SlideShare a Scribd company logo
1 of 34
Download to read offline
© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
2017年8月27日
鍋島公章
株式会社Jストリーム
Internetトラフィック
エンジニアリングの現実
July Tech Festa 2017@産業技術大学院大学
2© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
はじめに
 本資料の目的
 トラフィックエンジニアリングの説明
 大規模配信側視点
 BGPではなくCDN
 マネージャ視点
 技術詳細ではなく、社会的背景、技術概要、効果
3© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
エンジニアリング
 サイエンスとエンジニアリング
サイエンス エンジニアリング
目的 真理の探究 人類の幸福
アウトプット 論文 ビジネス
大学 理学部 工学部
キャッチフレーズ
It’s beautiful
(体系・数式の美しさ)
It works
(動いてなんぼ)
イメージ 洗練 泥臭さ
4© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
Internetトラフィックエンジニアリング
速度制御
・シェーピング
・ペーシング
透過型プロキシー
・コンテンツ変換
複製(網側)
・TCP Proxy
経路制御
・BGP
CDN
・リクエストルーティング
・コンテンツ複製(サーバ側)
広義:IPネットワーク運用における
パフォーマンス評価と最適化
狭義:(大量の)Internetトラフィックを
上手くコントロール(経路制御)すること
優先処理
・VoLTE
グローバルDC
・エニキャスト
5© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
Internetトラフィックエンジニアリング
 関連
閉域網(VPN):MPLS TE 交通(土木工学):交通制御
(Traffic Engineering)
RFC 2702 Requirements for Traffic Engineering Over MPLS
RFC 3346 Applicability Statement for Traffic Engineering with MPLS
6© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
Internetトラフィック管理の難しさ
 Internet
 ネットワークを相互接続させたネッ
トワーク(分散協調ネットワーク)
 ピアリング、トランジット
 Internetトラフィック
 複数の事業者・ネットワークを通過
 配信、DC、IX、トランジット、ISP
 トラフィック取引
 トラフィック=お金
7© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
ネットワークの中立性問題(コスト負担問題)
 誰がInternetのコストを負担するか?
 ユーザ(ISP)とサーバ(OTT)のパワーゲーム(費用の押し付け合い)
による全体最適化
 パワーゲーム=ユーザを人質としたチキンゲーム
 例:OTTとISP間の回線容量が足りない
 OTT→ISP:このままだとISPユーザ減るよ!
 ISP→OTT:このままだとOTTユーザ減るよ!
Internet
配信費用ネット利用料
8© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
米国事例
 2010~2014年(自社CDN以前)
 巨人2社
 VoD:Netflix (2014末:約4,000万加入(2016末約5,100万加入) )
 ブロードバンド接続:Comcat(2014末約2,200万加入(2016末約2,400万加入))
 両社間の接続
 対等(無料ピアリング)
 Netflixトラフィック増加とともに接続性が悪化(2013年10月ごろ)
 Comcastがピアリングの有料化をNetflixに要求
 Netflixが配信料をComcastに支払うことで合意(2014年2月)
9© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
コスト負担問題
 現状とトレンド
 国内固定網:だいたいバランス?
 消費者ISP市場規模:数千億円※1
 配信市場規模:数千億円※2
 国内モバイル網:ユーザがInternetを維持
 データ通信市場規模:数兆円
 配信市場規模:数千億円
 ゼロレーティング
 モバイルネット利用料を配信側が負担
Internet
配信費用ネット利用料
※1:足回り(光ファイバ)含めると2兆円弱
※2:配信市場規模:DC等回線+CDN
(CDN単体市場は数百億程度)
10© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
トランジット
 トランジット( ):Internet全体への接続性を購入
国際(Tire1)ISP
日本(大手)
海外
ISP
国際(アジア等)
日本(地方)
11© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
ピアリング
 ピアリング( ):ISP間の相互トラフィック交換
プライベート・ピア
(直接接続)
パブリック・ピア
(IX経由)
ISP ISP ISP ISP
IX
費用折半
ISPDC
ペイド
(Paid)
IX
ISPDC
トラフィックはIX経由
費用は直接支払
主にDCとISP間
12© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
トラフィック取引(マネーフロー)
 概要
国際(Tire1)
国際(アジア等)
国内(全国)
国内(地方)
IX
ユーザのみ DCのみユーザ+DC
ローカルISP・DC
ピアリング
トランジット
グローバルDC
(Google等)
13© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
グローバルDC
 特徴
 自社だけで全世界をカバー
 だれとでも無料ピアリング(トランジット販売無し)
 技術
 エニキャスト:網内に同一IPサーバを複数配置
 コールドポテト:できるだけユーザに近い所からトラフィックを出す
ISP ISP
8.8.8.8 8.8.8.8
ISP
コールドポテト
ホットポテト
14© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
インタラクティブ通信のエンジニアリング
 ローバルDC:コールドポテト
 最大限、グローバルDCの国際ネットワークを使う
 品質管理が容易(一般に高品質)
 ホップ(中継ルータ)数が減る(レイテンシ向上)
 CDN:CDNサーバ間の特殊処理
 CDN専用バックボーン
 専用(わがまま:公平性無視)プロトコル
オリジンサーバCDNサーバ CDNサーバ
TCP TCP
特殊プロトコル
CDN専用バックボーン
15© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
BGP
 BGP基本
1、それぞれのネットワークが経路情報(+ポリシー)を外部に広報
 受け取りたい:経路広報
 受け取りたくない:PATHプリペンド(ダミーパス追加)
2、それぞれは(1が正しいと信じて)経路テーブルを作成
経路情報
経路情報
経路情報
経路情報
経路情報
経路情報
経路情報
経路情報
経路
テーブル
経路
テーブル
経路
テーブル
経路
テーブル
16© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
BGPの特徴
 BGP
 受信トラフィック
 Internet全体に対しある程度のコントロールが可能
 ポリシーは伝播される
 受信ポリシーの広報
 分散協調システムにおける「ある1つのネットワークの希望する経路」
 送信側がそのポリシーを遵守しない場合もある
 送信トラフィック
 Internet全体に対するコントロールはできない
 ポリシーの伝播なし
 送信ポリシーは自ネットワークの出口制御まで、その先の制御は、その先のネッ
トワークにお願い
17© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
配信事業者の視点
 BGPトラフィックエンジニアリング
 できること
 出来るだけ多くのISPとピアリング(一般なコスト:トランジット>ピアリング)
 (配信事業者に)安いトランジットISPを上手く使う
 送信トラフィックの制御は難しい
 まだまだ頑張りたい
 配信コストの9割以上を占める回線費用を圧縮
 配信コストの内訳
 サーバ費用:回線・ルータ費用=1:10~
 CDN技術の積極活用
 アグレッシブな送信制御
18© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
CDN基本
 特徴
 地理分散された多数の配信サーバ
 リクエストナビゲーション(GSLB、GTM)
 トラフィックエンジニアリング
 ユーザの近くにサーバ配置
 回線を出来るだけ使わない
 配信の柔軟性
 いろいろな場所かから
いろいろなパターンで配信
19© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
CDN運用
 運用テクニック※
 Tire1 ISPからの配信
 ISP無償コロケーション
 配信拠点のオークション調達
 海外からの配信
 活用テクニック
 巨大キャリアのCDN活用
※注意点
一般論であり、現在は通用しないテクニックも含む
20© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
CDN運用:運用テクニック
 Tire1 ISPに配信サーバを(格安で)置く
 Tire 1 ISPは、そのトラフィックを国際トランジットとして販売
Tire 1 (国際)ISP
日本国内
ローカルISP
海外
21© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
CDN運用:運用テクニック
 ISP無償コロケーション
 ローカルISPに無償でサーバを置いてもらう
 ローカルISPにとっては上位ISPへの回線負担が減る
 無償で置かせたサーバから近傍のISPに配信する
Tire 1 (国際)ISP
日本国内
ローカルISP
22© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
CDN運用:運用テクニック
 配信拠点のオークション調達
 CDNでは配信拠点の移設が容易
 CDN=安価で使える網構成を追い続けるための技術
100円/Mbps 200円/Mbps 300円/Mbps
(オープン)
入札
23© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
海外
CDN運用:運用テクニック
 海外から配信する
 配信費用:1/10程度
 動画:数Mbps程度なら問題なし(バッファリング)
 マルチCDN:パフォーマンスが落ちたら国内から配信
 バッチ系ダウンロード:非インタラクティブ
Tire 1 (国際)ISP
日本国内
24© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
CDN活用:巨大キャリアのCDNコントロール
 国内ISP
 CDNサーバは、国内ISPではなく、国際ISPに置かせる
 国際ISP
 ①CDNサーバから配信料を徴収
 ②CDNが配信したトラフィックを他のISPにトランジットとして販売
 巨大キャリア
 ③そのCDNの有力代理店
国際ISP日本国内
国内ISP
ISPs
ISPs
巨大キャリア
・国内ISP(AS)と国際ISP(AS)を持つ通信キャリア
一粒で3度美味しい
25© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
CDN利用方法
 OTT事業者のCDN利用形態
 単独CDNから、マルチCDN、自社CDNへの移行が進む
出典:OTT Video Services (2017)
http://www.streamingmedia.com/Research/7064-OTT-VIDEO-SERVICES-INNOVATION-
OPPORTUNITY-MATURATION--TECHNOLOGY-TRENDS-IN-OTT-DELIVERY.htm
利用形態 OTT事業者数
単独(汎用)CDN 30%
マルチ(汎用)CDN 48%
自社CDN 22%
26© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
マルチCDN
 複数のCDNを使ったトラフィックエンジニアリング
ユースケース 概要
ラウンドロビン 一定比率で複数のCDNを利用
国別切替 国別に使用するCDNを選択
ベストパフォーマンス 地域別、時間別で最速のCDNを利用
バックアップ プライマリCDNがダウンした時にバックアップCDNを利用
オーバーフロー
プライマリCDNの利用量が一定以上になった時、セカンダ
リCDNのみを利用
バースト対応
(ハイブリッドCDN)
オンプレミス設備or自社CDNの帯域を使い切った時、汎
用CDNを追加利用
最小コスト 一定条件(最低速度)の元で最小コストのCDNを利用
27© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
自社専用CDNの普及(北米、2016年下期)
 ハイパージャイアントは自社専用CDNを構築、運用
 固定網: 56.94%
(マルチCDN利用も含むと61.74%)
 モバイル網: 24.59%
(マルチCDN利用も含むと41.58%)
 背景
 配信トラフィック
自社トラフィック > 汎用CDN
固定:56.94% モバイル:24.59%
Netflix 35.15 % Youtube 20.87 %
Youtube 17.53 % Facebook 13.97 %
Amazon Video 4.26 % HTTP - Other 9.36 %
HTTP - Other 4.19 % SSL - Other 6.85 %
iTunes 2.91 % Instagram 6.66 %
Hulu 2.68 % Snapchat 5.17 %
SSL - Other 2.53 % Netflix 3.72 %
Xbox One 2.18 % iTunes 3.02 %
Facebook 1.89 % Google Cloud 2.87 %
BitTorrent 1.73 % MPEG - Other 2.37 %
サービス別トラフィック出典:Sandvine Global Internet Phenomena
https://www.sandvine.com/trends/global-internet-phenomena/
28© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
自社専用CDN
 2010年ごろまで
 ハイパージャイアントも汎用CDNサービス(Akamai等)を使用
 汎用CDNがInternetを支配(半分程度のトラフィックを配信)
 2017年現在
 Internetのビデオ化が顕著(トラフィックの7割以上はビデオ)
 一部OTTがビデオマーケットを寡占
 有料VoD:Netflix
 無料VoD:Youtube
 自社専用CDNへ切り替え
 自社専用CDNがInternetを支配(半分以上のトラフィックを配信)
29© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
自社専用CDN背景
 背景・メリット・デメリット
大項目 補足
背景
CDNサーバの低廉化
・オープンソースHTTPサーバソフトウェア
の成熟(Cacheモード)
動画のHTTP化 ・オープンソースHTTPサーバが利用可能
メリット
柔軟・詳細・シンプルな
運用
・共用運用の煩雑さ無し
・設定コンソール不要
・コンフィグ直設定による詳細設定
・消費者行動分析による複製管理
デメリット 規模が必要
30© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
複製管理のトレンド
 CDNトレンド:単純配信から全体管理へ
 背景
 自社専用CDNの普及
 汎用CDN
 設備が余る⇒大幅ディスカウント(Akamaiでもメディア配信は減収減益)
 配信のみでは儲からない⇒サービス全体の受託を目指す
 垂直統合(CDN+OVP(Online Video Platform)+顧客DB)
 配信管理+コンテンツ管理+ユーザ管理
 複製はハイブリッド(ミラー+キャッシュ)利用
 予測可能な人気コンテンツ:ミラー
 コンテンツの属性分析、ユーザ行動分析
 その他(ロングテール):キャッシュ
31© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
CDNによるInternetの単純化
 CDN配信サーバのスペック
 配信キャパ:1台で数十Gbps
 SSDとメモリの塊←高価
 配信サーバの配置
 一定規模以上のISPのみ
 中小ISPは切り捨て
32© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
ネットワーク構造の今後
 CDN/OTTを中心とした、シンプルなネットワーク構造
 CDNサーバを置いてもらえないISPは大手に吸収される
33© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
おわりに
 Internetトラフィックエンジニアリング
 パワーゲームの武器
 Internetトラフィックエンジニアリングのトレンド
 BGP→汎用CDN→マルチCDN→自社CDN
 Internetの今後
 メディア配信プラットフォームへ
 双方向通信はおまけ
 パワーゲームによる単純化、集約
 基本構造の変化
 より高度な配信・複製管理
 ユーザの行動分析(ビッグデータ解析)
34© J-Stream Inc. All Rights Reserved.
参考文献その他
 講演サポートページ
 https://tech.jstream.jp/blog/meeting/jtf2017_te/

