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古文基礎テキスト

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古文基礎
~古文の土台を作ろう~
LiveClass
氏名
はじめに
「古文基礎」の授業へようこそ。この講座は、「古文の基礎を 1 からやってほしい」という要望の
もと作られたものです。この講座の目標は、
① 「古文アレルギー」から脱出し、少しでも「古文好き」になること
② 古文の「文法」の基本を完璧にすること
③ 問題を通じて、「単語」や「古文常識」や「文学史」の知識も押さえていくこと
の 3 つに尽きます。
①が達成できれば「古文」の勉強の仕方が分かるので、学校の勉強や模試の復習などを自分一人で
進めることが出来るようになるはずです。そして、初心者が習得に苦労する②を、この講座では「問
題演習」を通じて理解していきます。問題を解く中で、実際の古文の「例文」にいくつも触れていく
ということに大きな意味があるのです。理由は簡単です。多くの受験生は、学校や塾・予備校などで、
先生に「用言の活用を覚えろ!次回テストするぞ!」「助動詞の活用表をひたすら叩き込め。助動詞
を制するものは古文を制する!」と唱えられ、それに従ってひたすら文法事項を暗記していくがゆえ
に、「なぜ用言の活用が大事か」「なぜ助動詞の理解が重要か」を忘れ、ただの「文法マニア」に
なってしまう傾向があるからです。英語の試験であれば、文法単独の問題もある一定量出題されます
が、古文の試験においては大半が「読解問題」なのです。そもそも、「国語」という科目の一分野で
しかない「古文」において、文法問題をたくさん出す余裕などないのです。「古文読解」をマスター
するのが目標であるがゆえに、例文を通じた「問題演習」形式をとっているのです。その意図もあっ
て、この講座では、文法問題の解説に加えて③も行うことで、皆さんの頭の中に古文の世界が広がっ
ていく仕掛けをあれこれと提供していきたいと思っています。
授業に際しては、「機械的な丸暗記」を追放し、出来る限り理屈でポイントを理解してもらえるよ
うに工夫していきます。ですから、安心してついてきてください。その代わり、皆さんにはこの講座
を通してしっかりと結果を出して欲しいので、以下の 3 点は「学習上の注意点」としてしっかり押さ
えておくようにしてください。
学習上の注意点
① 授業開始の直前 10 分間だけでいいので、その日に扱う問題すべてに目を通す。
→「今日の授業ではこんな問題をやるんだなー」ということを確認。
② 授業中はしっかり集中する。(途中に 5 分程度の雑談を挟みます)
→「なぜその答えになるのか」を確実にメモし、「授業後に復習しやすい」ノートを作ろう!
③ 授業後の復習として「問題の解き直し」はしっかりと。
→その次の授業の冒頭で行う「確認テスト」で満点がとれるように。
※質問したい場合は、以下の 3 つの手段のいずれかでスイショウに連絡すること。
①授業のない時間帯にチャットへ ② LiveClass トップページの送信フォームから ③ Twitter または Skype から(ID:suishou11)
目次
第 1 回 歴史的仮名遣い、語の省略、動詞の活用① 001~025 9/29(月)
第 2 回 動詞の活用② 026~050 10/1(水)
第 3 回 形容詞・形容動詞の活用 051~075 10/6(月)
第 4 回 動詞の特殊用法、係り結び① 076~100 10/8(水)
第 5 回 係り結び②、助動詞① 101~125 10/13(月)
第 6 回 助動詞② 126~150 10/15(水)
第 7 回 助動詞③ 151~175 10/20(月)
第 8 回 助動詞④ 176~200 10/22(水)
第 9 回 敬語① 201~225 10/27(月)
第 10 回 敬語② 226~250 10/29(水)
第 11 回 敬語③ 251~275 11/3(月)
第 12 回 助詞① 276~300 11/5(水)
第 13 回 助詞② 301~325 11/10(月)
第 14 回 呼応の副詞 326~350 11/12(水)
第 15 回 和歌の修辞① 351~375 11/17(月)
第 16 回 和歌の修辞② 376~400 11/19(水)
第 17 回 紛らわしい語の識別① 401~425 11/24(月)
第 18 回 紛らわしい語の識別② 426~450 11/26(水)
第 19 回 紛らわしい語の識別③ 451~475 12/1(月)
第 20 回 いろいろな表現① 476~500 12/3(水)
第 21 回 いろいろな表現② 501~525 12/8(月)
第 22 回 いろいろな表現③ 526~550 12/10(水)
第 23 回 センター試験の文法問題① 551~565 12/15(月)
第 24 回 センター試験の文法問題② 566~580 12/17(水)
第 25 回 センター試験の現代語訳問題① 581~590 1/12(月)
第 26 回 センター試験の現代語訳問題② 591~600 1/14(水)
※上記に書かれた「文法事項」の他に、「古文単語」「古文常識」「文学史」の問題もわずかながら
扱うことがあります。
第1回 歴史的仮名遣い、語の省略、動詞の活用①
001〔読み方〕(→傍線部[歴史的仮名遣い]を「現代仮名遣い」に直せ)
(a)飢ゑ死ぬるものの(b)たぐひ、数をも知らず。
002〔読み方〕
清水に(a)まゐりたりける(b)をんなの、(c)うつくしうをさなき子を抱きて(d)みだうのまへの谷をの
ぞき立ちけり。
003〔読み方〕
身をえうなきものに思ひなして、…
004〔読み方〕
天上のくわほうもこれには過ぎじ。
005〔現代語訳〕
絵は父、字はわれ書けり。
006〔現代語訳〕
空より降るは、雪こそをかしけれ。
007〔現代語訳〕
花は、ひとへなる、よし。
008〔択一〕
天気予報では、本日は雨が(①降るそうだ ②降りそうだ)。
009〔択一〕
我、結婚を(①するなり ②すなり)。
010〔択一〕
はや、雨(①やまなむ ②やみなむ)。
011〔択一〕(→傍線部の動詞の「活用の種類」と「活用形」の組み合わせとして正しいものを選べ)
川蹴ればぞ波はあがりける。
①ラ行四段活用・未然形 ②ラ行四段活用・已然形
③カ行下一段活用・未然形 ④カ行下一段活用・已然形
012〔択一〕
竹の中におはするにて知りぬ。
①ラ行四段活用・終止形 ②ラ行四段活用・連体形
③サ行変格活用・終止形 ④サ行変格活用・連体形
013〔択一〕
男、都へ往なむと言ふ。
①ナ行変格活用・未然形 ②ナ行変格活用・連用形
③ナ行四段活用・未然形 ④ナ行四段活用・連用形
014〔択一〕
立ちて見、ゐて見れど、…
①ラ行上二段活用・連用形 ②ラ行上一段活用・已然形
③マ行上二段活用・連用形 ④マ行上一段活用・已然形
015〔択一〕
女親といふ人(a)あるかぎりは我も(b)ありけるを、…
①ラ行変格活用・連用形 ②ラ行変格活用・終止形
③ラ行変格活用・連体形 ④ラ行変格活用・已然形
016〔誤文訂正〕(→誤っている箇所を正しく直せ。ただし、意味を変えてはならない。)
過ぐることを語り侍りど、…
017〔誤文訂正〕
人の焼け死ぬこと数百人、…
018〔誤文訂正〕
今より見る奉れど、…
019〔択一〕
かしこにこそ人は見え侍りけれ。
①マ行上一段活用・未然形 ②ヤ行下二段活用・連用形
③ヤ行上一段活用・未然形 ④マ行下二段活用・連用形
020〔適語補充〕
心に思ふことを、見るもの聞くものにつけて、 言ひ出せるなり。
→( )行( )活用・( )形
021〔適語補充〕
御いらへもえ聞こえ給はず。
→( )行( )活用・( )形
022〔誤文訂正〕
宵過ぐほどにおはしましぬ。
023〔読み方〕
昼に寝る人ぞなき。
024〔現代語訳〕
水に溺れて死なば死ね。
025〔現代語訳〕
雨降れば行かず。
<付録ー①「用言の活用」>
動詞の活用は全部で
四段活用・上一段活用・上二段活用・下一段活用・下二段活用 … 活用
カ行変格活用・サ行変格活用・ナ行変格活用・ラ行変格活用 … 活用
活用表を覚えよう!~正格活用~
(頻出)
・
・
e 未然
下
二
段
活
用
る
e 未然
下
一
段
活
用
i 未然
上
二
段
活
用
る
i 未然
上
一
段
活
用
a 未然
四
段
活
用
e 連用
e 連用
i 連用
i 連用
i 連用
u 終止
e る 終止
u 終止
i る 終止
u 終止
u る 連体
e る 連体
u る 連体
i る 連体
u 連体
u れ 已然
e れ 已然
u れ 已然
i れ 已然
e 已然
e よ 命令
e よ 命令
i よ 命令
i よ 命令
e 命令
四段・上二段・下二段の区別
の違いに注目!
