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2014年11月23日福島勉強会 たまあじさいの会
- 1. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 市民環境調査グループ「たまあじさいの会」 日の出町エコセメント製造工場の環境への影響調査 2014年11月23日
- 2. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 1 日の出町エコセメント製造工場 2014年度調査報告たまあじさいの会
- 4. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 全国3,411箇所の管理型処分場のモデルとして設置された。 日の出町廃棄物最終処分場 多摩川 日の出町 青梅市 奥多摩 エコセメント工場
- 5. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 4 谷戸沢処分場 二ツ塚処分場 エコセメント化 施設 東京の独自水源地多摩川の上流部で起伏がある山間部 （大きなごみの容器になる）に立地する公害施設
- 6. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 モデル処分場として1984年に造られた日の出町の処分場の構造的 欠陥による汚染が全国3,441箇所へ波及 東京日の出町のごみ処分場やエコセメント化施設周辺の健康被害 構造的汚染・汚染の経路・汚染のパターン 汚染物質のトレーサー機能としての放射能測定 日本のごみ処理政策の問題点と代替案 報告内容
- 7. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 人口365万人の三多摩地域のごみ焼却炉から谷戸沢処分場に14年間 運び込まれた主要重金属およびダイオキシン類の総量とその毒性 毒物総量 毒性 n鉛2,228トン 4,950億人に深刻な脳障害を引き起こさせる量。 nカドミュウム58.5トン イタイタイ病で問題となった富山県神岡鉱山から神通川への流出量 の174年分。 n水銀2.23トン 新潟水俣事件の昭和電工鹿瀬工場からの水銀流出量よりはるかに 多い。 nダイオキシン類4.5Kg・ TEQ 1,070万人の半数致死量。 上からの汚染（大気汚染）と下からの汚染(河川・上水・水産資源汚染）
- 10. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 たまあじさいの会発足の経緯 一つ目の谷戸沢処分場で、地下水への汚水漏れ問 題が起きた。 汚水漏れを解明するための地下水モニタリングの データは、裁判所のデータ開示の仮処分命令が出て も行政は、反則金合計2億円を払い続けても、開示を 拒否した。 時折しも二つ目の処分場が建設計画が推進されてい た。 私たち住民は、問題解明もなされないまま推進される 新たな処分場の建設計画に反対の意思を表明した。 同時に、処分場問題解決に実績のあるプランド研究 所に処分場建設の代替案作製を依頼した。 処分場建設に関しては、ゴミ問題解決の基本計画を 基に実施可能な複数の代替案を住民と行政がテーブ ルについて検討する手続きを示し、東京都の立会い の下に公開説明会を広域事業組合に対し開催した。 しかし、いまだに広域事業組合からの回答がない。 事実上処分場は建設され、私たちは、周辺環境の調 査をするために、「たまあじさいの会」を立ち上げた。
- 12. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 0 0.05 0.1 0.15 0.2 0.25 0.3 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 μSv/h Point 6,7,8空間線量率推移 ポイント6 ５ｃｍ ポイント7 ５ｃｍ ポイント8 ５ｃｍ y = 1E+06e-4E-04xR² = 0.9693 0.044 0.046 0.048 0.05 0.052 0.054 0.056 μSv/h 東京都健康安全研究センター（新宿）空間放射線量率推移 地表（土壌）1m 定点測定