More Related Content

What's hot

CDNのトラフィックエンジニアリング:CDNの現状とSDNの可能性
CDNのトラフィックエンジニアリング:CDNの現状とSDNの可能性CDNのトラフィックエンジニアリング:CDNの現状とSDNの可能性
CDNのトラフィックエンジニアリング:CDNの現状とSDNの可能性J-Stream Inc.
 
PFNのML/DL基盤を支えるKubernetesにおける自動化 / DevOpsDays Tokyo 2021
PFNのML/DL基盤を支えるKubernetesにおける自動化 / DevOpsDays Tokyo 2021PFNのML/DL基盤を支えるKubernetesにおける自動化 / DevOpsDays Tokyo 2021
PFNのML/DL基盤を支えるKubernetesにおける自動化 / DevOpsDays Tokyo 2021Preferred Networks
 
スイッチ・ルータのしくみ
スイッチ・ルータのしくみスイッチ・ルータのしくみ
スイッチ・ルータのしくみogatay
 
ISPの向こう側、どうなってますか
ISPの向こう側、どうなってますかISPの向こう側、どうなってますか
ISPの向こう側、どうなってますかAkira Nakagawa
 
CDNの仕組み(JANOG36)
CDNの仕組み(JANOG36)CDNの仕組み(JANOG36)
CDNの仕組み(JANOG36)J-Stream Inc.
 
