Bayesian Adaptive Designのよいとこわるいとこ
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USFood and Drug Administration. Guidance for the Use of Bayesian Statistics in Medical Device Clinical Trials –Guidance for Industry and FDA Staff, Feb 2010
Pros
•事前情報と治験結果を連続的なデータの流れ
とみなして推論の更新ができる
•試験が小規模・短期となる可能性がある
•事前情報が無い場合でも、中間解析にもとづ
いて試験計画の変更が可能(望ましくない治
療の中止、組入計画の変更)
•頻度論で近似的な解析しかできない場合でも
実行可能
•Adaptive designを実施する場合はベイジア
ンの方が実施がラク
•欠測に対する柔軟性が大
•多重性の調整に対するアプローチは頻度論よ
りベイジアンの方が有利
Cons
•事前情報と治験で得られる情報、それを組み
合わせるモデルについてデザイン段階で規定
し、臨床試験開始前に当局との協議を行う必
要がある
•治験後期の事前情報ないしはモデルの変更は
科学的正当性を損なう
•計算が非常に大変(技術的コスト)
👉FDAは同じ条件で検算する
•実装には工夫が必要(バイアスを回避するた
めデータの機密性を高める、第三者による解
析、登録速度のコントロール)
•事前情報が治験結果と十分に一致しない場合、
頻度論的な手法と比較し保守的な標本サイズ
になる
The BATTLE Trial:PersonalizingTherapy for
Lung Cancer Biomarker-integrated Approaches of Targeted Therapy for Lung Cancer Elimination
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Kim ES, Herbst RS, Wistuba II, Lee JJ, Blumenschein GR, Tsao A, et al.
Cancer Discov. 2011 Jun;1(1):44–53.
According to Thomson Reuters' Journal Citation Reports® (2016):
Cancer Discovery's impact factor has increased to 19.783!
Cancer Discovery is now ranked 6th of 213 journals in the Oncology category in terms
of impact factor.
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■研究デザイン
Liu S, LeeJJ. An overview of the design and conduct of the BATTLE trials.
Chin Clin Oncol. 2015 Sep;4(3):33.
ランダム化Ⅱ相試験,単施設,オープンラベル
Lin J, Bunn V. Comparison of multi-arm multi-stage design and adaptive randomization in
platform clinical trials. Contemp Clin Trials. 2017 Mar;54:48–59.
アンブレラ(包括的)・プロトコル
明確な定義は無いものの、概ね特定のがん種にお
いて、いくつかのサブタイプに対して複数の治療
を同時に評価する臨床試験を指す
11.
11
■webベースのデータ登録インターフェイスを開発
Liu S, LeeJJ. An overview of the design and conduct of the BATTLE trials. Chin Clin Oncol. 2015 Sep;4(3):33.
ベイジアン・アダプティブ試験に必須なのはタイムリーな計測&レポーティン
グ!個々の患者のデータがアップデートされたらすぐにランダム化の確率と早期
中止が自動的に算出される
• 直径約1mm、長さ1.2cm〜1.8cmの1-3個の組織コアを得た。
各CNB標本は ①臨床試験バイオマーカー分析用の組織②
将来の遺伝子発現およびプロテオミクスバイオマーカー分析
のための組織 に二分した
• 各患者は下記の5群のうち1つに割り当てられた。 2つ以上の
群のバイオマーカーを有する患者は、最も高い順位(1が高い)
を有する群に割り当てられた
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■生検
Liu S, Lee JJ. An overview of the design and conduct of the BATTLE trials. Chin Clin Oncol. 2015 Sep;4(3):33.
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■裏方は大変だよ論文
Liu S, LeeJJ. An overview of the design and conduct of the BATTLE trials. Chin Clin Oncol. 2015 Sep;4(3):33.
