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エセメント化施設周辺 放射能汚染測定報告
たまあじさいの会
市民環境調査グループ 「たまあじさいの
会」
日の出町エコセメント製造工場周辺と南相馬
の大気汚染の類似点と蕨平焼却施設稼働による
大気汚染予測と健康被害等の比較
2016年7月31日
エセメント化施設周辺 放射能汚染測定報告
たまあじさいの会
谷戸沢処分場
二ツ塚処分場
エコセメント
化施設
東京の独自水源地多摩川の上流部で起伏がある山間部に立地する公害施設
エセメント化施設周辺 放射能汚染測定報告
たまあじさいの会
2
ヒートアイランドヒートアイランドヒートアイランドヒートアイランドヒートアイランドヒートアイランド
山風が扇状地のヒートアイランドの熱による鉛直循環
流
エセメント化施設周辺 放射能汚染測定報告
たまあじさいの会
陸海風、山谷風循環
Hさん宅
蕨平資源化施設稼働により、道沿
い、川沿いに流れる冷気流による
粉塵濃縮汚染を増大させる。
エセメント化施設周辺 放射能汚染測定報告
たまあじさいの会
陸海風、山谷風循環によっての除染対象外の山
間部からの汚染物質が循環し大気汚染を継続さ
す。
青色:たまあじさい調査 緑色:環境省「そら
まめ」
神奈川沖浪裏
エセメント化施設周辺 放射能汚染測定報告
たまあじさいの会
バグフィルターは「粉じん」のような粒子状
物質についても、その除去能力には大きな機
能的な限界がある。
2016年6月27日朝日新聞:九大の宇都宮聡准
教授(環境ナノ物質化学)らは、事故発生4
日後の2011年3月15日に都内でフィル
ターによって採取された放射性降下物を電子
顕微鏡などで詳細に分析した。セシウムの8
0~89%はガラス状微粒子に取り込まれ、
大きさは1マイクロメートル未満 2200
度以上になった溶融燃料と触れたコンクリー
ト由来のケイ素などが、熱せられた後に冷え
てガラス状になったとみられる。水にも熱に
も酸にも溶けないガラス化した不溶性セシウ
ムは(食べた場合には排泄されるが)肺胞に
入った場合には半永久的に出て行かず、極め
て有害なベータ線を出し続ける。
バグフィルター神話
エセメント化施設周辺 放射能汚染測定報告
たまあじさいの会
バグフィルターは「粉じん」のような粒子状物質についても、その除去能力には
大きな機能的な限界がある。
2016年6月27日朝日新聞:九大の宇都宮聡准教授(環境ナノ物質化学)らは、事
故発生4日後の2011年3月15日に都内でフィルターによって採取された放
射性降下物を電子顕微鏡などで詳細に分析した。日米仏の国際チームの研究でわ
かった。セシウムの80~89%はガラス状微粒子に取り込まれ、微粒子に含ま
れないものはほとんどなかった。大きさは1マイクロメートル未満で、放射性物
質の濃度は1グラムあたり4400億ベクレルだった。
放射性セシウムの大半が、ガラス状の微粒子に取り込まれた状態になっていた
ことが九州大など溶け落ちた核燃料が高温で格納容器の底のコンクリートと反応
してできたとみられる。
2200度以上になった溶融燃料と触れたコンクリート由来のケイ素などが、熱
せられた後に冷えてガラス状になったとみられる。格納容器底部まで落ちたこと
が裏付けられ、廃炉作業の前提となる溶融燃料の位置を知るのに役立つと期待さ
れる。
バグフィルター神話
エセメント化施設周辺 放射能汚染測定報告
たまあじさいの会
広域汚染調査:空間線量率・土壌表面密度
エセメント化施設周辺 放射能汚染測定報告
たまあじさいの会
8
単位:Bq/kg セシウム137 検出下限値 セシウム134 検出下限値
リネンA 7 ND(2) 2
リネンB 6 ND(1) 2
リネンC ND 2 ND 3
リネンD ND 2 ND 2
単位:Bq/m2 セシウム137 検出下限値 セシウム134 検出下限値
リネンA 1 ND(0.2) 0.3
リネンB 1 ND(0.1) 0.3
リネンC ND 0.3 ND 0.4
リネンD ND 0.3 ND 0.3
リネン(亜麻布)による大気中放射能汚染の簡易
測定
エセメント化施設周辺 放射能汚染測定報告
たまあじさいの会
9
エコセメント化施設の稼働
ホットスポットファインダーと野鳥調
査
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10
日の出処分場エコセメント化施設による健康被害
出典:厚労省人口動態年報・東京都西多摩保健所事業概要
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たまあじさいの会
11
吉川敏一氏の京都府立医科大学大学院医学研究科消化器内科学