20180729 Preferred Networksの機械学習クラスタを支える技術
20180729 Preferred Networksの機械学習クラスタを支える技術20180729 Preferred Networksの機械学習クラスタを支える技術
20180729 Preferred Networksの機械学習クラスタを支える技術Preferred Networks
 
IPv4/IPv6 移行・共存技術の動向
IPv4/IPv6 移行・共存技術の動向IPv4/IPv6 移行・共存技術の動向
IPv4/IPv6 移行・共存技術の動向Yuya Rin
 
IX事業者とインターネットの未来
IX事業者とインターネットの未来IX事業者とインターネットの未来
IX事業者とインターネットの未来Yoshiki Ishida
 
BGP Unnumbered で遊んでみた
BGP Unnumbered で遊んでみたBGP Unnumbered で遊んでみた
BGP Unnumbered で遊んでみたakira6592
 
さくらのVPS で IPv4 over IPv6ルータの構築
さくらのVPS で IPv4 over IPv6ルータの構築さくらのVPS で IPv4 over IPv6ルータの構築
さくらのVPS で IPv4 over IPv6ルータの構築Tomocha Potter
 
ISPネットワーク運用で覗いてるもの
ISPネットワーク運用で覗いてるものISPネットワーク運用で覗いてるもの
ISPネットワーク運用で覗いてるものTaiji Tsuchiya
 
大規模サービスを支えるネットワークインフラの全貌
大規模サービスを支えるネットワークインフラの全貌大規模サービスを支えるネットワークインフラの全貌
大規模サービスを支えるネットワークインフラの全貌LINE Corporation
 
Ethernetの受信処理
Ethernetの受信処理Ethernetの受信処理
Ethernetの受信処理Takuya ASADA
 
ネットワークエンジニアはどこでウデマエをみがくのか?
ネットワークエンジニアはどこでウデマエをみがくのか?ネットワークエンジニアはどこでウデマエをみがくのか?
ネットワークエンジニアはどこでウデマエをみがくのか?Yuya Rin
 
MRU : Monobit Reliable UDP ~5G世代のモバイルゲームに最適な通信プロトコルを目指して~
MRU : Monobit Reliable UDP ~5G世代のモバイルゲームに最適な通信プロトコルを目指して~MRU : Monobit Reliable UDP ~5G世代のモバイルゲームに最適な通信プロトコルを目指して~
MRU : Monobit Reliable UDP ~5G世代のモバイルゲームに最適な通信プロトコルを目指して~モノビット エンジン
 
ネットワーク ゲームにおけるTCPとUDPの使い分け
ネットワーク ゲームにおけるTCPとUDPの使い分けネットワーク ゲームにおけるTCPとUDPの使い分け
ネットワーク ゲームにおけるTCPとUDPの使い分けモノビット エンジン
 

What's hot (20)

CDNのトラフィックエンジニアリング:CDNの現状とSDNの可能性
CDNのトラフィックエンジニアリング:CDNの現状とSDNの可能性CDNのトラフィックエンジニアリング:CDNの現状とSDNの可能性
CDNのトラフィックエンジニアリング:CDNの現状とSDNの可能性
 
PFNのML/DL基盤を支えるKubernetesにおける自動化 / DevOpsDays Tokyo 2021
PFNのML/DL基盤を支えるKubernetesにおける自動化 / DevOpsDays Tokyo 2021PFNのML/DL基盤を支えるKubernetesにおける自動化 / DevOpsDays Tokyo 2021
PFNのML/DL基盤を支えるKubernetesにおける自動化 / DevOpsDays Tokyo 2021
 
スイッチ・ルータのしくみ
スイッチ・ルータのしくみスイッチ・ルータのしくみ
スイッチ・ルータのしくみ
 
ISPの向こう側、どうなってますか
ISPの向こう側、どうなってますかISPの向こう側、どうなってますか
ISPの向こう側、どうなってますか
 
CDNの仕組み(JANOG36)
CDNの仕組み(JANOG36)CDNの仕組み(JANOG36)
CDNの仕組み(JANOG36)
 
20180729 Preferred Networksの機械学習クラスタを支える技術
20180729 Preferred Networksの機械学習クラスタを支える技術20180729 Preferred Networksの機械学習クラスタを支える技術
20180729 Preferred Networksの機械学習クラスタを支える技術
 
「ネットワーク超入門 IPsec VPN編」
「ネットワーク超入門 IPsec VPN編」「ネットワーク超入門 IPsec VPN編」
「ネットワーク超入門 IPsec VPN編」
 
IPv4/IPv6 移行・共存技術の動向
IPv4/IPv6 移行・共存技術の動向IPv4/IPv6 移行・共存技術の動向
IPv4/IPv6 移行・共存技術の動向
 
IX事業者とインターネットの未来
IX事業者とインターネットの未来IX事業者とインターネットの未来
IX事業者とインターネットの未来
 
BGP Unnumbered で遊んでみた
BGP Unnumbered で遊んでみたBGP Unnumbered で遊んでみた
BGP Unnumbered で遊んでみた
 
SRv6 study
SRv6 studySRv6 study
SRv6 study
 
さくらのVPS で IPv4 over IPv6ルータの構築
さくらのVPS で IPv4 over IPv6ルータの構築さくらのVPS で IPv4 over IPv6ルータの構築
さくらのVPS で IPv4 over IPv6ルータの構築
 
ISPネットワーク運用で覗いてるもの
ISPネットワーク運用で覗いてるものISPネットワーク運用で覗いてるもの
ISPネットワーク運用で覗いてるもの
 
AS45679 on FreeBSD
AS45679 on FreeBSDAS45679 on FreeBSD
AS45679 on FreeBSD
 
大規模サービスを支えるネットワークインフラの全貌
大規模サービスを支えるネットワークインフラの全貌大規模サービスを支えるネットワークインフラの全貌
大規模サービスを支えるネットワークインフラの全貌
 
Ethernetの受信処理
Ethernetの受信処理Ethernetの受信処理
Ethernetの受信処理
 
ネットワークエンジニアはどこでウデマエをみがくのか?
ネットワークエンジニアはどこでウデマエをみがくのか?ネットワークエンジニアはどこでウデマエをみがくのか?
ネットワークエンジニアはどこでウデマエをみがくのか?
 
自宅インフラの育て方 第2回
自宅インフラの育て方 第2回自宅インフラの育て方 第2回
自宅インフラの育て方 第2回
 
MRU : Monobit Reliable UDP ~5G世代のモバイルゲームに最適な通信プロトコルを目指して~
MRU : Monobit Reliable UDP ~5G世代のモバイルゲームに最適な通信プロトコルを目指して~MRU : Monobit Reliable UDP ~5G世代のモバイルゲームに最適な通信プロトコルを目指して~
MRU : Monobit Reliable UDP ~5G世代のモバイルゲームに最適な通信プロトコルを目指して~
 
ネットワーク ゲームにおけるTCPとUDPの使い分け
ネットワーク ゲームにおけるTCPとUDPの使い分けネットワーク ゲームにおけるTCPとUDPの使い分け
ネットワーク ゲームにおけるTCPとUDPの使い分け
 

Viewers also liked

Java SE 9の紹介: モジュール・システムを中心に
Java SE 9の紹介: モジュール・システムを中心にJava SE 9の紹介: モジュール・システムを中心に
Java SE 9の紹介: モジュール・システムを中心にTaku Miyakawa
 
Redmine4時代のプラグイン開発 redmine.tokyo #13
Redmine4時代のプラグイン開発 redmine.tokyo #13Redmine4時代のプラグイン開発 redmine.tokyo #13
Redmine4時代のプラグイン開発 redmine.tokyo #13Sho Douhashi
 
Spring Bootの本当の理解ポイント #jjug
Spring Bootの本当の理解ポイント #jjugSpring Bootの本当の理解ポイント #jjug
Spring Bootの本当の理解ポイント #jjugMasatoshi Tada
 
CDNのトレンド2017 セキュリティCDNとマルチCDN
CDNのトレンド2017 セキュリティCDNとマルチCDNCDNのトレンド2017 セキュリティCDNとマルチCDN
CDNのトレンド2017 セキュリティCDNとマルチCDNJ-Stream Inc.
 
DDD x CQRS 更新系と参照系で異なるORMを併用して上手くいった話
DDD x CQRS   更新系と参照系で異なるORMを併用して上手くいった話DDD x CQRS   更新系と参照系で異なるORMを併用して上手くいった話
DDD x CQRS 更新系と参照系で異なるORMを併用して上手くいった話Koichiro Matsuoka
 
失敗事例で学ぶ負荷試験
失敗事例で学ぶ負荷試験失敗事例で学ぶ負荷試験
失敗事例で学ぶ負荷試験樽八 仲川
 
TectonicはKubernetesの構築・管理基盤である -概要の章-/-構築の章-
TectonicはKubernetesの構築・管理基盤である -概要の章-/-構築の章-TectonicはKubernetesの構築・管理基盤である -概要の章-/-構築の章-
TectonicはKubernetesの構築・管理基盤である -概要の章-/-構築の章-Masahito Zembutsu
 
情シスでがっつり スプレッドシート移行した話
情シスでがっつり スプレッドシート移行した話情シスでがっつり スプレッドシート移行した話
情シスでがっつり スプレッドシート移行した話Kaito Naoaki
 
Gasでgoogleカレンダー 移行ツールを作った話
Gasでgoogleカレンダー 移行ツールを作った話Gasでgoogleカレンダー 移行ツールを作った話
Gasでgoogleカレンダー 移行ツールを作った話AMI_YAMAMOTO
 
