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VDI ガイド
OSCA™ - 1 -
VDI ガイド
version 1.0
2013 Sep.
Takehiro Kudou (Hitachi Solutions, Ltd.)
VDI ガイド
OSCA™ - 2 -
目 次
1. はじめに--------------------------------------------------------------------------------------------------------- 3
2. デスクトップ仮想化とは----------------------------------------------------------------------------------------- 5
3. VDIの構成要素 -------------------------------------------------------------------------------------------------- 7
3.1. デバイス -------------------------------------------------------------------------------------------------------- 7
3.2. Connection Broker --------------------------------------------------------------------------------------------- 7
3.3. サーバ仮想化 ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 9
3.4. VM管理---------------------------------------------------------------------------------------------------------11
4. 検討ポイント --------------------------------------------------------------------------------------------------- 13
4.1. デバイスに関する検討ポイント---------------------------------------------------------------------------------13
4.2. Connection Brokerに関連する検討ポイント -------------------------------------------------------------------13
4.3. サーバ仮想化に関連する検討ポイント --------------------------------------------------------------------------15
4.4. VM管理に関連する検討ポイント--------------------------------------------------------------------------------15
5. まとめ---------------------------------------------------------------------------------------------------------- 17
6. ライセンスについて -------------------------------------------------------------------------------------------- 18
7. 関連情報-------------------------------------------------------------------------------------------------------- 18
7.1. ヴイエムウェア株式会社:VMware Horizon View -------------------------------------------------------------18
7.2. シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社:Citrix XenDesktop-------------------------------------------18
7.3. 日本マイクロソフト株式会社:Windows Server 2012 --------------------------------------------------------19
7.4. 日立ソリューションズ------------------------------------------------------------------------------------------19
VDI ガイド
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1. はじめに
技術の向上(製品機能・品質)と、市場ニーズ(情報漏洩対策・管理コスト削減・ノマドワーク等)の高まりを背景とし
、デスクトップ仮想化分野の盛り上がりが著しい。デスクトップ仮想化のメリットは、「セキュリティ対策」、「ノマ
ドワーク対応」、「BCP 対応」、「TCO 削減」等があるが、実現手法により対応範囲が大きく異なる。
デスクトップ仮想化の実現手法には複数の方式があるが、本書は VDI(Virtual Desktop Infrastructure)と呼ばれる
技術を背景にした方式を解説する。VDI は構成が複雑な上、検討ポイントが多くある為、導入の敷居が高いとみなされ
ている。重要な検討ポイントは表 1-1 の通りである。
表 1-1. VDI 導入の検討ポイント
検討ポイント 内容
利用可能デバイス ・Bring Your Own Device(BYOD)の実現
・既存資産の有効活用
・スマートフォン・タブレット利用
情報漏洩対策 ・持ち出し PC 紛失時のリスク対応
・故意によるデータ持ち出し対策
・脆弱性対策
ノマドワーク ・外出先から PC を利用
・深夜や休日の緊急対応で自宅から PC を利用
・回線状況が貧弱な環境下での PC 利用
認証サーバ連携 ・既存の認証サーバの利用可否
仮想サーバ連携 ・導入済仮想サーバの利用可否
導入規模 ・投資対効果に見合う利用者数
アプリケーション管理 ・共通アプリの洗い出し
・ユーザ個別アプリへの対応
管理工数削減 ・パッチ適用の対応工数削減
・トラブル発生時の対応工数削減
VDI ガイド
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VDI は単体の技術を指すものではなく、「デバイス」・「Connection Broker」・「サーバ仮想化」・「VM 管理」
等の組合せの総称である。それぞれの構成要素毎に検討ポイントがあり、なおかつその構成要素同士の組み合わせパタ
ーンがある為、VDI としてまとめると複雑になる。
本書は、VDI の構成要素を解説し、検討ポイントと構成要素の関係性を明らかにする事で、VDI 導入検討を円滑に推
進する事を目的としている。
VDI では類似した名称の単語がある為、本書では用語略称を図 1-1 の通りに定義する。
図 1-1.用語定義
仮想デスクトップ基盤 : VDI(Vitrual Desktop Infrastructure)
仮想マシン : VM(Virtual Machine)
接続元クライアント : CL
Active Directory : AD
Operationg System : OS
アプリケーション : AP
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2. デスクトップ仮想化とは
デスクトップ仮想化とは、CL から、デスクトップ(OS、AP 等)を分離する技術である。VDI はデスクトップ仮想化の
一方式であり、CL から、何らかの技術を用いて生成されたデスクトップ画面へリモート接続する。これにより、ユーザ
の手元のデバイスからデスクトップを構成する OS を分離して、ネットワーク的に離れた所で集中管理する事が可能と
なる。
図 2-1.デスクトップ仮想化の概念
デスクトップ仮想化は、図 2-1 の「デスクトップ仮想化を実現する為の何か」の差異により、二種類にわかれる。
(1) サーバ OS 方式
