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Citrix XenDesktop 7 Step by Step Guide - Microsoft Hyper-V Server 2012 編
Page 1
Microsoft Hyper-V Server 2012 と
Citrix XenDesktop 7 で始める
デスクトップ仮想化入⾨
ご注意
この資料は、お客様・パートナー様の動作検証や技術習得を支援するために作成されたもので
す。本資料は弊社の正式な技術サポート文書ではありません。そのため、この文書の記述に関
して、弊社技術部⾨はお問い合わせをお受けかねますことを、予めご了承ください。
本書に記載されている事柄は予告なく変更される場合があります。
操作や機能の詳細につきましては、製品マニュアルをご覧下さい。
http://support.citrix.com/proddocs/topic/infocenter/nl/ja/ic-how-to-use.html?locale=ja
Citrix XenDesktop 7 Step by Step Guide - Microsoft Hyper-V Server 2012 編
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目次
ご注意........................................................................................................................................1
はじめに....................................................................................................................................3
1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定.................................4
2. XenDesktop 7 のインストールと初期設定...............................................................28
3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築..........................................................................40
4. MCS を使った仮想デスクトップの展開....................................................................65
はじめに
Page 3
はじめに
デスクトップ仮想化とは、これまで各クライアントに個別に用意していたデスクトップ環境を
サーバーに集中配置して運用するソリューションです。シトリックス社では、このデスクトッ
プ仮想化を実現する製品として大企業向けに「XenDesktop」、中堅中小企業向けに「VDI-In-
a-Box」を提供しています。
図 1 Windows8 クライアントから仮想デスクトップの Windows7 環境に接続
本資料では最新版の「Citrix XenDesktop 7」(以下 XenDesktop と表記)を動作させるための
セットアップ、設定などをわかりやすく、順を追って説明します。XenDesktop 7 では、アー
キテクチャーを大幅に刷新しクラウド環境での拡張性を意識したシンプルな作りになっていま
す。今まで複雑であったインストールも「8回のクリック、20 分でインストール」、管理も設
計は「Studio」、監視・サポートは「Director」のみで出来きます。
また、XenDesktop の特長の一つは、主要なハイパーバイザーやクラウド環境で動作可能です。
今回は Microsoft Windows Server 2012 に搭載されている Hyper-V での XenDesktop 7 のイン
ストールを行ないます。
1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定
Page 4
1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定
デスクトップ仮想化について
デスクトップ仮想化ソリューションはシトリックスのほか多数のメーカーが展開していますが、
Citrix XenDesktop は特定のハイパーバイザーに縛られることなく導入できる点が利点として
あげられます。シトリックス社が提供する XenServer だけでなく、VMware 社が提供する
VMware vSphere、マイクロソフト社が提供する Hyper-V などユーザーニーズにあわせて選択
することが可能です。そのため、対応するハイパーバイザーをすでに利用済みであれば、デス
クトップ仮想化基盤に適した構成にする必要はあるものの、既存の仮想化基盤にデスクトップ
仮想化を容易に導入出来ます。
本連載では XenDesktop 環境を構築するに当たり、Windows Server 2012 を利用した Hyper-V
環境を選択した場合のセットアップや設定に関してご紹介いたします。以下の環境を想定して
います。
1. Citrix XenDesktop 7
2. Microsoft System Center 2012 Virtual Machine Manager SP1(以降 SCVMM と表記)
3. Windows Server 2012
4. Hyper-V 2012(以降 Hyper-V)
事前準備
XenDesktop の導入には Active Directory と DHCP サーバーが予め必要です。今回はクライアン
トとして Windows 8 を、仮想デスクトップとして Windows 7 を利用しますので、Active
Directory の機能レベルは Windows Server 2008 R2 以上で構いません。DHCP サーバーについ
ては Windows Server に機能追加するものでも、既存のルーターなどに内蔵されているもので
も利用可能ですので予め利用できる環境を整えておいてください。
Active Directory と DHCP サーバーについて
今回の連載では Active Directory や DHCP サーバーの構築について触れませんので、本連載に
従って XenDesktop 7 による仮想デスクトップ環境を構築する前にそれぞれのサーバーを準備
しておいてください。
また、それぞれのサーバーにソフトウェアのインストールを行う場合は、各コンピューターを
Active Directory に参加した後、ドメイン管理者のアカウントを利用してインストールしていま
す。例えば vdi.example.com というドメイン名で Active Directory を構築した場合、
1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定
Page 5
VDIAdministrator(もしくは Administrator@vdi.example.com)がドメイン管理者のアカウン
トになります。XenDesktop コンポーネントの実行時も同様です。
SCVMM で利用するアカウントについて
SCVMM では VMM サービスで利用するアカウントとコンピューターの検出などに使うアカウ
ントが必要です。本連載では前者として VDIAdministrator ユーザーを、後者として
VDIscvmmadmin ユーザーを使う例で説明します。
なお、VMM サービスで利用するユーザーは Domain Admins グループに所属している必要があ
りますので、グループを予め追加しておいてください。
1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定
Page 6
仮想デスクトップを利用するアカウントについて
仮想デスクトップに接続するユーザーは予め Active Directory のユーザーとコンピューターに登
録しておいてください。本連載では XenDesktop7 という名前の OU を作成して、xduser とい
う連番のユーザーを 1 から 10 まで作成し、XenDesktop7 というグループに所属させた例で説
明します。
また、Active Directory に所属させたコンピュータアカウントが Computers ディレクトリーに
保管されていますので、この OU に移動してください。
図 2 OU とユーザーの構成
1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定
Page 7
XenDesktop の重要なコンポーネントについて
XenDesktop は主に以下のようなコンポーネントで構成されています。
Delivery Controller
XenDesktop インフラストラクチャーの中⼼的な役割を担うものです。ユーザーへの仮想デス
クトップの配信のほか、ユーザー認証、VM 電源管理、ポリシーの決定など、仮想デスクトッ
プのアクセス制御などを行います。
Citrix StoreFront
ユーザーがデスクトップやアプリケーションにアクセスするためのアクセスポイントです。ア
プリケーション、デスクトップ、またはその両⽅のリンクがユーザーに表⽰されます。
Provisioning Services
単一のシステムイメージを複数の仮想マシンに配信します。各仮想マシンは PXE サーバーによ
り配信されたシステムイメージを使って、OS やアプリケーションを起動できます。大規模な
仮想マシンの配備に適切です(今回は利用しません)。
Machine Creation Services
ハイパーバイザーのクローン機能を使って、マスターとなる単一の共有イメージ(以降マスタ
ーイメージ)を複製して仮想デスクトップを展開する仕組みです。複製した仮想マシンには ID
ディスクと差分ディスクという 2 つの仮想ディスクが割り当てられ、仮想マシン固有の情報、
例えばコンピューター名やドメインの SID が格納されており、仮想マシンの起動時にその情報
が読み込まれます。MCS で構築できる仮想デスクトップはプールタイプと専用タイプの二種類
があります。
プールタイプの仮想デスクトップは再起動ごとに差分ディスクに書き込まれたデータがクリア
されるため、起動毎にマスターイメージが参照されるのでユーザー自ら OS の設定やアプリケ
ーションの追加、C ドライブへの書き込みは基本的には出来ないものの、マスターイメージと
同様の環境を維持することができるという利点があります。マスターイメージにパッチを適用
しておけば、各仮想デスクトップはセキュアな状態を維持できるということです。
専用タイプの仮想デスクトップは変更したデータは恒久的に保持されるため、ユーザー自ら
OS のカスタマイズなどを行うことができます。ユーザーはローカル PC を使うような感覚で
仮想デスクトップを利用できます。ただその反面、仮想デスクトップの展開後の管理は従来の
PC の管理と同様の手間暇が必要になります。
1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定
Page 8
また、仮想デスクトップ環境の構築時に設定が必要ですが、Personal vDisk を使うことで、機
能を有効にした仮想デスクトップではユーザーには PC のハードディスクの一つとして見える
ようになり、ユーザープロファイルは書き換え可能な Personal vDisk 上に保存されるため、仮
想デスクトップ上の設定変更やドキュメントの保存を行うことが可能になります。
図 3 Personal vDisk を有効にした仮想デスクトップ
図 3 のローカルディスク(C ドライブ)は配備した仮想デスクトップのマスターイメージであ
り、読み込みは可能ですが書き込みはできません。その他に表⽰されているドライブは、仮想
デスクトップにアクセスしているクライアントのローカルドライブが見えています。デフォル
トの設定ではクライアントのローカルドライブはこのように見えます。こちらのドライブも仮
想デスクトップのドライブと同様に利用可能であり、USB メモリーを接続すれば仮想デスクト
ップ上でマウントして利用することができます。
これらは仮想デスクトップの利便性を向上させますが、ビジネス用途で考えるとクライアント
上のドライブを表⽰させたくない場合もあるかもしれません。その場合は Citrix Studio のポリ
シーを使って行います。ポリシーではその他、使用帯域制御や仮想デスクトップのパフォーマ
ンスチューニングなどを行うことができます。
1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定
Page 9
図 4 ポリシーの設定
1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定
Page 10
構築する環境
今回構築する環境は以下のとおりです。今回は XenDesktop7 の実行環境として Hyper-V を利
用します。ハイパーバイザーのインストール後、仮想マシンとしてそれぞれのサーバーをイン
ストールします。
Hyper-V ホスト(ホスト名:hypervhost)
 Windows Server 2012
SCVMM 管理用サーバー(ホスト名:scvmm)
 Windows Server 2012
 Windows ADK
 System Center 2012 SP1 Virtual Machine Manager
 System Center 2012 SP1 Virtual Machine Manager VMM コンソール
 SQL Server 2012 SP1 Standard
 Delivery Controller
 XenDesktop のコントローラ
 バックエンドは別途インストールする SQL Server 2012 Standard を利用
 Citrix Studio
 XenDesktop の管理ツール
 Citrix StoreFront
 Web Interface の後継
ユーザー占有型仮想デスクトップ 3 台
 Windows 7 SP1
プール型仮想デスクトップ(MCS で展開)
 Windows 7 SP1
XenDesktop 7 のインストールの前に Hyper-V ホストと SCVMM サーバーのインストールを行
っていきましょう。
1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定
Page 11
Hyper-V ホストの準備
仮想マシンを実行する Hyper-V ホストサーバーには Windows Server 2012 をインストールし、
Active Directory に参加した後、サーバーの役割として「Hyper-V」をインストールします。