ここが ・ ・ のどれかが判断できれば OK。
動詞の下に「ず」をつければそれが判断できる。
ex. 読む→読まず 落つ→落ちず 捨つ→捨てず
注意すべきもの
①「 」「 」「 」 四段活用
②「頼む」「慰む」「生く」「立つ」 四段&下二段!
③ア行・ヤ行・ワ行の動詞 右参照
歴史的仮名遣いの確認
ワ行 ヤ行 ア行
わ や あ
ゐ い い
う ゆ う
ゑ え え
を よ お
頻出のヤ行・ワ行動詞
①ヤ行上二段トリオ
ゆ・ ゆ・ ゆ
②ヤ行下二段トリオ
ゆ・ ゆ・ ゆ
③ワ行下二段トリオ
う・ う・ う
活用表を覚えよう!~変格活用~
ら 未然
ラ
行
変
格
活
用
な 未然
ナ
行
変
格
活
用
せ 未然
サ
行
変
格
活
用
こ 未然
カ
行
変
格
活
用
り 連用
に 連用
し 連用
き 連用
り 終止
ぬ 終止
す 終止
く 終止
る 連体
ぬる 連体
する 連体
くる 連体
れ 已然
ぬれ 已然
すれ 已然
くれ 已然
れ 命令
ね 命令
せよ 命令
こ/こよ 命令
9種類
正格
変格
得
寝
経
蹴 干
射
着
煮 似
見
率 居
a i e
飽く 借る 足る
老 悔 報
おぼ 聞こ 見
植 飢 据
ア
行
の
動
詞
は
「
得
」
の
み
!
い
ま
そ
か
り
あ
り
を
り
侍
り
死
ぬ
往
ぬ
す
漢
字
す
漢
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ず
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  • 2. はじめに 「古文基礎」の授業へようこそ。この講座は、「古文の基礎を 1 からやってほしい」という要望の もと作られたものです。この講座の目標は、 ① 「古文アレルギー」から脱出し、少しでも「古文好き」になること ② 古文の「文法」の基本を完璧にすること ③ 問題を通じて、「単語」や「古文常識」や「文学史」の知識も押さえていくこと の 3 つに尽きます。 ①が達成できれば「古文」の勉強の仕方が分かるので、学校の勉強や模試の復習などを自分一人で 進めることが出来るようになるはずです。そして、初心者が習得に苦労する②を、この講座では「問 題演習」を通じて理解していきます。問題を解く中で、実際の古文の「例文」にいくつも触れていく ということに大きな意味があるのです。理由は簡単です。多くの受験生は、学校や塾・予備校などで、 先生に「用言の活用を覚えろ!次回テストするぞ!」「助動詞の活用表をひたすら叩き込め。助動詞 を制するものは古文を制する!」と唱えられ、それに従ってひたすら文法事項を暗記していくがゆえ に、「なぜ用言の活用が大事か」「なぜ助動詞の理解が重要か」を忘れ、ただの「文法マニア」に なってしまう傾向があるからです。英語の試験であれば、文法単独の問題もある一定量出題されます が、古文の試験においては大半が「読解問題」なのです。そもそも、「国語」という科目の一分野で しかない「古文」において、文法問題をたくさん出す余裕などないのです。「古文読解」をマスター するのが目標であるがゆえに、例文を通じた「問題演習」形式をとっているのです。その意図もあっ て、この講座では、文法問題の解説に加えて③も行うことで、皆さんの頭の中に古文の世界が広がっ ていく仕掛けをあれこれと提供していきたいと思っています。 授業に際しては、「機械的な丸暗記」を追放し、出来る限り理屈でポイントを理解してもらえるよ うに工夫していきます。ですから、安心してついてきてください。その代わり、皆さんにはこの講座 を通してしっかりと結果を出して欲しいので、以下の 3 点は「学習上の注意点」としてしっかり押さ えておくようにしてください。 学習上の注意点 ① 授業開始の直前 10 分間だけでいいので、その日に扱う問題すべてに目を通す。 →「今日の授業ではこんな問題をやるんだなー」ということを確認。 ② 授業中はしっかり集中する。(途中に 5 分程度の雑談を挟みます) →「なぜその答えになるのか」を確実にメモし、「授業後に復習しやすい」ノートを作ろう! ③ 授業後の復習として「問題の解き直し」はしっかりと。 →その次の授業の冒頭で行う「確認テスト」で満点がとれるように。 ※質問したい場合は、以下の 3 つの手段のいずれかでスイショウに連絡すること。 ①授業のない時間帯にチャットへ ② LiveClass トップページの送信フォームから ③ Twitter または Skype から(ID:suishou11)
  • 3. 目次 第 1 回 歴史的仮名遣い、語の省略、動詞の活用① 001~025 9/29(月) 第 2 回 動詞の活用② 026~050 10/1(水) 第 3 回 形容詞・形容動詞の活用 051~075 10/6(月) 第 4 回 動詞の特殊用法、係り結び① 076~100 10/8(水) 第 5 回 係り結び②、助動詞① 101~125 10/13(月) 第 6 回 助動詞② 126~150 10/15(水) 第 7 回 助動詞③ 151~175 10/20(月) 第 8 回 助動詞④ 176~200 10/22(水) 第 9 回 敬語① 201~225 10/27(月) 第 10 回 敬語② 226~250 10/29(水) 第 11 回 敬語③ 251~275 11/3(月) 第 12 回 助詞① 276~300 11/5(水) 第 13 回 助詞② 301~325 11/10(月) 第 14 回 呼応の副詞 326~350 11/12(水) 第 15 回 和歌の修辞① 351~375 11/17(月) 第 16 回 和歌の修辞② 376~400 11/19(水) 第 17 回 紛らわしい語の識別① 401~425 11/24(月) 第 18 回 紛らわしい語の識別② 426~450 11/26(水) 第 19 回 紛らわしい語の識別③ 451~475 12/1(月) 第 20 回 いろいろな表現① 476~500 12/3(水) 第 21 回 いろいろな表現② 501~525 12/8(月) 第 22 回 いろいろな表現③ 526~550 12/10(水) 第 23 回 センター試験の文法問題① 551~565 12/15(月) 第 24 回 センター試験の文法問題② 566~580 12/17(水) 第 25 回 センター試験の現代語訳問題① 581~590 1/12(月) 第 26 回 センター試験の現代語訳問題② 591~600 1/14(水) ※上記に書かれた「文法事項」の他に、「古文単語」「古文常識」「文学史」の問題もわずかながら 扱うことがあります。