デスクトップ仮想化(サーバ OS 方式)とは、サーバ OS 上で生成されたデスクトップ画面へ、リモート接続する方式
である。一般に Terminal Service と呼ばれる技術がこれにあたり、単一の OS を複数ユーザで共有利用する。
図 2-2.デスクトップ仮想化(サーバ OS 方式)
VDI ガイド
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(2) 仮想マシン方式(VDI)
デスクトップ仮想化(仮想マシン方式)とは、仮想サーバ上で動作する VM の、クライアント OS 上で生成されたデス
クトップへ、リモート接続する方式である。この方式が VDI であり、VM を単一ユーザが占有して利用する。単体の技
術では無く、ユーザが実際に利用する「デバイス」、CL と VM の中継を行う「Connection Broker」、VM のホスト先
である「サーバ仮想化」、大量の VM 展開等を担う「VM 管理」という、複数の技術の組合せの総称である。
本方式の構成を一般化すると図 2-3 のようになるが、製品によって各要素の実現方式が異なる。
図 2-3.デスクトップ仮想化(仮想マシン方式)
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3. VDI の構成要素
以下に、VDI の構成要素について記述する。VDI は、大きく分けて下記 4 要素の組み合わせから成り立っており、そ
の差異が VDI 製品の特徴につながる。
図 3-1.VDI の構成要素
3.1.デバイス
VDI では多種多様なデバイスを利用する事が可能である。通常の PC のほか、シンクライアント、スマートフォン、
タブレット等から利用可能であるが、対応範囲は VDI 製品によって異なる。
3.2.Connection Broker
単純なサーバ仮想化と異なり、VDI では CL と VM を結びつける仕組みが必要である。それを担うのが、Connection
Broker である。Connection Broker は、セッション管理と接続プロトコルに深く関係している。セッション管理は、
CL からの接続要求を元に特定の VM に割当てる為の仕組みを指し、接続プロトコルは CL と VM 間の画面描画及びマウ
ス・キーボード操作の為のプロトコルを指す。以下に、その概要を記述する。
3.2.1.セッション管理
VDI におけるセッション管理では、CL と VM 紐付けを以下の仕組みで実現する。
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図 3-2.Connection Broker の役割
Connection Broker は複数のコンポーネントのつなぎ役として動作する。そのため、VDI 製品の Connection Broker
でサポートされていない「認証サーバ」、「仮想サーバ」は利用できない。例えば、図 3-2 の②においてサポートされ
ている認証サーバの種類により、利用できるディレクトリサービスが決まる。また、③における VM 起動要求でサポー
トされている仮想サーバの種類により、利用できるサーバ仮想化製品が決まる。
3.2.2.接続プロトコル
接続プロトコルは CL と VM 間のリモート描画&操作を担う要素である。その差異は、ユーザビリティやセッション多
重度に影響を及ぼす。VDI 製品における代表的な接続プロトコルは下記である。各製品により利用可能な接続プロトコ
ルが異なる。
表 3-1. VDI で利用可能な接続プロトコル一覧
接続プロトコル 特徴
ICA Citrix 社製品で用いられるプロトコル
① CL からのログイン(接続要求)を元に
② 認証サーバで認証された利用権限を割当
③ 実行プラットフォームへ VM 起動命令発行
④ CL へ接続先情報を回答
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PCoIP VMware 社製品で用いられるプロトコル
RDP Terminal Service や、リモートデスクトップ接続でも使われるプロトコル。
ほぼ全ての VDI 製品がこの形式をサポート。
SPICE OSS の画面転送プロトコル
3.3.サーバ仮想化
VDI では、VM のホスト先としてサーバ仮想化製品を用いる。ただし、利用できるサーバ仮想化製品は、3.2.1 で示
した通り VDI 製品により異なる。以下に、サーバ仮想化の仕組み概説と、VDI で利用可能なサーバ仮想化製品について
記述する。
3.3.1.サーバ仮想化の差異
サーバ仮想化とは、サーバ実機と OS を分離させる技術である。これにより、単一のサーバハードウェア上で、複数
の異なる OS を稼働させる事が可能となる。利点としては、異なるアーキテクチャの OS の同居、物理的な集約率向上
等がある。
図 3-3.サーバ仮想化の概念
図 3-3 における、「サーバ仮想化を実現する為の何か」の違いにより、二つの方式が存在する。
(1) ホスト OS 型サーバ仮想化
ホスト OS 型サーバ仮想化とは、サーバのホスト OS 上でサーバ仮想化ソフトウェアを動かし、その上で VM を動か
す形式である。サーバハードウェアの上で、VM の他にネイティブな AP も動作させる事が可能というのが本方式の特
徴である。
VDI ガイド
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一般的なホスト OS 型サーバ仮想化では、サーバ仮想化ソフトウェアは、ホスト OS 上で直接動作している AP(ネイ
ティブ AP)と同様の扱いで動作する。ただし、ホスト OS 型サーバ仮想化の一つである Linux KVM では、サーバ仮想化
ソフトウェアにあたる KVM 部分が、Linux カーネルに組み込まれており、オーバーヘッドが小さくなるアーキテクチ
ャである。
図 3-4.ホスト型サーバ仮想化と Linux KVM の概念
(2) Hypervisor 型サーバ仮想化
Hypervisor 型サーバ仮想化とは、サーバハードウェア上で直接 Hypervisor というソフトウェアを動作させ、その上
で VM を動かす形式である。Hypervisor は、VM を動かすことに特化した OS の様なものであり、その上では VM 以外
(AP 等)は動作させない。
また、Hypervisor 型でも、管理 OS(Domain 0 / Parent OS 等と呼ばれる)を有するタイプが存在する。これは一見
ホスト OS 型のようだが、VM が動作するのはあくまでも Hypervisor 上であり、Hypervisor 型サーバ仮想化に分類さ
れる。
図 3-5.Hypervisor 型サーバ仮想化の概念
3.3.2.VDI で利用可能なサーバ仮想化製品
VDI 製品において、VM 配置先として利用できる主なサーバ仮想化製品は下記である。
VDI ガイド
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表 3-2. VDI で利用可能なサーバ仮想化製品一覧
実行プラットフォーム 特徴
VMware ESX/ESXi
(VMware vSphere)
VMware 社の、Hypervisor 型サーバ仮想化製品。
Citrix XenServer Linux Foundation における Xen Project にて開発される Hypervisor エンジ
ンをベースにして、Citrix 社が製品としてリリースしている Hypervisor 型サ
ーバ仮想化製品。
Microsoft Hyper-V Microsoft 社の、Hypervisor 型サーバ仮想化製品。Windows Server の機能と
して提供される他、Hyper-V Server という単体製品も存在する。
Linux KVM OSS の、ホスト OS 型サーバ仮想化製品。Linux カーネルに組み込まれている。
3.4.VM 管理
VDI における VM の環境(VM・OS・ミドルウェア・AP)は、クライアント OS を動かすという性質上、それぞれの VM
間で共通する部分が多い。それ故、環境共通化を行う事が可能である。VDI において、VM の管理とは個別に管理する
事ではなく、VM&OS 環境を標準化して展開する手法、すなわちプロビジョニング手法を指す。プロビジョニング速度
を高速化する為、Disk I/O 周りの各種技術(I/O 仮想化、フラッシュストレージ等)と組み合わせるパターンも存在する。
VM のプロビジョニング手法は下記である。サーバ仮想化製品及びその管理製品周りのアーキテクチャにより、各製