Hyper-V の構成後、SCVMM でリモート操作可能にするために、Hyper-V ホストサーバーのフ
ァイアウォール設定で、仮想マシンの管理とリモート管理関連の通信を許可するように設定し
てください。
Hyper-V 環境の構築については以上です。
1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定
Page 12
SCVMM の準備
SCVMM インストール前の前準備
SCVMM2012 SP1 を Windows Server 2012 にインストールするには予め「Standard エディシ
ョン以上の SQL Server」、「Windows 8 用 Windows アセスメント & デプロイメントキット
(ADK)」および「SQL Server コマンドユーティリティ」のインストールが必要です。
SQL Server について
SCVMM の実行にはバックエンドのデータベースサーバーとして SQL Server Standard エディ
ションが必要です。Windows ADK のインストール時に SQL Server Express Edition をインス
トールせずに別途対応する SQL Server をインストールしてください。
http://technet.microsoft.com/en-us/library/gg610574.aspx
SQL Server の機能のうち、必要なコンポーネントは「データベースエンジンサービス」と「管
理ツール」があれば充分です。その他、必要なコンポーネントがあれば選択した上で SQL
Server のインストールを行ってください。
「データベースエンジンの構成」画面では認証モードとして「Windows 認証モード」を選択し、
「現在のユーザーを追加」ボタンをクリックしてください。「SQL Server 管理者の指定」にド
1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定
Page 13
メインの管理ユーザー(本例では VDIAdministrator)が追加されたことを確認して「次へ」ボ
タンをクリックします。
それ以外の項目はデフォルト設定のまま SQL Server のインストールを行います。
各種コンポーネントのインストールが終わったら、Windows Update を行い、SQL Server
2012 を最新版に更新してください。再起動したら SCVMM のインストールを行います。
1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定
Page 14
Windows ADK のインストール
Windows ADK は以下からダウンロードしたパッケージを実行してインストールします。
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=30652
インストーラを実行したら、「Deployment Tools」と「Windows PE」を選択して「インスト
ール」ボタンをクリックしてください。
1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定
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SQL Server コマンドユーティリティのインストール
SQL Server コマンドユーティリティはダウンロードしたパッケージを実行するだけでインスト
ールできます。以下のページからダウンロードしてインストールしてください。
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=29065
SCVMM のインストール
SQL Server、Windows ADK、SQL Server コマンドユーティリティのインストールが終わった
ら、次に SCVMM のインストールを行います。
SCVMM のインストーラを実行し、「インストール」を実行します。
1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定
Page 16
機能を選択して「次へ」ボタンをクリックします。
ユーザー情報を入力して「次へ」ボタンをクリックします。
使用許諾に同意して「次へ」ボタンをクリックします。
CEIP はいずれかを選び「次へ」ボタンをクリックします。
インストール先を選択して「次へ」ボタンをクリックします。
1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定
Page 17
「データベースの構成」はサーバー名に SCVMM をインストールするコンピューター名(本例
では SCVMM)を入力し、その他の設定はデフォルトのまま「次へ」ボタンをクリックします。
サービスアカウントは「ドメインアカウント」を選択し、ドメイン管理者のアカウントを入力
して「次へ」ボタンをクリックします。
「管理サーバーポートの構成」はデフォルトのまま「次へ」ボタンをクリックします。
1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定
Page 18
「ライブラリの構成」は新しいライブラリを作成するを選択し、「次へ」ボタンをクリックし
ます。
「インストールの概要」でこれまでの設定を確認し、問題がなければ「インストール」ボタン
をクリックします。
SCVMM のインストール後、Microsoft Update を実行して SCVMM および SQL Server などの
アップデートを行います。
SCVMM に接続
SCVMM をインストールしたサーバーのデスクトップに「Virtual Machine Manager コンソール」
が見つかると思います。これをダブルクリックして表⽰されるダイアログに接続先サーバー名
とアカウントを入力して「接続」ボタンをクリックします。今回はドメイン管理者のアカウン
トを使って接続するため、「現在の Microsoft Windows セッション ID を使用する」と「これら
の設定で自動的に接続する」を選択して「接続」ボタンをクリックすると、以降アカウントの
入力を省略できて便利です。
SCVMM が起動します。
1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定
Page 19
次に SCVMM に Hyper-V ホストサーバーを登録しましょう。
SCVMM に Hyper-V ホストサーバーを登録
インストールした SCVMM に Hyper-V ホストサーバーを登録して SCVMM から Hyper-V を管
理できるようにしましょう。
すべてのホストを「右クリック→Hyper-V ホストとクラスターの追加」をクリックします。
「リソースの追加ウィザード」が表⽰されます。
1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定
Page 20
「Windows コンピューターの場所の選択」で「信頼された Active Directory ドメインの
Windows Server コンピューター」を選び「次へ」ボタンをクリックします。
「資格情報の指定」で SCVMM 用に作成したユーザーを入力して「次へ」ボタンをクリックし
ます。
「検出スコープ」では「Windows Server コンピューターを名前を使って指定する」を選択し、
コンピューター名欄に追加する Hyper-V サーバーのコンピューター名を FQDN(フルコンピュ
ーター名)で入力します。入力が終わったら「次へ」ボタンをクリックします。
1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定
Page 21
エラーが表⽰される場合はコンピューター名に誤りがないか確認してください。該当のコンピ
ューター名を持つ Windows Server が見つかると「ホストとして追加するコンピューターの選
択」の一覧に表⽰されます。追加する Hyper-V ホストを選択して「次へ」ボタンをクリックし
ます。
追加するサーバーに Hyper-V 機能がインストールされていない場合は自動的に SCVMM が該当
サーバーに追加します。「OK」ボタンをクリックして続行します。
「ホストグループとホストのバーチャルマシン配置パスの指定」はデフォルト設定のままで
「次へ」ボタンをクリックします。
「サマリー」で設定内容を確認し、問題無ければ「完了」ボタンをクリックします。
サーバーの追加時のログは「ジョブ」に表⽰されます。エラーが表⽰された場合は適宜対処し
てください。
1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定
Page 22
以上で Hyper-V ホストサーバーを SCVMM 管理下に登録できました。追加したサーバーを「右
クリック→状態の表⽰」を実行して、ヘルス状態がすべて OK になっていることを確認してく
ださい。
また、Hyper-V サーバーで複数の NIC を持つ場合はサーバーのアクセスに利用する「管理用」
とデータのやり取りを行う「配置用」のインターフェイスを予め設定してください。
1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定
Page 23
以上で SCVMM サーバーのインストールと初期設定は終了です。
ライブラリサーバーに OS などの ISO イメージをコピーしたあと、OS のインストールを行っ
てください。
1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定
Page 24
仮想マシンの作成と OS のインストール
SCVMM による仮想マシンの作成とインストール⽅法は、他のハイパーバイザーとほとんど変
わりません。仮想マシンを作成して仮想ハードウェアの構成を行い、仮想マシンを起動してマ
ウントした ISO イメージなどを使って OS をインストールします。
図 5 SCVMM ホーム画面
仮想マシンの作成
SCVMM で Hyper-V 上に仮想マシンを作成するには以下の手順に従って操作してください。
SCVMM ホーム画面左下のメニューから「VM とサービス」をクリックします。
左上に「VM とサービス」メニューが表⽰されるので、「すべてのホスト→追加したホスト(本
例では hypervhost)」をクリックします。
画面上のリボンインターフェイスから「バーチャルマシンの作成」をクリックします。
1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定
Page 25
「バーチャルマシンの作成ウィザード」が表⽰されます。新しいバーチャルマシンのソースと
して「空のバーチャルハードディスクを使用して新しいバーチャル仮想マシンを作成する」を
選択し、「次へ」ボタンをクリックします。
「バーチャルマシン ID の指定」では仮想マシン名と仮想マシンについての説明(オプション)
を入力し、「次へ」ボタンをクリックします。
「ハードウェアの構成」では、仮想マシン上で実行する OS を想定したハードウェア構成を行
います。CPU、メモリー、ハードディスクサイズ、インストールメディア、ネットワークアダ
プターなどの設定を確認してください。
図 6 仮想マシンのハードウェアを構成
「保存先の選択」では「バーチャルマシンをホストに配置する」を選択し、「次へ」ボタンを
クリックします。
「ホストの選択」では仮想マシンを配置するホストを選択します。複数のホストがある場合は
任意のホストを選択し、「次へ」ボタンをクリックします。
1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定
Page 26
「バーチャルマシン設定の確認」では仮想マシンを保管するパスを設定し、「次へ」ボタンを
クリックします。
「ネットワークの選択」では仮想マシンに割り当てる仮想スイッチを設定し、「次へ」ボタン
をクリックします。
「プロパティの追加」では OS の種類と仮想マシンの自動起動、停止⽅法について設定し、「次
へ」ボタンをクリックします。
「サマリー」ではこれまでの設定を確認し、問題がなければ「バーチャルマシンを展開後に起
動する」を選択して「作成」ボタンをクリックします。仮想マシンが作成されます。
仮想マシンのコンソール表示とインストール
仮想マシンを作成したら仮想マシンを起動して OS のインストールを行いましょう。
仮想マシンのコンソールを開くには、任意の仮想マシンを一覧から選択した後、画面上のリボ
ンインターフェイスから「接続または表⽰→コンソール経由で接続」をクリックすると表⽰さ
れます。
OS のインストール
OS のインストールは一般的な PC へのインストール手順と何ら変わりありません。画面の手
順に従ってインストールを行ってください。
2. XenDesktop 7 のインストールと初期設定
Page 27
【コラム】仮想マシンを複製する場合の注意すべきポイント
SCVMM でも VM のクローンは簡単に行うことが出来ます。しかし、仮想マシンを何も考え
ずにクローンすると SID が同一の Windows 仮想マシンができてしまいます。
SID はコンピューターの識別などに利用されるため、重複した SID を持つ Windows が同じ
ネットワーク上に存在する場合に特定のアプリケーションや Active Directory ドメイン認証など
で問題が発生する可能性があります。
SID は whoami /user コマンドで確認できる
従って、Windows 仮想マシンの展開時は SID の重複がないようにする必要があります。別々の
SID を持つ仮想マシンを作成する場合は、仮想マシンをテンプレート化してテンプレートから
仮想マシンをクローンするか、Sysprep を実行してから仮想マシンのクローンを実行する必要
があります。SID についての詳細は以下の Web サイトをご覧ください。
http://technet.microsoft.com/ja-jp/windows/mark_12.aspx
仮想マシンの作成と OS のインストールについては以上です。Hyper-V2012 と SCVMM2012
SP1 環境の構築について説明しました。環境を整えたら XenDesktop 7 のインストールに移り
ます。XenDesktop 7 のインストール後、まずはベーシックな「ユ—ザー占有型」の仮想デス
クトップ環境を作る手順について解説します。後半は MCS(Machine Creation Service)を利
用した仮想デスクトップの多数展開についての手順を解説します。
2. XenDesktop 7 のインストールと初期設定
Page 28
2. XenDesktop 7 のインストールと初期設定
XenDesktop 7 のインストール
それでは早速 XenDesktop 7 をインストールしましょう。Hyper-V 環境で Machine Creation
Service を利用して仮想マシンの多数展開を行うには、SCVMM 2012 以降の VMM コンソール