Google apps script 活用ミートアップ
Google apps script 活用ミートアップGoogle apps script 活用ミートアップ
Google apps script 活用ミートアップHisashi Inoue
 
クラウドを活用したシステム開発における、ネットワークのInfrastructure as Code
クラウドを活用したシステム開発における、ネットワークのInfrastructure as Codeクラウドを活用したシステム開発における、ネットワークのInfrastructure as Code
クラウドを活用したシステム開発における、ネットワークのInfrastructure as Codeskipping classes
 
メタプログラミングって何だろう
メタプログラミングって何だろうメタプログラミングって何だろう
メタプログラミングって何だろうKota Mizushima
 
OSSのブラウザ自動テストツール「Selenium」を使った、開発・テストの効率化
OSSのブラウザ自動テストツール「Selenium」を使った、開発・テストの効率化OSSのブラウザ自動テストツール「Selenium」を使った、開発・テストの効率化
OSSのブラウザ自動テストツール「Selenium」を使った、開発・テストの効率化Nozomi Ito
 
(2017.8.27) Elasticsearchと科学技術ビッグデータが切り拓く日本の知の俯瞰と発見
(2017.8.27) Elasticsearchと科学技術ビッグデータが切り拓く日本の知の俯瞰と発見(2017.8.27) Elasticsearchと科学技術ビッグデータが切り拓く日本の知の俯瞰と発見
(2017.8.27) Elasticsearchと科学技術ビッグデータが切り拓く日本の知の俯瞰と発見Mitsutoshi Kiuchi
 
コンテナのネットワークインターフェース その実装手法とその応用について
コンテナのネットワークインターフェース その実装手法とその応用についてコンテナのネットワークインターフェース その実装手法とその応用について
コンテナのネットワークインターフェース その実装手法とその応用についてTomofumi Hayashi
 
博士学生が語る、4K/8K/VR配信基盤の最先端とコンテンツ配信の未来
博士学生が語る、4K/8K/VR配信基盤の最先端とコンテンツ配信の未来博士学生が語る、4K/8K/VR配信基盤の最先端とコンテンツ配信の未来
博士学生が語る、4K/8K/VR配信基盤の最先端とコンテンツ配信の未来Takuma Nakajima
 
標的型攻撃からどのように身を守るのか
標的型攻撃からどのように身を守るのか標的型攻撃からどのように身を守るのか
標的型攻撃からどのように身を守るのかabend_cve_9999_0001
 
Prometheus入門から運用まで徹底解説
Prometheus入門から運用まで徹底解説Prometheus入門から運用まで徹底解説
Prometheus入門から運用まで徹底解説貴仁 大和屋
 
Light and shadow of microservices
Light and shadow of microservicesLight and shadow of microservices
Light and shadow of microservicesNobuhiro Sue
 

Viewers also liked (20)

Java SE 9の紹介: モジュール・システムを中心に
Java SE 9の紹介: モジュール・システムを中心にJava SE 9の紹介: モジュール・システムを中心に
Java SE 9の紹介: モジュール・システムを中心に
 
Redmine4時代のプラグイン開発 redmine.tokyo #13
Redmine4時代のプラグイン開発 redmine.tokyo #13Redmine4時代のプラグイン開発 redmine.tokyo #13
Redmine4時代のプラグイン開発 redmine.tokyo #13
 
Spring Bootの本当の理解ポイント #jjug
Spring Bootの本当の理解ポイント #jjugSpring Bootの本当の理解ポイント #jjug
Spring Bootの本当の理解ポイント #jjug
 
CDNのトレンド2017 セキュリティCDNとマルチCDN
CDNのトレンド2017 セキュリティCDNとマルチCDNCDNのトレンド2017 セキュリティCDNとマルチCDN
CDNのトレンド2017 セキュリティCDNとマルチCDN
 
DDD x CQRS 更新系と参照系で異なるORMを併用して上手くいった話
DDD x CQRS   更新系と参照系で異なるORMを併用して上手くいった話DDD x CQRS   更新系と参照系で異なるORMを併用して上手くいった話
DDD x CQRS 更新系と参照系で異なるORMを併用して上手くいった話
 
失敗事例で学ぶ負荷試験
失敗事例で学ぶ負荷試験失敗事例で学ぶ負荷試験
失敗事例で学ぶ負荷試験
 
TectonicはKubernetesの構築・管理基盤である -概要の章-/-構築の章-
TectonicはKubernetesの構築・管理基盤である -概要の章-/-構築の章-TectonicはKubernetesの構築・管理基盤である -概要の章-/-構築の章-
TectonicはKubernetesの構築・管理基盤である -概要の章-/-構築の章-
 
情シスでがっつり スプレッドシート移行した話
情シスでがっつり スプレッドシート移行した話情シスでがっつり スプレッドシート移行した話
情シスでがっつり スプレッドシート移行した話
 
Gasでgoogleカレンダー 移行ツールを作った話
Gasでgoogleカレンダー 移行ツールを作った話Gasでgoogleカレンダー 移行ツールを作った話
Gasでgoogleカレンダー 移行ツールを作った話
 
Google apps script 活用ミートアップ
Google apps script 活用ミートアップGoogle apps script 活用ミートアップ
Google apps script 活用ミートアップ
 
クラウドを活用したシステム開発における、ネットワークのInfrastructure as Code
クラウドを活用したシステム開発における、ネットワークのInfrastructure as Codeクラウドを活用したシステム開発における、ネットワークのInfrastructure as Code
クラウドを活用したシステム開発における、ネットワークのInfrastructure as Code
 
メタプログラミングって何だろう
メタプログラミングって何だろうメタプログラミングって何だろう
メタプログラミングって何だろう
 
OSSのブラウザ自動テストツール「Selenium」を使った、開発・テストの効率化
OSSのブラウザ自動テストツール「Selenium」を使った、開発・テストの効率化OSSのブラウザ自動テストツール「Selenium」を使った、開発・テストの効率化
OSSのブラウザ自動テストツール「Selenium」を使った、開発・テストの効率化
 
Ansible101
Ansible101Ansible101
Ansible101
 
(2017.8.27) Elasticsearchと科学技術ビッグデータが切り拓く日本の知の俯瞰と発見
(2017.8.27) Elasticsearchと科学技術ビッグデータが切り拓く日本の知の俯瞰と発見(2017.8.27) Elasticsearchと科学技術ビッグデータが切り拓く日本の知の俯瞰と発見
(2017.8.27) Elasticsearchと科学技術ビッグデータが切り拓く日本の知の俯瞰と発見
 
コンテナのネットワークインターフェース その実装手法とその応用について
コンテナのネットワークインターフェース その実装手法とその応用についてコンテナのネットワークインターフェース その実装手法とその応用について
コンテナのネットワークインターフェース その実装手法とその応用について
 
博士学生が語る、4K/8K/VR配信基盤の最先端とコンテンツ配信の未来
博士学生が語る、4K/8K/VR配信基盤の最先端とコンテンツ配信の未来博士学生が語る、4K/8K/VR配信基盤の最先端とコンテンツ配信の未来
博士学生が語る、4K/8K/VR配信基盤の最先端とコンテンツ配信の未来
 
標的型攻撃からどのように身を守るのか
標的型攻撃からどのように身を守るのか標的型攻撃からどのように身を守るのか
標的型攻撃からどのように身を守るのか
 
Prometheus入門から運用まで徹底解説
Prometheus入門から運用まで徹底解説Prometheus入門から運用まで徹底解説
Prometheus入門から運用まで徹底解説
 
Light and shadow of microservices
Light and shadow of microservicesLight and shadow of microservices
Light and shadow of microservices
 

Similar to Internetトラフィックエンジニアリングの現実

ITサービスによる価値の創出に向けて
ITサービスによる価値の創出に向けてITサービスによる価値の創出に向けて
ITサービスによる価値の創出に向けてUNIRITA Incorporated
 
AI/MLシステムにおけるビッグデータとの付き合い方
AI/MLシステムにおけるビッグデータとの付き合い方AI/MLシステムにおけるビッグデータとの付き合い方
AI/MLシステムにおけるビッグデータとの付き合い方Shota Suzuki
 