品で利用可能な手法が異なる。
3.4.1.手動
手動で VM を作成し、その VM に OS&AP を個別インストールする方式。
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図 3-6.手動プロビジョニング
3.4.2.イメージ自動コピー型
標準イメージ(Windows の場合は Sysprep 済のイメージ)を用意し、それを管理ツールに登録する事で、自動で規定
数の VM を作成する方式。ユーザに割り当てられた VM の初回利用時は、Sysprep されたイメージが自動展開される。
図 3-7.イメージ自動コピー型プロビジョニング
3.4.3.Gold Image 型
Gold Image と呼ばれる標準環境をあらかじめ作成し、その Gold Image との差分ディスク([図 3 8.Gold Image 型
プロビジョニング]の Clone Image)を複数作成し、差分ディスクを VM に割当てる方式。VDI 製品により、その実現の
仕組みは大きく異なる。VDI 製品により、マスターイメージ、Gold Image 等、様々な呼ばれ方をするが、本書では本
方式を Gold Image 型と記述する。
図 3-8.Gold Image 型プロビジョニング
VDI ガイド
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4. 検討ポイント
以下に、VDI の構成要素毎の検討ポイントを示す。
4.1.デバイスに関する検討ポイント
4.1.1.利用可能デバイス
VDI では、デバイスに VDI 接続用ソフトウェアをインストールする必要がある。デバイスを VDI で利用できるか否
かは、そのソフトウェアが利用したいデバイス向けに提供されているか否かに依存する。
また、一部製品では描画(動画や 3D 等)にクライアントリソースを活用する製品もあり、レスポンスや操作性といっ
た観点でも評価が必要である。特に、接続元であるデバイスの UI と、接続先である VM 上の OS の UI が異なる場合、
入念に評価する必要がある。たとえば、デバイスがタブレットやスマートフォンの場合、VM 上の OS におけるマウス
&キーボード入力の代わりに、タッチ&フリックで操作する事にる。その差異を VDI 接続用ソフトウェアで吸収してい
ない場合、ユーザが期待する操作感を得られない可能性がある。
4.1.2.情報漏洩対策
VDI では、CL 上にはデータが存在せず、データの実体はサーバルーム内に存在する。それ故、CL の紛失や故意に
よる持ち出しに起因する情報漏洩のリスクを回避可能である。しかしながら、CL にシンクライアント等を利用する場合
でも、ファームウェアの改変などにより、端末そのものに悪意のあるソフトウェアが仕込まれる可能性が存在する。ま
た、BYOD や既存 PC の有効活用という観点で通常の PC を利用する場合は、既にインストールされている OS まで含め
た安全対策が重要である。この様なリスクに備えて、ファームウェア、OS、ドライバなど様々な CL の構成要素の改変
を検知、排除する仕組みの検討が必要となる。また OS のカーネル内に潜み、自らを隠蔽するルートキットなど、攻撃
手法はますます高度になっており、従来のソフトウェア・ベースの保護に加え、ハードウェアと密接に連携したより包括
的な情報漏洩対策が必要となっている。
また、オンラインストレージやメール経由での流出といった、社内ネットワークを経由した情報漏洩リスクがあるが、
これは VDI でカバーする領域ではない。情報漏洩対策では、VDI 化だけではなく、社内ネットワークセキュリティの面
からも対応する必要がある。
4.2.Connection Broker に関連する検討ポイント
4.2.1.ノマドワーク
VDI では、ネットワークさえ利用できる環境であれば、時間を問わず、どの CL からでも自分の環境へアクセス可
能である。これは全ての VDI 製品で実現可能であるが、VDI 製品によって利用可能な CL(PC、スマートフォン、タブレ
ット端末、シンクライアント)や利用形態が異なる。
VDI ガイド
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また、VDI では数百~数千ユーザが同時にネットワーク経由で VM へ接続する。その為、CL と VDI 環境間のネット
ワークが問題となる。このネットワーク問題へのアプローチとして、下記方式が存在する。
図 4-1.ネットワーク問題へのアプローチ
(1) プロトコル
プロトコルの改善により、1セッションあたりの必要帯域を下げる方式。多重度が高くなるため、1セッションあた
りの必要帯域を下げることで、センタ側での必要帯域が大きく減少する。
(2) オフライン
VM を一時的に CL へダウンロードし、オフライン状態で利用させる事で、ネットワーク回線が貧弱・切断時でも利用
できる方式。ユーザの利便性というメリットと、セキュリティ低下というデメリット考慮し、検討する必要がある。
(3) 拠点分散
拠点に VDI 環境を設置し、センタと拠点間のネットワークが貧弱な場合でも利用できる方式。センタ障害発生時でも
拠点で業務継続できるというメリットと、拠点設備費用のデメリットを考慮し、検討する必要がある。
4.2.2.認証サーバ連携
VDI 製品では、AD が必要な製品が多い。既存環境が AD 以外の場合、ID 連携製品を用いて AD と既存認証システ
ムを紐づける必要がある。一部製品では、ローカル認証や LDAP 等と連携する事が標準機能で可能である。
VDI ガイド
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4.3.サーバ仮想化に関連する検討ポイント
4.3.1.仮想サーバ連携
大半の VDI 製品では、その VDI 製品ベンダがリリースしているサーバ仮想化製品しかサポートしていない。既に
既存環境にサーバ仮想化製品が導入しており、それらと一括管理する場合、導入済みサーバ仮想化製品に対応している
必要がある。一部製品では様々なサーバ仮想化製品に対応している事を売りとしているものや、クラウド基盤連携を売
りとしている。
4.3.2.導入規模
VDI は必要となるコンポーネントが多数となる為、環境構築が大がかりとなる。例えば 50~100 ユーザ向けの環
境を構築する為でも、サーバが複数台必要となってしまう為、1 ユーザ当たりのコストが高騰してしまう。一部製品で
は、小規模で構築できる事を売りとしている。
4.4.VM 管理に関連する検討ポイント
4.4.1.アプリケーション管理
VDI 製品におけるプロビジョニングはあくまでも VM 単位での管理である。OS と AP の組み合わせを標準環境として
利用させる為、AP の洗い出し&標準化が必須である。標準からはずれる AP を個別ユーザへ割り当てる場合、他のソリ
ューション(AP 仮想化製品等)を組み合わせる必要がある。
4.4.2.管理工数削減
VDI では、複数の VM をまとめて作成、更新する事で、クライアント環境の管理工数を大幅に削減する事が可能で
ある。ただし、VM のプロビジョニング手法により、初回の VM 作成工数のみか、運用時の VM 更新工数も削減できる
かが異なる。以下に、それぞれで必要となる VM プロビジョニング手法を解説する。
(1) VM 作成工数削減
VM では、クライアント OS を動かすという性質上、共通するデータが多い。その共通部分をマスターイメージと
して取扱う事で、VM 作成工数を削減する事が可能である。これを実現する為には、VM プロビジョニング手法として、
「VM イメージ自動コピー型」もしくは「Gold Image 型」が利用できる製品を選択する必要がある。
(2) VM 更新工数削減
VDI ガイド
OSCA™ - 16 -
VDI では、ユーザ割当後の VM の標準環境だけ更新する事が可能である。これは、VM 個別に更新を反映させるの
ではなく、マスターVM に更新を適用して、それを全 VM と差し替える事で実現している。これを実現する為には、VM
プロビジョニング手法として「Gold Image 型」が利用できる製品を選択する必要がある。ただし、「VM イメージ自
動コピー型」でも更新が可能なアーキテクチャをとっている製品も最近はリリースされ始めている。
VDI ガイド
OSCA™ - 17 -
5. まとめ
VDI 導入時の検討ポイントと、そこでの確認事項を表 5-1 にまとめた。本事項はすべてを網羅しているわけではな
いが、必須検討事項であるため、導入前に必ず検討いただければ幸いである。