をインストールした環境に Delivery Controller をインストールする必要があります。仮想マシ
ンは別途構築した Hyper-V ホスト上に展開します。
図 7 構築する構成
XenDesktop7 のインストールメディアを SCVMM2012 SP1 の VMM コンソールをインストー
ルしたサーバーに挿入します。DVD をダブルクリックしてインストーラを実行します。
2. XenDesktop 7 のインストールと初期設定
Page 29
XenDesktop のインストールを実行します。
インストール開始画面が表⽰されたら右下の「開始」ボタンをクリックします。
XenDesktop コンポーネントのインストール画面です。左の「Delivery Controller」をクリック
します。
2. XenDesktop 7 のインストールと初期設定
Page 30
「ソフトウェアライセンス契約」が表⽰されたら内容を確認し「同意」を選び「次へ」ボタン
をクリックします。
「コアコンポーネント」の選択画面が表⽰されたら、インストールしたいコンポーネントを選
択して「次へ」ボタンをクリックします。
SQL Server がインストールされている場合は追加インストールの画面はスキップされます。今
回は SCVMM サーバーの導入でインストールした SQL Server 2012 SP1 を XenDesktop でも利
用します。
「ファイアウォールの設定」はデフォルトのまま、「次へ」ボタンをクリックします。
2. XenDesktop 7 のインストールと初期設定
Page 31
「概要」ではこれまでの設定を確認し、問題なければ「インストール」ボタンをクリックしま
す。XenDesktop 7 のインストールが始まります。インストール開始から終わりまでは 25 分か
ら 30 分程度かかります。
以上でインストールは完了です。
次に Desktop Studio を使って、XenDesktop の環境を構成しましょう。
2. XenDesktop 7 のインストールと初期設定
Page 32
XenDesktop 7 の初期構成
XenDesktop 7 のインストールが完了したら、仮想デスクトップの構成をするため、Citrix
Studio を起動してください。「Citrix Studio へようこそ」画面が表⽰されます。
ようこそメニューから「始めよう!サイトの作成」をクリックします。
「完全展開」ウィザードが起動します。「サイトを構成し、ユーザーに対するアプリケーショ
ンやデスクトップの配信を開始します」を選択し、サイトの名称を入力して「次へ」ボタンを
クリックします。
2. XenDesktop 7 のインストールと初期設定
Page 33
XenDesktop の構成データを格納するデータベースとデータベース名を入力して「接続テスト」
ボタンをクリックします。
項目 設定内容
2. XenDesktop 7 のインストールと初期設定
Page 34
データベースサーバーの場所 SQL Server がインストールされたサーバーを指定
(例)SCVMM
データベース名 データを格納するデータベース名を指定
(例)CitrixMyXenDesktop7
データベースは予め作成したものを指定
することもできますが、データベースサ
ーバーに指定したデータベースがない場
合、Citrix Studio の完全展開ウィザード
により新しいデータベースが作成されま
す。
「データベースに接続できませんでした」というメッセージが表⽰されたら「OK」ボタンをク
リックします。
ライセンスサーバーの設定を行います。ライセンスの構成はあとから行うこともできますので、
「信頼済みサーバーに接続しました」というメッセージが出ていることを確認して「次へ」ボ
タンをクリックします。
2. XenDesktop 7 のインストールと初期設定
Page 35
ハイパーバイザーへの接続に関する設定を行い、「次へ」ボタンをクリックします。
入力項目 設定内容
ホストの種類 Microsoft System Center Virtual Machine Manager
2. XenDesktop 7 のインストールと初期設定
Page 36
アドレス FQDN で SCVMM サーバーのフルコンピューター名を入力
(例)scvmm.vdi.example.com
ユーザー名 ドメインの管理者アカウントを指定
(例)VDIAdministrator
パスワード 上記アカウントのパスワード
接続名 識別できる接続名を設定
仮想マシンを作成す
るツール
Studio ツール(Machine Creation Services)
「リソース」画面では XenDesktop のコントローラと接続するハイパーバイザーを識別するリ
ソースの名前とクラスターを選択します。ハイパーバイザーが一台のホストの場合はホストを
選択して「OK」ボタンをクリックします。
ホストを選択すると、ホストの仮想ネットワークが表⽰されますので、仮想マシンに割り当て
る仮想ネットワークを選んで「次へ」ボタンをクリックします。
2. XenDesktop 7 のインストールと初期設定
Page 37
「ストレージ」画面では、仮想マシンに割り当てるストレージと、Personal vDisk の場所を選
択して「次へ」ボタンをクリックします。
「APP-V 公開」画面はいいえを選んで「次へ」ボタンをクリックします。
「概要」画面でこれまでの設定を確認して「完了」ボタンをクリックします。
2. XenDesktop 7 のインストールと初期設定
Page 38
3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築
Page 39
以上で初期構成は終了です。次に一旦 Citrix Studio から離れて、XenDesktop 7 で利用する仮想
デスクトップ用の Windows7 を準備します。
3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築
Page 40
3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築
Citrix Studio による初期構成が終了したら、早速 XenDesktop 7 で仮想デスクトップ環境にアク
セスするための仮想デスクトップを構成してみましょう。
XenDesktop 7 は仮想デスクトップとして Windows 7 や Windows 8 などのクライアント OS だ
けではなく、Windows Server 2008 R2 SP1 や Windows Server 2012 などのサーバー用 OS も
対応するようになりました。また、最新の VDA7 には対応していませんが、VDA5.6 をインス
トールを仮想マシンにインストールすることで Windows XP や Windows Vista を管理すること
もできます。
今回は仮想デスクトップ環境として Windows 7 SP1 を利用し、以下の様なコンピューター名
が設定された仮想環境を例に、占有型仮想デスクトップ環境を XenDesktop 7 で利用するまで
の流れを解説します。
AD ドメイン名 vdi.example.com
コンピューター名
AD に参加後の
フルコンピューター名
仮想デスクトップを
割当てるユーザー
XD7W7001 XD7W7001.vdi.example.com xduser1
XD7W7002 XD7W7002.vdi.example.com xduser2
XD7W7003 XD7W7003.vdi.example.com xduser3
3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築
Page 41
仮想デスクトップを Active Directory に参加させる
まず初めに、仮想デスクトップとして利用する Windows 仮想マシンを Active Directory に参加
させます。「システムのプロパティ」を開き、「変更」ボタンをクリックします。
「コンピューター名/ドメイン名の変更」ウィンドウが表⽰されたら、所属するグループを選択
してドメインを入力します(本例では vdi.example.com を入力)。
「ドメインに参加するためのアクセス許可のあるアカウントの名前とパスワードを入力してく
ださい」と表⽰されるので、ドメイン管理者のアカウントを入力して「OK」ボタンをクリック
します。
3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築
Page 42
Active Directory の参加の設定が終わったら、設定を反映させるために一旦再起動します。占有
型仮想デスクトップとして利用する Windows 仮想マシンが複数ある場合は同じようにそれぞ
れのデスクトップに対して Active Directory の参加を行ってください。
VDA のインストール
仮想デスクトップとする Windows 仮想マシンに VDA をインストールします。これは
XenDesktop の Delivery Controller と通信するために必要なエージェントプラグインです。
ドメイン管理者(本例では VDIAdministrator)でログインします。仮想デスクトップとする
Windows 仮想マシンで XenDesktop7 のインストールイメージ(ISO ファイル)をマウントし
て読み込んでください。
3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築
Page 43
ダブルクリックするとインストーラが起動しますので、「開始」ボタンをクリックします。
メニューの中から「Virtual Delivery Agent for Windows Desktop OS」をクリックします。
VDA の導入ウィザードが表⽰されます。「リモート PC アクセスを有効にする」を選んで「次
へ」ボタンをクリックします。
3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築
Page 44
「HDX 3D Pro」は「いいえ、標準の VDA をインストールする」を選び、「次へ」ボタンをク
リックします。
「コアコンポーネント」はデフォルトのまま「次へ」ボタンをクリックします。
3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築
Page 45
「Delivery Controller」は「手動で指定する」を選び、Delivery Controller のアドレスを FQDN
で入力してください。入力後「接続テスト」を実施してエラーが出ないことを確認します。
正しい Delivery Controller のアドレスを入力できたら「追加」ボタンをクリックし、「次へ」ボ
タンをクリックします。
3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築
Page 46
「機能」は「パフォーマンス最適化」「Windows リモートアシスタンス」「リアルタイムオーデ
ィオ転送」を選択して「次へ」ボタンをクリックします。
「ファイアウォール」はデフォルトのまま、「次へ」ボタンをクリックします。
3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築
Page 47
最後に「概要」でこれまでの設定を確認して問題なければ「インストール」をクリックします。
VDA のインストールが始まります。
3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築
Page 48
マシンカタログの作成
XenDesktop で用意した仮想デスクトップを利用するには、まず仮想デスクトップの種類を
「マシンカタログ」で定義する必要があります。次の手順に従ってマシンカタログを作成しま
す。
Citrix Studio のメニューからマシンカタログを選び、「右クリック→マシンカタログを作成」を
実行します。
「マシンカタログの作成」ウィザードが表⽰されます。「次へ」ボタンをクリックします。
3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築
Page 49
「オペレーティングシステムおよびハードウェア」は「リモート PC アクセス」を選択して
「次へ」ボタンをクリックします。
「マシンアカウント」は「マシンアカウントの追加」ボタンをまずクリックしてください。
3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築
Page 50
「コンピューターの選択」ウィンドウが表⽰されたら、仮想デスクトップとして利用する
Windows 仮想マシンを登録していきます(本例では XD7W7001、XD7W7002、XD7W7003 の
3 台を登録)。
3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築
Page 51
すべてのマシンの追加が終わったら、「次へ」ボタンをクリックします。
「概要」ではマシンカタログ名、カタログの説明を入力したあと、「完了」ボタンをクリック
します。マシンカタログが作られます。
3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築
Page 52
デリバリーグループの作成
マシンカタログの作成が終わったら、次にどのユーサーにどういった仮想デスクトップ、もし
くはアプリケーションを割り当てるか構成するために「デリバリーグループ」を定義する必要
があります。次の手順に従ってデリバリーグループを作成します。
Citrix Studio のメニューからデリバリーグループを選び、「右クリック→デリバリーグループを
作成」を実行します。
「デリバリーグループの作成」ウィザードが表⽰されます。「次へ」ボタンをクリックします。
3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築
Page 53
「マシン」で割り当てるマシンカタログを指定します。
「ユーザー」でこのマシンカタログを利用許可するユーザーもしくはユーザーグループを指定
します。本例では xduser1-xduser10 が登録された XenDesktop7 というグループを指定します。
3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築
Page 54
3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築
Page 55
ユーザー追加が終わったら「次へ」ボタンをクリックします。
4. MCS を使った仮想デスクトップの展開
Page 56
StoreFront を構成します。「自動で...」を選択して「新規追加」ボタンをクリックします。
StoreFront の名前、説明、URL を入力します。URL は「https:// Delivery Controller の FQDN」
を入力します。この設定をベースに様々な設定が行われます。