- 13. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 土壌放射能測定結果測定日2012年6月9日ただし、薄桃色のデータは、9月28日 Cs-137 Cs-134 Cs-137+Cs-134 Cs-137+Cs-134 Cs-137+Cs-134 資料重量 地点 単位Bq/kg 単位Bq/kg 実測値A 単位Bq/kg 正式計算値 B=A*C*5cm/100 単位Bq/m2 文科省方式 計算値 単位Bq/m2 C 単位g 日の出が丘病院 219 166 385 12,705 25,025 660 馬引沢 202 164 366 17,916 23,790 979 馬引沢峠 318 243 561 21,066 36,465 751 A地点 1,300 840 2,140 139,100 7地点 904 739 1,643 59,723 106,795 727 おむすび山 274 201 475 11,804 30,875 497 ゲート前 258 224 482 24,871 31,330 1,032 二ツ塚調整池 5,000 3,100 8,100 526,500 永山公園 196 145 341 14,271 22,165 837 七国峠 77 46 123 7,995 土壌放射能測定結果
- 16. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 リネン（亜麻布）による大気中放射能汚染の簡易測定 15 単位：Bq/kg セシウム137 検出下限値 セシウム134 検出下限値 リネンA 7 ND(2) 2 リネンB 6 ND(1) 2 リネンC ND 2 ND 3 リネンD ND 2 ND 2 単位：Bq/m2 セシウム137 検出下限値 セシウム134 検出下限値 リネンA 1 ND(0.2) 0.3 リネンB 1 ND(0.1) 0.3 リネンC ND 0.3 ND 0.4 リネンD ND 0.3 ND 0.3
- 17. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 16 ホットスポットファインダーと植物
- 18. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 17 ホットスポットファインダーと野鳥調査 エコセメント化施設の稼働
- 19. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 直近の汚染： ダウンドラフト ダウンウォッシュ 斜面上昇流 ヒューミゲーション 中域の汚染： 斜面下降流谷霧 広域の汚染： 山谷風とヒーアイランド現象による鉛直循環流 植物・野鳥調査から見えてくる汚染のメカニズム 18
- 20. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 斜面上昇流 湿性沈着 ダウンウォッシュ 施設直近の汚染パターン
- 21. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 エコセメント化施設にみられる汚染パターン ダウンドラフトは山やビルによって生じる下降気流に乗って排ガスが地面近くに下りてくる現象 ダウンウォッシュは山やビルの風下にできる渦に排ガスが巻き込まれる現象
- 22. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 放射性セシウムを含む粉じん周辺環境 に放出されることを防ぐものとしては、バグフィル ターしか設置されていない。 バグフィルターは「粉じん」のような粒子状物質に ついても、その除去能力には大きな機能的な限 界がある。 気化して気体状になった放射性物質はバグフィル ターでは除去できない。
- 26. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 広域の汚染 25 ・山風が扇状地のヒートアイランドの熱による局地的循環流 ・下層部を流れる山風が、扇状地に入り込んできてヒートアイランド現象による熱の 発生を緩和していること
- 27. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 青梅市局地気象と多摩川沿いのケヤキの被害 26 第六小学校 第五小学校 エコセメント 化施設 ヤノナミガタチビタマムシ成虫 青梅市原告濱田宅付近 2010.9.7撮影
- 28. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会27 青梅市内の小学生の喘息罹患率の急上昇とケヤキの被害 第六小学校 第五小学校 エコセメン ト 化施設 塚田邸風量図 2.8 00.00.2.5 0.7 4.6 15.0 14.7 0.31.9 10.0.4 2.4 5.5 19.7 4.6 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 N NNE NE ENE E ESE SE SSE S SSW SW WSW W WNW NW NNW 青梅市立第五小学校喘息罹患率 y = 1.7714x + 1.0036 R 2 = 0.8208 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 % エコセメント化施設本格稼動2006年7月 ヤノナミガタチビタマムシ成虫 青梅市原告濱田宅付近 2010.9.7撮影