  • 4. 第1回 歴史的仮名遣い、語の省略、動詞の活用① 001〔読み方〕(→傍線部[歴史的仮名遣い]を「現代仮名遣い」に直せ) (a)飢ゑ死ぬるものの(b)たぐひ、数をも知らず。 002〔読み方〕 清水に(a)まゐりたりける(b)をんなの、(c)うつくしうをさなき子を抱きて(d)みだうのまへの谷をの ぞき立ちけり。 003〔読み方〕 身をえうなきものに思ひなして、… 004〔読み方〕 天上のくわほうもこれには過ぎじ。 005〔現代語訳〕 絵は父、字はわれ書けり。 006〔現代語訳〕 空より降るは、雪こそをかしけれ。 007〔現代語訳〕 花は、ひとへなる、よし。 008〔択一〕 天気予報では、本日は雨が(①降るそうだ ②降りそうだ)。 009〔択一〕 我、結婚を(①するなり ②すなり)。 010〔択一〕 はや、雨(①やまなむ ②やみなむ)。 011〔択一〕(→傍線部の動詞の「活用の種類」と「活用形」の組み合わせとして正しいものを選べ) 川蹴ればぞ波はあがりける。 ①ラ行四段活用・未然形 ②ラ行四段活用・已然形 ③カ行下一段活用・未然形 ④カ行下一段活用・已然形 012〔択一〕 竹の中におはするにて知りぬ。 ①ラ行四段活用・終止形 ②ラ行四段活用・連体形 ③サ行変格活用・終止形 ④サ行変格活用・連体形 013〔択一〕 男、都へ往なむと言ふ。 ①ナ行変格活用・未然形 ②ナ行変格活用・連用形 ③ナ行四段活用・未然形 ④ナ行四段活用・連用形
  • 5. 014〔択一〕 立ちて見、ゐて見れど、… ①ラ行上二段活用・連用形 ②ラ行上一段活用・已然形 ③マ行上二段活用・連用形 ④マ行上一段活用・已然形 015〔択一〕 女親といふ人(a)あるかぎりは我も(b)ありけるを、… ①ラ行変格活用・連用形 ②ラ行変格活用・終止形 ③ラ行変格活用・連体形 ④ラ行変格活用・已然形 016〔誤文訂正〕(→誤っている箇所を正しく直せ。ただし、意味を変えてはならない。) 過ぐることを語り侍りど、… 017〔誤文訂正〕 人の焼け死ぬこと数百人、… 018〔誤文訂正〕 今より見る奉れど、… 019〔択一〕 かしこにこそ人は見え侍りけれ。 ①マ行上一段活用・未然形 ②ヤ行下二段活用・連用形 ③ヤ行上一段活用・未然形 ④マ行下二段活用・連用形 020〔適語補充〕 心に思ふことを、見るもの聞くものにつけて、 言ひ出せるなり。 →( )行( )活用・( )形 021〔適語補充〕 御いらへもえ聞こえ給はず。 →( )行( )活用・( )形 022〔誤文訂正〕 宵過ぐほどにおはしましぬ。 023〔読み方〕 昼に寝る人ぞなき。 024〔現代語訳〕 水に溺れて死なば死ね。 025〔現代語訳〕 雨降れば行かず。
  • 6. <付録ー①「用言の活用」> 動詞の活用は全部で 四段活用・上一段活用・上二段活用・下一段活用・下二段活用 … 活用 カ行変格活用・サ行変格活用・ナ行変格活用・ラ行変格活用 … 活用 活用表を覚えよう!~正格活用~ (頻出) ・ ・ e 未然 下 二 段 活 用 る e 未然 下 一 段 活 用 i 未然 上 二 段 活 用 る i 未然 上 一 段 活 用 a 未然 四 段 活 用 e 連用 e 連用 i 連用 i 連用 i 連用 u 終止 e る 終止 u 終止 i る 終止 u 終止 u る 連体 e る 連体 u る 連体 i る 連体 u 連体 u れ 已然 e れ 已然 u れ 已然 i れ 已然 e 已然 e よ 命令 e よ 命令 i よ 命令 i よ 命令 e 命令 四段・上二段・下二段の区別 の違いに注目! ここが ・ ・ のどれかが判断できれば OK。 動詞の下に「ず」をつければそれが判断できる。 ex. 読む→読まず 落つ→落ちず 捨つ→捨てず 注意すべきもの ①「 」「 」「 」 四段活用 ②「頼む」「慰む」「生く」「立つ」 四段&下二段! ③ア行・ヤ行・ワ行の動詞 右参照 歴史的仮名遣いの確認 ワ行 ヤ行 ア行 わ や あ ゐ い い う ゆ う ゑ え え を よ お 頻出のヤ行・ワ行動詞 ①ヤ行上二段トリオ ゆ・ ゆ・ ゆ ②ヤ行下二段トリオ ゆ・ ゆ・ ゆ ③ワ行下二段トリオ う・ う・ う 活用表を覚えよう!~変格活用~ ら 未然 ラ 行 変 格 活 用 な 未然 ナ 行 変 格 活 用 せ 未然 サ 行 変 格 活 用 こ 未然 カ 行 変 格 活 用 り 連用 に 連用 し 連用 き 連用 り 終止 ぬ 終止 す 終止 く 終止 る 連体 ぬる 連体 する 連体 くる 連体 れ 已然 ぬれ 已然 すれ 已然 くれ 已然 れ 命令 ね 命令 せよ 命令 こ/こよ 命令 9種類 正格 変格 得 寝 経 蹴 干 射 着 煮 似 見 率 居 a i e 飽く 借る 足る 老 悔 報 おぼ 聞こ 見 植 飢 据 ア 行 の 動 詞 は 「 得 」 の み ! い ま そ か り あ り を り 侍 り 死 ぬ 往 ぬ す 漢 字 す 漢 字 ず 来
  • 7. 第2回 動詞の活用② 001〔択一〕 必ずよく四時に似たるを用ゐよ。 ①ナ行上一段活用・未然形 ②ナ行上一段活用・連用形 ③ナ行上二段活用・未然形 ④ナ行上二段活用・未然形 002〔誤文訂正〕 尋ぬ人の琴の音か。 003〔読み方〕 鬼のやうなるもの出で来て、殺さむとしき。 004〔適語補充〕 いと久しく見えず。 →( )行( )活用・( )形 005〔適語補充〕 心得ぬことども混じるを、あやしと思ひて、 →( )行( )活用・( )形 006〔適語補充〕 ものに感ずることなきにあらず。 →( )行( )活用・( )形 007〔適語補充〕 庭に草木を植う。 →( )行( )活用・( )形 008〔適語補充〕 花見んとて立ち出づる人のさま、 →( )行( )活用・( )形 009〔適語補充〕 罪を恨みて、人を恨みず。 →( )行( )活用・( )形 010〔適語補充〕 もう行くと言ふ。 →( )行( )活用・( )形 011〔適語補充〕 雨降るを知る。 →( )行( )活用・( )形
  • 8. 012〔誤文訂正〕 汝、よく聞く。 013〔誤文訂正〕 飽きずと思はば、千年を過ぐすとも、一夜の夢の心地こそせめ。 014〔誤文訂正〕 他人の力は借りず。 015〔現代語訳〕 男、女をからうじて盗み出でて、いと暗きに来けり。 016〔現代語訳〕 男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり。 017〔現代語訳〕 女をとかく言ふこと、月日へにけり。 018〔現代語訳〕 我、立たむとすれど、立たれず。 019〔現代語訳〕 児を立てむとすれど、立てられず。 020〔現代語訳〕(傍線部のみ) 君来むといひし夜ごとに過ぎぬれば頼まぬものの恋ひつつぞふる 021〔現代語訳〕 待つ人は障りありて、頼めぬ人は来たり。 022〔語義〕(→傍線部の単語の意味を答えよ。用言の場合、終止形で答えること。) 世界の男、……いかでこのかぐや姫を得てしがなみてしがなと、… 023〔語義〕 埼玉の津にをる舟の、… 024〔語義〕 その沢のほとりの木の陰に下りゐて… 025〔語義〕 久しう里にゐたり。