追加した URL を選択して「次へ」ボタンをクリックします。
4. MCS を使った仮想デスクトップの展開
Page 57
「概要」ではデリバリーグループ名、表⽰名、デリバリーグループの説明を入力したあと、
「完了」ボタンをクリックします。デリバリーグループが作られます。
4. MCS を使った仮想デスクトップの展開
Page 58
仮想マシンを起動してしばらく待ち、登録状態が「登録済み」になることを確認します。
OnePoint
「登録済み」にならない場合は該当の仮想マシンにドメイン管理者権限で一度ログインして、
「Personal vDisk の更新」を実行してみてください。構築した構成によりますが、これにより
Delivery Controller と通信が行われ、リンクが確立することがあります。
4. MCS を使った仮想デスクトップの展開
Page 59
仮想デスクトップのユーザー割り当て
作成した仮想デスクトップは占有型の仮想デスクトップです。仮想デスクトップに対してどの
ユーザーにアクセスさせるか以下の手順に従って設定を行います。
「マシンを表⽰」を実行して、任意のマシンを選択します。マシンを「右クリック→ユーザー
を変更」をクリックします。
「ユーザーの選択」が表⽰されます。仮想デスクトップのアクセスを許可するため、Active
Directory に追加したユーザーのうち、いずれかのユーザーを入力して「名前の確認」を実行し
ます。エラーがなければ「OK」ボタンをクリックします。
4. MCS を使った仮想デスクトップの展開
Page 60
複数の占有型デスクトップがあればこれを繰り返します。
仮想デスクトップへアクセス
デリバリーグループの作成と占有型仮想デスクトップへのユーザー割り当てまで出来れば、仮
想デスクトップの利用まであと一息です。早速ブラウザでアクセスしてみましょう。本例では
Internet Explorer を利用していますが、アクセスはお好みのブラウザで構いません。
ブラウザで StoreWeb にアクセスします。アドレスは、「Reciever for Web」を開くと確認でき
ます。デフォルトの構成は以下の様なアドレスになります。
フルコンピューター名 scvmm.vdi.example.com のサーバー上で
Citrix StoreFront を実行している場合
アクセスする URL アドレス
http://scvmm.vdi.example.com/Citrix/StoreWeb
初めて StoreFront サイトにアクセスすると、「Citrix Reciver」をインストールする必要がある
と表⽰されるので、「合意する」を選択して「インストール」ボタンをクリックします。
4. MCS を使った仮想デスクトップの展開
Page 61
画面の手順に従って、Citrix Reciver をインストールします。
正常にインストールされたら「完了」ボタンをクリックして、アドオンの実行を「許可」して
ください。
4. MCS を使った仮想デスクトップの展開
Page 62
ユーザーとパスワードを入力して、「ログオン」ボタンをクリックします。
仮想マシンが割り当てられているユーザーでアクセスすると、仮想デスクトップがログイン後
の画面に表⽰されます。
4. MCS を使った仮想デスクトップの展開
Page 63
今回は仮想デスクトップ一つしか表⽰されませんが、XenApp が XenDesktop 7VDI システムに
組み込まれていると、公開アプリケーションなどもこの画面に表⽰されます。
仮想デスクトップにログインできました。仮想デスクトップ上でアプリケーションを実行出来
ます。
4. MCS を使った仮想デスクトップの展開
Page 64
以上で共有型仮想デスクトップの構築は終了です。
次は Machine Creation Service を使った仮想デスクトップの多数配備の手順について説明しま
す。
4. MCS を使った仮想デスクトップの展開
Page 65
4. MCS を使った仮想デスクトップの展開
XenDesktop には仮想デスクトップの大規模展開を行うための仕組みとして Machine Creation
Services(MCS)を使う⽅法と、OS およびアプリケーションのをテンプレート化した標準イ
メージをネットワークブートする Provisioning Server(PVS)を使う⽅法があります。PVS の
ほうが環境構築の難易度が高いですが、MCS による仮想デスクトップ展開と比べてストレージ
の大幅な消費を抑えることが出来るため、大規模な展開に優れています。
今回は小、中規模の仮想デスクトップの展開に最適な、特別なサーバーの構築を必要とせずに
利用可能な MCS を使った仮想デスクトップ展開について解説します。
MCS による仮想デスクトップ展開の仕組み
MCS による仮想デスクトップ展開の仕組みは、展開する仮想デスクトップ環境をマスターイメ
ージとして、イメージを多数展開するという⽅式です。マスターイメージからクローンされた
VM イメージには ID ディスクと差分ディスクが付加されます。マスターイメージからクローン
されたイメージ+ID ディスク+差分ディスクの3つで構成されます。
構成される3つのディスクのうち、ID ディスクは第一回で触れたように仮想マシン固有の情報
(コンピューター名や SID など)が保管されています。これにより、同じイメージからクロー
ンされたゲスト OS が別のシステムと認識されるというわけです。単純にハイパーバイザーの
機能を使ってクローンしただけの仮想マシンを同時に起動すると、IP アドレスや SID の重複な
どにより問題が発生してしまいますが、MCS を使えばこういう⼼配をすることなく仮想デスク
トップ環境を展開することができます。
OS イメージが保管された領域に一時保管されたデータは、OS の再起動によって通常はリセッ
トされます。しかし、Personal vDisk が利用できる仮想デスクトップはプロファイルをこの領
域に保管するため、再起動を行っても保存したデータや個人設定などが消失することはありま
せん。ホームディレクトリ配下であればドキュメントの保存なども可能です。
4. MCS を使った仮想デスクトップの展開
Page 66
図 8 Personal vDisk ありのイメージの展開
MCS マスターイメージの構成
MCS による仮想デスクトップの展開を行うには、まず展開するマスターイメージを用意します。
今回は Windows 7 SP1 を仮想デスクトップとして利用するため、Windows 7 SP1 をインスト
ール済みの仮想マシンを用意してください。必要に応じてその他ソフトウェアをインストール
します。マスターイメージは Active Directory にひも付けされたコンピュータアカウントを元に
マスターイメージである仮想マシンを識別するため、予め Active Directory の参加をしておく必
要があります。
VDA のインストール
MCS によって展開するマスターイメージも VDA をインストールする必要があります。以下の
手順に従ってソフトウェアのインストールを行ってください。
仮想デスクトップとする Windows 仮想マシンで XenDesktop7 のインストールイメージ(ISO
ファイル)をマウントして読み込んでください。
ダブルクリックするとインストーラが起動しますので、「開始」ボタンをクリックします。
4. MCS を使った仮想デスクトップの展開
Page 67
メニューの中から
「Virtual Delivery Agent for Windows Desktop OS」をクリックします。
4. MCS を使った仮想デスクトップの展開
Page 68
VDA の導入ウィザードが表⽰されます。「マスターイメージを作成する」を選んで「次へ」ボ
タンをクリックします。
「HDX 3D Pro」は「いいえ、標準の VDA をインストールする」を選び、「次へ」ボタンをク
リックします。
「コアコンポーネント」はデフォルトのまま「次へ」ボタンをクリックします。
「Delivery Controller」は「手動で指定する」を選び、Delivery Controller のアドレスを FQDN
(本例では scvmm.vdi.example.com)で入力してください。入力後「接続テスト」を実施して
エラーが出ないことを確認します。
正しい Delivery Controller のアドレスを入力できたら「追加」ボタンをクリックし、「次へ」ボ
タンをクリックします。
「機能」はすべてを選択して「次へ」ボタンをクリックします。
4. MCS を使った仮想デスクトップの展開
Page 69
「ファイアウォール」はデフォルトのまま、「次へ」ボタンをクリックします。
最後に「概要」でこれまでの設定を確認して問題なければ「インストール」をクリックします。
VDA のインストールが始まります。VDA のインストール後、一旦再起動します。
4. MCS を使った仮想デスクトップの展開
Page 70
マシンカタログの作成
XenDesktop で用意した仮想デスクトップを利用するには、まず仮想デスクトップの種類を
「マシンカタログ」で定義する必要があります。次の手順に従ってマシンカタログを作成しま
す。
Citrix Studio のメニューからマシンカタログを選び、「右クリック→マシンカタログを作成」を
実行します。
「マシンカタログの作成」ウィザードが表⽰されます。「次へ」ボタンをクリックします。
4. MCS を使った仮想デスクトップの展開
Page 71
「オペレーティングシステムハードウェア」は「Windows デスクトップオペレーティングシス
テム」を選択して「次へ」ボタンをクリックします。
インフフラクチャは「仮想マシン」、管理するサービスは「Machine Creation Services」を選択
して「次へ」ボタンをクリックします。
4. MCS を使った仮想デスクトップの展開
Page 72
「デスクトップエクスペリエンス」は「静的」、デスクトップ変更の保持は「はい、別の
Personal vDisk 上に変更を保存する」を選んで「次へ」ボタンをクリックします。
「マスターイメージ」の選択は展開するために作りこんだ仮想マシンを選択して「次へ」ボタ
ンをクリックします(本例では XD7MCS)。
4. MCS を使った仮想デスクトップの展開
Page 73
「仮想マシン」は展開する仮想マシンのハードウェア構成を設定します。展開する仮想マシン数
と仮想マシンに割り当てる vCPU、メモリー、Personal vDisk の容量とドライブ文字列を決定しま
す。構成後、「次へ」ボタンをクリックします。
「Active Directory コンピュータアカウント」では「コンピュータアカウントを作成する」、アカウ
ントの作成場所は作成した OU(本例では XenDesktop7)を選択します。
「アカウント名前付けスキーム」は前の手順で指定した数の仮想マシンをアカウント名前付けス
キームのルールを元にして展開します。この名前が仮想マシンのコンピューター名になります。
「概要」でこれまでの設定を確認して問題なければ、マシンカタログ名と説明を入力して「完了」
をクリックします。マシンカタログが作られます。
4. MCS を使った仮想デスクトップの展開
Page 74
4. MCS を使った仮想デスクトップの展開
Page 75
デリバリーグループの作成
マシンカタログの作成が終わったら、次にどのユーサーにどういった仮想デスクトップ、もしく
はアプリケーションを割り当てるか構成するために「デリバリーグループ」を定義する必要があ
ります。次の手順に従ってデリバリーグループを作成します。
Citrix Studio のメニューからデリバリーグループを選び、「右クリック→デリバリーグループを作
成」を実行します。
「デリバリーグループの作成」ウィザードが表⽰されます。「次へ」ボタンをクリックします。
4. MCS を使った仮想デスクトップの展開
Page 76
「マシン」で割り当てるマシンカタログとして「Windows7-MCS」を選び、仮想デスクトップと
して利用する仮想マシン数を入力します。設定が終わったら「次へ」ボタンをクリックします。
「配信の種類」は「デスクトップ」を選択して「次へ」ボタンをクリックします。
4. MCS を使った仮想デスクトップの展開
Page 77
「ユーザー」でこのマシンカタログを利用許可するユーザーもしくはユーザーグループを指定し
ます。本例では xduser1-xduser10 が登録された XenDesktop7 というグループを指定します。ユ
ーザー追加が終わったら「次へ」ボタンをクリックします。
「StoreFront」はすでに設定済みのものを選択して「次へ」ボタンをクリックします。
4. MCS を使った仮想デスクトップの展開
Page 78
「概要」ではデリバリーグループ名、表⽰名、デリバリーグループの説明を入力したあと、「完
了」ボタンをクリックします。デリバリーグループが作られます。
仮想デスクトップへアクセス
早速ブラウザでアクセスしてみましょう。本例では Internet Explorer を利用していますが、アクセ
スはお好みのブラウザで構いません。
ブラウザで StoreWeb にアクセスします。アドレスは、「Reciever for Web」を開くと確認できま
す。デフォルトの構成は以下の様なアドレスになります。
4. MCS を使った仮想デスクトップの展開
Page 79
フルコンピューター名 scvmm.vdi.example.com のサーバー上で
Citrix StoreFront を実行している場合
アクセスする URL アドレス
http://scvmm.vdi.example.com/Citrix/StoreWeb
ユーザーとパスワードを入力して、「ログオン」ボタンをクリックします。
仮想マシンが割り当てられているユーザーでアクセスすると、仮想デスクトップがログイン後の
画面に表⽰されます。
4. MCS を使った仮想デスクトップの展開
Page 80
「Windows7-MCSDesktop」を選択してみましょう。仮想デスクトップにログインできるはずです。
Personal vDisk を有効にした仮想デスクトップではプロファイルが Personal vDisk 上に配置され、
マイドキュメント上にコンテンツの保存も可能になります。
MCS による仮想デスクトップの展開⽅法は以上です。
XenDesktop 7 のセットアップは、今までよりも格段に簡単、シンプルになったことをご理解いた
だけたかと思います。読者の皆さんも新しくリリースされたばかりの XenDesktop 7 を実際にダウ
ンロードしてお試しください。
シトリックスについて
Citrix Systems, Inc. (NASDAQ: CTXS)は、クラウド時代における企業と IT 部⾨の業務、従業員のコラボレーションのあり⽅を変革します。
クラウド、コラボレーション、ネットワーキング、仮想化の分野で業界トップクラスのテクノロジーを擁するシトリックスは、26 万を超え
る組織の複雑なエンタープライズ IT を簡素化し、アクセス性を向上させることで、モバイルワークスタイルとクラウドサービスの発展に寄