の「最終講義の講演記録
フリーラジカルの医
学
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有害化学物質による反応エネルギーは1~50eV:
放射性物質が出す放射線エネルギーは1.2×106~7eV:数千から百万倍違う。
核種により、放射性物質は安定化して非放射性物質になるまで長時間体内で、様々な高エネルギー
放射
線を出し続ける。
したがって、
 体内に入ると体内の水の電離作用による活性酸素・フリーラジカルを高エネルギーにより多数
発生させ
る。
 さらに免疫機能を担うたんぱく質酵素を破壊し免疫力を極端に低下させる。DNAは、免疫酵素
により
ある程度の修復機能があるが、免疫酵素タンパク質には、修復機能がない。免疫酵素タンパ
ク質など
が破壊されたケースは、これまでの医学研究対象にはなかったために、
 低線量被ばくによる晩発障害の機序は、分子生物学により「紫外線(UV-A)を照射しさせ染色体
中のDNAを損傷させマイクロサテライトの不安定性」などにより染色体異常(ゲノム不安定性)
として一部解明され始めた(日本原子力開発機構 漆原あゆみ氏他 2014年3月15日) ものの
全容解明は、いまだなされていない。
放射性物質と化学物質による健康被害の大きな違い
エセメント化施設周辺 放射能汚染測定報告
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低線量内部被ばくのエピジェネティクスよる解明
エピジェネティクスとは、DNAの配列変化によらない遺伝子発現を制御・伝達
するシステムおよびその学術分野のことである。 すなわち、細胞分裂を通し
て娘細胞に受け継がれるという遺伝的な特徴を持ちながらも、DNA塩基配列
の変化(突然変異)とは独立した機構である。
生命現象には遺伝子(DNA)だけの性質に規定されることなく遺伝子の発現
パターンや細胞の性質を確立・維持・継続させ、さらには消去・削除すること
で多様性を獲得する仕組みを利用している現象が、双子の例以外にも数多く
あります。こうした仕組みを総称してエピジェネティクス(後天的に決定される
遺伝的な仕組み)と呼びます。現在では、多くの多様な生命現象がエピジェネ
ティックな仕組みで決定されていることが、分子レベルで分かりつつあり、どう
やらその制御の骨子はタンパク質を中心とする生体分子の修飾現象である。
低線量内部被ばくによる健康被害で、これまで確率的影響、ゲノム不安定性
、バイスタンダー効果、ミニサテライト変異などはすべてこのエピジェネティッ
クスの分野で解明され始めている。
 低線量被ばくによる晩発障害の機序は、分子生物学により「紫外線(UV-
A)を照射しさせ染色体中のDNAを損傷させマイクロサテライトの不安定
性」などにより染色体異常(ゲノム不安定性)として一部解明され始めた
(日本原子力開発機構 漆原あゆみ氏他 2014年3月15日) ものの全容
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たまあじさいの会
低線量内部被ばくのエピジェネティクスよる解明
遺伝形質の発現はセントラルドグマ仮説で提唱されたように DNA 複製→RNA
発現→タンパク 質合成→形質発現の経路にしたがって DNA 上の遺伝情報が
伝達された結果である。
ここでいう形質の変化(遺伝子変異)とは DNA 一次配列の変化で あり、事実、
遺伝子変異の大半は DNA 配列の変化に起因することが実証されてきた。
一方、DNA 配列の変化を伴うことなく後天的な作用により変異が生じる機構も
発見さ れている。
従来のオペロン仮説による遺伝子発現の制御はあくまでも DNA 一次配列変
化によ り変異が発生する。
以下の機序に基づく発現制御の変異は、 DNA 一次配列変 化と独立している
事象である。
1. DNA 塩基のメチル化による遺伝子発現の変化
2. ヒストンの化学修飾による遺伝子発現の変化
分子生物学的には、以上の述べてきたような、後天的 DNA 修飾による遺伝発
現制御をエピ ジェネティクスの学問分野をいう。
エセメント化施設周辺 放射能汚染測定報告
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放射線被曝の影響を具体的に示すもう一つの指標は白血病である。表 6 で示されるデー
タは、2010 年~2013 年に、福島近隣の群馬県では 3 倍にも増加したことを示している。 他
方、日本全国の合計は 42%増加した。
福島原発による急性白血病罹患率の増加
出典:落合栄一郎著 「福島第一原子力発電所事故による健康被害」
エセメント化施設周辺 放射能汚染測定報告