  • 9. 第3回 形容詞・形容動詞の活用 051〔適語補充〕 あまりて長ければ、それを抜きて鬘(かつら)にせむとて抜くなり。 →( )活用・( )形 052〔適語補充〕 時世経て久しくなりにければ、その人の名忘れにけり。 →( )活用・( )形 053〔適語補充〕 雲海沈々として、晴天すでに暮れなんとす。 →( )活用・( )形 054〔適語補充〕 高やかに呼びければ、坊より小法師走り来にけり。 →( )活用・( )形 055〔適語補充〕 世の人の飢ゑず、寒からぬやうに、世を治めまほしきなり。 →( )活用・( )形 056〔誤文訂正〕 綿厚くけるを脱ぎて、取らせて、追ひ出してやりてけり。 057〔誤文訂正〕 つねはあやしかる筵(むしろ)・菰(まこも)片々と、 058〔適語補充〕 見ざらむ、はた、恋しかるべし。 →( )活用・( )形 059〔択一〕 野分のあしたこそをかしけれ。 ①形容詞 ②形容詞の活用語尾 ③過去の助動詞 ④詠嘆の助動詞 060〔択一〕 辰巳の風吹きければ、京中多く焼けにけり。 ①形容詞 ②形容詞の活用語尾 ③過去の助動詞 ④詠嘆の助動詞 061〔択一〕 山のふもとの静かなる村なむ、わが生まれし所たる。 ①形容動詞 ②形容動詞の活用語尾 ③断定の助動詞 ④伝聞の助動詞
  • 10. 062〔択一〕 吉野なる夏実川の水辺に 鴬ぞ来なり。 ①形容動詞 ②形容動詞の活用語尾 ③断定の助動詞 ④伝聞の助動詞 063〔現代語訳〕 山高み、… 064〔現代語訳〕 あな、みにく。 065〔現代語訳〕 あなかま。 066〔現代語訳〕 をかしの御髪や。 067〔現代語訳〕(和歌全体の内容も考えてみよう) 風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ 砕けてものを 思ふころかな 068〔現代語訳〕(和歌全体の内容も考えてみよう) 瀬を早み 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ 069〔語義〕 ありがたきもの。舅にほめられる婿。また、姑に思はるる嫁の君。 070〔現代語訳〕 近き御厨子なる色々の紙なる文どもを引き出でて、中将わりなくゆかしがれば、 071〔語義〕 何もかも、小さきものはみなうつくし。 072〔語義〕 世の中を憂しと思へども、… 073〔語義〕 はしたなきもの。こと人を呼ぶに、わがぞとてさし出でたる。 074〔語義〕 上手の中にまじりて、そして笑はるにも恥ぢず、つれなく過ぎてたしなむ人、… 075〔語義〕 あないみじ。犬を蔵人二人して打ちたまふ。
  • 11. <付録ー②「形容詞・形容動詞の活用」> 活用表を覚えよう 形容動詞 形容詞 タリ活用 ナリ活用 シク活用 ク活用 た ら 未 然 な ら 未 然 し か ら し く 未 然 か ら く 未 然 と た り 連 用 に な り 連 用 し か り し く 連 用 か り く 連 用 た り 終 止 な り 終 止 か り し 終 止 か り し 終 止 た る 連 体 な る 連 体 し か る し き 連 体 か る き 連 体 た れ 已 然 な れ 已 然 し か れ し け れ 已 然 か れ け れ 已 然 た れ 命 令 な れ 命 令 し か れ ○ 命 令 か れ ○ 命 令 なぜ2列に分かれているのか?[形容詞の場合] :下に を伴う! 形容動詞の連用形はなぜ2つあるのか? 形容詞の特別用法 訳せることが重要! ①形容詞の語幹 例:あなかま ああやかましい [感動を表す] ②形容詞の語幹+の+名詞+や 例:心憂のことや 心苦しいことだなあ / おかしの御髪や 美しい髪だなあ ③名詞+(を)+形容詞の語幹+み 例:山を高み 山が高いので / 瀬を早み 瀬が早いので <付録ー③「音便」> 音便について 「音便」 動詞の発音の仕方が便宜上変わること。読解で出てきたときに「あれ?」とならないようにしよう。 イ音便 ウ音便 促音便 撥音便 仰ぎて 仰 い で 泣きて 泣 い て 思ひて 思 う て 飛びて 飛 ば で 打ちて 打 つ て ありて あ つ て ※表記の仕方に注意。 死にて 死 ん で 飛びて 飛 ん で あるめり あん めり →あめり 本活用 補助活用 助動詞 「 + な り 」 の 形 が 多 い 例 : き よ ら な り 、 お ろ か な り 、 あ は れ な り 、 い た づ ら な り 和 語 「 + な り 」 の 形 が 多 い 例 : 朦 朧 た り 、 悠 然 た り 、 呆 然 た り 、 堂 々 た り 漢 語 この2つの区別の仕方 動詞「なる」をくっつける! 例:白し→白 なる うつくし→うつく なる く しく 副詞的 になる! 例:あはれにうつくし。 ツ ン
  • 12. 第4回 動詞の特殊用法、係り結び① 076〔適語補充〕 げにえ堪ふまじく泣い給ふ。 →終止形は( )、元の形は( )、活用形は( )形 077〔適語補充〕 落つるところを取つておさえて、… →終止形は( )、元の形は( )、活用形は( )形 078〔適語補充〕 世の中に物語といふもののあんなるを、いかで見ばやと思ひつつ、… =世の中に物語というものが( )が、それを何とかして見たいと思い続けて、… 079〔適語補充〕 駿河の国にあなる山の頂きに、… =駿河の国に( )山の頂上に、… 080〔適語補充〕 『物取らむとて入りにけるぞ』と思ひければ、あわてまどひて、… =「物を盗もうとして入ってきたな」と思ったので、( )、… 081〔現代語訳〕 きよげなる女を、年を経てよばひわたる。 082〔適語補充〕 京に住みわびて東に行きけり。 = (ある男が)都に( )東国へ行った。 083〔現代語訳〕 かぎりなくかなしとのみおもひありく。 084〔適語補充〕 勢多の橋みな崩れて、渡りわづらふ。 =勢多の橋がみんな崩れ落ちて、( )。 085〔適語補充〕 消えあへぬ雪の花とみゆらむ。 =( )雪が花と見えるのであろうか。 086〔適語補充〕 その男、身をえうなきものにおもひなして… =その男は、自分の身を必要のないものと( )…
  • 13. 087〔適語補充〕 鳥辺野(とりべの)の方見やりたり。 =鳥辺野の方を( )。 088〔誤文訂正〕 男一人ぞおはす。 089〔適語補充〕 田のを刈るとなむ言ふ。 →( )行( )活用・( )形 090〔現代語訳〕 花こそ咲け。 091〔択一〕 かばかりの事も、隔て給へるこそ、こころう( )。 ①かる ②かれ ③き ④けれ 092〔択一〕 君恋ひて世を経る宿の梅の花昔の香(か)に( )なほ匂ひける ①ぞ ②なむ ③も ④は 093〔現代語訳〕 いづれの花かうつくしき。 094〔現代語訳〕 この君よりほかに、まさるべき人やはある。 095〔現代語訳〕 雨もぞ降る。 096〔誤文訂正〕 たとひ耳鼻こそ切れ失すれとも、命はなどか生きざらむ。 097〔適語補充〕 かくなむ語り伝へたるとや。 →「とや」の後ろに「( )」が省略 098〔適語補充〕 飼ひける犬の、暗けれど主を知りて、飛びつきたりけるとぞ。 =飼っていた犬が、暗いけれど飼い主とわかって、飛びついた( )。 099〔現代語訳〕 世に語り伝ふること、まことはあいなきにや、多くはみな虚言なり。 100〔択一〕 ものいひは賤しき者かな。木立を、こだちとこそいへ、木立といふらむよな。後ろめたきの言や。 ①こだちといいなさい ②こだちというならば ③こだちといって ④こだちというけれど