与しています。インターネットユーザーの 75%が日々シトリックス製品を利用し、シトリックスは 100 以上の国と地域で 1 万社を越えるパ
ートナー企業と提携しています。2011 年度の年間売上高は 22 億 1 千万ドルでした。詳細については www.citrix.co.jp をご覧ください。
©2013 Citrix Systems, Inc. All rights reserved. Citrix
®
、XenDesktop
®
、XenApp
®
、VDI-in-a-Box™および HDX™は、Citrix Systems, Inc.また
はその子会社の登録商標であり、米国の特許商標局およびその他の国に登録されています。その他の商標や登録商標はそれぞれの各社が所
有権を有するものです。
0813/PDF

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  • 1. Citrix XenDesktop 7 Step by Step Guide - Microsoft Hyper-V Server 2012 編 Page 1 Microsoft Hyper-V Server 2012 と Citrix XenDesktop 7 で始める デスクトップ仮想化入⾨ ご注意 この資料は、お客様・パートナー様の動作検証や技術習得を支援するために作成されたもので す。本資料は弊社の正式な技術サポート文書ではありません。そのため、この文書の記述に関 して、弊社技術部⾨はお問い合わせをお受けかねますことを、予めご了承ください。 本書に記載されている事柄は予告なく変更される場合があります。 操作や機能の詳細につきましては、製品マニュアルをご覧下さい。 http://support.citrix.com/proddocs/topic/infocenter/nl/ja/ic-how-to-use.html?locale=ja
  • 2. Citrix XenDesktop 7 Step by Step Guide - Microsoft Hyper-V Server 2012 編 Page 2 目次 ご注意........................................................................................................................................1 はじめに....................................................................................................................................3 1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定.................................4 2. XenDesktop 7 のインストールと初期設定...............................................................28 3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築..........................................................................40 4. MCS を使った仮想デスクトップの展開....................................................................65
  • 3. はじめに Page 3 はじめに デスクトップ仮想化とは、これまで各クライアントに個別に用意していたデスクトップ環境を サーバーに集中配置して運用するソリューションです。シトリックス社では、このデスクトッ プ仮想化を実現する製品として大企業向けに「XenDesktop」、中堅中小企業向けに「VDI-In- a-Box」を提供しています。 図 1 Windows8 クライアントから仮想デスクトップの Windows7 環境に接続 本資料では最新版の「Citrix XenDesktop 7」(以下 XenDesktop と表記)を動作させるための セットアップ、設定などをわかりやすく、順を追って説明します。XenDesktop 7 では、アー キテクチャーを大幅に刷新しクラウド環境での拡張性を意識したシンプルな作りになっていま す。今まで複雑であったインストールも「8回のクリック、20 分でインストール」、管理も設 計は「Studio」、監視・サポートは「Director」のみで出来きます。 また、XenDesktop の特長の一つは、主要なハイパーバイザーやクラウド環境で動作可能です。 今回は Microsoft Windows Server 2012 に搭載されている Hyper-V での XenDesktop 7 のイン ストールを行ないます。
  • 4. 1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定 Page 4 1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定 デスクトップ仮想化について デスクトップ仮想化ソリューションはシトリックスのほか多数のメーカーが展開していますが、 Citrix XenDesktop は特定のハイパーバイザーに縛られることなく導入できる点が利点として あげられます。シトリックス社が提供する XenServer だけでなく、VMware 社が提供する VMware vSphere、マイクロソフト社が提供する Hyper-V などユーザーニーズにあわせて選択 することが可能です。そのため、対応するハイパーバイザーをすでに利用済みであれば、デス クトップ仮想化基盤に適した構成にする必要はあるものの、既存の仮想化基盤にデスクトップ 仮想化を容易に導入出来ます。 本連載では XenDesktop 環境を構築するに当たり、Windows Server 2012 を利用した Hyper-V 環境を選択した場合のセットアップや設定に関してご紹介いたします。以下の環境を想定して います。 1. Citrix XenDesktop 7 2. Microsoft System Center 2012 Virtual Machine Manager SP1(以降 SCVMM と表記) 3. Windows Server 2012 4. Hyper-V 2012(以降 Hyper-V) 事前準備 XenDesktop の導入には Active Directory と DHCP サーバーが予め必要です。今回はクライアン トとして Windows 8 を、仮想デスクトップとして Windows 7 を利用しますので、Active Directory の機能レベルは Windows Server 2008 R2 以上で構いません。DHCP サーバーについ ては Windows Server に機能追加するものでも、既存のルーターなどに内蔵されているもので も利用可能ですので予め利用できる環境を整えておいてください。 Active Directory と DHCP サーバーについて 今回の連載では Active Directory や DHCP サーバーの構築について触れませんので、本連載に 従って XenDesktop 7 による仮想デスクトップ環境を構築する前にそれぞれのサーバーを準備 しておいてください。 また、それぞれのサーバーにソフトウェアのインストールを行う場合は、各コンピューターを Active Directory に参加した後、ドメイン管理者のアカウントを利用してインストールしていま す。例えば vdi.example.com というドメイン名で Active Directory を構築した場合、
  • 5. 1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定 Page 5 VDIAdministrator(もしくは Administrator@vdi.example.com)がドメイン管理者のアカウン トになります。XenDesktop コンポーネントの実行時も同様です。 SCVMM で利用するアカウントについて SCVMM では VMM サービスで利用するアカウントとコンピューターの検出などに使うアカウ ントが必要です。本連載では前者として VDIAdministrator ユーザーを、後者として VDIscvmmadmin ユーザーを使う例で説明します。 なお、VMM サービスで利用するユーザーは Domain Admins グループに所属している必要があ りますので、グループを予め追加しておいてください。
  • 6. 1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定 Page 6 仮想デスクトップを利用するアカウントについて 仮想デスクトップに接続するユーザーは予め Active Directory のユーザーとコンピューターに登 録しておいてください。本連載では XenDesktop7 という名前の OU を作成して、xduser とい う連番のユーザーを 1 から 10 まで作成し、XenDesktop7 というグループに所属させた例で説 明します。 また、Active Directory に所属させたコンピュータアカウントが Computers ディレクトリーに 保管されていますので、この OU に移動してください。 図 2 OU とユーザーの構成
  • 7. 1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定 Page 7 XenDesktop の重要なコンポーネントについて XenDesktop は主に以下のようなコンポーネントで構成されています。 Delivery Controller XenDesktop インフラストラクチャーの中⼼的な役割を担うものです。ユーザーへの仮想デス クトップの配信のほか、ユーザー認証、VM 電源管理、ポリシーの決定など、仮想デスクトッ プのアクセス制御などを行います。 Citrix StoreFront ユーザーがデスクトップやアプリケーションにアクセスするためのアクセスポイントです。ア プリケーション、デスクトップ、またはその両⽅のリンクがユーザーに表⽰されます。 Provisioning Services 単一のシステムイメージを複数の仮想マシンに配信します。各仮想マシンは PXE サーバーによ り配信されたシステムイメージを使って、OS やアプリケーションを起動できます。大規模な 仮想マシンの配備に適切です(今回は利用しません)。 Machine Creation Services ハイパーバイザーのクローン機能を使って、マスターとなる単一の共有イメージ(以降マスタ ーイメージ)を複製して仮想デスクトップを展開する仕組みです。複製した仮想マシンには ID ディスクと差分ディスクという 2 つの仮想ディスクが割り当てられ、仮想マシン固有の情報、 例えばコンピューター名やドメインの SID が格納されており、仮想マシンの起動時にその情報 が読み込まれます。MCS で構築できる仮想デスクトップはプールタイプと専用タイプの二種類 があります。 プールタイプの仮想デスクトップは再起動ごとに差分ディスクに書き込まれたデータがクリア されるため、起動毎にマスターイメージが参照されるのでユーザー自ら OS の設定やアプリケ ーションの追加、C ドライブへの書き込みは基本的には出来ないものの、マスターイメージと 同様の環境を維持することができるという利点があります。マスターイメージにパッチを適用 しておけば、各仮想デスクトップはセキュアな状態を維持できるということです。 専用タイプの仮想デスクトップは変更したデータは恒久的に保持されるため、ユーザー自ら OS のカスタマイズなどを行うことができます。ユーザーはローカル PC を使うような感覚で 仮想デスクトップを利用できます。ただその反面、仮想デスクトップの展開後の管理は従来の PC の管理と同様の手間暇が必要になります。
  • 8. 1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定 Page 8 また、仮想デスクトップ環境の構築時に設定が必要ですが、Personal vDisk を使うことで、機 能を有効にした仮想デスクトップではユーザーには PC のハードディスクの一つとして見える ようになり、ユーザープロファイルは書き換え可能な Personal vDisk 上に保存されるため、仮 想デスクトップ上の設定変更やドキュメントの保存を行うことが可能になります。 図 3 Personal vDisk を有効にした仮想デスクトップ 図 3 のローカルディスク(C ドライブ)は配備した仮想デスクトップのマスターイメージであ り、読み込みは可能ですが書き込みはできません。その他に表⽰されているドライブは、仮想 デスクトップにアクセスしているクライアントのローカルドライブが見えています。デフォル トの設定ではクライアントのローカルドライブはこのように見えます。こちらのドライブも仮 想デスクトップのドライブと同様に利用可能であり、USB メモリーを接続すれば仮想デスクト ップ上でマウントして利用することができます。 これらは仮想デスクトップの利便性を向上させますが、ビジネス用途で考えるとクライアント 上のドライブを表⽰させたくない場合もあるかもしれません。その場合は Citrix Studio のポリ シーを使って行います。ポリシーではその他、使用帯域制御や仮想デスクトップのパフォーマ ンスチューニングなどを行うことができます。
  • 9. 1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定 Page 9 図 4 ポリシーの設定
  • 10. 1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定 Page 10 構築する環境 今回構築する環境は以下のとおりです。今回は XenDesktop7 の実行環境として Hyper-V を利 用します。ハイパーバイザーのインストール後、仮想マシンとしてそれぞれのサーバーをイン ストールします。 Hyper-V ホスト(ホスト名:hypervhost)  Windows Server 2012 SCVMM 管理用サーバー(ホスト名:scvmm)  Windows Server 2012  Windows ADK  System Center 2012 SP1 Virtual Machine Manager  System Center 2012 SP1 Virtual Machine Manager VMM コンソール  SQL Server 2012 SP1 Standard  Delivery Controller  XenDesktop のコントローラ  バックエンドは別途インストールする SQL Server 2012 Standard を利用  Citrix Studio  XenDesktop の管理ツール  Citrix StoreFront  Web Interface の後継 ユーザー占有型仮想デスクトップ 3 台  Windows 7 SP1 プール型仮想デスクトップ(MCS で展開)  Windows 7 SP1 XenDesktop 7 のインストールの前に Hyper-V ホストと SCVMM サーバーのインストールを行 っていきましょう。