表 5-1. VDI の検討ポイントと確認事項
検討ポイント 構成要素 確認事項
利用可能デバイス
デバイス ・利用したいデバイス用ソフトウェアが提供されているか
・期待通りの操作感が得られるか(特にタブレット)
情報漏洩対策
Connection Broker ・CL の構成要素改変の検地・排除の仕組みを検討したか
・社内ネットワーク経由での流出対策を検討したか
(VDI 製品以外との組み合わせ)
ノマドワーク
・プロトコル帯域×ユーザ数の値を試算したか
・オフライン利用が必要か否か
・VDI 環境設置場所と拠点とのネットワーク帯域は十分か
認証サーバ連携 ・認証サーバとして AD を利用しているか
仮想サーバ連携 サーバ仮想化 ・サーバ仮想化導入済の場合、その製品に対応しているか
導入規模 ・ある程度の利用ユーザ数を見込めるか
アプリケーション管理
VM 管理 ・社内環境の標準化をする事が出来るか。
(不可能な場合、AP 仮想化製品等との組み合わせが必要)
管理工数削減
[VM 作成工数削減]
・「VM イメージ自動コピー型」「Gold Image 型」に対応
しているか。
[VM 更新工数削減]
・「Gold Image 型」に対応しているか、または「VM イメ
ージ自動コピー型」で更新機能を有しているか
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6. ライセンスについて
VDI の VM として Windows Client OS を利用する場合、専用のライセンスが必要である。Retail 版や
Volume License 版の Windows Client ライセンスを流用する事は出来ない。
詳細は下記ドキュメントを参照頂きたい。
http://download.microsoft.com/download/F/8/1/F8199620-6205-4E27-86F5-2F24CAEFFDC0
/SA_Customer_Virtual_Desktop_Brochure_JP.pdf
7. 関連情報
7.1.ヴイエムウェア株式会社:VMware Horizon View
http://www.vmware.com/jp/
 わかる View クライアント環境の当たり前を変える仮想デスクトップ - IT 価値創造塾
http://vmware-juku.jp/vmwareSE-presents/vmwareview/index.html
 仮想デスクトップ View ソフトウエアライセンス
http://vmware-juku.jp/vmwareSE-presents/vmwareview/10/index.html
 View の事例
http://vmware-juku.jp/whatsvirtualization/server/casestudy/index.html
7.2.シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社:Citrix XenDesktop
http://www.citrix.co.jp/
 シトリックス・システムズ・ジャパン:Citrix XenDesktop FlexCast (様々な仮想化方式)
http://www.citrix.co.jp/products/xendesktop/features/flexible-delivery.html
 導入と運用のプロセスについて(シトリックス・コンサルティングサービス)
http://www.citrix.co.jp/support/consulting_detail.html
 ユーザエクスペリエンス:Citrix HDX Technology
http://www.citrix.co.jp/products/xendesktop/features/high-def-experience.html
VDI ガイド
OSCA™ - 19 -
 ネットワークブート方式:Citrix Provisioning Services ドキュメント
http://support.citrix.com/product/provsvr/pvsv6.0/?lang=ja&tab=tab-hotfix#tab-doc
 パーソナライゼーション: Citrix Personal vDisk
http://support.citrix.com/servlet/KbServlet/download/30731-102-691641/Personal_vDisk_Planning_Gu
ide.pdf
 XenDesktop 7 レビュアーガイド
http://www.citrix.com/skb/articles/RDY8316
7.3.日本マイクロソフト株式会社:Windows Server 2012
http://www.microsoft.com/ja-jp/default.aspx
 Windows Server 2012 仮想デスクトップ インフラストラクチャ: 機能
http://www.microsoft.com/ja-jp/server-cloud/windows-server/virtual-desktop-infrastructure-features.a
spx
 Windows Server 2012 のデスクトップ仮想化の理解およびトラブルシューティング (Word、2.88 MB) (英語)
http://download.microsoft.com/download/9/A/9/9A9FE5A9-53CC-4D48-BF17-6CC533FDAD80/Underst
and_and_Troubleshoot_Desktop_Virtualization_in_Windows_Server_8_Beta.docx
 リモートデスクトップ プロトコル (RDP) 8
http://download.microsoft.com/download/0/7/B/07BE7A3C-07B9-4173-B251-6865ADA98E5D/WS201
2_RDP_Performance.pdf
 仮想デスクトップ インフラストラクチャのクイック スタートのテスト ラボ ガイド
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh831585.aspx
 仮想デスクトップ インフラストラクチャの標準の展開のテスト ラボ ガイド
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh831541.aspx
 管理されているプールされた仮想デスクトップ コレクションのテスト ラボ ガイド
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh831663.aspx
 管理されていないプールされた仮想デスクトップ コレクションのテスト ラボ ガイド
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh831618.aspx
7.4.日立ソリューションズ
http://www.hitachi-solutions.co.jp/
 小・中規模向けデスクトップ仮想化ソリューション
http://www.hitachi-solutions.co.jp/verde/
VDI ガイド
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 仮想化 SI ソリューション
http://www.hitachi-solutions.co.jp/vsi/
以上
i
本書は、情報提供のみを目的に執筆されており、誤字脱字、技術上の誤りには一切責任を負いません。
本書の内容は一般的な原則を記しており、すべての環境での動作を保証するものではありません。
本書の内容は執筆時現在のものであり、明示的、暗示的を問わず、いかなる内容も保証いたしません。
PowerEdge、DELL ロゴは、米国 Dell Inc.の商標または登録商標です。
Linux は、Linus Torvalds の米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です。
その他本書に記載の会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。

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  • 1. VDI ガイド OSCA™ - 1 - VDI ガイド version 1.0 2013 Sep. Takehiro Kudou (Hitachi Solutions, Ltd.)