- 29. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 28 青梅市多摩川沿いのケヤキの被害 青梅市原告濱田宅多摩川対岸2010.9.7撮影 軍畑橋多摩川下右岸2010.9.7撮影
- 30. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 青梅５小の喘息罹患率推移 29 青梅第５小全国平均の喘息罹患率比較 y = 1.7714x -2.5393 R 2 = 0.8208 -2 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 2001年度 2002年度 2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 罹患率（％） 第五小 全国平均 線形(第五小) エコセメント化施設本格稼動 二ツ塚処分場焼却灰埋立終 了 •環境庁b調査：大気汚染の健康影響調査ATS質問票使用（小児も対象にした居住環境や室内空気 汚染も含む） •調査の規模：児童12万3,526人同居の父母、祖父母20万4,865人 •喘息様症状と有意な相関児童：男子：NO2女子：NO2とSO2成人：男子：浮遊粉塵女子：SO2 青梅市内の小学生の喘息の罹患率の高騰 浮遊粉塵：処分場からの焼却灰飛散 NO2とSO2：エコセメント化施設からの排ガス
- 31. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 処分場から飛散する焼却残さには、有害化学物質や重金属類があり、エコセメント化施設から放出されるものは、 ダイオキシン類をはじめとする様々な有害化学物質や重金属類に加えて窒素酸化物や硫黄酸化物、アンモニ アイオン、放射性物質などである。これらの物質は有害・有毒で、癌やさまざまな病気の発症と関係がある程 度はわかっていたが… これらの物質が、体内に入って具体的にどのようなメカニズム（機序）で病気を発症するかは医学的に解明されて いなかった。少なくとも私たちには、わからされていなかった。 しかしこれらの汚染物質の暴露を受けると体内では、活性酸素・フリーラジカルが増殖すること（これを酸化ストレス と呼ぶ）によって様々な病気を発症することが、臨床医学書などで明らかにされていた。 活性酸素・フリーラジカルの体内への影響 健康な状態では、フリーラジカルは、体内に侵入したバイ菌などを攻撃して外敵から防御してくれるので、体内に必 要な物質である。 一方で、これが生体内に過剰に増殖すると、生体の健康を維持するうえで必要な脂質、蛋白質、糖、核酸などを酸 化変性させ、細胞機能を障害し、動脈硬化、心筋梗塞、肺炎・気管支炎、アトピー性疾患、癌など、さまざまな 現代病を発症することが、現代の医学では解明されていた。 東京日の出町のごみ処分場・エコセメント化施設周 辺で起こっている健康被害
- 32. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 有害化学物質： ダイオキシン類など：焼却残さに含まれている。処分場へ焼却残さを埋め立てていた時は、埋め立て 作業時に粉じんとして場外へ飛散し、エコセメント製造時には、各種のバグフィルターから煤塵として場 外へ放出されている。（被控訴人のデータからでも1 日当たり約２0 キログラムは放出されている。） 水銀やカドミウムなどの重金属類：同上 微粒子状物質（特にPM2.5粒子）：同上 サーマルノックス（窒素酸化物）： エコセメント化施設の焼成キルンの中での燃焼過程で燃焼用空気の中に含まれている窒素（N2）と酸 素（O2）とが高温状態において反応し、NO となることで生成するNOx で、燃焼温度が高く、燃焼域で の酸素濃度が高いほど、さらに高温域での燃焼ガスの滞留時間が長いほど、生成量は多くなる。 硫黄酸化物（燃料中の重油の硫黄分の酸化）： エコセメント化施設の焼成キルンの燃料のA 重油中に存在する硫黄成分が酸化により発生する。 放射性物質： 焼却残さに高濃度に含まれている。放射性物質は、電離放射線であることから、細胞内の水分子を電 離して、活性酸素・フリーラジカルを生成する。放射性物質を呼吸による内部被ばくやすでに日の出町 や青梅市のタケノコやシイタケ、ナメコ、ユズなどの放射能汚染した作物を食することで内部被ばくを受 ける。 活性酸素・フリーラジカルを体内で過剰に増加させ る汚染物質発生源