  • 11. 1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定 Page 11 Hyper-V ホストの準備 仮想マシンを実行する Hyper-V ホストサーバーには Windows Server 2012 をインストールし、 Active Directory に参加した後、サーバーの役割として「Hyper-V」をインストールします。 Hyper-V の構成後、SCVMM でリモート操作可能にするために、Hyper-V ホストサーバーのフ ァイアウォール設定で、仮想マシンの管理とリモート管理関連の通信を許可するように設定し てください。 Hyper-V 環境の構築については以上です。
  • 12. 1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定 Page 12 SCVMM の準備 SCVMM インストール前の前準備 SCVMM2012 SP1 を Windows Server 2012 にインストールするには予め「Standard エディシ ョン以上の SQL Server」、「Windows 8 用 Windows アセスメント & デプロイメントキット (ADK)」および「SQL Server コマンドユーティリティ」のインストールが必要です。 SQL Server について SCVMM の実行にはバックエンドのデータベースサーバーとして SQL Server Standard エディ ションが必要です。Windows ADK のインストール時に SQL Server Express Edition をインス トールせずに別途対応する SQL Server をインストールしてください。 http://technet.microsoft.com/en-us/library/gg610574.aspx SQL Server の機能のうち、必要なコンポーネントは「データベースエンジンサービス」と「管 理ツール」があれば充分です。その他、必要なコンポーネントがあれば選択した上で SQL Server のインストールを行ってください。 「データベースエンジンの構成」画面では認証モードとして「Windows 認証モード」を選択し、 「現在のユーザーを追加」ボタンをクリックしてください。「SQL Server 管理者の指定」にド
  • 13. 1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定 Page 13 メインの管理ユーザー(本例では VDIAdministrator)が追加されたことを確認して「次へ」ボ タンをクリックします。 それ以外の項目はデフォルト設定のまま SQL Server のインストールを行います。 各種コンポーネントのインストールが終わったら、Windows Update を行い、SQL Server 2012 を最新版に更新してください。再起動したら SCVMM のインストールを行います。
  • 14. 1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定 Page 14 Windows ADK のインストール Windows ADK は以下からダウンロードしたパッケージを実行してインストールします。 http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=30652 インストーラを実行したら、「Deployment Tools」と「Windows PE」を選択して「インスト ール」ボタンをクリックしてください。
  • 15. 1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定 Page 15 SQL Server コマンドユーティリティのインストール SQL Server コマンドユーティリティはダウンロードしたパッケージを実行するだけでインスト ールできます。以下のページからダウンロードしてインストールしてください。 http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=29065 SCVMM のインストール SQL Server、Windows ADK、SQL Server コマンドユーティリティのインストールが終わった ら、次に SCVMM のインストールを行います。 SCVMM のインストーラを実行し、「インストール」を実行します。
  • 16. 1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定 Page 16 機能を選択して「次へ」ボタンをクリックします。 ユーザー情報を入力して「次へ」ボタンをクリックします。 使用許諾に同意して「次へ」ボタンをクリックします。 CEIP はいずれかを選び「次へ」ボタンをクリックします。 インストール先を選択して「次へ」ボタンをクリックします。
  • 17. 1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定 Page 17 「データベースの構成」はサーバー名に SCVMM をインストールするコンピューター名(本例 では SCVMM)を入力し、その他の設定はデフォルトのまま「次へ」ボタンをクリックします。 サービスアカウントは「ドメインアカウント」を選択し、ドメイン管理者のアカウントを入力 して「次へ」ボタンをクリックします。 「管理サーバーポートの構成」はデフォルトのまま「次へ」ボタンをクリックします。
  • 18. 1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定 Page 18 「ライブラリの構成」は新しいライブラリを作成するを選択し、「次へ」ボタンをクリックし ます。 「インストールの概要」でこれまでの設定を確認し、問題がなければ「インストール」ボタン をクリックします。 SCVMM のインストール後、Microsoft Update を実行して SCVMM および SQL Server などの アップデートを行います。 SCVMM に接続 SCVMM をインストールしたサーバーのデスクトップに「Virtual Machine Manager コンソール」 が見つかると思います。これをダブルクリックして表⽰されるダイアログに接続先サーバー名 とアカウントを入力して「接続」ボタンをクリックします。今回はドメイン管理者のアカウン トを使って接続するため、「現在の Microsoft Windows セッション ID を使用する」と「これら の設定で自動的に接続する」を選択して「接続」ボタンをクリックすると、以降アカウントの 入力を省略できて便利です。 SCVMM が起動します。
  • 19. 1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定 Page 19 次に SCVMM に Hyper-V ホストサーバーを登録しましょう。 SCVMM に Hyper-V ホストサーバーを登録 インストールした SCVMM に Hyper-V ホストサーバーを登録して SCVMM から Hyper-V を管 理できるようにしましょう。 すべてのホストを「右クリック→Hyper-V ホストとクラスターの追加」をクリックします。 「リソースの追加ウィザード」が表⽰されます。
  • 20. 1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定 Page 20 「Windows コンピューターの場所の選択」で「信頼された Active Directory ドメインの Windows Server コンピューター」を選び「次へ」ボタンをクリックします。 「資格情報の指定」で SCVMM 用に作成したユーザーを入力して「次へ」ボタンをクリックし ます。 「検出スコープ」では「Windows Server コンピューターを名前を使って指定する」を選択し、 コンピューター名欄に追加する Hyper-V サーバーのコンピューター名を FQDN(フルコンピュ ーター名)で入力します。入力が終わったら「次へ」ボタンをクリックします。
  • 21. 1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定 Page 21 エラーが表⽰される場合はコンピューター名に誤りがないか確認してください。該当のコンピ ューター名を持つ Windows Server が見つかると「ホストとして追加するコンピューターの選 択」の一覧に表⽰されます。追加する Hyper-V ホストを選択して「次へ」ボタンをクリックし ます。 追加するサーバーに Hyper-V 機能がインストールされていない場合は自動的に SCVMM が該当 サーバーに追加します。「OK」ボタンをクリックして続行します。 「ホストグループとホストのバーチャルマシン配置パスの指定」はデフォルト設定のままで 「次へ」ボタンをクリックします。 「サマリー」で設定内容を確認し、問題無ければ「完了」ボタンをクリックします。 サーバーの追加時のログは「ジョブ」に表⽰されます。エラーが表⽰された場合は適宜対処し てください。
  • 22. 1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定 Page 22 以上で Hyper-V ホストサーバーを SCVMM 管理下に登録できました。追加したサーバーを「右 クリック→状態の表⽰」を実行して、ヘルス状態がすべて OK になっていることを確認してく ださい。 また、Hyper-V サーバーで複数の NIC を持つ場合はサーバーのアクセスに利用する「管理用」 とデータのやり取りを行う「配置用」のインターフェイスを予め設定してください。
  • 23. 1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定 Page 23 以上で SCVMM サーバーのインストールと初期設定は終了です。 ライブラリサーバーに OS などの ISO イメージをコピーしたあと、OS のインストールを行っ てください。
  • 24. 1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定 Page 24 仮想マシンの作成と OS のインストール SCVMM による仮想マシンの作成とインストール⽅法は、他のハイパーバイザーとほとんど変 わりません。仮想マシンを作成して仮想ハードウェアの構成を行い、仮想マシンを起動してマ ウントした ISO イメージなどを使って OS をインストールします。 図 5 SCVMM ホーム画面 仮想マシンの作成 SCVMM で Hyper-V 上に仮想マシンを作成するには以下の手順に従って操作してください。 SCVMM ホーム画面左下のメニューから「VM とサービス」をクリックします。 左上に「VM とサービス」メニューが表⽰されるので、「すべてのホスト→追加したホスト(本 例では hypervhost)」をクリックします。 画面上のリボンインターフェイスから「バーチャルマシンの作成」をクリックします。
  • 25. 1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定 Page 25 「バーチャルマシンの作成ウィザード」が表⽰されます。新しいバーチャルマシンのソースと して「空のバーチャルハードディスクを使用して新しいバーチャル仮想マシンを作成する」を 選択し、「次へ」ボタンをクリックします。 「バーチャルマシン ID の指定」では仮想マシン名と仮想マシンについての説明(オプション) を入力し、「次へ」ボタンをクリックします。 「ハードウェアの構成」では、仮想マシン上で実行する OS を想定したハードウェア構成を行 います。CPU、メモリー、ハードディスクサイズ、インストールメディア、ネットワークアダ プターなどの設定を確認してください。 図 6 仮想マシンのハードウェアを構成 「保存先の選択」では「バーチャルマシンをホストに配置する」を選択し、「次へ」ボタンを クリックします。 「ホストの選択」では仮想マシンを配置するホストを選択します。複数のホストがある場合は 任意のホストを選択し、「次へ」ボタンをクリックします。
  • 26. 1. Microsoft System Center Virtual Machine Manager の設定 Page 26 「バーチャルマシン設定の確認」では仮想マシンを保管するパスを設定し、「次へ」ボタンを クリックします。 「ネットワークの選択」では仮想マシンに割り当てる仮想スイッチを設定し、「次へ」ボタン をクリックします。 「プロパティの追加」では OS の種類と仮想マシンの自動起動、停止⽅法について設定し、「次 へ」ボタンをクリックします。 「サマリー」ではこれまでの設定を確認し、問題がなければ「バーチャルマシンを展開後に起 動する」を選択して「作成」ボタンをクリックします。仮想マシンが作成されます。 仮想マシンのコンソール表示とインストール 仮想マシンを作成したら仮想マシンを起動して OS のインストールを行いましょう。 仮想マシンのコンソールを開くには、任意の仮想マシンを一覧から選択した後、画面上のリボ ンインターフェイスから「接続または表⽰→コンソール経由で接続」をクリックすると表⽰さ れます。 OS のインストール OS のインストールは一般的な PC へのインストール手順と何ら変わりありません。画面の手 順に従ってインストールを行ってください。
  • 27. 2. XenDesktop 7 のインストールと初期設定 Page 27 【コラム】仮想マシンを複製する場合の注意すべきポイント SCVMM でも VM のクローンは簡単に行うことが出来ます。しかし、仮想マシンを何も考え ずにクローンすると SID が同一の Windows 仮想マシンができてしまいます。 SID はコンピューターの識別などに利用されるため、重複した SID を持つ Windows が同じ ネットワーク上に存在する場合に特定のアプリケーションや Active Directory ドメイン認証など で問題が発生する可能性があります。 SID は whoami /user コマンドで確認できる 従って、Windows 仮想マシンの展開時は SID の重複がないようにする必要があります。別々の SID を持つ仮想マシンを作成する場合は、仮想マシンをテンプレート化してテンプレートから 仮想マシンをクローンするか、Sysprep を実行してから仮想マシンのクローンを実行する必要 があります。SID についての詳細は以下の Web サイトをご覧ください。 http://technet.microsoft.com/ja-jp/windows/mark_12.aspx 仮想マシンの作成と OS のインストールについては以上です。Hyper-V2012 と SCVMM2012 SP1 環境の構築について説明しました。環境を整えたら XenDesktop 7 のインストールに移り ます。XenDesktop 7 のインストール後、まずはベーシックな「ユ—ザー占有型」の仮想デス クトップ環境を作る手順について解説します。後半は MCS(Machine Creation Service)を利 用した仮想デスクトップの多数展開についての手順を解説します。