  • 2. VDI ガイド OSCA™ - 2 - 目 次 1. はじめに--------------------------------------------------------------------------------------------------------- 3 2. デスクトップ仮想化とは----------------------------------------------------------------------------------------- 5 3. VDIの構成要素 -------------------------------------------------------------------------------------------------- 7 3.1. デバイス -------------------------------------------------------------------------------------------------------- 7 3.2. Connection Broker --------------------------------------------------------------------------------------------- 7 3.3. サーバ仮想化 ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 9 3.4. VM管理---------------------------------------------------------------------------------------------------------11 4. 検討ポイント --------------------------------------------------------------------------------------------------- 13 4.1. デバイスに関する検討ポイント---------------------------------------------------------------------------------13 4.2. Connection Brokerに関連する検討ポイント -------------------------------------------------------------------13 4.3. サーバ仮想化に関連する検討ポイント --------------------------------------------------------------------------15 4.4. VM管理に関連する検討ポイント--------------------------------------------------------------------------------15 5. まとめ---------------------------------------------------------------------------------------------------------- 17 6. ライセンスについて -------------------------------------------------------------------------------------------- 18 7. 関連情報-------------------------------------------------------------------------------------------------------- 18 7.1. ヴイエムウェア株式会社:VMware Horizon View -------------------------------------------------------------18 7.2. シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社:Citrix XenDesktop-------------------------------------------18 7.3. 日本マイクロソフト株式会社:Windows Server 2012 --------------------------------------------------------19 7.4. 日立ソリューションズ------------------------------------------------------------------------------------------19
  • 3. VDI ガイド OSCA™ - 3 - 1. はじめに 技術の向上(製品機能・品質)と、市場ニーズ(情報漏洩対策・管理コスト削減・ノマドワーク等)の高まりを背景とし 、デスクトップ仮想化分野の盛り上がりが著しい。デスクトップ仮想化のメリットは、「セキュリティ対策」、「ノマ ドワーク対応」、「BCP 対応」、「TCO 削減」等があるが、実現手法により対応範囲が大きく異なる。 デスクトップ仮想化の実現手法には複数の方式があるが、本書は VDI(Virtual Desktop Infrastructure)と呼ばれる 技術を背景にした方式を解説する。VDI は構成が複雑な上、検討ポイントが多くある為、導入の敷居が高いとみなされ ている。重要な検討ポイントは表 1-1 の通りである。 表 1-1. VDI 導入の検討ポイント 検討ポイント 内容 利用可能デバイス ・Bring Your Own Device(BYOD)の実現 ・既存資産の有効活用 ・スマートフォン・タブレット利用 情報漏洩対策 ・持ち出し PC 紛失時のリスク対応 ・故意によるデータ持ち出し対策 ・脆弱性対策 ノマドワーク ・外出先から PC を利用 ・深夜や休日の緊急対応で自宅から PC を利用 ・回線状況が貧弱な環境下での PC 利用 認証サーバ連携 ・既存の認証サーバの利用可否 仮想サーバ連携 ・導入済仮想サーバの利用可否 導入規模 ・投資対効果に見合う利用者数 アプリケーション管理 ・共通アプリの洗い出し ・ユーザ個別アプリへの対応 管理工数削減 ・パッチ適用の対応工数削減 ・トラブル発生時の対応工数削減
  • 4. VDI ガイド OSCA™ - 4 - VDI は単体の技術を指すものではなく、「デバイス」・「Connection Broker」・「サーバ仮想化」・「VM 管理」 等の組合せの総称である。それぞれの構成要素毎に検討ポイントがあり、なおかつその構成要素同士の組み合わせパタ ーンがある為、VDI としてまとめると複雑になる。 本書は、VDI の構成要素を解説し、検討ポイントと構成要素の関係性を明らかにする事で、VDI 導入検討を円滑に推 進する事を目的としている。 VDI では類似した名称の単語がある為、本書では用語略称を図 1-1 の通りに定義する。 図 1-1.用語定義 仮想デスクトップ基盤 : VDI(Vitrual Desktop Infrastructure) 仮想マシン : VM(Virtual Machine) 接続元クライアント : CL Active Directory : AD Operationg System : OS アプリケーション : AP
  • 5. VDI ガイド OSCA™ - 5 - 2. デスクトップ仮想化とは デスクトップ仮想化とは、CL から、デスクトップ(OS、AP 等)を分離する技術である。VDI はデスクトップ仮想化の 一方式であり、CL から、何らかの技術を用いて生成されたデスクトップ画面へリモート接続する。これにより、ユーザ の手元のデバイスからデスクトップを構成する OS を分離して、ネットワーク的に離れた所で集中管理する事が可能と なる。 図 2-1.デスクトップ仮想化の概念 デスクトップ仮想化は、図 2-1 の「デスクトップ仮想化を実現する為の何か」の差異により、二種類にわかれる。 (1) サーバ OS 方式 デスクトップ仮想化(サーバ OS 方式)とは、サーバ OS 上で生成されたデスクトップ画面へ、リモート接続する方式 である。一般に Terminal Service と呼ばれる技術がこれにあたり、単一の OS を複数ユーザで共有利用する。 図 2-2.デスクトップ仮想化(サーバ OS 方式)