  • 14. 第5回 係り結び②、助動詞① 101〔現代語訳〕 鳥にもこそ見つくれ。 102〔適語補充〕 八重葎(やえむぐら)茂れる宿のさびしきに人こそ見えね秋は来にけり =葎が深く茂ったこの家の寂しいところに、( )秋だけはいつもと変わらずやって来たことだ。 <付録ー④「助動詞の全体像」> 助動詞がなぜ重要か? ① を容易にするため(=正確な読解のため) ② 試験に頻出だから(センター試験の文法問題など) 助動詞の活用表 (接続=上に何形が来るか) *:サ変の未然形と四段の已然形 * 体言・連体形 (など)接続 終止形接続 (ラ変型活用には連体形接続) 連用形接続 未然形接続 り ご と し た り な り ら し な り め り ま じ べ し ら む け む き け り ぬ つ た り た し ま ほ し ま し む ず む じ ず し む さ す す ら る る 2 1 1 2 1 2 2 6 6 3 3 1 2 3 2 1 1 3 6 2 1 2 4 ① 完 了 ② 存 続 比 況 断 定 ① 断 定 ② 存 在 推 定 ① 伝 聞 ② 推 定 ① 婉 曲 ② 推 定 ① 打 消 推 量 ② 打 消 意 志 ③ 不 可 能 ④ 打 消 当 然 ⑤ 禁 止 ⑥ 不 適 当 ① 推 量 ② 意 志 ③ 可 能 ④ 当 然 ⑤ 命 令 ⑥ 適 当 ① 現 在 推 量 ② 現 在 の 原 因 推 量 ③ 現 在 の 伝 聞 ・ 婉 曲 ① 過 去 推 量 ② 過 去 の 原 因 推 量 ③ 過 去 の 伝 聞 ・ 婉 曲 過 去 ① 過 去 ② 詠 嘆 ① 完 了 ② 強 意 ③ 並 列 ① 完 了 ② 存 続 願 望 願 望 ① 反 実 仮 想 ② た め ら い の 意 志 ③ 反 実 の 願 望 ・ 推 量 ① 推 量 ② 意 志 ③ 勧 誘 ④ 仮 定 ⑤ 婉 曲 ⑥ 適 当 ① 打 消 推 量 ② 打 消 意 志 打 消 ① 使 役 ② 尊 敬 ① 受 身 ② 可 能 ③ 自 発 ④ 尊 敬 ラ 変 型 形 容 詞 型 ラ 変 型 ラ 変 型 無 変 化 ラ 変 型 ラ 変 型 形 容 詞 型 形 容 詞 型 む む め 型 む む め 型 特 殊 型 ラ 変 型 ナ 変 型 下 二 段 型 ラ 変 型 形 容 詞 型 形 容 詞 型 特 殊 型 下 二 段 型 む む め 型 無 変 化 特 殊 型 下 二 段 型 下 二 段 型 下 二 段 型 下 二 段 型 下 二 段 型 Point→① 接続[意味と関連付けて覚える] ② 意味[ここが一番大変。問題を通じて覚える] ③ 活用[語尾と関連付ける] 品詞分解
  • 15. <付録ー⑤「助動詞の意味判別」> 「る」「らる」→受身・可能・自発・尊敬 えらい人が主語 ※「仰せらる」=おっしゃる ※れ給ふ・られ給ふに注意 否定語を伴う(平安時代まで) (a)直前に「に(by)」が来る (b)周囲に複数の人物が見られる 直前に心情語が来る 「す」「さす」「しむ」→使役・尊敬 ①尊敬語を伴っていなければ → 一発で ②尊敬語を伴っていれば → 文脈判断が必要 主語=動詞の主体 なら 主語≠動詞の主体 なら 「む」→推量・意志・勧誘・仮定・婉曲・適当 ※「むず」は推量・意志のみ。 文中にあれば 、文末にあればその他。 「らむ」「けむ」も同様の考え方が可能。 ①文中にあった場合 まずは「 」で訳し、不自然なら「仮定」で。 ※ 下に名詞があれば「婉曲」、助詞があれば「仮定」。 ②文末にあった場合 「 」「 」でまずは訳してみて、不自然なら他を試す。 ※ 主語が一人称なら → 「意志」になりやすい 主語が二人称なら → 「勧誘」「適当」になりやすい 主語が三人称なら → 「推量」になりやすい 「けり」→過去・詠嘆 まず「過去」で訳し、不自然なら「詠嘆」。 会話文・心内文・和歌中にあれば のことが多い 「つ」「ぬ」→完了・強意・並列 「過去」の助動詞を下に伴っていれば → 一発で てき/てけり/にき/にけり 仮定条件の接続助詞「ば」を下に伴っていれば → 一発で 「推量」の助動詞を下に伴っていれば → 一発で つべし/ぬべし/てむ/にむ/つらむ/ぬらむ/にけむ/てけむ/てまし/なまし 「~ぬ、~ぬ」という形になっていれば → 一発で 「り」「たり」→完了・存続 まず「完了」で訳し、不自然なら「存続」。存続の場合は、「~している」と現在進行形的に訳す。 「まし」→反実仮想・ためらいの意志・反実の願望や推量 「ましかば/せば/未然形+ば」~「まし」の形であれば → 一発で 疑問語が伴っていれば → 一発で 「なり」→推定・伝聞/「めり」→推定・婉曲 推定の「なり」は聴覚推定、推定の「めり」は視覚推定。聴覚 or 視覚に基づく根拠がなければ推定はNG。 「なり」→断定・存在 まず「断定」で訳し、不自然なら「存在」。「存在」の場合は、「場所+なり」という形がほとんど。 自発 可能 受身 「言う」の尊敬語 必ず尊敬 【 】 尊敬ではない 目印 目安 尊敬 判別方法 尊敬 使役 大原則 目安 詠嘆 目印 使役 完了 完了 強意 並列 大原則 大原則 仮定 or 婉曲 判別方法 婉曲 目安 目安 推量 意志 「じ」「べし」「まじ」も 同様の考え方が可能。 目印 反実仮想 ためらいの意志 大原則 大原則 む べし
  • 16. <助動詞の学習の流れ> ~全体像を頭の中に入れておこう~ ①「意味」さえ覚えていれば読解できるもの(1)(基本をまずは広く浅く) 訳し方を学ぶ ②「意味」さえ覚えていれば読解できるもの(2)(さらに深く掘り下げて) 〃 ③「接続」を覚えていないと読解できないもの 品詞分解力を養う ④「活用」を覚えていないと読解できないもの 〃 103〔適語補充〕 かのもとの国より、迎へに人々来むず。 =あのもとの国から、迎えに人々が( )。 104〔適語補充〕 山郭公いつか来鳴かむ。 =ホトトギスは、( )。 105〔現代語訳〕 「まろ、この歌の返しせむ。」 106〔適語補充〕 (急いで帰ろうとする使者に)「花を見てこそ帰り給はめ。」 =「花を見て( )。 107〔適語補充〕 銭あれども用ゐざらむは、全く貧者と同じ。 =金があっても( )、全く貧乏人と同じである。 108〔適語補充〕 月の出でたらむ夜は、見給へ。 =月が出ている( )晩は、月をご覧になってください。 109〔適語補充〕 人、生を愛すべし。 =人は、生命を大切にする( )。 110〔適語補充〕 潮満ちぬ。風も吹きぬべし。 =潮が満ちた。風も( )。 111〔現代語訳〕 羽なければ、空を飛ぶべからず。 112〔適語補充〕 唐の物は、薬のほかは、なくとも事欠くまじ。 =中国産の物は、薬以外は、なくても( )。