- 33. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 活性酸素・フリーラジカルを体内で過剰に増加させ る汚染物質 活性酸素・フリーラジカルが体内で過剰に増加することの原因物質は、処分場から飛散していた焼却残 さと本件エコセメント化施設からの排出物、すなわち下記の物質であることも医学的に明らかになっ ている。 ・ダイオキシン類などの化学物質「活性酸素・フリーラジカルのすべて」P52 ・重金属類「活性酸素・フリーラジカルのすべて」P53 ・浮遊粉じん（微小粒子状物質）「微小粒子状物質健康影響評価検討会報告書環境省」 7章の各ページの囲み罫 ・NO2,SO2,NH4+ 「微小粒子状物質健康影響評価検討会報告書」7- 21page上から15行目、同7-23page下から20行目 「活性酸素・フリーラジカルのすべて」P28 ・放射性物質「放射線化学」P82、 「死にいたる虚構」Pⅱ上から4行目以降 尚、この場合の放射性物質は、エコセメント化施設から 放出されるもので、低線量であり、持続的に呼気と汚染 作物を摂取する経路で内部被ばくをすることが前提である。 その結果以下のようなダメージを受けることを理解して欲しい。すなわち高線量被爆より低線量を持続 的に被爆する方が体内への障害が大きい。
- 34. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 低線量を持続的に被爆する方が体内への障害が大きい。 「死にいたる虚構」
- 35. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 34 吉川敏一氏の京都府立医科大学大学院医学研究科消化器内科学 の「最終講義の講演記録
- 37. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 東京日の出町のごみ処分場・エコセメント化施設周 辺で起こっている健康被害 （在籍者数：693～2,030 名） 資料：（在籍者数：8,503～6,992名）資料：青梅市教育委員会 東京都教育委員会 日の出町教育委員会 東京都教育委員会
- 39. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 活性酸素によるアレルギー疾患の機序 38 活性酸素は不飽和脂肪酸を過酸化脂質という毒性のある酸化した油に 変化させる。 過酸化脂質は、体内でもアレルギー反応を増幅させる 過酸化脂質は、アトピー性皮膚炎、アトピー性鼻疾患などのアレルギ ー性疾患のアレルゲンとなる食材のタンパク質に作用してアレルギー 反応を起こすタンパク質に変質させさせる 過酸化脂質は、アトピー性皮膚炎の皮膚細胞を徐々に破壊し皮膚のバ リア機能は損なわれ、刺激や異物の侵入に過敏な反応を起こし、アト ピー症状を悪化させる。
- 40. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 39 浮遊粉塵：処分場からの焼却灰飛散NO2とSO2：エコセメント化施設からの排ガスが、体内 で活性酸素を増加させアレルギー疾患を誘発させる。（在籍者数：8,503～6,992名）
- 41. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 40 浮遊粉塵：処分場からの焼却灰飛散NO2とSO2：エコセメント化施設からの排ガスが、体内 で活性酸素を増加させアレルギー疾患を誘発させる。 （在籍者数：8,503～6,992名）出典：青梅市教育委員会東京都教育委員会
- 42. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 41 浮遊粉塵：処分場からの焼却灰飛散NO2とSO2：エコセメント化施設からの排ガスが、体内 で活性酸素を増加させアレルギー疾患を誘発させる。（在籍者数：8,503～6,992名）
- 43. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 42 浮遊粉塵：処分場からの焼却灰飛散NO2とSO2：エコセメント化施設からの排ガスが、体内 で活性酸素を増加させアレルギー疾患を誘発させる。（在籍者数：8,503～6,992名）
