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IX事業者とインターネットの未来 1. Copyright(c) 2010 Japan Internet Exchange Co., Ltd. All rights reserved.
IX事業者とインターネットの未来
日本インターネットエクスチェンジ株式会社
代表取締役社長 石田慶樹
2. Copyright(c) 2010 Japan Internet Exchange Co., Ltd. All rights reserved.
会社概要
社名 日本インターネットエクスチェンジ株式会社
(Japan Internet Exchange Co,, Ltd/JPIX)
設立 1997年7月10日
資本金 4億5千1百万円
特長
• 日本初の商用L2 IX
• ISP等16社の出資により設立
• IX専業
• 中立性が高い
現況
• 顧客数は日本最大(125社超)
• トラヒックは増加傾向
• 地方の加入者が増加
株主 KDDI株式会社
株式会社インターネット総合研究所
KMN株式会社
ソフトバンク テレコム株式会社
ソネットエンタテインメント株式会社
ヤフー株式会社
NECビックグローブ株式会社
富士通株式会社
シスコシステムズ合同会社
株式会社朝日ネット
AboveNet Communication Inc.
株式会社ケイ・オプティコム
三菱電機情報ネットワーク株式会社
3. 4. Copyright(c) 2010 Japan Internet Exchange Co., Ltd. All rights reserved.
ISP同士の相互接続の場
コンテンツとアクセス網の相互接続の場への転換
通信事業者系ISPの急成長
コンシューマ・トラヒックの増大
IDC、コンテンツ事業者およびCDNの発展
通信事業者系ISPの急成長
コンシューマ・トラヒックの増大
IDC、コンテンツ事業者およびCDNの発展
新たな取り組みの必要性
• IPv4アドレス枯渇とIPv6への移行と共存
• 付加サービスの提供
• グローバルな展開
新たな取り組みの必要性
•• IPv4IPv4アドレス枯渇とアドレス枯渇とIPv6IPv6への移行と共存への移行と共存
• 付加サービスの提供
• グローバルな展開
1997年
2001年
現在
商用IXの機能の変遷
通信事業者によるアクセス網の占有
市場の成熟化
トラヒック拡大の継続
M&A等による事業者数の減少
通信事業者によるアクセス網の占有
市場の成熟化
トラヒック拡大の継続
M&A等による事業者数の減少
5. Copyright(c) 2010 Japan Internet Exchange Co., Ltd. All rights reserved.
IPv4アドレス枯渇とIPv6への移行と共存
⇒日本国内でIPv4アドレス枯渇で最初に影響を
受けるのは、ネットワークの拡張を行い続けて
いるアクセス事業者(FTTH)、新たなネット
ワークの構築を行っているアクセス事業者(ワ
イヤレス、モバイル)、さらにはクラウド事業者
⇒IPv4アドレス枯渇に対して煽ることなく、影響
を最初に受ける顧客のために必要な対応を
粛々と準備する
⇒IPv4とIPv6の共存のための安定的な取り組
みも必要
6. Copyright(c) 2010 Japan Internet Exchange Co., Ltd. All rights reserved.
JPIXの基本スタンス
• IPv4アドレス枯渇に対応する
• IPv4とIPv6の共存を円滑に進める
• IPv6への緩やかな移行を可能とする
• 共存の期間は短くても5年で長ければ10年以上
• v4/v6が安定に共存する環境の用意
• v4/v6の共存を円滑に進めるサービスの提供
• 特に最初にv4枯渇の影響を受ける顧客向け
• 新たなv6サービス展開への挑戦
7. Copyright(c) 2010 Japan Internet Exchange Co., Ltd. All rights reserved.
•v4/v6が安定に共存する環境の用意
⇒IXサービスのIPv4/IPv6デュアル化
⇒「IPv4ネイティブ」「IPv6ネイティブ」「IPv4/IPv6デュア
ルスタック」の3形態での提供
•v4/v6の共存を円滑に進めるサービスの提供
⇒IPv6v4エクスチェンジサービス(トランスレータ)
••新たな新たなv6v6サービス展開への挑戦サービス展開への挑戦
⇒⇒VNEVNE事業への参入事業への参入
IPv6 NativeIPv6 NativeIPv6 NativeIPv6 NativeIPv4/IPv6IPv4/IPv6IPv4/IPv6IPv4/IPv6
Dual stackDual stackDual stackDual stack
IPv4 NativeIPv4 NativeIPv4 NativeIPv4 Native
IPv6IPv6IPv6IPv6
IPv4IPv4IPv4IPv4
JPIX L2 IXJPIX L2 IXJPIX L2 IXJPIX L2 IX – flat segment with a lot of switchesflat segment with a lot of switchesflat segment with a lot of switchesflat segment with a lot of switches