  • 17. 113〔適語補充〕 「A 死ぬまじ。自害なせそ。」と B 仰せられけり。 =「A( )。自害するな。」と B( )。 114〔適語補充〕 故郷思ひ出でらる。 =故郷が( )。 115〔現代語訳〕 そこなる人に、滝の歌詠ます。 116〔現代語訳〕 これに何を書かまし。 117〔現代語訳〕 鏡に色・形あらましかば、映らざらまし。 118〔適語補充〕 言はまほしき事もえ言はず。 =( )ことも言うことができない。 119〔現代語訳〕 家にありたき木は、松、桜。 120〔択一〕 今宵は十五夜なりけりとおぼし、… =今夜は十五夜(①だった ②だなあ)とお思いになって、… 121〔適語補充〕 京より下りし時、子どもなかりき。 =都から下ったとき、子どもは( )。 122〔適語補充〕 見れば、(尼が)簾を少し上げて、(仏に)花奉るめり。 =見ると、尼がすだれを少し上げて花をお供えしている( )。 123〔適語補充〕 道に A 長じぬる者の一言、神の B ごとしと、人 C 思へり。 =その道に A( )者の一言は、神の B( )と、人は C( )。 124〔適語補充〕 浮きぬ、沈みぬ、揺られければ、… =( )しながら揺られていたので、… 125〔現代語訳〕 雪の降るらし。
  • 18. 第6回 助動詞② 126〔現代語訳〕 参り給はざりけり。 127〔適語補充〕 龍の首の玉取り得ずは、帰り来な。 =龍の首の玉を( )、帰って来るな。 128〔択一〕 つらつら古をかへりみれば、二歳の年母に別れければ、その面影を知らず。 【問】上の文の傍線部「けれ」について、「き」ではなく「けり」を用いた理由として最も適切 なものを、次の中から一つ選べ。('14 日本大) ①母との別れに悲嘆を感じたから ②直接の記憶が残っていないから ③今なお別れの感慨にふけっているから ④思慕の情を持ち続けているから 129〔適語補充〕 ものにおそはるる心地して、おどろき給へれば、火も消えにけり。 =物の怪に( )感じがして、お目覚めになったところ、火も消えてしまった。 130〔択一〕 恐ろしくて寝られず。 ①動詞「寝る」+自発の助動詞「る」+打消の助動詞「ず」 ②動詞「寝る」+可能の助動詞「る」+打消の助動詞「ず」 ③動詞「寝」+自発の助動詞「らる」+打消の助動詞「ず」 ④動詞「寝」+可能の助動詞「らる」+打消の助動詞「ず」 131〔適語補充〕 汝負けば頼め。我負けば汝を頼まむ。 =もしお前が負けたら私のことを頼りなさい。私が負けたらお前のことを( )。 132〔現代語訳〕 とくこそ試み給はめ。 133〔適語補充〕 かの大納言、いづれの船にか乗らるべき。 =あの大納言は、( )。 134〔適語補充〕 家のつくりやうは夏を旨と A すべし。冬はいかなる所にも B 住まる。 =家の造り方は、夏(に暮らしやすいこと)を主と A( )。 冬はどんな所にも B( )。
  • 19. 135〔適語補充〕 頼朝の首を取るべし。 =頼朝の首を( )。 136〔適語補充〕 これ人に知られじと思ひけり。 =このことは人に( )と思った。 137〔適語補充〕 たやすく人寄り来まじき家を造りて、… =容易に人が( )家を造って、… 138〔適語補充〕 やがてかけこもらましかば、くちをしから( )。 139〔適語補充〕 迎へやせましとおぼす。 =( )とお思いになる。 140〔適語補充〕 見る人もなき山里の桜花ほかの散りつる後ぞ咲かまし =見る人もいない山奥の桜は、他の場所の桜が散ってしまった後に( )。 141〔現代語訳〕 とく帰らむ。子泣くらむ。 142〔適語補充〕 いにしへを恋ふる涙の染むればや紅葉の色もことに見ゆらむ =(恋人との)昔を懐かしく思って流す涙が(自分の目を)染めるので、 紅葉の色もとりわけ美しく( )。 143〔現代語訳〕 など時鳥の声絶ゆらむ。 144〔適語補充〕 鸚鵡、人のいふ A らむことを、まねぶ B らむよ。 =オウムは人の話す A( )ことをまねする B( )よ。 145〔現代語訳〕(傍線部のみ) (人は)A 遊びをせんとや生まれけむ。遊ぶ子供の声聞けば、B 我が身さへこそ揺るがるれ。 146〔現代語訳〕 帝笑はせ給ふ。 147〔現代語訳〕 帝、人々に歌詠ませ給ふ。
  • 21. 第7回 助動詞③ 151〔択一〕 母(①知ら ②知り ③知る ④知れ)ぬべし。 152〔択一〕 雪いと白う(①降ら ②降り ③降る ④降れ)り。 153〔誤文訂正〕 命を惜しむことありべからず。 154〔誤文訂正〕 四十に足らぬほどにて死なんこそ、目安しべけれ。 155〔現代語訳〕 夜も更けぬ。 156〔現代語訳〕 花咲かぬ時、… 157〔現代語訳〕 花ぞ咲かぬ。 158〔現代語訳〕 東の方へ往ぬ。 159〔現代語訳〕 家の事をしぬ。 160〔択一〕 今日は都のみぞ思ひやら(①る ②るる ③らる ④らるる)。 161〔誤文訂正〕 舎人が、寝たる足を狐に食はらる。 162〔択一〕 御年六十二にて、失せ(①す ②させ ③さす ④させ)おはしましけるを、… 163〔択一〕 所なくなみゐつる人も、いづかたへか行きつらむ。 (すき間なくずっと並んでいた人たちも、どこへ行ったのだろう。) ①完了の助動詞「つ」+推量の助動詞「む」 ②完了の助動詞「つ」+現在推量の助動詞「らむ」 ③強意の助動詞「つ」+推量の助動詞「む」 ④強意の助動詞「つ」+現在推量の助動詞「らむ」 164〔現代語訳〕 この僧一人は生けむ。
  • 22. 165〔適語補充〕 物語してゐたるほどに、人々あまた声して来なり。 =ずっと話をしているうちに、たくさんの声がして人々がやって来る( )。 166〔適語補充〕 また聞けば、侍従大納言の御女なくなり給ひぬなり。 =また聞いてみると、侍従の大納言の娘君が( )。 167〔適語補充〕 壺なる御薬たてまつれ。 =壺( )薬をお召し上がれ。 168〔適語補充〕 都へと思ふをものの悲しきはかへらぬ人のあればなりけり =都へ(帰るのだ)と思うものの、何かしら悲しいのは、(死んでしまって)帰らない人(=自分の子)が ( )。 169〔現代語訳〕 海賊は夜歩きせざなり。 170〔適語補充〕 麗しき人なるなり。 =整っていて美しい人( )。 171〔適語補充〕 清盛嫡男(ちゃくなん)たるによって、其跡をつぐ。 =清盛は長男( )ことによって、その跡を継ぐ。 172〔適語補充〕 物の隠れよりしばし見ゐたるに、… =物陰からしばらく( )と、… 173〔現代語訳〕 これは、帝の書き給へる文なり。 174〔適語補充〕 京には見えぬ鳥なれば、みな人見知らず。 =都の京では( )鳥なので、みなだれも見知っていない。 175〔現代語訳〕 我、世を捨ててむ。
  • 23. 第8回 助動詞④ 176〔適語補充〕空欄に最も適切な助動詞を入れよ。 見に行か( )ど、道も覚えず。 =見に行きたいけれど、道を分からない。 177〔択一〕 この女御は、宮の御はらからにこそおはし(①む ②め ③らむ ④らめ ⑤けむ ⑥けめ)。 178〔適語補充〕 昔ありし家はまれなり。 =昔から( )住居はめったにない。 179〔適語補充〕 参りたる人ごとに山へ登りしは、何事かありけん、ゆかしかりしかば、… =参上した人がそれぞれ山に登っていくので、何があったのだろうと、 私も( )ので、… 180〔適語補充〕 世の中にたえて桜のなかりせば、春の心はのどけからまし。 =この世の中に桜というものが( )、春をのどかな気持ちで過ごせるだろうに 181〔択一〕 風波やまねば、なほ同じ所に泊まれり。(『土佐日記』より) ①やまなかったので ②やんだので ③やむと ④もしやまなかったら 182〔現代語訳〕(傍線部のみ) (その人物は)博士にはあらねども、 183〔適語補充〕 玉の緒よ、絶えなば絶えね。 =我が命よ、( )。 184〔適語補充〕 ものは少し覚ゆれども、腰なむ動かれぬ。 =意識は少しあるけれども、( )。 185〔適語補充〕 老いぬ身を怪しと思ふ。 =( )身体を不思議だと思ふ。 186〔現代語訳〕 年経れば 齢(よはひ)は老いぬ。