- 44. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 生活習慣病は、別名「活性酸素病」とも言われています。 さらに、活性酸素は、血液中の悪玉コレステロール（LDLコレステロール）を酸 化させ、過酸化ＬＤＬに変質してしまい過酸化ＬＤＬとなったリポタンパクが、白 血球の中でも大型の単球やマクロファージが、この過酸化ＬＤＬを取り込み、泡 状の泡沫細胞へとなり、死んでしまう。 死んでしまった細胞からは、ドロドロになった過酸化ＬＤＬが流れ出し、これが 動脈壁に固まりを作ってしまい、血管を狭くしてしまい動脈硬化を加速させて 血管の老化を促進させる。 これにより、血液の流れが悪くなり、粥状硬化（アテローム硬化）という動脈硬 化になる。 さらに、動脈壁が狭くなってしまい血栓によって、血管が詰まり、脳梗塞や心筋 梗塞になる。 活性酸素による脳梗塞や心筋梗塞の機序 43
- 48. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 日本のごみ処理行政の問題点清掃事業（衛生処理）から資源循環型社会システム形成(化学物質の安全管理 ）を目指すべきである ・環境省が押しすめている清掃事業： 幕末から海外交流によるコレラなどの伝染病の発生を防ぐための衛生処理。 処分量を減らす(⒑分の一）焼却処理。 ⇒燃えがら：当時のごみの素材は、地上に存在する自然素材⇒自然の中で分解・循環。 ・高度経済成長期にごみ質の変化： 製品の素材が、廉価で加工も容易な化学物質（石油・石炭由来）に代わる。 大規模工場で量産による低コスト・安価 ⇒燃えがら：自然の中で分解・循環しない。⇒有害化学物質・重金属の合成⇒環境への汚染。 ・製品の循環・市場拡大を目指す企業と税金(補助金）で安易・安価でごみ処理を進める環境省 ・⇒市場拡大を図るため使い捨ての新製品を生産・開発。使える製品も、新古品となる。 ・⇒ごみの大量排出⇒ごみの焼却施設は、有害化学物質と重金属の製造工場の大気汚染の公害施設に。 ・埋立処分：水源地での埋め立て作業で、大気汚染と地下水汚染、水産資源の汚染。水産資源が豊かな東 京湾や大阪湾などに埋め立て、飲み水、水産資源の汚染を引き起こしてきている。 ・日の出町の最終処分場での埋立処理過程で、10ミクロン以下の焼却残さは、舞い上がり斜面を登る気流 に乗り場外に飛散し、夜間冷却すると河川沿いの住宅地に汚染が逆転層により濃縮し、癌や様々な健康 被害を起こす。 ・福島原発の事件による放射性物質汚染を解明する中で、焼却や処分場での埋立作業により周辺住民の癌 をはじめ、子供たちのアレルギー性疾患、癌をはじめとする生活習慣病などが激増しているという深刻 な健康被害が、放射性物質がトレーサーとなり、最前線の医学研究と疫学調査によって明らかになった 日本のごみ処理政策の問題点
- 49. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 日本のごみ処理行政の問題点以下に、具体的な日本のごみ処理の問題点を列挙する。 ・焼却・埋め立て処分の問題←ごみ質の変化を無視 有害化学物質と重金属の生成・環境への拡散・濃縮汚染・生態系破壊・健康被害 ・広域処理の問題点 広域化・施設の大型化・高温溶融炉⇐大型公共事業に絡む業界・議員・天下り官僚という構図の官製談 合。 ごみ処理の一部事務組合や広域連合と中央集権化 市民が、自治を主張しにくい特別地方公共団体が事務を担う。情報公開条例を持たない一部事 務組合・広域連合が多い。 2010年4月1日現在で一部事務組合が39.6%、広域連合が87.8% 巨大施設整備事業 ダイオキシン対策の名目で、「日焼却能力100ton以上」（1997年5月厚生省通達）でないと国庫補助金 の対象にならない。 ←三好康彦氏著の「小型焼却炉」には、小型焼却炉でも同程度のダイオキシン対策が可能 ごみ処理と住民自治・地方自治・中央集権化 ・経済発展とごみ処理行政 製品の短命化により市場の拡大を図る。 ・大型公共事業に絡む業界・議員・天下り官僚という構図の官製談合。 市民が出したごみは、環境省が主導する施設整備型の混合ごみを一括広域処理でなく、市民参加による化 学物質を安全に保管・処理をする地域社会システムづくりで解決すべきである。 日本のごみ処理政策の問題点とその解決
- 51. エセメント化施設周辺放射能汚染測定報告 たまあじさいの会 50 ご清聴ありがとうございました 垰（タオ）田宏：「環境汚染と指標植物」の中で「都市から 大気汚染に弱い植物が消えていく現象は、単に植物だけ の問題でなく私たち人間の問題に置き換えてみることが できる。」 分子植物病理学・病態分子生物学・植物ゲノム病 理学者は、環境汚染に強い品種（遺伝子）改良にし か研究費を使えない。