  • 6. VDI ガイド OSCA™ - 6 - (2) 仮想マシン方式(VDI) デスクトップ仮想化(仮想マシン方式)とは、仮想サーバ上で動作する VM の、クライアント OS 上で生成されたデス クトップへ、リモート接続する方式である。この方式が VDI であり、VM を単一ユーザが占有して利用する。単体の技 術では無く、ユーザが実際に利用する「デバイス」、CL と VM の中継を行う「Connection Broker」、VM のホスト先 である「サーバ仮想化」、大量の VM 展開等を担う「VM 管理」という、複数の技術の組合せの総称である。 本方式の構成を一般化すると図 2-3 のようになるが、製品によって各要素の実現方式が異なる。 図 2-3.デスクトップ仮想化(仮想マシン方式)
  • 7. VDI ガイド OSCA™ - 7 - 3. VDI の構成要素 以下に、VDI の構成要素について記述する。VDI は、大きく分けて下記 4 要素の組み合わせから成り立っており、そ の差異が VDI 製品の特徴につながる。 図 3-1.VDI の構成要素 3.1.デバイス VDI では多種多様なデバイスを利用する事が可能である。通常の PC のほか、シンクライアント、スマートフォン、 タブレット等から利用可能であるが、対応範囲は VDI 製品によって異なる。 3.2.Connection Broker 単純なサーバ仮想化と異なり、VDI では CL と VM を結びつける仕組みが必要である。それを担うのが、Connection Broker である。Connection Broker は、セッション管理と接続プロトコルに深く関係している。セッション管理は、 CL からの接続要求を元に特定の VM に割当てる為の仕組みを指し、接続プロトコルは CL と VM 間の画面描画及びマウ ス・キーボード操作の為のプロトコルを指す。以下に、その概要を記述する。 3.2.1.セッション管理 VDI におけるセッション管理では、CL と VM 紐付けを以下の仕組みで実現する。
  • 8. VDI ガイド OSCA™ - 8 - 図 3-2.Connection Broker の役割 Connection Broker は複数のコンポーネントのつなぎ役として動作する。そのため、VDI 製品の Connection Broker でサポートされていない「認証サーバ」、「仮想サーバ」は利用できない。例えば、図 3-2 の②においてサポートされ ている認証サーバの種類により、利用できるディレクトリサービスが決まる。また、③における VM 起動要求でサポー トされている仮想サーバの種類により、利用できるサーバ仮想化製品が決まる。 3.2.2.接続プロトコル 接続プロトコルは CL と VM 間のリモート描画&操作を担う要素である。その差異は、ユーザビリティやセッション多 重度に影響を及ぼす。VDI 製品における代表的な接続プロトコルは下記である。各製品により利用可能な接続プロトコ ルが異なる。 表 3-1. VDI で利用可能な接続プロトコル一覧 接続プロトコル 特徴 ICA Citrix 社製品で用いられるプロトコル ① CL からのログイン(接続要求)を元に ② 認証サーバで認証された利用権限を割当 ③ 実行プラットフォームへ VM 起動命令発行 ④ CL へ接続先情報を回答
  • 9. VDI ガイド OSCA™ - 9 - PCoIP VMware 社製品で用いられるプロトコル RDP Terminal Service や、リモートデスクトップ接続でも使われるプロトコル。 ほぼ全ての VDI 製品がこの形式をサポート。 SPICE OSS の画面転送プロトコル 3.3.サーバ仮想化 VDI では、VM のホスト先としてサーバ仮想化製品を用いる。ただし、利用できるサーバ仮想化製品は、3.2.1 で示 した通り VDI 製品により異なる。以下に、サーバ仮想化の仕組み概説と、VDI で利用可能なサーバ仮想化製品について 記述する。 3.3.1.サーバ仮想化の差異 サーバ仮想化とは、サーバ実機と OS を分離させる技術である。これにより、単一のサーバハードウェア上で、複数 の異なる OS を稼働させる事が可能となる。利点としては、異なるアーキテクチャの OS の同居、物理的な集約率向上 等がある。 図 3-3.サーバ仮想化の概念 図 3-3 における、「サーバ仮想化を実現する為の何か」の違いにより、二つの方式が存在する。 (1) ホスト OS 型サーバ仮想化 ホスト OS 型サーバ仮想化とは、サーバのホスト OS 上でサーバ仮想化ソフトウェアを動かし、その上で VM を動か す形式である。サーバハードウェアの上で、VM の他にネイティブな AP も動作させる事が可能というのが本方式の特 徴である。
  • 10. VDI ガイド OSCA™ - 10 - 一般的なホスト OS 型サーバ仮想化では、サーバ仮想化ソフトウェアは、ホスト OS 上で直接動作している AP(ネイ ティブ AP)と同様の扱いで動作する。ただし、ホスト OS 型サーバ仮想化の一つである Linux KVM では、サーバ仮想化 ソフトウェアにあたる KVM 部分が、Linux カーネルに組み込まれており、オーバーヘッドが小さくなるアーキテクチ ャである。 図 3-4.ホスト型サーバ仮想化と Linux KVM の概念 (2) Hypervisor 型サーバ仮想化 Hypervisor 型サーバ仮想化とは、サーバハードウェア上で直接 Hypervisor というソフトウェアを動作させ、その上 で VM を動かす形式である。Hypervisor は、VM を動かすことに特化した OS の様なものであり、その上では VM 以外 (AP 等)は動作させない。 また、Hypervisor 型でも、管理 OS(Domain 0 / Parent OS 等と呼ばれる)を有するタイプが存在する。これは一見 ホスト OS 型のようだが、VM が動作するのはあくまでも Hypervisor 上であり、Hypervisor 型サーバ仮想化に分類さ れる。 図 3-5.Hypervisor 型サーバ仮想化の概念 3.3.2.VDI で利用可能なサーバ仮想化製品 VDI 製品において、VM 配置先として利用できる主なサーバ仮想化製品は下記である。
  • 11. VDI ガイド OSCA™ - 11 - 表 3-2. VDI で利用可能なサーバ仮想化製品一覧 実行プラットフォーム 特徴 VMware ESX/ESXi (VMware vSphere) VMware 社の、Hypervisor 型サーバ仮想化製品。 Citrix XenServer Linux Foundation における Xen Project にて開発される Hypervisor エンジ ンをベースにして、Citrix 社が製品としてリリースしている Hypervisor 型サ ーバ仮想化製品。 Microsoft Hyper-V Microsoft 社の、Hypervisor 型サーバ仮想化製品。Windows Server の機能と して提供される他、Hyper-V Server という単体製品も存在する。 Linux KVM OSS の、ホスト OS 型サーバ仮想化製品。Linux カーネルに組み込まれている。 3.4.VM 管理 VDI における VM の環境(VM・OS・ミドルウェア・AP)は、クライアント OS を動かすという性質上、それぞれの VM 間で共通する部分が多い。それ故、環境共通化を行う事が可能である。VDI において、VM の管理とは個別に管理する 事ではなく、VM&OS 環境を標準化して展開する手法、すなわちプロビジョニング手法を指す。プロビジョニング速度 を高速化する為、Disk I/O 周りの各種技術(I/O 仮想化、フラッシュストレージ等)と組み合わせるパターンも存在する。 VM のプロビジョニング手法は下記である。サーバ仮想化製品及びその管理製品周りのアーキテクチャにより、各製 品で利用可能な手法が異なる。 3.4.1.手動 手動で VM を作成し、その VM に OS&AP を個別インストールする方式。
