点呼問題完全攻略法

1. 点呼問題完全攻略法
過去問題から、点呼関連の問題だけを抜き出しました。下記の要領と別紙「図解」を一通
り読んでから、チャレンジして見て下さい。完璧に解けるはずです。設問単位に解説と解
答をセットしてありますので、やりやすいと思います。芦馬自身が挑戦した結果４０分で
出来ました。帰りの電車でやって見て下さい。また試験日前にもう一度チャレンジしてい
ただくと、点呼の問題は１００％完璧です。
１．「いづれかが対面で行うことが出来ない乗務」と「いづれも対面で行うことが出来ない
乗務」との区分の違い。
→総合解説書を見て、しっかりと学習すること
３．設問に「乗務後の点呼においては、当該乗務に係わる運転者の健康状態、道路および
運行の状況について報告を求めなければならない。」との設問は誤り、ひっかけ問題である。
また、乗務前点呼の項目に「定期点検」が出てきたら誤り。
→なぜならば「乗務後に健康状態の確認は不要」
→「定期点検ではなく日常点検」
４．設問に「A 営業所の運転者による往復２日間にわたる運送業務において、初日の乗務を
B 営業所で終了する際の乗務後の点呼を B 営業所の運行管理者が行い、点呼記録表にその
結果を記録した。また翌日の乗務を開始する際の乗務前の点呼を、前日と同様に B 営業所
の運行管理者が行った後、A 営業所の運行管理者に異常がなかったことを連絡した。」との
設問は誤り。
→直属の運行管理者が、直接、運転者と電話その他の方法により点呼を行う義務がある。
→すべての結果（事故）と原因（責任）を運行管理者に結びつけ、責任を明確にするた
め。
６．設問に「営業所に於いて行う点呼の一部又はそのすべてを補助者に行わせた場合は、
当該点呼の状況について当該補助者から報告を受けなければならない。」との設問は誤り。
→なぜならば、補助者は点呼業務の３割程度しか分担できない。補助者が判断すべき
でない問題が生じた場合は運行管理者が決定する。

2. ７．設問に「所属する営業所と離れた場所にある車庫から乗務を開始する運転手……」と
の設問がある、
→これは「運行上、やむを得ない場合には該当しない。」なぜならば、営業所の車庫は
当該営業所から、２Km 以内に設けることになっており、運行管理者、補助者が出か
けていく必要がある。その際は事業用自動車に備え付けの機器や、ハンディータイ
プの検知器で行うことが出来る。
８．必ずアルコール検知器を用いてチェックする。（【拠点出発】：営業所に備え付けの検知
器、【倉庫出発や他営業所出発など電話での点呼】：他営業所に備え付けの検知器、事業用
自動車に備え付けの検知器、携行させた携帯型検知器）
→検知器の故障は許されない。バックアップを用意しておく必要がある。ただし停電
の場合は、事業用自動車に備え付けの機器や、ハンディータイプの検知器で行うこ
とが出来る。
９．点呼のタイミングは「乗務開始の前」であり、「運転開始の前」ではない。
→何故かと言えば「日常点検」を運転開始の前にやらなければならないから。
１０．点呼時、「免許証の提示」が必要なのは会社の運行管理規定に明記した場合のみ
１１．乗務後の点呼において、健康状態の確認は必要としない。
→なぜなら、無事に帰ってきたからであると理解する。
１２．点呼時の確認内容の項目に「乗務に係わる事業用自動車、」と設問に出てくるが、そ
の意味は「運転した事業用自動車の状態」のことを指す。
１３．中間点呼の内容に、「日常点検の報告」は不要、
→なぜならば「その日の電話による乗務前点呼」で報告してあるから。
１４．アルコールの測定結果はゼロでなければならない。
１５．交替用運転手は、乗務前の点呼が必要。交替時点でチェックするのではない。
→「前日のアルコールが残り、運転交替前にはゼロになるだろう」は間違い！
１６．「いづれも対面で行うことが出来ない乗務」に必要な「運行指示書」には、運行管理
者の氏名は必要ない。
→理由は分からない。 以 上

3. アルコール検知器の導入義務化
酒気帯びの有無の確認及びアルコール検知器の常備、使用等の具体的な運用については、
国土交通省通達（「旅客自動車運送事業運輸規則の解釈及び運用について」及び「貨物自動
車運送事業輸送安全規則の解釈及び運用について」）により、下記のように基準が示されて
います。
「酒気帯びの有無」
「酒気帯びの有無」は、道路交通法施行令第４４条の３に規定する血液中のアルコール濃
度０．３ｍｇ／ｍ.又は呼気中のアルコール濃度０．１５ｍｇ／.以上であるか否かを問わな
いものである。
アルコールを検知する機器（以下「アルコール検知器」という。）の使用等
①アルコール検知器は、アルコールを検知して、原動機が始動できないようにする機能を
有するものを含むものとする。
②アルコール検知器は、当面、性能上の要件を問わないものとする。
③「アルコール検知器を営業所ごとに備え」とは、営業所に設置され、営業所に備え置き
（携帯型アルコール検知器等）、又は営業所に属する事業用自動車に設置されているもの
をいう。
④「常時有効に保持」とは、正常に作動し、故障がない状態で保持しておくことをいう。
このため、アルコール検知器の製作者が定めた取扱説明書に基づき、適切に使用し、管
理し、及び保守するとともに、次のとおり、定期的に故障の有無を確認し、故障がない
ものを使用しなければならない。
Ａ．毎日（アルコール検知器を運転者に携行させ、又は自動車に設置されているアルコ
ール検知器を使用させる場合にあっては、運転者の出発前。ロにおいて同じ。）確認
すべき事項
（イ）アルコール検知器の電源が確実に入ること。
（ロ）アルコール検知器に損傷がないこと。
Ｂ．毎日確認することが望ましく、少なくとも１週間に１回以上確認すべき事項
（イ）確実に酒気を帯びていない者が当該アルコール検知器を使用した場合に、ア
ルコールを検知しないこと。
（ロ）洗口液、液体歯磨き等アルコールを含有する液体又はこれを希釈したものを、スプ
レー等により口内に噴霧した上で、当該アルコール検知器を使用した場合に、アル
コールを検知すること。

4. ⑤「目視等で確認」とは、運転者の顔色、呼気の臭い、応答の声の調子等で確認すること
をいう。なお、対面でなく電話その他の方法で点呼をする場合には、運転者の応答の声
の調子等電話等を受けた運行管理者等が確認できる方法で行うものとする。
⑥「アルコール検知器を用いて」とは、対面でなく電話その他の方法で点呼をする場合に
は、運転者に携帯型アルコール検知器を携行させ、又は自動車に設置されているアルコ
ール検知器を使用させ、及び当該アルコール検知器の測定結果を電話その他の方法（通
信機能を有し、又は携帯電話等通信機器と接続するアルコール検知器を用いる場合にあ
っては、当該測定結果を営業所に電送させる方法）で報告させることにより行うものと
する。
営業所と車庫が離れている場合等、運行管理者等を車庫へ派遣して点呼を行う場合に
ついては、運行管理者等が持参したアルコール検知器又は自動車に設置されているアル
コール検知器を使用することによるものとする。
以 上