  • 28. 2. XenDesktop 7 のインストールと初期設定 Page 28 2. XenDesktop 7 のインストールと初期設定 XenDesktop 7 のインストール それでは早速 XenDesktop 7 をインストールしましょう。Hyper-V 環境で Machine Creation Service を利用して仮想マシンの多数展開を行うには、SCVMM 2012 以降の VMM コンソール をインストールした環境に Delivery Controller をインストールする必要があります。仮想マシ ンは別途構築した Hyper-V ホスト上に展開します。 図 7 構築する構成 XenDesktop7 のインストールメディアを SCVMM2012 SP1 の VMM コンソールをインストー ルしたサーバーに挿入します。DVD をダブルクリックしてインストーラを実行します。
  • 29. 2. XenDesktop 7 のインストールと初期設定 Page 29 XenDesktop のインストールを実行します。 インストール開始画面が表⽰されたら右下の「開始」ボタンをクリックします。 XenDesktop コンポーネントのインストール画面です。左の「Delivery Controller」をクリック します。
  • 30. 2. XenDesktop 7 のインストールと初期設定 Page 30 「ソフトウェアライセンス契約」が表⽰されたら内容を確認し「同意」を選び「次へ」ボタン をクリックします。 「コアコンポーネント」の選択画面が表⽰されたら、インストールしたいコンポーネントを選 択して「次へ」ボタンをクリックします。 SQL Server がインストールされている場合は追加インストールの画面はスキップされます。今 回は SCVMM サーバーの導入でインストールした SQL Server 2012 SP1 を XenDesktop でも利 用します。 「ファイアウォールの設定」はデフォルトのまま、「次へ」ボタンをクリックします。
  • 31. 2. XenDesktop 7 のインストールと初期設定 Page 31 「概要」ではこれまでの設定を確認し、問題なければ「インストール」ボタンをクリックしま す。XenDesktop 7 のインストールが始まります。インストール開始から終わりまでは 25 分か ら 30 分程度かかります。 以上でインストールは完了です。 次に Desktop Studio を使って、XenDesktop の環境を構成しましょう。
  • 32. 2. XenDesktop 7 のインストールと初期設定 Page 32 XenDesktop 7 の初期構成 XenDesktop 7 のインストールが完了したら、仮想デスクトップの構成をするため、Citrix Studio を起動してください。「Citrix Studio へようこそ」画面が表⽰されます。 ようこそメニューから「始めよう!サイトの作成」をクリックします。 「完全展開」ウィザードが起動します。「サイトを構成し、ユーザーに対するアプリケーショ ンやデスクトップの配信を開始します」を選択し、サイトの名称を入力して「次へ」ボタンを クリックします。
  • 33. 2. XenDesktop 7 のインストールと初期設定 Page 33 XenDesktop の構成データを格納するデータベースとデータベース名を入力して「接続テスト」 ボタンをクリックします。 項目 設定内容
  • 34. 2. XenDesktop 7 のインストールと初期設定 Page 34 データベースサーバーの場所 SQL Server がインストールされたサーバーを指定 (例)SCVMM データベース名 データを格納するデータベース名を指定 (例)CitrixMyXenDesktop7 データベースは予め作成したものを指定 することもできますが、データベースサ ーバーに指定したデータベースがない場 合、Citrix Studio の完全展開ウィザード により新しいデータベースが作成されま す。 「データベースに接続できませんでした」というメッセージが表⽰されたら「OK」ボタンをク リックします。 ライセンスサーバーの設定を行います。ライセンスの構成はあとから行うこともできますので、 「信頼済みサーバーに接続しました」というメッセージが出ていることを確認して「次へ」ボ タンをクリックします。
  • 35. 2. XenDesktop 7 のインストールと初期設定 Page 35 ハイパーバイザーへの接続に関する設定を行い、「次へ」ボタンをクリックします。 入力項目 設定内容 ホストの種類 Microsoft System Center Virtual Machine Manager
  • 36. 2. XenDesktop 7 のインストールと初期設定 Page 36 アドレス FQDN で SCVMM サーバーのフルコンピューター名を入力 (例)scvmm.vdi.example.com ユーザー名 ドメインの管理者アカウントを指定 (例)VDIAdministrator パスワード 上記アカウントのパスワード 接続名 識別できる接続名を設定 仮想マシンを作成す るツール Studio ツール(Machine Creation Services) 「リソース」画面では XenDesktop のコントローラと接続するハイパーバイザーを識別するリ ソースの名前とクラスターを選択します。ハイパーバイザーが一台のホストの場合はホストを 選択して「OK」ボタンをクリックします。 ホストを選択すると、ホストの仮想ネットワークが表⽰されますので、仮想マシンに割り当て る仮想ネットワークを選んで「次へ」ボタンをクリックします。
  • 37. 2. XenDesktop 7 のインストールと初期設定 Page 37 「ストレージ」画面では、仮想マシンに割り当てるストレージと、Personal vDisk の場所を選 択して「次へ」ボタンをクリックします。 「APP-V 公開」画面はいいえを選んで「次へ」ボタンをクリックします。 「概要」画面でこれまでの設定を確認して「完了」ボタンをクリックします。
  • 38. 2. XenDesktop 7 のインストールと初期設定 Page 38
  • 39. 3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築 Page 39 以上で初期構成は終了です。次に一旦 Citrix Studio から離れて、XenDesktop 7 で利用する仮想 デスクトップ用の Windows7 を準備します。
  • 40. 3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築 Page 40 3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築 Citrix Studio による初期構成が終了したら、早速 XenDesktop 7 で仮想デスクトップ環境にアク セスするための仮想デスクトップを構成してみましょう。 XenDesktop 7 は仮想デスクトップとして Windows 7 や Windows 8 などのクライアント OS だ けではなく、Windows Server 2008 R2 SP1 や Windows Server 2012 などのサーバー用 OS も 対応するようになりました。また、最新の VDA7 には対応していませんが、VDA5.6 をインス トールを仮想マシンにインストールすることで Windows XP や Windows Vista を管理すること もできます。 今回は仮想デスクトップ環境として Windows 7 SP1 を利用し、以下の様なコンピューター名 が設定された仮想環境を例に、占有型仮想デスクトップ環境を XenDesktop 7 で利用するまで の流れを解説します。 AD ドメイン名 vdi.example.com コンピューター名 AD に参加後の フルコンピューター名 仮想デスクトップを 割当てるユーザー XD7W7001 XD7W7001.vdi.example.com xduser1 XD7W7002 XD7W7002.vdi.example.com xduser2 XD7W7003 XD7W7003.vdi.example.com xduser3
  • 41. 3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築 Page 41 仮想デスクトップを Active Directory に参加させる まず初めに、仮想デスクトップとして利用する Windows 仮想マシンを Active Directory に参加 させます。「システムのプロパティ」を開き、「変更」ボタンをクリックします。 「コンピューター名/ドメイン名の変更」ウィンドウが表⽰されたら、所属するグループを選択 してドメインを入力します(本例では vdi.example.com を入力)。 「ドメインに参加するためのアクセス許可のあるアカウントの名前とパスワードを入力してく ださい」と表⽰されるので、ドメイン管理者のアカウントを入力して「OK」ボタンをクリック します。
  • 42. 3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築 Page 42 Active Directory の参加の設定が終わったら、設定を反映させるために一旦再起動します。占有 型仮想デスクトップとして利用する Windows 仮想マシンが複数ある場合は同じようにそれぞ れのデスクトップに対して Active Directory の参加を行ってください。 VDA のインストール 仮想デスクトップとする Windows 仮想マシンに VDA をインストールします。これは XenDesktop の Delivery Controller と通信するために必要なエージェントプラグインです。 ドメイン管理者(本例では VDIAdministrator)でログインします。仮想デスクトップとする Windows 仮想マシンで XenDesktop7 のインストールイメージ(ISO ファイル)をマウントし て読み込んでください。
  • 43. 3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築 Page 43 ダブルクリックするとインストーラが起動しますので、「開始」ボタンをクリックします。 メニューの中から「Virtual Delivery Agent for Windows Desktop OS」をクリックします。 VDA の導入ウィザードが表⽰されます。「リモート PC アクセスを有効にする」を選んで「次 へ」ボタンをクリックします。
  • 44. 3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築 Page 44 「HDX 3D Pro」は「いいえ、標準の VDA をインストールする」を選び、「次へ」ボタンをク リックします。 「コアコンポーネント」はデフォルトのまま「次へ」ボタンをクリックします。
  • 45. 3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築 Page 45 「Delivery Controller」は「手動で指定する」を選び、Delivery Controller のアドレスを FQDN で入力してください。入力後「接続テスト」を実施してエラーが出ないことを確認します。 正しい Delivery Controller のアドレスを入力できたら「追加」ボタンをクリックし、「次へ」ボ タンをクリックします。
  • 46. 3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築 Page 46 「機能」は「パフォーマンス最適化」「Windows リモートアシスタンス」「リアルタイムオーデ ィオ転送」を選択して「次へ」ボタンをクリックします。 「ファイアウォール」はデフォルトのまま、「次へ」ボタンをクリックします。
  • 48. 3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築 Page 48 マシンカタログの作成 XenDesktop で用意した仮想デスクトップを利用するには、まず仮想デスクトップの種類を 「マシンカタログ」で定義する必要があります。次の手順に従ってマシンカタログを作成しま す。 Citrix Studio のメニューからマシンカタログを選び、「右クリック→マシンカタログを作成」を 実行します。 「マシンカタログの作成」ウィザードが表⽰されます。「次へ」ボタンをクリックします。
  • 49. 3. 占有型仮想デスクトップ環境の構築 Page 49 「オペレーティングシステムおよびハードウェア」は「リモート PC アクセス」を選択して 「次へ」ボタンをクリックします。 「マシンアカウント」は「マシンアカウントの追加」ボタンをまずクリックしてください。
  • 56. 4. MCS を使った仮想デスクトップの展開 Page 56 StoreFront を構成します。「自動で...」を選択して「新規追加」ボタンをクリックします。 StoreFront の名前、説明、URL を入力します。URL は「https:// Delivery Controller の FQDN」 を入力します。この設定をベースに様々な設定が行われます。 追加した URL を選択して「次へ」ボタンをクリックします。
  • 57. 4. MCS を使った仮想デスクトップの展開 Page 57 「概要」ではデリバリーグループ名、表⽰名、デリバリーグループの説明を入力したあと、 「完了」ボタンをクリックします。デリバリーグループが作られます。
  • 58. 4. MCS を使った仮想デスクトップの展開 Page 58 仮想マシンを起動してしばらく待ち、登録状態が「登録済み」になることを確認します。 OnePoint 「登録済み」にならない場合は該当の仮想マシンにドメイン管理者権限で一度ログインして、 「Personal vDisk の更新」を実行してみてください。構築した構成によりますが、これにより Delivery Controller と通信が行われ、リンクが確立することがあります。