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問題は福島に限定されていない――病気は日本中で増加
している
放射性物質は、福島県境で止まったりはしない。すでに指摘したとおり、放射性物質は福
島を越えてさらに飛散した。したがって、健康影響は他の諸県でもまた観察することができ
るはずであるということになる。実際にこれが真実であることがわかった。残念なことに、
市または県に関する系統的な研究はいまだに公表されていない。しかし各病院は、その
診察実績を、種々の病気の患者数、手術数などのリストとして公表している。これら のデ
ータは日本全体で生じているより大きな状況を示している可能性がある。 以下の表はこの
ような報告に基づき、データを報告したすべての病院データを集計した ものである。それ
らデータにはすべての県の発表データが含まれている 21。ここに掲げる表
では、福島県および近接する県(栃木、群馬、茨城、山形、宮城)、それらに続く近隣の県
(埼玉、千葉、東京、神奈川)、さらに離れたいくつかの主要な県(愛知、大阪、福岡、北 海
道と沖縄)のデータがリストアップされている。 表 4~6 で示されるように、事故以降 3 年
で多くの病気が 40-50%増加した。これらの表 は、日本中の病院からのデータを集積する
ことに基づいて作成されている 21。甲状腺がんの発病率は、最も人々の関心が集まって
いる指標であるが、福島県でだけでなくその南に位 置する近隣の群馬県、栃木県、茨城
県でも、2010 年~2013 年の 3 年間に 2 倍以上になっ た。同様に甲状腺がんの発症数は
、下記の他の全ての県で 26 から 61 パーセントの範囲で 上昇した。全国平均では 42%上
昇した。
福島原発による全国各地の甲状腺がん罹患率の増加
出典:落合栄一郎著 「福島第一原子力発電所事故による健康被害」
エセメント化施設周辺 放射能汚染測定報告
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福島原発による健康被害
出典:落合栄一郎著 「福島第一原子力発電所事故による健康被害」
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低線量内部被ばくによる健康被害
厚生労働省『人口動態統計』に見る急性心筋梗塞による県別死亡率
「市民と科学者の内部被曝問題研究会」小柴信子氏作成。
出典:http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suii04/
放射性セシウムは心筋に蓄積す
る こ と が 分 か っ て い ま す が 、
2009~2012年の「都道府県別の
死因別死亡率」を調べたところ
、福島県は原発事故後に、急性
心筋梗塞の死亡率が急増してい
ます。 原発事故以前から全国
1位の原因は、原発周辺では事
故を起こさなくても白血病やが
んが多いというドイツ政府の発
表と福島には原発が10基もあっ
たこと、そして、2原発事故前か
ら「小さな事故」が多発してい
たことです。多くの事故が隠ぺ
いされてきました。特に、1978
年11月2日に福島第1原発3号機
で起きた臨界事故は「日本で起
きた最初の臨界事故だった」と
されていますが、発生から29年
間も隠蔽されました。
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たまあじさいの会
セシウム 137(ならびにセシウム 134)は、心筋筋肉に影響を及ぼし、いろいろな心臓病、 心筋梗
塞やその他の病気を引き起こすことが知られている。表 5 は、心筋梗塞の増加を示 している。福
島の近隣諸県だけでなく、東京でも、また沖縄のような遠く離れた県でも、 増加が示されている。
福島原発による全国各地の心筋梗塞罹患率の増加
出典:落合栄一郎著 「福島第一原子力発電所事故による健康被害」
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福島原発による健康被害
出典:落合栄一郎著 「福島第一原子力発電所事故による健康被害」
内部被曝の現実性
原子力発電所の事故および核爆弾の爆発による放射性降下物の影響の大部分は「内部被
曝」に起因するが、政府当局と関連する科学者はこの面に十分な注意を払って来なかった。
内部被曝の原因物質は、空気中を浮遊し呼吸によって吸い込まれる放射性微粒子であり、
消費される汚染食品・飲料である。
エセメント化施設周辺 放射能汚染測定報告
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有害化学物質:
ダイオキシン類など:焼却残さに含まれている。 処分場へ焼却残さを埋め立てていた時は、埋め立て作業時
に粉じんとして場外へ飛散し、エコセメント製造時には、各種のバグフィルターから煤塵として場外へ放出
されている。(被控訴人のデータからでも 1 日当たり約20 キログラムは放出されている。)
水銀やカドミウムなどの重金属類:同上
微粒子状物質(特にPM2.5粒子):同上
サーマルノックス(窒素酸化物):
エコセメント化施設の焼成キルンの中での燃焼過程で燃焼用空気の中に含まれている窒素(N2)と酸素(O2
)とが高温状態において反応し、NO となることで生成する NOx で、燃焼温度が高く、燃焼域での酸素濃度
が高いほど、さらに高温域での燃焼ガスの滞留時間が長いほど、生成量は多くなる。
硫黄酸化物(燃料中の重油の硫黄分の酸化):
エコセメント化施設の焼成キルンの燃料の A 重油中に存在する硫黄成分が酸化により発生する。
放射性物質 :
焼却残さに高濃度に含まれている。放射性物質は、電離放射線であることから、細胞内の水分子を電離して
、活性酸素・フリーラジカルを生成する。放射性物質を呼吸による内部被ばくやすでに日の出町や青梅市の
タケノコやシイタケ、ナメコ、ユズなどの放射能汚染した作物を食することで内部被ばくを受ける。放射性
物質(本件施設外へ飛散の事実は後述)は、
1. 他の化学物質による反応エネルギーに比べて100万倍オーダーのエネルギ―を持つため上記の活性酸素・フリ
ーラジカルを作る量もそれに比例して大きいし、体内に入って活性酸素・フリーラジカルを作る量もそれに
比例して大きい。
2. 単なる酸化作用による上記生活習慣病などの疾患への罹患にとどまらず、DNA損傷を修復する酵素の働きな
どをするたんぱく質など体内組織の構成物質を破壊し、それ以外の疾患の原因にもなっている。
活性酸素・フリーラジカルを体内で過剰に増加
させる汚染物質発生源
エセメント化施設周辺 放射能汚染測定報告
たまあじさいの会
生活習慣病は、別名「活性酸素病」とも言われています。
さらに、活性酸素は、血液中の悪玉コレステロール(LDLコレステロール)
を酸化させ、過酸化LDLに変質してしまい過酸化LDLとなったリポタンパ
クが、白血球の中でも大型の単球やマクロファージが、この過酸化LDLを取
り込み、泡状の泡沫細胞へとなり、死んでしまう。
死んでしまった細胞からは、ドロドロになった過酸化LDLが流れ出し、こ
れが動脈壁に固まりを作ってしまい、血管を狭くしてしまい動脈硬化を加速さ
せて血管の老化を促進させる。
これにより、血液の流れが悪くなり、粥状硬化(アテローム硬化)という動
脈硬化になる。
さらに、動脈壁が狭くなってしまい血栓によって、血管が詰まり、脳梗塞や
心筋梗塞になる。
23
活性酸素による脳梗塞や心筋梗塞の機
序
エセメント化施設周辺 放射能汚染測定報告
たまあじさいの会
24
ご清聴ありがとうございました
垰(タオ)田宏:「環境汚染と指標植物」の中で「都市から
大気汚染に弱い植物が消えていく現象は、単に植物だけ
の問題でなく私たち人間の問題に置き換えてみることが
できる。」
エセメント化施設周辺 放射能汚染測定報告
たまあじさいの会
事故直後の 100 キロベクレル/㎡の地表汚染は年3.125mSv (0.36μSv/h)の被ばく線量に相
当。
その後、汚染度は漸減するため、10年間その土地に住み続けることにより、およそ20mSv
の累積追加被ばく発生と推計できる。
チェルノブイリ事故後の 10 年後にセシウムによる地表汚染度とがん死リスクの関連の調査
結果。
地表汚染100kBq/㎡毎にがん死のリスクが有意に 11
%増加 (95%信頼区間 3~20%)。チェルノブイリ事故後の 疫
学調査
南相馬:グラフ、地図出典:小澤洋一氏
疫学データの原典:スウェーデン Linköping 大学の Tondel 博士 出典:松崎道幸氏論文より
エセメント化施設周辺 放射能汚染測定報告
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事故直後の 100 キロベクレル/㎡の地表汚染は年3.125mSv (0.36μSv/h)の被ばく線量に相
当。
その後、汚染度は漸減するため、10年間その土地に住み続けることにより、およそ20mSv
の累積追加被ばく発生と推計できる。
チェルノブイリ事故後の 10 年後にセシウムによる地表汚染度とがん死リスクの関連の調査
結果。
地表汚染100kBq/㎡毎にがん死のリスクが有意に 11
%増加 (95%信頼区間 3~20%)。チェルノブイリ事故後の 疫
学調査
南相馬:地図出典:フクイチ周辺環境モニタリングプロジェクト