  • 12. VDI ガイド OSCA™ - 12 - 図 3-6.手動プロビジョニング 3.4.2.イメージ自動コピー型 標準イメージ(Windows の場合は Sysprep 済のイメージ)を用意し、それを管理ツールに登録する事で、自動で規定 数の VM を作成する方式。ユーザに割り当てられた VM の初回利用時は、Sysprep されたイメージが自動展開される。 図 3-7.イメージ自動コピー型プロビジョニング 3.4.3.Gold Image 型 Gold Image と呼ばれる標準環境をあらかじめ作成し、その Gold Image との差分ディスク([図 3 8.Gold Image 型 プロビジョニング]の Clone Image)を複数作成し、差分ディスクを VM に割当てる方式。VDI 製品により、その実現の 仕組みは大きく異なる。VDI 製品により、マスターイメージ、Gold Image 等、様々な呼ばれ方をするが、本書では本 方式を Gold Image 型と記述する。 図 3-8.Gold Image 型プロビジョニング
  • 13. VDI ガイド OSCA™ - 13 - 4. 検討ポイント 以下に、VDI の構成要素毎の検討ポイントを示す。 4.1.デバイスに関する検討ポイント 4.1.1.利用可能デバイス VDI では、デバイスに VDI 接続用ソフトウェアをインストールする必要がある。デバイスを VDI で利用できるか否 かは、そのソフトウェアが利用したいデバイス向けに提供されているか否かに依存する。 また、一部製品では描画(動画や 3D 等)にクライアントリソースを活用する製品もあり、レスポンスや操作性といっ た観点でも評価が必要である。特に、接続元であるデバイスの UI と、接続先である VM 上の OS の UI が異なる場合、 入念に評価する必要がある。たとえば、デバイスがタブレットやスマートフォンの場合、VM 上の OS におけるマウス &キーボード入力の代わりに、タッチ&フリックで操作する事にる。その差異を VDI 接続用ソフトウェアで吸収してい ない場合、ユーザが期待する操作感を得られない可能性がある。 4.1.2.情報漏洩対策 VDI では、CL 上にはデータが存在せず、データの実体はサーバルーム内に存在する。それ故、CL の紛失や故意に よる持ち出しに起因する情報漏洩のリスクを回避可能である。しかしながら、CL にシンクライアント等を利用する場合 でも、ファームウェアの改変などにより、端末そのものに悪意のあるソフトウェアが仕込まれる可能性が存在する。ま た、BYOD や既存 PC の有効活用という観点で通常の PC を利用する場合は、既にインストールされている OS まで含め た安全対策が重要である。この様なリスクに備えて、ファームウェア、OS、ドライバなど様々な CL の構成要素の改変 を検知、排除する仕組みの検討が必要となる。また OS のカーネル内に潜み、自らを隠蔽するルートキットなど、攻撃 手法はますます高度になっており、従来のソフトウェア・ベースの保護に加え、ハードウェアと密接に連携したより包括 的な情報漏洩対策が必要となっている。 また、オンラインストレージやメール経由での流出といった、社内ネットワークを経由した情報漏洩リスクがあるが、 これは VDI でカバーする領域ではない。情報漏洩対策では、VDI 化だけではなく、社内ネットワークセキュリティの面 からも対応する必要がある。 4.2.Connection Broker に関連する検討ポイント 4.2.1.ノマドワーク VDI では、ネットワークさえ利用できる環境であれば、時間を問わず、どの CL からでも自分の環境へアクセス可 能である。これは全ての VDI 製品で実現可能であるが、VDI 製品によって利用可能な CL(PC、スマートフォン、タブレ ット端末、シンクライアント)や利用形態が異なる。
  • 14. VDI ガイド OSCA™ - 14 - また、VDI では数百~数千ユーザが同時にネットワーク経由で VM へ接続する。その為、CL と VDI 環境間のネット ワークが問題となる。このネットワーク問題へのアプローチとして、下記方式が存在する。 図 4-1.ネットワーク問題へのアプローチ (1) プロトコル プロトコルの改善により、1セッションあたりの必要帯域を下げる方式。多重度が高くなるため、1セッションあた りの必要帯域を下げることで、センタ側での必要帯域が大きく減少する。 (2) オフライン VM を一時的に CL へダウンロードし、オフライン状態で利用させる事で、ネットワーク回線が貧弱・切断時でも利用 できる方式。ユーザの利便性というメリットと、セキュリティ低下というデメリット考慮し、検討する必要がある。 (3) 拠点分散 拠点に VDI 環境を設置し、センタと拠点間のネットワークが貧弱な場合でも利用できる方式。センタ障害発生時でも 拠点で業務継続できるというメリットと、拠点設備費用のデメリットを考慮し、検討する必要がある。 4.2.2.認証サーバ連携 VDI 製品では、AD が必要な製品が多い。既存環境が AD 以外の場合、ID 連携製品を用いて AD と既存認証システ ムを紐づける必要がある。一部製品では、ローカル認証や LDAP 等と連携する事が標準機能で可能である。
  • 15. VDI ガイド OSCA™ - 15 - 4.3.サーバ仮想化に関連する検討ポイント 4.3.1.仮想サーバ連携 大半の VDI 製品では、その VDI 製品ベンダがリリースしているサーバ仮想化製品しかサポートしていない。既に 既存環境にサーバ仮想化製品が導入しており、それらと一括管理する場合、導入済みサーバ仮想化製品に対応している 必要がある。一部製品では様々なサーバ仮想化製品に対応している事を売りとしているものや、クラウド基盤連携を売 りとしている。 4.3.2.導入規模 VDI は必要となるコンポーネントが多数となる為、環境構築が大がかりとなる。例えば 50~100 ユーザ向けの環 境を構築する為でも、サーバが複数台必要となってしまう為、1 ユーザ当たりのコストが高騰してしまう。一部製品で は、小規模で構築できる事を売りとしている。 4.4.VM 管理に関連する検討ポイント 4.4.1.アプリケーション管理 VDI 製品におけるプロビジョニングはあくまでも VM 単位での管理である。OS と AP の組み合わせを標準環境として 利用させる為、AP の洗い出し&標準化が必須である。標準からはずれる AP を個別ユーザへ割り当てる場合、他のソリ ューション(AP 仮想化製品等)を組み合わせる必要がある。 4.4.2.管理工数削減 VDI では、複数の VM をまとめて作成、更新する事で、クライアント環境の管理工数を大幅に削減する事が可能で ある。ただし、VM のプロビジョニング手法により、初回の VM 作成工数のみか、運用時の VM 更新工数も削減できる かが異なる。以下に、それぞれで必要となる VM プロビジョニング手法を解説する。 (1) VM 作成工数削減 VM では、クライアント OS を動かすという性質上、共通するデータが多い。その共通部分をマスターイメージと して取扱う事で、VM 作成工数を削減する事が可能である。これを実現する為には、VM プロビジョニング手法として、 「VM イメージ自動コピー型」もしくは「Gold Image 型」が利用できる製品を選択する必要がある。 (2) VM 更新工数削減
  • 16. VDI ガイド OSCA™ - 16 - VDI では、ユーザ割当後の VM の標準環境だけ更新する事が可能である。これは、VM 個別に更新を反映させるの ではなく、マスターVM に更新を適用して、それを全 VM と差し替える事で実現している。これを実現する為には、VM プロビジョニング手法として「Gold Image 型」が利用できる製品を選択する必要がある。ただし、「VM イメージ自 動コピー型」でも更新が可能なアーキテクチャをとっている製品も最近はリリースされ始めている。