  • 24. 187〔現代語訳〕 花咲きなむ。 188〔現代語訳〕 ただ今もれ聞こえて、天下の大事に及びなんず。 =(策略が)すぐに漏れ聞こえて、( )。 189〔適語補充〕 我失せなば、いかが思ふべき。 =私が( )、(あなたは)どのように思うでしょうか。 190〔適語補充〕 一夜(ひとよ)のうちに塵灰(ちりはひ)となりにき。 =(火事によって)一夜のうちに灰と( )。 191〔適語補充〕 人知れずうち泣かれぬ。 =人に知られることなく( )。 192〔現代語訳〕(傍線部のみ) 大将、福原に帰られけれ。 193〔適語補充〕 いと思ひの外なる人のいへれば、人々あやしがる。 =全く意外な人が歌を( )ので、人々は不思議がる。 194〔現代語訳〕 生ける心地せず。 195〔現代語訳〕(傍線部のみ) 五条の家にて、生まれさせたまへり。 196〔適語補充〕 やがて山崎にて出家せしめ給ひて、… =そのまま山崎で( )、… 197〔現代語訳〕 これは赤き花にこそあれ。 198〔現代語訳〕 われは男なり。女にこそあらね。 199〔現代語訳〕 なぞ犬のかく久しく鳴くにかあらむ。 200〔適語補充〕 いづれの御時にか、女御・更衣あまたさぶらひ給ひける中に、… =どの帝の御代( )、女御・更衣がたくさんお仕えなさっていた中に、…
  • 25. 第9回 敬語① <付録ー⑤「敬語の一覧」> 敬語がなぜ重要か? ① を容易にするため(=正確な読解のため)※昔の人は、敬語で主体が分かるからこそ主語を省いた ② 試験に頻出だから(センター試験の文法問題など) 敬語の一覧 ①尊敬語・謙譲語セット 尊 敬 語(S) 純粋な意味 謙 譲 語(K) (賜ふ) た/とう 賜ぶ お与えになる (与える) 参らす 参る 差し上げる たまわ 賜はす/賜る る (おはします) (行く・来る) もう 詣づ 参上する ます います まします いますかり いらっしゃる まか 罷づ 退出する (のたまはす) おお 仰す おっしゃる (言う) (聞こえ えさす) 申す 申し上げる 奏す 啓す (天皇経験者に)申し上げる (天皇関係者に)申し上げる (聞こし し召す) お聞きになる 召し上がる「聞こし召す」のみ) (聞く) お聞きする ②尊敬語オンリー 尊 敬 語(S) おぼ おぼ 思し し召す おも 思ほす す お思いになる (思う) 奉る 参る お呼びになる(「召す」のみ) 召し上がる お召しになる お乗りになる (呼ぶ) (食べる・飲む) (着る) (乗る) ご覧になる (見る) おおとのごも お休みになる (寝る) お知りになる お治めになる (知る・治める) (詩歌・管弦などを)なさる (する) ③謙譲語オンリー 謙 譲 語(K) いただく (もらう) つか つこ (仕うまつる) お仕え申し上げる (仕える) ④謙譲語・丁寧語セット 謙譲語(K) 丁寧語(T) はべ さぶら/そうろ 侍ふ お仕え申し上げる あります おります ございます ⑤補助動詞 尊敬語(S) 謙譲語(K) 丁寧語(T) ~ ~なさる ~ ~申し 上げる ~ ~です ~ます ~ござ います ~ ~してい らっしゃる ~ (下二段) ~ます 主体判定 のたまふ 聞こす す 奉る 参る 罷る 承る 大殿籠る 御覧ず 思す す 召す 知ろしめす 仕まつる 侍り 候ふ 聞こゆ ゆ 給ふ おはす 給ふ 賜る る 遊ばす
  • 26. <敬語の学習の流れ> ~全体像を頭の中に入れておこう~ ①現代語における「敬語」 / 本動詞の訳出 / 敬語の種類の判別 / 敬意の対象の判定 ②主体判定 / 補助動詞の訳出 / 敬語の種類の判別 / 敬意の対象の判定 ③主体判定 / 絶対敬語 / 二重尊敬 / 自敬表現 / 紛らわしい敬語 201〔適語補充〕次の会話文の空欄(A)~(F)のそれぞれに入る人物名を、X 先生なら X、Y 君なら Y と答えよ。 X先生「おはよう」 Y 君「おはようございます」 (A)「久しぶりだな」 (B)「そうですね」(右側に続く) (C)「元気にしてたのか」 (D)「元気でしたよ」 (E)「それは良かった」 (F)「おまえは?」 202〔誰から誰への敬意〕(→傍線部の敬語は「誰から」「誰に」敬意を払っているか答えよ) 先生が彼におっしゃる。 語群(①話し手 ②聞き手 ③先生 ④彼) 203〔誰から誰への敬意〕 店員が客に申し上げる。 語群(①話し手 ②聞き手 ③店員 ④客) 204〔誰から誰への敬意〕 彼が先生に言います。 語群(①話し手 ②聞き手 ③彼 ④先生) 205〔誰から誰への敬意〕 彼が(電話で)先生に「母はおりません」と言う。 語群(①話し手 ②聞き手 ③彼 ④先生 ⑤母) 206〔敬語の種類・誰への敬意〕(→尊敬語なら S、謙譲語なら K、丁寧語なら T と答え、さらに敬意の対象も答える) かぐや姫、すこしあはれと思す。 207〔誰への敬意〕 (更衣が)いといたう思ひわびたるを、(帝は)いとあはれと御覧じて、… 208〔敬語の種類・誰への敬意〕 (親王(みこ)は大臣に)大御酒(おほみき)たまふ。 209〔敬語の種類・誰への敬意〕 宮にはじめてまゐりたり。 210〔敬語の種類・誰への敬意〕 (帝は姫に)いとねむごろに聞こえさせたまふ。 211〔敬語の種類・誰への敬意〕 君達(きんだち)に、よく思ひ定めて仕ふまつれ。 212〔敬語の種類・誰への敬意〕(どういう場面だろうか?) 安徳天皇の乳母は、(安徳天皇に)「波の下にも都のさぶらふぞ」と申す。
  • 27. 213〔敬語の種類・誰への敬意〕 御前に侍る随身もあはれに思ふ。 214〔敬語の種類・誰への敬意〕 帝、かの天人がかぐや姫に A 奉る不死の薬に、又、壺具して、御使いに B 賜はす。 215〔択一・適語補充〕 「大殿籠る」は A(①尊敬 ②謙譲 ③丁寧)語であり、元の意味は B( )(古語で)である。 216〔択一〕(以下、尊敬語(S)・謙譲語(K)・丁寧語(T)のどれに該当するかもチェックせよ。) あそばしたりな。 ①油断なさったものであるなあ ②上手にお詠みなさったものだなあ ③心驕りの見られるものだなあ ④並大抵の出来映えであることだなあ 217〔適語補充〕 「願はむことをかなへむ」とのたまふ。 =「願うことを叶えてやろう」と( )。 218〔現代語訳〕 (中宮は)水も聞こし召さず。 219〔現代語訳〕(傍線部のみ) おぼし出づる所ありて、案内せさせて入り給ひぬ。 220〔適語補充〕 帝、御衣を脱ぎてぞたまへる。 =帝は、お着物を脱いで( )。 221〔適語補充〕 禄をいまだたまはらず。 =褒美をまだ( )。 222〔語義〕 馬の頭(かみ)、親王(みこ)に大御酒(おほみき)まゐる。 223〔適語補充〕 子は京に宮仕えしければ、まうでむとしけれど、… =子は京で宮仕えしていたので、( )、… 224〔適語補充〕 いで、御消息聞こえむ。 =さて、( )。 225〔適語補充〕 ちと承らばや。 =ちょっと( )たい。