• あらゆるところでスゴく大変だった。完全な初期計画を立てなければならない
• 今まで使用していた臨床試験のインフラを組み直して柔軟性を持たせる必要があった
• あらゆる関係者はアダプティブの経験が少なく、規制当局、調査者、倫理審査委員会など
の内部/外部レビュー用に大量のドキュメンテーションが必要
• とりわけ倫理審査委員会はこれまでアダプティブの経験が無く、説明が非常に困難だった
• 社内のコンプライアンス基準の見直しとインフォームドコンセント文書の再作成が必要
• 試験中の様々な変更に耐えうる意思決定とコミュニケーションのプランが必要
• 6カ国50以上のサイトで患者登録のスピードをコントロール(リアルタイムデータからベ
イズで患者登録の推定値を推計)し、申請プロセスの開始時期を決めなくてはならない
• タイムリーで正確なデータ登録から分析、レポーティングのため、プロセス全体を統合し
可能な限り全てを自動化。割り当て確率は2週間毎に計算される
• ITアプリケーションのコンサル、プロジェクト管理の医薬品サービス組織、アダプティブ
とベイズの専門知識を持つ統計コンサルの3社が協力して開発
• データ取得から48時間以内にデータ登録、ラボは1週間毎に検査値を転送(通常1ヶ月)
• ステージ1で全世界で50以上のサイトがありドーズは7種類あったため、割り付けが変わ
ると9つの治療群の治験薬の在庫を再評価する必要があった。治験期間中の治験薬ロジの
複雑さは増した(限られたスタッフのみでロジをコントロールし、ブラインドを保つ必要
がある)。緊急出荷されることもあった
• 第Ⅱ相の容量選択の決定をやりながら、第Ⅲ相で使用する製剤やプロセスを確立せねばな
らず、これはこれまでの第三相よりも早く初期投資はリスクでもあった
• このアダプティブ試験で得られた経験と知見は、今後のアダプティブデザインを用いた臨
床試験の計画、承認、実施、および薬物開発プロセス全体の効率化につながるはずだ
41.
その他参考文献
1. Kim ES,Herbst RS, Wistuba II, Lee JJ, Blumenschein GR, Tsao A, et al. The BATTLE trial:
personalizing therapy for lung cancer. Cancer Discov. 2011 Jun;1(1):44–53.
2. Papadimitrakopoulou V, Lee JJ, Wistuba II, Tsao AS, Fossella FV, Kalhor N, et al. The
BATTLE-2 Study: A Biomarker-Integrated Targeted Therapy Study in Previously Treated
Patients With Advanced Non-Small-Cell Lung Cancer. J Clin Oncol. 2016 Aug;
3. Kim C, Giaccone G. Lessons learned from BATTLE-2 in the war on cancer: the use of Bayesian
method in clinical trial design. Ann Transl Med. 2016 Dec;4(23):466.
4. Liu S, Lee JJ. An overview of the design and conduct of the BATTLE trials. Chin Clin Oncol.
2015 Sep;4(3):33.
5. Park JW, Liu MC, Yee D, Yau C, van ’t Veer LJ, Symmans WF, et al. Adaptive Randomization of
Neratinib in Early Breast Cancer. N Engl J Med. 2016 Jul;375(1):11–22.
6. Weinstock RS, Guerci B, Umpierrez G, Nauck MA, Skrivanek Z, Milicevic Z. Safety and
efficacy of once-weekly dulaglutide versus sitagliptin after 2 years in metformin-treated
patients with type 2 diabetes (AWARD-5): a randomized, phase III study. Diabetes Obes Metab.
2015 Sep;17(9):849–58.
7. Antoniou M, Kolamunnage-Dona R, Jorgensen AL. Biomarker-Guided Non-Adaptive Trial Designs
in Phase II and Phase III: A Methodological Review. J Pers Med. 2017 Jan;7(1).
8. Hatfield I, Allison A, Flight L, Julious SA, Dimairo M. Adaptive designs undertaken in
clinical research: a review of registered clinical trials. Trials. 2016 Mar;17(1):150.
9. Berry, S.M., Carlin, B.P., Lee, J.J., and Muller, P.(2011).Bayesian Adaptive methods for Clinical Trials.
10. US Food and Drug Administration. Guidance for the Use of Bayesian Statistics in Medical Device Clinical Trials –
Guidance for Industry and FDA Staff, Feb 2010
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