  • 17. VDI ガイド OSCA™ - 17 - 5. まとめ VDI 導入時の検討ポイントと、そこでの確認事項を表 5-1 にまとめた。本事項はすべてを網羅しているわけではな いが、必須検討事項であるため、導入前に必ず検討いただければ幸いである。 表 5-1. VDI の検討ポイントと確認事項 検討ポイント 構成要素 確認事項 利用可能デバイス デバイス ・利用したいデバイス用ソフトウェアが提供されているか ・期待通りの操作感が得られるか(特にタブレット) 情報漏洩対策 Connection Broker ・CL の構成要素改変の検地・排除の仕組みを検討したか ・社内ネットワーク経由での流出対策を検討したか (VDI 製品以外との組み合わせ) ノマドワーク ・プロトコル帯域×ユーザ数の値を試算したか ・オフライン利用が必要か否か ・VDI 環境設置場所と拠点とのネットワーク帯域は十分か 認証サーバ連携 ・認証サーバとして AD を利用しているか 仮想サーバ連携 サーバ仮想化 ・サーバ仮想化導入済の場合、その製品に対応しているか 導入規模 ・ある程度の利用ユーザ数を見込めるか アプリケーション管理 VM 管理 ・社内環境の標準化をする事が出来るか。 (不可能な場合、AP 仮想化製品等との組み合わせが必要) 管理工数削減 [VM 作成工数削減] ・「VM イメージ自動コピー型」「Gold Image 型」に対応 しているか。 [VM 更新工数削減] ・「Gold Image 型」に対応しているか、または「VM イメ ージ自動コピー型」で更新機能を有しているか
  • 18. VDI ガイド OSCA™ - 18 - 6. ライセンスについて VDI の VM として Windows Client OS を利用する場合、専用のライセンスが必要である。Retail 版や Volume License 版の Windows Client ライセンスを流用する事は出来ない。 詳細は下記ドキュメントを参照頂きたい。 http://download.microsoft.com/download/F/8/1/F8199620-6205-4E27-86F5-2F24CAEFFDC0 /SA_Customer_Virtual_Desktop_Brochure_JP.pdf 7. 関連情報 7.1.ヴイエムウェア株式会社:VMware Horizon View http://www.vmware.com/jp/  わかる View クライアント環境の当たり前を変える仮想デスクトップ - IT 価値創造塾 http://vmware-juku.jp/vmwareSE-presents/vmwareview/index.html  仮想デスクトップ View ソフトウエアライセンス http://vmware-juku.jp/vmwareSE-presents/vmwareview/10/index.html  View の事例 http://vmware-juku.jp/whatsvirtualization/server/casestudy/index.html 7.2.シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社:Citrix XenDesktop http://www.citrix.co.jp/  シトリックス・システムズ・ジャパン:Citrix XenDesktop FlexCast (様々な仮想化方式) http://www.citrix.co.jp/products/xendesktop/features/flexible-delivery.html  導入と運用のプロセスについて(シトリックス・コンサルティングサービス) http://www.citrix.co.jp/support/consulting_detail.html  ユーザエクスペリエンス:Citrix HDX Technology http://www.citrix.co.jp/products/xendesktop/features/high-def-experience.html
  • 19. VDI ガイド OSCA™ - 19 -  ネットワークブート方式:Citrix Provisioning Services ドキュメント http://support.citrix.com/product/provsvr/pvsv6.0/?lang=ja&tab=tab-hotfix#tab-doc  パーソナライゼーション: Citrix Personal vDisk http://support.citrix.com/servlet/KbServlet/download/30731-102-691641/Personal_vDisk_Planning_Gu ide.pdf  XenDesktop 7 レビュアーガイド http://www.citrix.com/skb/articles/RDY8316 7.3.日本マイクロソフト株式会社:Windows Server 2012 http://www.microsoft.com/ja-jp/default.aspx  Windows Server 2012 仮想デスクトップ インフラストラクチャ: 機能 http://www.microsoft.com/ja-jp/server-cloud/windows-server/virtual-desktop-infrastructure-features.a spx  Windows Server 2012 のデスクトップ仮想化の理解およびトラブルシューティング (Word、2.88 MB) (英語) http://download.microsoft.com/download/9/A/9/9A9FE5A9-53CC-4D48-BF17-6CC533FDAD80/Underst and_and_Troubleshoot_Desktop_Virtualization_in_Windows_Server_8_Beta.docx  リモートデスクトップ プロトコル (RDP) 8 http://download.microsoft.com/download/0/7/B/07BE7A3C-07B9-4173-B251-6865ADA98E5D/WS201 2_RDP_Performance.pdf  仮想デスクトップ インフラストラクチャのクイック スタートのテスト ラボ ガイド http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh831585.aspx  仮想デスクトップ インフラストラクチャの標準の展開のテスト ラボ ガイド http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh831541.aspx  管理されているプールされた仮想デスクトップ コレクションのテスト ラボ ガイド http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh831663.aspx  管理されていないプールされた仮想デスクトップ コレクションのテスト ラボ ガイド http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh831618.aspx 7.4.日立ソリューションズ http://www.hitachi-solutions.co.jp/  小・中規模向けデスクトップ仮想化ソリューション http://www.hitachi-solutions.co.jp/verde/
  • 20. VDI ガイド OSCA™ - 20 -  仮想化 SI ソリューション http://www.hitachi-solutions.co.jp/vsi/ 以上 i 本書は、情報提供のみを目的に執筆されており、誤字脱字、技術上の誤りには一切責任を負いません。 本書の内容は一般的な原則を記しており、すべての環境での動作を保証するものではありません。 本書の内容は執筆時現在のものであり、明示的、暗示的を問わず、いかなる内容も保証いたしません。 PowerEdge、DELL ロゴは、米国 Dell Inc.の商標または登録商標です。 Linux は、Linus Torvalds の米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です。 その他本書に記載の会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。