Struggling with BIGDATA -リクルートおけるデータサイエンス/エンジニアリング-
Struggling with BIGDATA -リクルートおけるデータサイエンス/エンジニアリング-Struggling with BIGDATA -リクルートおけるデータサイエンス/エンジニアリング-
Struggling with BIGDATA -リクルートおけるデータサイエンス/エンジニアリング-Recruit Technologies
 
Tokyo H2O.ai Meetup#2 by Iida
Tokyo H2O.ai Meetup#2 by IidaTokyo H2O.ai Meetup#2 by Iida
Tokyo H2O.ai Meetup#2 by IidaHidenori Fujioka
 
世界分散配信システムとレポーティングシステム刷新のお話
世界分散配信システムとレポーティングシステム刷新のお話世界分散配信システムとレポーティングシステム刷新のお話
世界分散配信システムとレポーティングシステム刷新のお話Geniee, Inc. / 株式会社ジーニー
 
JapanTaxi R&Dの取り組み事例
JapanTaxi R&Dの取り組み事例JapanTaxi R&Dの取り組み事例
JapanTaxi R&Dの取り組み事例Fumihiko Takahashi
 
World wide ssp delivery system
World wide ssp delivery systemWorld wide ssp delivery system
World wide ssp delivery system英伸 篠塚
 
【HinemosWorld2014】A1-3_01_NTT Comのグローバルクラウド戦略とHinemosとの連携について
【HinemosWorld2014】A1-3_01_NTT Comのグローバルクラウド戦略とHinemosとの連携について【HinemosWorld2014】A1-3_01_NTT Comのグローバルクラウド戦略とHinemosとの連携について
【HinemosWorld2014】A1-3_01_NTT Comのグローバルクラウド戦略とHinemosとの連携についてHinemos
 
BigQueryを活用したPrivate DMPを作って使ってるお話
BigQueryを活用したPrivate DMPを作って使ってるお話BigQueryを活用したPrivate DMPを作って使ってるお話
BigQueryを活用したPrivate DMPを作って使ってるお話Masato Kawada
 
【IVS CTO Night & Day】AWS re:Invent 2017 振り返り
【IVS CTO Night & Day】AWS re:Invent 2017 振り返り【IVS CTO Night & Day】AWS re:Invent 2017 振り返り
【IVS CTO Night & Day】AWS re:Invent 2017 振り返りAmazon Web Services Japan
 
これからのITサービス部門のあり方とは
これからのITサービス部門のあり方とはこれからのITサービス部門のあり方とは
これからのITサービス部門のあり方とはUNIRITA Incorporated
 
システム高速化フォーラム向け プッシュ通知基盤のアーキテクチャ
システム高速化フォーラム向け プッシュ通知基盤のアーキテクチャシステム高速化フォーラム向け プッシュ通知基盤のアーキテクチャ
システム高速化フォーラム向け プッシュ通知基盤のアーキテクチャRecruit Technologies
 
ONIC2017 プログラマブル・データプレーン時代に向けた ネットワーク・オペレーションスタック
ONIC2017 プログラマブル・データプレーン時代に向けた ネットワーク・オペレーションスタックONIC2017 プログラマブル・データプレーン時代に向けた ネットワーク・オペレーションスタック
ONIC2017 プログラマブル・データプレーン時代に向けた ネットワーク・オペレーションスタックKentaro Ebisawa
 
ソフトウエアジャパン2017 IT Forum AITC(1)
ソフトウエアジャパン2017 IT Forum AITC(1)ソフトウエアジャパン2017 IT Forum AITC(1)
ソフトウエアジャパン2017 IT Forum AITC(1)aitc_jp
 
第四回 関西放送機器展 - メディア業界におけるデジタルトランスフォーメーション
第四回 関西放送機器展 - メディア業界におけるデジタルトランスフォーメーション第四回 関西放送機器展 - メディア業界におけるデジタルトランスフォーメーション
第四回 関西放送機器展 - メディア業界におけるデジタルトランスフォーメーションDaiyu Hatakeyama
 
デブサミ2017【17-E-5】エンタープライズにおけるDevOpsの実態!Cloud Native Application Platformの選択
デブサミ2017【17-E-5】エンタープライズにおけるDevOpsの実態!Cloud Native Application Platformの選択デブサミ2017【17-E-5】エンタープライズにおけるDevOpsの実態!Cloud Native Application Platformの選択
デブサミ2017【17-E-5】エンタープライズにおけるDevOpsの実態!Cloud Native Application Platformの選択Shingo Kitayama
 
「シン・テストエンジニアのキャリアについて~[序・破・急]の先に向けて~」
「シン・テストエンジニアのキャリアについて~[序・破・急]の先に向けて~」「シン・テストエンジニアのキャリアについて~[序・破・急]の先に向けて~」
「シン・テストエンジニアのキャリアについて~[序・破・急]の先に向けて~」久仁朗 山本(旧姓 村上)
 

Similar to Internetトラフィックエンジニアリングの現実 (20)

AWSでの金融系システム構築・運用勘所
AWSでの金融系システム構築・運用勘所AWSでの金融系システム構築・運用勘所
AWSでの金融系システム構築・運用勘所
 
ITサービスによる価値の創出に向けて
ITサービスによる価値の創出に向けてITサービスによる価値の創出に向けて
ITサービスによる価値の創出に向けて
 
ISP CDN draft2
ISP CDN draft2ISP CDN draft2
ISP CDN draft2
 
AI/MLシステムにおけるビッグデータとの付き合い方
AI/MLシステムにおけるビッグデータとの付き合い方AI/MLシステムにおけるビッグデータとの付き合い方
AI/MLシステムにおけるビッグデータとの付き合い方
 
Struggling with BIGDATA -リクルートおけるデータサイエンス/エンジニアリング-
Struggling with BIGDATA -リクルートおけるデータサイエンス/エンジニアリング-Struggling with BIGDATA -リクルートおけるデータサイエンス/エンジニアリング-
Struggling with BIGDATA -リクルートおけるデータサイエンス/エンジニアリング-
 
Tokyo H2O.ai Meetup#2 by Iida
Tokyo H2O.ai Meetup#2 by IidaTokyo H2O.ai Meetup#2 by Iida
Tokyo H2O.ai Meetup#2 by Iida
 
世界分散配信システムとレポーティングシステム刷新のお話
世界分散配信システムとレポーティングシステム刷新のお話世界分散配信システムとレポーティングシステム刷新のお話
世界分散配信システムとレポーティングシステム刷新のお話
 
JapanTaxi R&Dの取り組み事例
JapanTaxi R&Dの取り組み事例JapanTaxi R&Dの取り組み事例
JapanTaxi R&Dの取り組み事例
 
World wide ssp delivery system
World wide ssp delivery systemWorld wide ssp delivery system
World wide ssp delivery system
 
【HinemosWorld2014】A1-3_01_NTT Comのグローバルクラウド戦略とHinemosとの連携について
【HinemosWorld2014】A1-3_01_NTT Comのグローバルクラウド戦略とHinemosとの連携について【HinemosWorld2014】A1-3_01_NTT Comのグローバルクラウド戦略とHinemosとの連携について
【HinemosWorld2014】A1-3_01_NTT Comのグローバルクラウド戦略とHinemosとの連携について
 
BigQueryを活用したPrivate DMPを作って使ってるお話
BigQueryを活用したPrivate DMPを作って使ってるお話BigQueryを活用したPrivate DMPを作って使ってるお話
BigQueryを活用したPrivate DMPを作って使ってるお話
 
【IVS CTO Night & Day】AWS re:Invent 2017 振り返り
【IVS CTO Night & Day】AWS re:Invent 2017 振り返り【IVS CTO Night & Day】AWS re:Invent 2017 振り返り
【IVS CTO Night & Day】AWS re:Invent 2017 振り返り
 
これからのITサービス部門のあり方とは
これからのITサービス部門のあり方とはこれからのITサービス部門のあり方とは
これからのITサービス部門のあり方とは
 
システム高速化フォーラム向け プッシュ通知基盤のアーキテクチャ
システム高速化フォーラム向け プッシュ通知基盤のアーキテクチャシステム高速化フォーラム向け プッシュ通知基盤のアーキテクチャ
システム高速化フォーラム向け プッシュ通知基盤のアーキテクチャ
 
