2020年05月多摩川水源に生きる

1. 季節の移り変わり
「孟宗竹の水場」
ヒキガエルの産卵場
© 2013 N.Naka
トレイルカメラに撮影された動物
「雑木林」風まかせ
※コロナ渦のため、トレイルカメラの回収データのみ
掲載しました。

2. 2020年5月
© 2013 N.Naka
5⽉は花々が咲き、新緑へと変わる最も美しく好きな季節だ。今年も
変わらず萌葱色の山々と活発に動き出す動物たちの姿があっただろう。
新型コロナの影響で外出規制、⽔源林の町村では駐⾞場閉鎖や
訪問自粛は5⽉末まで続いた。
－ 季節の移り変わり
2014年2⽉の大雪の際にも1ヶ⽉以上、山に入れなかったことが
あった。地元のお年寄りでもここまでの大雪は経験がないと⾔ったが、
暖かくなれば雪は溶けるという思いがあり、先が⾒通せた。また大雪
や台風は天気予報である程度、予測ができた。
今までと同じでいてはいけない。さて、どうすれば良いのか、模索して
動くこと。

3. 2020年5月
© 2013 N.Naka
－ 「孟宗竹の水場」
今年もヒキガエルが産卵していた。⿃も多くやってき
て、エナガやカラの混群が群れで⽔浴びをしていた。5
⽉に続きフクロウが⽔浴びに来ていた。
カケスはヒキガエルの産卵中でも平気で⽔浴びに来
る。マイペース、気が強い、強い臭いのヒキガエルが気
にならない、嗅覚が鈍い、ヒキガエルの臭いを利⽤して
いるなど、どれも推測の域だ。
ニホンアナグマ
カケスとヒキガエル
ニホンタヌキ

4. 2020年5月
© 2013 N.Naka
－ 「雑⽊林」風まかせ
ニホンジカの毛皮に来た動物はニホンジカ、ニホンタヌキ、ハクビシン、ニホンカモシカだった。ニホ
ンジカとニホンカモシカは毛皮の臭いを嗅いでいた。ニホンジカは臭いを会だ直後、走り去っていっ
た。数10m先にいた別のニホンジカはキョトンとしていた。何者かの気配を感じたのか、臭いに驚
いたのかは分からない。
ニホンタヌキとハクビシンは毛皮を持ち去ろうと咥えたが、動かず去っていった。毛皮は乾燥して
固くなっていたため、木から外れなかったようだ。
倒木に現れたのはホンドテンだけだった。倒木は枯れ木で先には何もない。ホンドテンは何のた
め倒木に登ったのだろう。
倒木の近くを歩くホンドテン
倒木の上を歩くホンドテン
根本に引っかかった毛皮

5. 2020年5月
© 2013 N.Naka
－ ヒキガエルの産卵 (1/2)
孟宗⽵の⽔場では昨年と同じ⽔溜りにヒキガエルが産卵した。
それを目当てにニホンタヌキが頻繁にやってきてヒキガエルや卵を
⾷べていた。ニホンアナグマも数回やってきて卵を⾷べていた。ニ
ホンイノシシは産卵した⽔場でヌタ浴びをしていた。それでもたっ
ぷりと卵は残っていた。
2013-16観察場所の⽔場は⽔が僅かしか無いにもかかわら
ずヒキガエルが産卵に来ていた。すぐにでも⽔が枯れてしまいそう
な⽔場だが、8匹は確認できた。
カラスの声を聞きながら、夜にはニホンタヌキが来るかもしれな
い、⽔が枯れたらなど悲しい未来を考えていた。
⽔場を後にしながら、ヒキガエルは産卵時期に⽔があれば産
卵する遺伝⼦のようなものがあるのかもしれないと思った。もしか
したら、それはとても大事なことでもあるのかもしれない。

6. 2020年5月
© 2013 N.Naka
－ ヒキガエルの産卵 (2/2)
• 孟宗⽵の⽔場
ニホンタヌキが食
べ残した卵塊
寄ってみると水があるのは確認できた。
卵塊
引いてみると水があるかわからないくらいの水溜り
• ⽔場（2013-2016観察場所）

7. 2020年5月
© 2013 N.Naka
－ トレイルカメラに撮影された動物
「多摩川水源に生きる」 http://tama-forest.seesaa.net/
◎は公開している動画
（動画は映像の状況により
公開/非公開としています。）
○は本スライド内で写真を掲載
※SlideShareでYoutubeの追加ができなくなったため、
動画は下記ブログのリンクから視聴してください。
雑木林孟宗⽵の⽔場
アカゲラ
アカハラ
エナガ
オオルリ
○ カケス
カラの仲間
キジバト
キビタキ
コゲラ
◎ コウモリの仲間
◎○ ニホンアナグマ
◎ ニホンイノシシ
ニホンザル
ニホンジカ
◎○ ニホンタヌキ
ニホンリス
ネズミの仲間
ホンドギツネ
○ ホンドテン
ヒキガエル
◎○ ニホンカモシカ
◎ ニホンジカ
ニホンタヌキ
◎ ハクビシン
ホンドテン
シジュウカラ
トラツグミ
ヒヨドリ
◎ フクロウ
ヤマガラ
ヤマドリ
鳥の仲間