SEC特別セミナー 俊敏なビジネスに貢献するアジャイル型開発を知る 事例2 IT新市場開拓プロジェクトにおけるアジャイル開発

1. IT新市場開拓プロジェクト
におけるアジャイル開発
事業開発現場編
2012/4/11IPA/SEC特別セミナー
俊敏なビジネスに貢献するアジャイル型開発を知る
富士通株式会社ソーシャルクラウド事業開発室 山口 真幸

2. ※おことわり
本スライドは、2012/4/11IPA/SEC特別セミナー「俊敏なビジネスに貢
献するアジャイル型開発を知る」で使用したスライドを、公開用に内容
を部分的に修正したものです。予めご了承ください。

3. 自己紹介：
山口真幸
＠gu_ssan
富士通株式会社
ソーシャルクラウド事業開発室
サービスの
企画開発エンジニア
（入社５年目）

4. 今日お話しすること
私たちが取り組む、IT新市場開拓という不
確実性の高い領域における、価値あるソフ
トウェアをつくるための取り組みをご紹介し
ます。
①事業開発現場編（前半）
②アプリケーション開発チーム編（後半）

5. IT新市場

6. 後継者難、耕作放棄地の拡大、世界の人口増加

7. 高齢化、社会的孤立、病院不足

8. 家族化、高度な医療ニーズ

9. 業界で新しいこ
とにチャレンジ
する人たちと
世の中を変える

10. ☓システム
◯事業

11. 開発の進め方
実証実験パートナー様
ITの提供
代表/リーダー
担当者
フィードバック

12. 課題：
不確実

13. http://office.microsoft.com/ja-jp/images/results.aspx?ex=2&qu=%E8%8A%BD#ai:MP900427760|mt:2|

15. http://office.microsoft.com/ja-jp/images/results.aspx?qu=%E7%B4%99&ctt=1#ai:MP900422149|mt:2|

16. するべきでないこと
＝失敗の達成

17. 本当に必要なソ
フトウェアをつく
るためにやって
いること２つ

18. ①はやくリリー
スする

19. ４週に一回

20. Fail Fast

21. Webカメラ
連携
ドラッグ&ド
ロップ
全く使われず 手書き入力
要望を聞いてつくったもの

22. 早く入力できる
本当に必要だったもの

23. 間違いは起こる。
それに早くに気
づくことが大事。

24. 巻き込む

25. 質問：
半年前に欲しかった
ものを覚えています
か？

26. すぐ出せば覚えて
くれている。いろん
な考えがどんどん
出てくる。

27. ②現場に出る

28. 事業企画担当も、開発者も、
デザイナーも、現場へ

29. 開発チームに直接現場の
空気を伝える

30. コンテクストの
共有

31. 分厚い仕様書がない代わ
りに考えるための材料・
知識を共有する。

32. ITだけで
全てを解決しようとしない

33. 現場目線での
ユーザービリティの検証

34. どうぶつ震災
復興支援での
実践

35. 被災地支援：石巻動物救護センター
 期間
3月末～9月末
（富士通の支援は4月GW
以後）
 救護した個体数
のべ315頭

36. アプリケーションを開発することに
開発開始
初版提供

37. 健康管理アプリ（ANDROID） 初版

38. ダメ出し

39. エンハンスの足跡
修正版
ダメ出し 大幅改善
開発開始
改良版
改善
初版提供
他サービスのリリース

40. ２ヶ月間での進化
アプリケーショ
ンの機能改善、
管理項目の精
査
対象とする 健康チェックチーム 獣医師、看護師
利用者の拡大 （ボランティア） 健康チェックチーム
事務局
目指す 保護動物の健康管理アプリ シェルターメディスン対応
コンセプト （紙での管理から移行） 動物の”群管理”アプリケーション

41. 現場で
使えるレベル
に到達

43. 整理整頓
<Before> <After>
GW中
ボランティアの皆様の力！

44. 運用
マニュアル

45. ペットサーチ連携
ペットの命を救えた

46. 最新版

47. 成長
初版 最新版

48. 担当者の声：もしアジャイルで
やっていなかったら？
「顧客のほしいものはできてなかったと思う。
危険だ。」
「たぶん、半年後とかにアプリを出していて、
そしてそのアプリは使われてないでしょう。
確実に。現場は要件を聞いている間にも
改善を進めているのだから。」

49. 担当者の声：もしアジャイルで
やっていなかったら？
「実際に動くものがあって、しかもそれが
とても役に立つことがわかっているのは、
ビジネスの進み方が全く違う」

50. ・現場の人たち(エンドユーザー)はITで
何ができるのかわからない。
・エンジニアは現場の人たちが何に
困っているのかわからない。
両者が近づけば、少しずつ世の中
を変えていけるのでは？

51. アプリケーション開発チー
ム編に続きます。