  • 28. 第10回 敬語② 226〔本動詞か補助動詞か〕(→本動詞なら「本」、補助動詞なら「補」と答えよ) まらうどは寝たまひぬるか。 227〔本動詞か補助動詞か〕 大臣になりて年ごろおはす。 228〔本動詞か補助動詞か〕 いつも離れたてまつらぬ身なれば、… 229〔本動詞か補助動詞か〕 仁和の帝、親王におはしましける時に、 230〔適語補充〕 現代語の「思う」を尊敬語にすると、A( )または B( )と なる。一方、「言う」の尊敬語は C( )のみである。 231〔現代語訳〕 中将、文書き給ふ。 232〔現代語訳〕 中将、文書き奉る。 233〔現代語訳〕 中将、文笑ひ聞こゆ。 234〔現代語訳〕 中将、文書き侍り。 235〔現代語訳〕 和歌の舟に乗りはべらむ。 236〔適語補充〕 「見奉る」の訳は(①見る ②御覧になる ③拝見する)である。 237〔現代語訳〕 大人になりたまひて後は、… 238〔現代語訳〕(傍線部のみ) (若紫は)尼君を恋ひきこえたまひて、… 239〔現代語訳〕 (かぐや姫は)いみじく静かにおほやけに御文奉りたまふ。 240〔空所補充〕 女房が中宮にそのことを申す。 →「申す」は、A( )から B( )への敬意を表している。
  • 29. 241〔空所補充〕 御使が「女房が中宮にそのことを申す。」と言ふ。 →「申す」は、A( )から B( )への敬意を表している。 242〔誰への敬意〕 帝、石山につねに A 詣で B たまひけり。 243〔誰への敬意〕 (中宮定子のもとに)中納言参りたまひて、御扇 A 奉り B たまふに、… 244〔誰への敬意〕 関白殿うちに入らせ給ひて、御前に A 申し B 給ふ。 245〔誰への敬意〕 上の、院に似 A たてまつり B たまひしも、… 246〔誰への敬意〕(246~248 は一連の文章である。) (饗宴の席に、殿は)若宮いだき A 奉り B たまひて、例のことども言はせ C たてまつり、 宴会 で 抱き いつも 使役 247〔誰への敬意〕 うつくしみ D きこえ E たまひて、上に、「いと宮いだき F たてまつらむ」と、殿ののたまふを、 可愛がり 帝 248〔誰への敬意〕 いとねたきことにし G たまひて、「ああ」とさいなむを、うつくしがり H きこえ I たまひて、… 憎らしい 思い 責め立てるので 可愛がり 249〔主体判定〕(→傍線部の動作の主語を答えよ) 大臣が寺にいらっしゃったとき、僧はちょうど起きてきたところだった。「ふう」と一息 A つき なさったので、「どうなされましたか」と B 申し上げた。一方は C お立ちになり、一方は D 座り、 その後二人はしばらく無言でした。 250〔主体判定〕 (竹取の翁がかぐや姫に)「われ朝ごと夕ごとに見る竹の中におはするにて知りぬ。」 語群(①話し手 ②聞き手 ③竹取の翁 ④かぐや姫)
  • 30. 第11回 敬語③ 251〔現代語訳〕 天皇、天(あめ)の下しろしめす。 252〔語義〕 后の宮より菊を召す。 253〔敬語の種類・誰への敬意〕 (天人(てんにん)がかぐや姫に)「御薬たてまつれ」とのたまふ。 →A( )という意味の B(①尊敬 ②謙譲 ③丁寧)語である。 254〔適語補充〕 (源氏の君は)狩の御衣をたてまつり、… →A( )という意味の B(①尊敬 ②謙譲 ③丁寧)語である。 255〔適語補充〕 魂をとどめたる心地してなむ、帰らせたまひける。御輿にたてまつりて後に →A( )という意味の B(①尊敬 ②謙譲 ③丁寧)語である。 256〔適語補充〕 (泉の大将は)ほかにて酒などまゐり酔ひて、夜いたく更けて、ゆくりもなくものしたまへり。 →A( )という意味の B(①尊敬 ②謙譲 ③丁寧)語である。 257〔適語補充〕 薬の壺に御文そへてまゐらす。 =薬の壺に(かぐや姫の)お手紙を添えて(帝に)( )。 258〔現代語訳〕 またの日、御堂より「関白殿、とく参らせ給へ」とあれば、… 259〔択一〕 主上、今年は八歳にならせおはします。 →(①尊敬の助動詞+尊敬語 ②使役の助動詞+尊敬語) 260〔適語補充〕 心にくきかぎりの女房、四、五人さぶらはせたまひて、御物語せさせたまふなりけり。 =奥ゆかしい女房だけを、四、五人(おそばに)( )、 ( )は女房たちと( )。 261〔現代語訳〕(省略を補って) 帝、雑用せさせ給ふ。 262〔現代語訳〕 (光源氏は庭に)童下ろして、雪まろばしせさせたまふ。 ※雪まろばし=雪ころがし
  • 31. 263〔誰への敬意〕 (大納言が)御鷹の失せたるよし A 奏し B たまふ時に、ものものたまはせず。 264〔適語補充〕(主体[誰が]や客体[誰に]を補うこと) 「いづれのところか天に近き」と問はせたまふに、ある人奏す。 =「どこが天に近いか」と( )が尋ね( )ので、ある人が( )に申し上げる。 265〔現代語訳〕 天皇、行幸(みゆき)せしめ給ふ。 266〔適語補充〕 「給ふ」は尊敬語と謙譲語という 2 つの敬語の種類を持つ。 謙譲語の「給ふ」は、 ・A(①四段 ②下二段)活用である。 ・B( 4 つの動詞を挙げる )の 4 語の直後にしか付かない。 ・C( )文や手紙文でしか用いられない。 ・主語は必ず D(①一人称 ②二人称 ③三人称)になる。 ・訳すときは、丁寧語同様に「~E( )」と訳す。 267〔適語補充〕 「我、よき夢を見たまへしかな」 =「私は、良い夢を( )なあ」 268〔適語補充〕(主体[誰が]や客体[誰に]を補うこと) うちうちに思ひたまふるさまを、奏したまへ。 269〔択一〕 かかる御ことを見たまふるにつけて、命長きは心憂く思ふたまへらるる世の末にもはべるかな。 ①尊敬の助動詞「る」 ②受身の助動詞「る」 ③動詞「たまふ」の一部 ④完了(存続)の助動詞「り」 270〔誰への敬意〕 (母君が命婦(みょうぶ)に)「(私は若宮を)かなしう見 A たてまつり B はべる」 271〔誰から誰への敬意〕(それぞれ「ア~エ」「作者」「読者」のどれかで答える) 「【ア】、【イ】に御文を A たてまつり B 給ひ C 候ひけり」と、 【ウ】は【エ】に D 聞こえ E 給ひ F 候ふ。 272〔誰から誰への敬意〕 (帝は)「汝が持ちたるかぐや姫 A 奉れ。かたちよしと B 聞こしめして、御使ひを C 賜びしかど、 お前 顔立ちが優れている かいなく見えずなりにけり」と (翁に)仰せらる。 どうにもならず
  • 32. 273〔主体判定〕(273~275 は一連の文章である。) (『枕草子』の、藤原隆家が姉の中宮定子に扇の骨をプレゼントしようといている場面。) 「いかやうにかある」と A 問ひ聞こえさせ給へば、 どのようであるのか 274〔主体判定〕 「すべていみじう侍る。さらにまだ見ぬ骨のさまなりと人々申す。 何もかもとてもすごいのです まったく 見たことがない 様子 まことにかばかりのは見えざりつ」と B 言高く申し給へば、 本当に これほどのものは 見たことがなかった 大きな声で 275〔主体判定〕 「扇のにはあらでくらげのなんなり」と C 聞こゆ。 扇の骨では なくて くらげの骨 であるようだ