IPv4のみ
デュアル
ネイティブ
JPIXの取組
8. Copyright(c) 2010 Japan Internet Exchange Co., Ltd. All rights reserved.
IPv4 InternetIPv4 InternetIPv4 InternetIPv4 Internet
IPv6 InternetIPv6 InternetIPv6 InternetIPv6 Internet
IPv4 InternetIPv4 InternetIPv4 InternetIPv4 Internet
IPv6 InternetIPv6 InternetIPv6 InternetIPv6 Internet
IPv6/IPv4 トランスレータ
ⅠⅠⅠⅠ
ⅡⅡⅡⅡ
ⅢⅢⅢⅢ
ⅣⅣⅣⅣ
(a) v6(a) v6(a) v6(a) v6クライアントクライアントクライアントクライアント⇒⇒⇒⇒v4v4v4v4サーバサーバサーバサーバ ((((共存前期共存前期共存前期共存前期))))
(b) v4(b) v4(b) v4(b) v4クライアントクライアントクライアントクライアント⇒⇒⇒⇒v6v6v6v6サーバサーバサーバサーバ ((((共存後期共存後期共存後期共存後期))))
データセンターでの
提供が適当?
9. Copyright(c) 2010 Japan Internet Exchange Co., Ltd. All rights reserved.
IXにおいても外部環境の変化に適応するべく、
NTT-NGN に何らかの関与が必要。
ISPの相互接続の場から、
• アクセス網の寡占化によりア
クセス網が直接接続する場へ。
• 且つ、有力コンテンツが直接
接続する場へ。
ADSL(IPv4)から、
• FTTH化の加速によるトラ
フィックの急増
• ネイティブ方式(IPv6接続)
が認可された。
VNE事業への参入
IXの役割が変化 NTT-NGNの大規模整備
ネイティブ方式を活用した新規事業
日本ネットワークイネイブラーの設立
10. 11. Copyright(c) 2010 Japan Internet Exchange Co., Ltd. All rights reserved.
日本ネットワークイネイブラー株式会社
Japan Network Enabler.Corp(略称jpne)
トラヒック増対応への
柔軟性確保
IPv6アドレスによる
IPv4枯渇対策
先進的IPv6プラットフォーム
による新規ビジネス創出
IPv4からIPv6
への移行促進
JPIXとJPNEの連携により相乗効果を発揮。
より良いインターネット環境の提供。
12. Copyright(c) 2010 Japan Internet Exchange Co., Ltd. All rights reserved.
IXの現実
Tier-1キャリアにはIXの意味はない
Tier-1キャリアはISPやコンテンツを囲い込みたい
Tier-1同士はダイレクトピア(プライベートピア)
激しい競争による定額課金という日本の(特殊)事情
トラヒック莫大で成長し続けるが売上は伸びない
100Mbps5,000円だとマーケット全体でも数兆円
コストにシビアな中でのIXの意味づけ
ピアでトラヒックを無償で渡すことの意味づけ
トランジットとの価格差の縮小
「コンテンツ vs. アクセス」の「ネットの中立性」議論
Tier-1キャリアを凌駕するプレイヤの出現
Google, Akamaiといった巨大プロバイダ
13. Copyright(c) 2010 Japan Internet Exchange Co., Ltd. All rights reserved.
IXの未来
IXとは最もインターネットらしさを体現しているところ
• 事業者(xSP)であれば自由に参加できる
• xSPは自律的に運用を行っている
• 誰と接続(Peer)するかは各事業者の主体性に委ねられている
• クリティカルインフラや公共サービスもIX上に存在している
• IX事業者はxSPの参加の支援を積極的に行っている
• インターネットコミュニティへの貢献も大きい
インターネットがインターネットらしくある限り
IX:Internet Exchangeは必要
14. Copyright(c) 2010 Japan Internet Exchange Co., Ltd. All rights reserved.
IXの未来
IXも先進的な取組を継続しないと生き残れない
(グローバル)Tier-1キャリア
による寡占状態の到来
アクセス網の集約化に関わらず
自由なサービス提供環境の維持
• アクセス網(固定+無線+移動)の何らかの集約は必然
• 集約化の流れとしての「垂直統合」vs「水平分業」
• クラウド化とプラットフォームビジネスによるサービス競争の激化
• ネットの中立性と「ガラパゴス的」進化
15.