長い時間が必要
アイデアが成功に至るまで数十年～数世紀かかる
 発明は速い 受け入れられるのは遅い 消えて滅ぶのはさらに遅い
例)
- ジェスチャー操作(携帯電話・タブレット・コンピュータ)
- デジタルカメラ
写真用のフィルムを置き換えるのに20～30年かかった
- テレビ
新しい種類に買い替えるのが手間
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7. コスト、スケジュール
 タイプライターのキーボードの長い開発プロセス
タイプライターが受け入れられるのに長い期間がかかった
しかし一度受け入れられると、なかなか消えない
 レガシー問題
- QWERTY配列は一番効率のいい配列ではない。機械的な
タイプバーの衝突を最小限にするために考えられた
- ドボラックという、より優れた配列を生み出された。
しかし既に大勢の人にQWERTY配列が浸透していて、覆すこと
はできなかった
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8. コスト、スケジュール
テクノロジーは急速に変化し、常に新しいものの
やり方をもたらすが、
人は自分たちのやり方を変えるのは抵抗するので
人と文化はゆっくりとかわる
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9. イノベーション
 イノベーションの二つの形態
両方のイノベーションが大切
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急進的
(はやい)
新しい技術、ものから始まる。
生活と産業を変えるため大きな
社会的影響になる
例)携帯電話 電話産業を変えた
漸進的
(ゆっくり)
既存の製品をよりよくしていく。
人間中心デザインプロセスの
核心
例)車の改良

10. テクノロジー
テクノロジーは人を賢くする? or 愚か
にする?
人間 vs 機械
どれが一番強いのか?
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11. テクノロジー
 テクノロジーは人を賢くする？ or 愚かにする?
テクノロジーに頼ることによって、ささいなことに気を使わせる
意味のない圧力から解放し、重要で意義深いことに集中できるよう
にしてくれる
- 例)電話番号を覚える分を別のことに使える
 人間 vs 機械 どれが一番強いか?
一番強いのは人間×機械の組み合わせ
人間だけや機械だけより強い
- チェスの優勝者 3台のコンピュータを使うアマチュア
プレイヤー
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12. デザインの道徳的義務
古いもので十分に機能しているのに新しいものを買ってしまう……
私たちは使いたいものではなく、欲望するものに囲まれている
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13. デザインの道徳的義務
日常のモノのデザインは、過剰で過負荷で不要なもののデザインに
なってしまう大きな危険にさらされている
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持続的なサービス
によるビジネス
ほしい
提供する
ほしい
提供する
…
製品を作って売る
ビジネス
ほしい
提供する
持っているからいらない
維持するために
壊れやすくする・流行や年式を
作る・定期購読にする

14. デザイン思考とデザインについての思考
 個人に力を与えてくれる、新しい世界
誰もが創造し、デザインし、製造することができる
イノベーションの発達
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デザイン
平等化するツール(必要なものは
観察・創造性・努力)である
新しく使いやす
いテクノロジー
3Dプリンター、
電子ブックリーダー、
安価なモーター、
情報処理と通信など

15. まとめ
 人の基本的心理・ニーズは同じ
テクノロジーは変わるがインタラクションの基本原則は
永久に変わらない
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