ONIC2017 プログラマブル・データプレーン時代に向けた ネットワーク・オペレーションスタック
ONIC2017 プログラマブル・データプレーン時代に向けた ネットワーク・オペレーションスタックONIC2017 プログラマブル・データプレーン時代に向けた ネットワーク・オペレーションスタック
ONIC2017 プログラマブル・データプレーン時代に向けた ネットワーク・オペレーションスタック
 
Questetraクエステトラ BPMご紹介
Questetraクエステトラ BPMご紹介Questetraクエステトラ BPMご紹介
Questetraクエステトラ BPMご紹介
 
ソフトウエアジャパン2017 IT Forum AITC(1)
ソフトウエアジャパン2017 IT Forum AITC(1)ソフトウエアジャパン2017 IT Forum AITC(1)
ソフトウエアジャパン2017 IT Forum AITC(1)
 
第四回 関西放送機器展 - メディア業界におけるデジタルトランスフォーメーション
第四回 関西放送機器展 - メディア業界におけるデジタルトランスフォーメーション第四回 関西放送機器展 - メディア業界におけるデジタルトランスフォーメーション
第四回 関西放送機器展 - メディア業界におけるデジタルトランスフォーメーション
 
デブサミ2017【17-E-5】エンタープライズにおけるDevOpsの実態!Cloud Native Application Platformの選択
デブサミ2017【17-E-5】エンタープライズにおけるDevOpsの実態!Cloud Native Application Platformの選択デブサミ2017【17-E-5】エンタープライズにおけるDevOpsの実態!Cloud Native Application Platformの選択
デブサミ2017【17-E-5】エンタープライズにおけるDevOpsの実態!Cloud Native Application Platformの選択
 
「シン・テストエンジニアのキャリアについて~[序・破・急]の先に向けて~」
「シン・テストエンジニアのキャリアについて~[序・破・急]の先に向けて~」「シン・テストエンジニアのキャリアについて~[序・破・急]の先に向けて~」
「シン・テストエンジニアのキャリアについて~[序・破・急]の先に向けて~」
 

More from J-Stream Inc.

CDNによるInternet支配の現状とICNの可能性
CDNによるInternet支配の現状とICNの可能性CDNによるInternet支配の現状とICNの可能性
CDNによるInternet支配の現状とICNの可能性J-Stream Inc.
 
セキュリティCDN: Imperva Incapsula
セキュリティCDN: Imperva IncapsulaセキュリティCDN: Imperva Incapsula
セキュリティCDN: Imperva IncapsulaJ-Stream Inc.
 
マルチCDNの概要
マルチCDNの概要マルチCDNの概要
マルチCDNの概要J-Stream Inc.
 
Web制作・運用会社に必要なCDNサービスとは?
Web制作・運用会社に必要なCDNサービスとは?Web制作・運用会社に必要なCDNサービスとは?
Web制作・運用会社に必要なCDNサービスとは?J-Stream Inc.
 
CDNのパフォーマンス比較/Cedexis
CDNのパフォーマンス比較/CedexisCDNのパフォーマンス比較/Cedexis
CDNのパフォーマンス比較/CedexisJ-Stream Inc.
 
SSLの最新トレンド
SSLの最新トレンドSSLの最新トレンド
SSLの最新トレンドJ-Stream Inc.
 
CDNホットトピック(SSLとパケット着信課金)
CDNホットトピック(SSLとパケット着信課金)CDNホットトピック(SSLとパケット着信課金)
CDNホットトピック(SSLとパケット着信課金)J-Stream Inc.
 
次世代CDNのトレンド
次世代CDNのトレンド次世代CDNのトレンド
次世代CDNのトレンドJ-Stream Inc.
 
ストリーミングのTLS(SSL)化
ストリーミングのTLS(SSL)化ストリーミングのTLS(SSL)化
ストリーミングのTLS(SSL)化J-Stream Inc.
 

More from J-Stream Inc. (12)

MVNO CDN
MVNO CDNMVNO CDN
MVNO CDN
 
CDNによるInternet支配の現状とICNの可能性
CDNによるInternet支配の現状とICNの可能性CDNによるInternet支配の現状とICNの可能性
CDNによるInternet支配の現状とICNの可能性
 
セキュリティCDN: Imperva Incapsula
セキュリティCDN: Imperva IncapsulaセキュリティCDN: Imperva Incapsula
セキュリティCDN: Imperva Incapsula
 
Cedexis
CedexisCedexis
Cedexis
 
マルチCDNの概要
マルチCDNの概要マルチCDNの概要
マルチCDNの概要
 
Web制作・運用会社に必要なCDNサービスとは?
Web制作・運用会社に必要なCDNサービスとは?Web制作・運用会社に必要なCDNサービスとは?
Web制作・運用会社に必要なCDNサービスとは?
 
WordPressのCDN化
WordPressのCDN化WordPressのCDN化
WordPressのCDN化
 
CDNのパフォーマンス比較/Cedexis
CDNのパフォーマンス比較/CedexisCDNのパフォーマンス比較/Cedexis
CDNのパフォーマンス比較/Cedexis
 
SSLの最新トレンド
SSLの最新トレンドSSLの最新トレンド
SSLの最新トレンド
 
CDNホットトピック(SSLとパケット着信課金)
CDNホットトピック(SSLとパケット着信課金)CDNホットトピック(SSLとパケット着信課金)
CDNホットトピック(SSLとパケット着信課金)
 
次世代CDNのトレンド
次世代CDNのトレンド次世代CDNのトレンド
次世代CDNのトレンド
 
ストリーミングのTLS(SSL)化
ストリーミングのTLS(SSL)化ストリーミングのTLS(SSL)化
ストリーミングのTLS(SSL)化
 

Recently uploaded

論文紹介:Content-Aware Token Sharing for Efficient Semantic Segmentation With Vis...
論文紹介:Content-Aware Token Sharing for Efficient Semantic Segmentation With Vis...論文紹介:Content-Aware Token Sharing for Efficient Semantic Segmentation With Vis...
論文紹介:Content-Aware Token Sharing for Efficient Semantic Segmentation With Vis...Toru Tamaki
 
Open Source UN-Conference 2024 Kawagoe - 独自OS「DaisyOS GB」の紹介
Open Source UN-Conference 2024 Kawagoe - 独自OS「DaisyOS GB」の紹介Open Source UN-Conference 2024 Kawagoe - 独自OS「DaisyOS GB」の紹介
Open Source UN-Conference 2024 Kawagoe - 独自OS「DaisyOS GB」の紹介Yuma Ohgami
 
論文紹介:Semantic segmentation using Vision Transformers: A survey
論文紹介:Semantic segmentation using Vision Transformers: A survey論文紹介:Semantic segmentation using Vision Transformers: A survey
論文紹介:Semantic segmentation using Vision Transformers: A surveyToru Tamaki
 
SOPを理解する 2024/04/19 の勉強会で発表されたものです
SOPを理解する       2024/04/19 の勉強会で発表されたものですSOPを理解する       2024/04/19 の勉強会で発表されたものです
SOPを理解する 2024/04/19 の勉強会で発表されたものですiPride Co., Ltd.
 
論文紹介:Automated Classification of Model Errors on ImageNet
論文紹介:Automated Classification of Model Errors on ImageNet論文紹介:Automated Classification of Model Errors on ImageNet
論文紹介:Automated Classification of Model Errors on ImageNetToru Tamaki
 
【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)
【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)
【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)Hiroki Ichikura
 
TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案
TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案
TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案sugiuralab
 
TSAL operation mechanism and circuit diagram.pdf
TSAL operation mechanism and circuit diagram.pdfTSAL operation mechanism and circuit diagram.pdf
TSAL operation mechanism and circuit diagram.pdftaisei2219
 

Recently uploaded (8)

論文紹介:Content-Aware Token Sharing for Efficient Semantic Segmentation With Vis...
論文紹介:Content-Aware Token Sharing for Efficient Semantic Segmentation With Vis...論文紹介:Content-Aware Token Sharing for Efficient Semantic Segmentation With Vis...
論文紹介:Content-Aware Token Sharing for Efficient Semantic Segmentation With Vis...
 