  • 59. 4. MCS を使った仮想デスクトップの展開 Page 59 仮想デスクトップのユーザー割り当て 作成した仮想デスクトップは占有型の仮想デスクトップです。仮想デスクトップに対してどの ユーザーにアクセスさせるか以下の手順に従って設定を行います。 「マシンを表⽰」を実行して、任意のマシンを選択します。マシンを「右クリック→ユーザー を変更」をクリックします。 「ユーザーの選択」が表⽰されます。仮想デスクトップのアクセスを許可するため、Active Directory に追加したユーザーのうち、いずれかのユーザーを入力して「名前の確認」を実行し ます。エラーがなければ「OK」ボタンをクリックします。
  • 60. 4. MCS を使った仮想デスクトップの展開 Page 60 複数の占有型デスクトップがあればこれを繰り返します。 仮想デスクトップへアクセス デリバリーグループの作成と占有型仮想デスクトップへのユーザー割り当てまで出来れば、仮 想デスクトップの利用まであと一息です。早速ブラウザでアクセスしてみましょう。本例では Internet Explorer を利用していますが、アクセスはお好みのブラウザで構いません。 ブラウザで StoreWeb にアクセスします。アドレスは、「Reciever for Web」を開くと確認でき ます。デフォルトの構成は以下の様なアドレスになります。 フルコンピューター名 scvmm.vdi.example.com のサーバー上で Citrix StoreFront を実行している場合 アクセスする URL アドレス http://scvmm.vdi.example.com/Citrix/StoreWeb 初めて StoreFront サイトにアクセスすると、「Citrix Reciver」をインストールする必要がある と表⽰されるので、「合意する」を選択して「インストール」ボタンをクリックします。
  • 61. 4. MCS を使った仮想デスクトップの展開 Page 61 画面の手順に従って、Citrix Reciver をインストールします。 正常にインストールされたら「完了」ボタンをクリックして、アドオンの実行を「許可」して ください。
  • 62. 4. MCS を使った仮想デスクトップの展開 Page 62 ユーザーとパスワードを入力して、「ログオン」ボタンをクリックします。 仮想マシンが割り当てられているユーザーでアクセスすると、仮想デスクトップがログイン後 の画面に表⽰されます。
  • 63. 4. MCS を使った仮想デスクトップの展開 Page 63 今回は仮想デスクトップ一つしか表⽰されませんが、XenApp が XenDesktop 7VDI システムに 組み込まれていると、公開アプリケーションなどもこの画面に表⽰されます。 仮想デスクトップにログインできました。仮想デスクトップ上でアプリケーションを実行出来 ます。
  • 64. 4. MCS を使った仮想デスクトップの展開 Page 64 以上で共有型仮想デスクトップの構築は終了です。 次は Machine Creation Service を使った仮想デスクトップの多数配備の手順について説明しま す。
  • 65. 4. MCS を使った仮想デスクトップの展開 Page 65 4. MCS を使った仮想デスクトップの展開 XenDesktop には仮想デスクトップの大規模展開を行うための仕組みとして Machine Creation Services(MCS)を使う⽅法と、OS およびアプリケーションのをテンプレート化した標準イ メージをネットワークブートする Provisioning Server(PVS)を使う⽅法があります。PVS の ほうが環境構築の難易度が高いですが、MCS による仮想デスクトップ展開と比べてストレージ の大幅な消費を抑えることが出来るため、大規模な展開に優れています。 今回は小、中規模の仮想デスクトップの展開に最適な、特別なサーバーの構築を必要とせずに 利用可能な MCS を使った仮想デスクトップ展開について解説します。 MCS による仮想デスクトップ展開の仕組み MCS による仮想デスクトップ展開の仕組みは、展開する仮想デスクトップ環境をマスターイメ ージとして、イメージを多数展開するという⽅式です。マスターイメージからクローンされた VM イメージには ID ディスクと差分ディスクが付加されます。マスターイメージからクローン されたイメージ+ID ディスク+差分ディスクの3つで構成されます。 構成される3つのディスクのうち、ID ディスクは第一回で触れたように仮想マシン固有の情報 (コンピューター名や SID など)が保管されています。これにより、同じイメージからクロー ンされたゲスト OS が別のシステムと認識されるというわけです。単純にハイパーバイザーの 機能を使ってクローンしただけの仮想マシンを同時に起動すると、IP アドレスや SID の重複な どにより問題が発生してしまいますが、MCS を使えばこういう⼼配をすることなく仮想デスク トップ環境を展開することができます。 OS イメージが保管された領域に一時保管されたデータは、OS の再起動によって通常はリセッ トされます。しかし、Personal vDisk が利用できる仮想デスクトップはプロファイルをこの領 域に保管するため、再起動を行っても保存したデータや個人設定などが消失することはありま せん。ホームディレクトリ配下であればドキュメントの保存なども可能です。
  • 66. 4. MCS を使った仮想デスクトップの展開 Page 66 図 8 Personal vDisk ありのイメージの展開 MCS マスターイメージの構成 MCS による仮想デスクトップの展開を行うには、まず展開するマスターイメージを用意します。 今回は Windows 7 SP1 を仮想デスクトップとして利用するため、Windows 7 SP1 をインスト ール済みの仮想マシンを用意してください。必要に応じてその他ソフトウェアをインストール します。マスターイメージは Active Directory にひも付けされたコンピュータアカウントを元に マスターイメージである仮想マシンを識別するため、予め Active Directory の参加をしておく必 要があります。 VDA のインストール MCS によって展開するマスターイメージも VDA をインストールする必要があります。以下の 手順に従ってソフトウェアのインストールを行ってください。 仮想デスクトップとする Windows 仮想マシンで XenDesktop7 のインストールイメージ(ISO ファイル)をマウントして読み込んでください。 ダブルクリックするとインストーラが起動しますので、「開始」ボタンをクリックします。
  • 67. 4. MCS を使った仮想デスクトップの展開 Page 67 メニューの中から 「Virtual Delivery Agent for Windows Desktop OS」をクリックします。
  • 68. 4. MCS を使った仮想デスクトップの展開 Page 68 VDA の導入ウィザードが表⽰されます。「マスターイメージを作成する」を選んで「次へ」ボ タンをクリックします。 「HDX 3D Pro」は「いいえ、標準の VDA をインストールする」を選び、「次へ」ボタンをク リックします。 「コアコンポーネント」はデフォルトのまま「次へ」ボタンをクリックします。 「Delivery Controller」は「手動で指定する」を選び、Delivery Controller のアドレスを FQDN (本例では scvmm.vdi.example.com)で入力してください。入力後「接続テスト」を実施して エラーが出ないことを確認します。 正しい Delivery Controller のアドレスを入力できたら「追加」ボタンをクリックし、「次へ」ボ タンをクリックします。 「機能」はすべてを選択して「次へ」ボタンをクリックします。
  • 69. 4. MCS を使った仮想デスクトップの展開 Page 69 「ファイアウォール」はデフォルトのまま、「次へ」ボタンをクリックします。 最後に「概要」でこれまでの設定を確認して問題なければ「インストール」をクリックします。 VDA のインストールが始まります。VDA のインストール後、一旦再起動します。
  • 70. 4. MCS を使った仮想デスクトップの展開 Page 70 マシンカタログの作成 XenDesktop で用意した仮想デスクトップを利用するには、まず仮想デスクトップの種類を 「マシンカタログ」で定義する必要があります。次の手順に従ってマシンカタログを作成しま す。 Citrix Studio のメニューからマシンカタログを選び、「右クリック→マシンカタログを作成」を 実行します。 「マシンカタログの作成」ウィザードが表⽰されます。「次へ」ボタンをクリックします。
  • 71. 4. MCS を使った仮想デスクトップの展開 Page 71 「オペレーティングシステムハードウェア」は「Windows デスクトップオペレーティングシス テム」を選択して「次へ」ボタンをクリックします。 インフフラクチャは「仮想マシン」、管理するサービスは「Machine Creation Services」を選択 して「次へ」ボタンをクリックします。
  • 72. 4. MCS を使った仮想デスクトップの展開 Page 72 「デスクトップエクスペリエンス」は「静的」、デスクトップ変更の保持は「はい、別の Personal vDisk 上に変更を保存する」を選んで「次へ」ボタンをクリックします。 「マスターイメージ」の選択は展開するために作りこんだ仮想マシンを選択して「次へ」ボタ ンをクリックします(本例では XD7MCS)。
  • 73. 4. MCS を使った仮想デスクトップの展開 Page 73 「仮想マシン」は展開する仮想マシンのハードウェア構成を設定します。展開する仮想マシン数 と仮想マシンに割り当てる vCPU、メモリー、Personal vDisk の容量とドライブ文字列を決定しま す。構成後、「次へ」ボタンをクリックします。 「Active Directory コンピュータアカウント」では「コンピュータアカウントを作成する」、アカウ ントの作成場所は作成した OU(本例では XenDesktop7)を選択します。 「アカウント名前付けスキーム」は前の手順で指定した数の仮想マシンをアカウント名前付けス キームのルールを元にして展開します。この名前が仮想マシンのコンピューター名になります。 「概要」でこれまでの設定を確認して問題なければ、マシンカタログ名と説明を入力して「完了」 をクリックします。マシンカタログが作られます。
  • 75. 4. MCS を使った仮想デスクトップの展開 Page 75 デリバリーグループの作成 マシンカタログの作成が終わったら、次にどのユーサーにどういった仮想デスクトップ、もしく はアプリケーションを割り当てるか構成するために「デリバリーグループ」を定義する必要があ ります。次の手順に従ってデリバリーグループを作成します。 Citrix Studio のメニューからデリバリーグループを選び、「右クリック→デリバリーグループを作 成」を実行します。 「デリバリーグループの作成」ウィザードが表⽰されます。「次へ」ボタンをクリックします。
  • 76. 4. MCS を使った仮想デスクトップの展開 Page 76 「マシン」で割り当てるマシンカタログとして「Windows7-MCS」を選び、仮想デスクトップと して利用する仮想マシン数を入力します。設定が終わったら「次へ」ボタンをクリックします。 「配信の種類」は「デスクトップ」を選択して「次へ」ボタンをクリックします。
  • 77. 4. MCS を使った仮想デスクトップの展開 Page 77 「ユーザー」でこのマシンカタログを利用許可するユーザーもしくはユーザーグループを指定し ます。本例では xduser1-xduser10 が登録された XenDesktop7 というグループを指定します。ユ ーザー追加が終わったら「次へ」ボタンをクリックします。 「StoreFront」はすでに設定済みのものを選択して「次へ」ボタンをクリックします。
  • 78. 4. MCS を使った仮想デスクトップの展開 Page 78 「概要」ではデリバリーグループ名、表⽰名、デリバリーグループの説明を入力したあと、「完 了」ボタンをクリックします。デリバリーグループが作られます。 仮想デスクトップへアクセス 早速ブラウザでアクセスしてみましょう。本例では Internet Explorer を利用していますが、アクセ スはお好みのブラウザで構いません。 ブラウザで StoreWeb にアクセスします。アドレスは、「Reciever for Web」を開くと確認できま す。デフォルトの構成は以下の様なアドレスになります。
  • 79. 4. MCS を使った仮想デスクトップの展開 Page 79 フルコンピューター名 scvmm.vdi.example.com のサーバー上で Citrix StoreFront を実行している場合 アクセスする URL アドレス http://scvmm.vdi.example.com/Citrix/StoreWeb ユーザーとパスワードを入力して、「ログオン」ボタンをクリックします。 仮想マシンが割り当てられているユーザーでアクセスすると、仮想デスクトップがログイン後の 画面に表⽰されます。
  • 80. 4. MCS を使った仮想デスクトップの展開 Page 80 「Windows7-MCSDesktop」を選択してみましょう。仮想デスクトップにログインできるはずです。 Personal vDisk を有効にした仮想デスクトップではプロファイルが Personal vDisk 上に配置され、 マイドキュメント上にコンテンツの保存も可能になります。 MCS による仮想デスクトップの展開⽅法は以上です。 XenDesktop 7 のセットアップは、今までよりも格段に簡単、シンプルになったことをご理解いた だけたかと思います。読者の皆さんも新しくリリースされたばかりの XenDesktop 7 を実際にダウ ンロードしてお試しください。
  • 81. シトリックスについて Citrix Systems, Inc. (NASDAQ: CTXS)は、クラウド時代における企業と IT 部⾨の業務、従業員のコラボレーションのあり⽅を変革します。 クラウド、コラボレーション、ネットワーキング、仮想化の分野で業界トップクラスのテクノロジーを擁するシトリックスは、26 万を超え る組織の複雑なエンタープライズ IT を簡素化し、アクセス性を向上させることで、モバイルワークスタイルとクラウドサービスの発展に寄 与しています。インターネットユーザーの 75%が日々シトリックス製品を利用し、シトリックスは 100 以上の国と地域で 1 万社を越えるパ ートナー企業と提携しています。2011 年度の年間売上高は 22 億 1 千万ドルでした。詳細については www.citrix.co.jp をご覧ください。 ©2013 Citrix Systems, Inc. All rights reserved. Citrix ® 、XenDesktop ® 、XenApp ® 、VDI-in-a-Box™および HDX™は、Citrix Systems, Inc.また はその子会社の登録商標であり、米国の特許商標局およびその他の国に登録されています。その他の商標や登録商標はそれぞれの各社が所 有権を有するものです。 0813/PDF