中小企業診断士試験の企業経営理論講義で利用したモチベーション理論のスライド

1. モチベーション理論
資格キラー

2. モチベーション理論とは
• 従業員にやる気を出させる方法についての理論
内容理論
マズローの欲求五段階説
マクレランドの達成動機説
アルダファのERG理論
ハーズバーグの動機付/衛生理論
マグレガーのX/Y理論
過程理論
ブルームの期待理論
アダムスの公平説
何によってやる気がでるか？ どのようにやる気が出るか？

3. モチベーション理論 ～内容理論～
理論 概要
マズロー
欲求五段階説
・人間の欲求を５段階に定義
生理、安全、社会、尊厳、自己実現
・欲求は不可逆的
一度欲求が満たされると、下位の欲求には戻れない
アルダファ
ERG理論
・人間の欲求を３段階に定義
生存(Existence)、関係(Relatedness)、成長(Growth)
・欲求は可逆的
アージリス
未成熟/成熟理論
・未成熟から成熟になるにつれて７つの人格的変化
・動機付けは職務拡大
ハーズバーグ
動機付/衛生理論
・動機付け要因と衛生要因の２軸
・動機付け要因→職務充実、衛生要因→満たされないとモチベ低下
マグレガー
X/Y理論
・X理論（やる気ない）とY理論（やる気ある）の２軸
・やる気のない人には統制と命令、やる気のある人には目標管理制度
マクレランド
達成動機説
・達成、権力、親和
・コンピテンシー理論へと応用された

4. マズローの欲求五段階説
• 人間の欲求は５段階あり、下位欲求から順に満たされていく
自己実現
尊厳
社会
安全
生理
自分の限界を知りたい
認められたい
仲間が欲しい
安心安全に生きたい
死にたくない
・順番に欲求は満たされる
・欲求は下位に戻ることはない
・不可逆的

5. マクレランドの達成動機説
• マズローの上位３欲求に焦点をあてた
達成
権力
親和
目標を達成したい
権力をもちたい
仲間が欲しい
・人の成長段階に応じた対策

6. アルダファのERG理論
• 人間の欲求は３段階あり、欲求は可逆的（マズローを修正）
成長
Growth
関係
Relatedness
存在
Existence
成長したい
他人と仲良くしたい
人間として存在したい
・順番に欲求は満たされる
・欲求は下位に戻ることもある
・各欲求は同時に存在し得る
・可逆的
E
R
G

7. アージリスの未成熟=成熟理論
• モチベーションは２つの要素に分けられる
成熟
未成熟
・能動的
・自立
・多様な行動
・深い関心
・長期的展望
・優越的地位
・自己統制
・受動的
・依存
・単純な行動
・浅い関心
・短期的展望
・従属的地位
・自意識の欠如
主体的
長期的視点
職務拡大
・新たな仕事を割当
→水平方向の能力アップ

8. 企画
経理営業
職務拡大 ～アージリス～

9. ハーズバーグの動機付け衛生理論
• モチベーションは２つの要素に分けられる
動機付け
(満足要因)
衛生
(不満足要因)
・成長
・承認
・責任
・達成感
・人間関係
・労働条件
・給料
・会社の方針
特徴
・高次と低次の要因は異なる
・動機付け要因はやる気Up
・衛生要因はやる気Down
・職務充実が重要
職務充実
・レベルの高い仕事の割当
→垂直方向の能力アップ

10. ハーズバーグの動機付け衛生理論
• 衛生要因がどんなに満たされても動機付けはされない
しばらく経つと……
衛生要因は長期的な動機付けに繋がらない
昇給で歓喜

11. マネージャー
リーダー
メンバ
職務充実 ～アージリス～

12. マグレガーのX理論/Y理論
• 人間の欲求は２段階あり、それぞれに応じた対策が必要
Y理論
(精神的欲求)
X理論
(物質的欲求)
『性善説』
・人は働き者
・目標管理制度
『性悪説』
・人は怠け者
・統制と命令、懲罰
・人によって管理方法を変える

13. モチベーション理論 内容理論の比較
マズロー
欲求五段階
マクレランド
達成動機説
アルダファ
ERG理論
アージリス
未成熟=成熟
ハーズバーグ
動機付/衛生
マグレガー
X/Y理論
自己実現 達成
成長
成熟 動機付け Y理論
尊厳 権力
関係社会 親和
未成熟 衛生 X理論
安全
存在
生理
不可逆 親和 可逆 職務拡大 職務充実
統制と命令
目標管理制度
上位
下位
キーワード

14. モチベーション理論 ～過程理論～
理論 概要
ブルーム、ポーター
期待理論
・モチベの原動は２要因
期待、報酬
・２要因の積がモチベの強さ
どれかひとつでもゼロなら、モチベはゼロになる
得られる確率(期待)と対価(報酬)の両方が高いことが重要
アダムス
公平理論
・自分と他人を比較
他人より不当に評価されればモチベ低下
・仕事量と得られる報酬との比で比較
インプットとアウトプットの比
ルーサンス
強化説
・報酬の有無や与えるタイミングが重要
常に報酬を与えるのではなく、賞与のように何回かに分ける方が効果的

15. ブルーム、ポーターの期待理論
• モチベーションは期待と報酬の積で生まれる
期待 報酬 モチベ
期待か報酬のどちらかがゼロでは動機付けはされない

16. ブルーム、ポーターの期待理論 具体例
期待 報酬
営業成績１位
オリンピック優勝 賞金1億円
昇給1,000円
期待がほぼゼロ
割に合わない
期待と報酬の両方が重要

17. アダムスの公平理論
• 自分と他人の仕事量と報酬を比較して公平かを判断
他人より不当に評価されるとモチベーションダウン
自分の報酬
自分の仕事量
他人の報酬
他人の仕事量

18. アダムスの公平理論
仕事量とそれに対する報酬が重要
不公平！妥当かな

19. ルーサンスの強化説
• 報酬の有無や与えるタイミングが重要
一度に渡されるよりも何回かに分ける方が効果的
⇒会社は昇給よりも賞与（ボーナス）を与える

20. 過程理論 まとめ
給料は、
期待と報酬のバランスを考えて、
皆公平に、
何回かに分けて与える
ブルーム、ポーターの期待理論
アダムスの公平理論
ルーサンスの強化説