疫学データの原典:スウェーデン Linköping 大学の Tondel 博士 出典:松崎道幸氏論文より
エセメント化施設周辺 放射能汚染測定報告
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低線量内部被ばくによる健康被害
10mSv以下の低線量被ばくで発がんリスク
出典:全国保険医新聞 松崎道幸氏論文 原典:各後述
エセメント化施設周辺 放射能汚染測定報告
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出典:文部科学省のエネルギー対策特別会計委託事業による委託業務、(財)放射線影響協会、
2009年度「原子力発電施設等放射線業務従事者等に係る疫学的調査概要 松崎道幸氏論文
低線量内部被にばくよる健康被害
原発労働者追跡疫学調査
【2010年日本】20万人の原発労働者 を1 0.9年追跡した結果、10mSv当たりの
がん死リスクが有意に3%高まって いた。
エセメント化施設周辺 放射能汚染測定報告
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出典: 松崎道幸氏論文 原典:Eisenberg MJ, et al. Cancer risk related to low-dose ionizing radiation
from cardiac imaging in patients after acute myocardial infarction. CMAJ. 2011183:430-6, 2011.
低線量外部被にばくよる健康被
害医療被曝疫学調査
【2011年カナダ】心筋梗塞の診断と治 療のためにCTを受けた患者8万人を 5年間追跡し
た結果、10mSvの被ばく 毎にがんのリスクが有意に3%ずつ増加。 2011 年カナダ・マ
ギール大学のチーム
エセメント化施設周辺 放射能汚染測定報告
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出典: 松崎道幸氏論文 原典: Pijpe A, Andrieu N et al. Exposure to diagnostic radiation and risk of
breast cancer among carriers ofBRCA1/2 mutations: retrospective cohort study (GENE-RAD-RISK).
BMJ. 2012 Sep 6;345:e5660. doi:10.1136/bmj.e5660.
低線量外部被にばくよる健康被害
医療被曝疫学調査
【 2012 年イギリス、フランス、オランダ】 Pijpe 等は、乳がんを発病しやすい遺伝子異常
(BRCA 変異)を持った女性の乳腺への医療被ばくと乳がんリスクの関連を調査した論文
を発表。(最近の被ばく量は:胸部 X 線写真:0.1mSv,マンモグラフィー:4mSv,胸部 CT
:20mSv 著者は、BRCA変異を持つ30才以前の女性では、このような人々の検診には
MRI や超音波検査といった放射線検査以外の手段を用いるべきである。)
エセメント化施設周辺 放射能汚染測定報告
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出典:松崎道幸氏論文 原典:Kenda l l GM. et a l . A r ec or dba s ed c a s ec ont r ol s t udy
of na t ur a l ba c kgr ound r a di a t i on a nd t he i nc i denc e of c hi l dhood l eukemi a a nd ot
her c a nc er s i n Grea t Br i t a i n dur i ng 19802006. . Leukemi a . 2012 J un 5. doi : 10. 1038/
l eu. 2012. 151
低線量外部被にばくよる健康被害
自然放射線被ばく が5mSvを越えると、1mSvにつき白血 病のリスク
が12%ずつ有意に増加
【2013年イギリス】小児白血病患者 2万7000人と対照小児3万7000人を 比較した結果、累
積自然放射線被ばく が5mSvを越えると、1mSvにつき白血 病のリスクが12%ずつ有意に増
加していた。、この検討結果が、毎年少しずつ長期間にわたる放射線被ばく(低線量率慢
性被ばく)はがんを起こさないとか、かえって健康に良い(「放射線ホルミシス」)とい
う考え方を否定したものだと結論付けた。

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