Open Source UN-Conference 2024 Kawagoe - 独自OS「DaisyOS GB」の紹介
Open Source UN-Conference 2024 Kawagoe - 独自OS「DaisyOS GB」の紹介Open Source UN-Conference 2024 Kawagoe - 独自OS「DaisyOS GB」の紹介
Open Source UN-Conference 2024 Kawagoe - 独自OS「DaisyOS GB」の紹介
 
論文紹介:Semantic segmentation using Vision Transformers: A survey
論文紹介:Semantic segmentation using Vision Transformers: A survey論文紹介:Semantic segmentation using Vision Transformers: A survey
論文紹介:Semantic segmentation using Vision Transformers: A survey
 
SOPを理解する 2024/04/19 の勉強会で発表されたものです
SOPを理解する       2024/04/19 の勉強会で発表されたものですSOPを理解する       2024/04/19 の勉強会で発表されたものです
SOPを理解する 2024/04/19 の勉強会で発表されたものです
 
論文紹介:Automated Classification of Model Errors on ImageNet
論文紹介:Automated Classification of Model Errors on ImageNet論文紹介:Automated Classification of Model Errors on ImageNet
論文紹介:Automated Classification of Model Errors on ImageNet
 
【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)
【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)
【早稲田AI研究会 講義資料】3DスキャンとTextTo3Dのツールを知ろう!(Vol.1)
 
TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案
TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案
TataPixel: 畳の異方性を利用した切り替え可能なディスプレイの提案
 
TSAL operation mechanism and circuit diagram.pdf
TSAL operation mechanism and circuit diagram.pdfTSAL operation mechanism and circuit diagram.pdf
TSAL operation mechanism and circuit diagram.pdf
 

Internetトラフィックエンジニアリングの現実

  • 1. © J-Stream Inc. All Rights Reserved. 2017年8月27日 鍋島公章 株式会社Jストリーム Internetトラフィック エンジニアリングの現実 July Tech Festa 2017@産業技術大学院大学
  • 2. 2© J-Stream Inc. All Rights Reserved. はじめに  本資料の目的  トラフィックエンジニアリングの説明  大規模配信側視点  BGPではなくCDN  マネージャ視点  技術詳細ではなく、社会的背景、技術概要、効果
  • 3. 3© J-Stream Inc. All Rights Reserved. エンジニアリング  サイエンスとエンジニアリング サイエンス エンジニアリング 目的 真理の探究 人類の幸福 アウトプット 論文 ビジネス 大学 理学部 工学部 キャッチフレーズ It’s beautiful (体系・数式の美しさ) It works (動いてなんぼ) イメージ 洗練 泥臭さ
  • 4. 4© J-Stream Inc. All Rights Reserved. Internetトラフィックエンジニアリング 速度制御 ・シェーピング ・ペーシング 透過型プロキシー ・コンテンツ変換 複製(網側) ・TCP Proxy 経路制御 ・BGP CDN ・リクエストルーティング ・コンテンツ複製(サーバ側) 広義:IPネットワーク運用における パフォーマンス評価と最適化 狭義:(大量の)Internetトラフィックを 上手くコントロール(経路制御)すること 優先処理 ・VoLTE グローバルDC ・エニキャスト
  • 5. 5© J-Stream Inc. All Rights Reserved. Internetトラフィックエンジニアリング  関連 閉域網(VPN):MPLS TE 交通(土木工学):交通制御 (Traffic Engineering) RFC 2702 Requirements for Traffic Engineering Over MPLS RFC 3346 Applicability Statement for Traffic Engineering with MPLS
  • 6. 6© J-Stream Inc. All Rights Reserved. Internetトラフィック管理の難しさ  Internet  ネットワークを相互接続させたネッ トワーク(分散協調ネットワーク)  ピアリング、トランジット  Internetトラフィック  複数の事業者・ネットワークを通過  配信、DC、IX、トランジット、ISP  トラフィック取引  トラフィック=お金
  • 7. 7© J-Stream Inc. All Rights Reserved. ネットワークの中立性問題(コスト負担問題)  誰がInternetのコストを負担するか?  ユーザ(ISP)とサーバ(OTT)のパワーゲーム(費用の押し付け合い) による全体最適化  パワーゲーム=ユーザを人質としたチキンゲーム  例:OTTとISP間の回線容量が足りない  OTT→ISP:このままだとISPユーザ減るよ!  ISP→OTT:このままだとOTTユーザ減るよ! Internet 配信費用ネット利用料
  • 8. 8© J-Stream Inc. All Rights Reserved. 米国事例  2010~2014年(自社CDN以前)  巨人2社  VoD:Netflix (2014末:約4,000万加入(2016末約5,100万加入) )  ブロードバンド接続:Comcat(2014末約2,200万加入(2016末約2,400万加入))  両社間の接続  対等(無料ピアリング)  Netflixトラフィック増加とともに接続性が悪化(2013年10月ごろ)  Comcastがピアリングの有料化をNetflixに要求  Netflixが配信料をComcastに支払うことで合意(2014年2月)
  • 9. 9© J-Stream Inc. All Rights Reserved. コスト負担問題  現状とトレンド  国内固定網:だいたいバランス?  消費者ISP市場規模:数千億円※1  配信市場規模:数千億円※2  国内モバイル網:ユーザがInternetを維持  データ通信市場規模:数兆円  配信市場規模:数千億円  ゼロレーティング  モバイルネット利用料を配信側が負担 Internet 配信費用ネット利用料 ※1:足回り(光ファイバ)含めると2兆円弱 ※2:配信市場規模:DC等回線+CDN (CDN単体市場は数百億程度)
  • 10. 10© J-Stream Inc. All Rights Reserved. トランジット  トランジット( ):Internet全体への接続性を購入 国際(Tire1)ISP 日本(大手) 海外 ISP 国際(アジア等) 日本(地方)
  • 11. 11© J-Stream Inc. All Rights Reserved. ピアリング  ピアリング( ):ISP間の相互トラフィック交換 プライベート・ピア (直接接続) パブリック・ピア (IX経由) ISP ISP ISP ISP IX 費用折半 ISPDC ペイド (Paid) IX ISPDC トラフィックはIX経由 費用は直接支払 主にDCとISP間
  • 12. 12© J-Stream Inc. All Rights Reserved. トラフィック取引(マネーフロー)  概要 国際(Tire1) 国際(アジア等) 国内(全国) 国内(地方) IX ユーザのみ DCのみユーザ+DC ローカルISP・DC ピアリング トランジット グローバルDC (Google等)
  • 13. 13© J-Stream Inc. All Rights Reserved. グローバルDC  特徴  自社だけで全世界をカバー  だれとでも無料ピアリング(トランジット販売無し)  技術  エニキャスト:網内に同一IPサーバを複数配置  コールドポテト:できるだけユーザに近い所からトラフィックを出す ISP ISP 8.8.8.8 8.8.8.8 ISP コールドポテト ホットポテト
  • 14. 14© J-Stream Inc. All Rights Reserved. インタラクティブ通信のエンジニアリング  ローバルDC:コールドポテト  最大限、グローバルDCの国際ネットワークを使う  品質管理が容易(一般に高品質)  ホップ(中継ルータ)数が減る(レイテンシ向上)  CDN:CDNサーバ間の特殊処理  CDN専用バックボーン  専用(わがまま:公平性無視)プロトコル オリジンサーバCDNサーバ CDNサーバ TCP TCP 特殊プロトコル CDN専用バックボーン
  • 15. 15© J-Stream Inc. All Rights Reserved. BGP  BGP基本 1、それぞれのネットワークが経路情報(+ポリシー)を外部に広報  受け取りたい:経路広報  受け取りたくない:PATHプリペンド(ダミーパス追加) 2、それぞれは(1が正しいと信じて)経路テーブルを作成 経路情報 経路情報 経路情報 経路情報 経路情報 経路情報 経路情報 経路情報 経路 テーブル 経路 テーブル 経路 テーブル 経路 テーブル
  • 16. 16© J-Stream Inc. All Rights Reserved. BGPの特徴  BGP  受信トラフィック  Internet全体に対しある程度のコントロールが可能  ポリシーは伝播される  受信ポリシーの広報  分散協調システムにおける「ある1つのネットワークの希望する経路」  送信側がそのポリシーを遵守しない場合もある  送信トラフィック  Internet全体に対するコントロールはできない  ポリシーの伝播なし  送信ポリシーは自ネットワークの出口制御まで、その先の制御は、その先のネッ トワークにお願い
  • 17. 17© J-Stream Inc. All Rights Reserved. 配信事業者の視点  BGPトラフィックエンジニアリング  できること  出来るだけ多くのISPとピアリング(一般なコスト:トランジット>ピアリング)  (配信事業者に)安いトランジットISPを上手く使う  送信トラフィックの制御は難しい  まだまだ頑張りたい  配信コストの9割以上を占める回線費用を圧縮  配信コストの内訳  サーバ費用:回線・ルータ費用=1:10~  CDN技術の積極活用  アグレッシブな送信制御
  • 18. 18© J-Stream Inc. All Rights Reserved. CDN基本  特徴  地理分散された多数の配信サーバ  リクエストナビゲーション(GSLB、GTM)  トラフィックエンジニアリング  ユーザの近くにサーバ配置  回線を出来るだけ使わない  配信の柔軟性  いろいろな場所かから いろいろなパターンで配信
  • 19. 19© J-Stream Inc. All Rights Reserved. CDN運用  運用テクニック※  Tire1 ISPからの配信  ISP無償コロケーション  配信拠点のオークション調達  海外からの配信  活用テクニック  巨大キャリアのCDN活用 ※注意点 一般論であり、現在は通用しないテクニックも含む
  • 20. 20© J-Stream Inc. All Rights Reserved. CDN運用:運用テクニック  Tire1 ISPに配信サーバを(格安で)置く  Tire 1 ISPは、そのトラフィックを国際トランジットとして販売 Tire 1 (国際)ISP 日本国内 ローカルISP 海外
  • 21. 21© J-Stream Inc. All Rights Reserved. CDN運用:運用テクニック  ISP無償コロケーション  ローカルISPに無償でサーバを置いてもらう  ローカルISPにとっては上位ISPへの回線負担が減る  無償で置かせたサーバから近傍のISPに配信する Tire 1 (国際)ISP 日本国内 ローカルISP
  • 22. 22© J-Stream Inc. All Rights Reserved. CDN運用:運用テクニック  配信拠点のオークション調達  CDNでは配信拠点の移設が容易  CDN=安価で使える網構成を追い続けるための技術 100円/Mbps 200円/Mbps 300円/Mbps (オープン) 入札
  • 23. 23© J-Stream Inc. All Rights Reserved. 海外 CDN運用:運用テクニック  海外から配信する  配信費用:1/10程度  動画:数Mbps程度なら問題なし(バッファリング)  マルチCDN:パフォーマンスが落ちたら国内から配信  バッチ系ダウンロード:非インタラクティブ Tire 1 (国際)ISP 日本国内
  • 24. 24© J-Stream Inc. All Rights Reserved. CDN活用:巨大キャリアのCDNコントロール  国内ISP  CDNサーバは、国内ISPではなく、国際ISPに置かせる  国際ISP  ①CDNサーバから配信料を徴収  ②CDNが配信したトラフィックを他のISPにトランジットとして販売  巨大キャリア  ③そのCDNの有力代理店 国際ISP日本国内 国内ISP ISPs ISPs 巨大キャリア ・国内ISP(AS)と国際ISP(AS)を持つ通信キャリア 一粒で3度美味しい
  • 25. 25© J-Stream Inc. All Rights Reserved. CDN利用方法  OTT事業者のCDN利用形態  単独CDNから、マルチCDN、自社CDNへの移行が進む 出典:OTT Video Services (2017) http://www.streamingmedia.com/Research/7064-OTT-VIDEO-SERVICES-INNOVATION- OPPORTUNITY-MATURATION--TECHNOLOGY-TRENDS-IN-OTT-DELIVERY.htm 利用形態 OTT事業者数 単独(汎用)CDN 30% マルチ(汎用)CDN 48% 自社CDN 22%
  • 26. 26© J-Stream Inc. All Rights Reserved. マルチCDN  複数のCDNを使ったトラフィックエンジニアリング ユースケース 概要 ラウンドロビン 一定比率で複数のCDNを利用 国別切替 国別に使用するCDNを選択 ベストパフォーマンス 地域別、時間別で最速のCDNを利用 バックアップ プライマリCDNがダウンした時にバックアップCDNを利用 オーバーフロー プライマリCDNの利用量が一定以上になった時、セカンダ リCDNのみを利用 バースト対応 (ハイブリッドCDN) オンプレミス設備or自社CDNの帯域を使い切った時、汎 用CDNを追加利用 最小コスト 一定条件(最低速度)の元で最小コストのCDNを利用
  • 27. 27© J-Stream Inc. All Rights Reserved. 自社専用CDNの普及(北米、2016年下期)  ハイパージャイアントは自社専用CDNを構築、運用  固定網: 56.94% (マルチCDN利用も含むと61.74%)  モバイル網: 24.59% (マルチCDN利用も含むと41.58%)  背景  配信トラフィック 自社トラフィック > 汎用CDN 固定:56.94% モバイル:24.59% Netflix 35.15 % Youtube 20.87 % Youtube 17.53 % Facebook 13.97 % Amazon Video 4.26 % HTTP - Other 9.36 % HTTP - Other 4.19 % SSL - Other 6.85 % iTunes 2.91 % Instagram 6.66 % Hulu 2.68 % Snapchat 5.17 % SSL - Other 2.53 % Netflix 3.72 % Xbox One 2.18 % iTunes 3.02 % Facebook 1.89 % Google Cloud 2.87 % BitTorrent 1.73 % MPEG - Other 2.37 % サービス別トラフィック出典:Sandvine Global Internet Phenomena https://www.sandvine.com/trends/global-internet-phenomena/
  • 28. 28© J-Stream Inc. All Rights Reserved. 自社専用CDN  2010年ごろまで  ハイパージャイアントも汎用CDNサービス(Akamai等)を使用  汎用CDNがInternetを支配(半分程度のトラフィックを配信)  2017年現在  Internetのビデオ化が顕著(トラフィックの7割以上はビデオ)  一部OTTがビデオマーケットを寡占  有料VoD:Netflix  無料VoD:Youtube  自社専用CDNへ切り替え  自社専用CDNがInternetを支配(半分以上のトラフィックを配信)
  • 29. 29© J-Stream Inc. All Rights Reserved. 自社専用CDN背景  背景・メリット・デメリット 大項目 補足 背景 CDNサーバの低廉化 ・オープンソースHTTPサーバソフトウェア の成熟(Cacheモード) 動画のHTTP化 ・オープンソースHTTPサーバが利用可能 メリット 柔軟・詳細・シンプルな 運用 ・共用運用の煩雑さ無し ・設定コンソール不要 ・コンフィグ直設定による詳細設定 ・消費者行動分析による複製管理 デメリット 規模が必要
  • 30. 30© J-Stream Inc. All Rights Reserved. 複製管理のトレンド  CDNトレンド:単純配信から全体管理へ  背景  自社専用CDNの普及  汎用CDN  設備が余る⇒大幅ディスカウント(Akamaiでもメディア配信は減収減益)  配信のみでは儲からない⇒サービス全体の受託を目指す  垂直統合(CDN+OVP(Online Video Platform)+顧客DB)  配信管理+コンテンツ管理+ユーザ管理  複製はハイブリッド(ミラー+キャッシュ)利用  予測可能な人気コンテンツ:ミラー  コンテンツの属性分析、ユーザ行動分析  その他(ロングテール):キャッシュ
  • 31. 31© J-Stream Inc. All Rights Reserved. CDNによるInternetの単純化  CDN配信サーバのスペック  配信キャパ:1台で数十Gbps  SSDとメモリの塊←高価  配信サーバの配置  一定規模以上のISPのみ  中小ISPは切り捨て
  • 32. 32© J-Stream Inc. All Rights Reserved. ネットワーク構造の今後  CDN/OTTを中心とした、シンプルなネットワーク構造  CDNサーバを置いてもらえないISPは大手に吸収される
  • 33. 33© J-Stream Inc. All Rights Reserved. おわりに  Internetトラフィックエンジニアリング  パワーゲームの武器  Internetトラフィックエンジニアリングのトレンド  BGP→汎用CDN→マルチCDN→自社CDN  Internetの今後  メディア配信プラットフォームへ  双方向通信はおまけ  パワーゲームによる単純化、集約  基本構造の変化  より高度な配信・複製管理  ユーザの行動分析(ビッグデータ解析)
  • 34. 34© J-Stream Inc. All Rights Reserved. 参考文献その他  講演サポートページ  https://tech.jstream.jp/blog/meeting/jtf2017_te/