This document summarizes the speaker's presentation on data integration efforts at Hokkaido Takushoku Bus. The speaker introduced the company and himself. He then discussed how the company has worked to integrate its schedule data, initially managing schedules with Excel only and not sharing data. The company now uses a specialized system to generate GTFS-JP data and shares real-time updates on Google Maps. It was the first bus operator in Hokkaido to publicly share schedule data. The speaker aims to next integrate real-time vehicle location data (GTFS-RT) to further improve transportation convenience.

1. 2021年2月2日（火）
令和2年度 第2回 道南エリアにおける
地域交通利便性向上実務者会議
GTFSデータ整備先進事例勉強会
（オンライン）
北海道拓殖バス株式会社
業務部 営業課 木川 陽介
2020年12月15日
一般路線バスでは全国初
【ストアスキャン方式】でのQRコード決済
運用開始！

2. 本日の講演演目
第１章 会社紹介・自己紹介について
第２章 拓殖バスにおけるデータ整備の取り組みについて
第３章 拓殖バスにおける今後の取り組みについて
第４章 データ整備にかかる社内での引き継ぎ等について
重点的にお話します
↙

3. 第１章
会社紹介・自己紹介について
帯広競馬場
ばんえい競馬

4. 北海道拓殖バスについて
会社名 ： 北海道拓殖バス株式会社
創立 ： 昭和36年 北海道拓殖鉄道（新得～上士幌間運行の鉄道）より分離独立
事業内容 ： 乗合バス（一般路線バス・都市間バス・空港連絡バス）
貸切バス（一般貸切バス・スクールバス）
特定バス（幼稚園送迎バス）
タクシー（ワゴンタクシー） 等
事業区域 ： 北海道東部・十勝地方の帯広市を中心と
した「十勝地方北西部」を主に運行
営業所 ： 本社（音更）・鹿追・新得・上士幌・千歳（貸切）
グループ企業 ： 株式会社然別湖畔温泉ホテル（風水）
北海道拓殖鉄道株式会社
第１章 会社紹介・自己紹介について
富山城前を走る拓殖バス！

5. 都市間高速バス：帯広 ～ 札幌・旭川・釧路空港
一般路線バス・コミュニティバス・帯広空港連絡バス：十勝管内1市6町
第１章 会社紹介・自己紹介について
帯広
釧路空港
旭川
札幌
都市間高速バス運行路線
一般路線バス運行エリア
十勝北西部の1市6町内を運行

6. 名前 ：木川 陽介 38歳 独身
経歴 ： 1982年 兵庫県尼崎市の下町生まれ。
2006年に関西の京阪バス入社。大阪府枚方市に引っ越し。
⇒ 入社後1年間、枚方営業所勤務。
⇒ その後11年間、本社経営企画室にて、ダイヤ・路線計画担当。
バイクツーリング等で訪れた「北海道」の魅力に憑りつかれる。
2017年、道内で一番魅力的な町だった、音更町へ引っ越し。
北海道拓殖バスへ転職。
⇒ 大好きな町で、前職と同じ仕事ができる幸運が重なる。
⇒ 営業課勤務。小さなバス会社なので何でも屋。
趣味 ： ドライブ・ツーリング・旅行・日本酒＆ソフトクリーム行脚・食べること・寝ること・妄想。
特技 ： 全国の全市町村の位置やだいたいの特徴を把握している。
第１章 会社紹介・自己紹介について

7. 第１章 会社紹介・自己紹介について

8. 第２章
拓殖バスにおける
データ整備の取り組みについて
豊頃町大津海岸
ジュエリーアイス

9. 第２章 拓殖バスにおけるデータ整備の取り組みについて
これまで当社は、地方部のバス会社の典型で、ダイヤ等のデータ管理やコンテンツプロ
バイダ等への情報提供が遅れていた。
⇒ 勤務表（行番表）や時刻表をエクセルで管理していたのみ。
のみ
👈運転手勤務表（行番表）
コンテンツプロバイダへの提供は

10. 当社が利用しているダイヤシステム
第２章 拓殖バスにおけるデータ整備の取り組みについて
その筋のコワイ人「その筋屋」
道南バス出身のシステム開発者、
高野さんが開発したシステム。
現在は、この専用ソフト上でダイヤを
編成し、GTFS-JPを出力。
バス事業者を中心に活用されている。

11. 第２章 拓殖バスにおけるデータ整備の取り組みについて
レベル1：ダイヤデータの一元的な管理を行いたい。某社を通じ、「その筋屋」
システムと高野さんをご紹介いただく。
レベル2：2018年12月、東京・ヴァル研究所で開催のGTFS勉強会に出席。
自作GTFS-JPデータのいろはを教わる。
レベル3：オープンデータ化のため、「その筋屋」を活用して当社データを一心
不乱に作成。
レベル4：2019年2月末、自社WEBサイトにて、一般路線バスのGTFS-JP形
式のオープンデータ公開。続いてGoogleマップへも情報掲載。自社整備の
オープンデータとしては、北海道のバス事業者で初。
レベル5： 2019年11月、都市間高速バス・帯広空港連絡バスのGTFS-JP形
式のオープンデータ公開。共同運行各社と調整、Googleマップへも情報掲載。
現在レベル6：GTFS-JPの次の段階、GTFS-RTの整備へ。（詳細は後ほど）

12. 第２章 拓殖バスにおけるデータ整備の取り組みについて
…の根本的な作成部分を話しはじめますと、お時間をいただくこととなります。
今回の本題で無いため割愛しますが、「SlideShare」にて公開しています。
https://www.slideshare.net/ssusera96c44/gtfs-239749271
もしくは、「SlideShare」のサイトにて
「YOSUKE KIKAWA」でご検索ください。

13. GTFS-JP 当社オープンデータ
第２章 拓殖バスにおけるデータ整備の取り組みについて
当社ホームページにて、「その筋屋」で作成したGTFS-JPデータを、
「オープンデータ」として公開しています。更新も随時！
（コンテンツプロバイダが追い付かないレベル：それはそれで問題）
コロナ減便等があった際
は、その都度データを更新
しています。
（アラートで対応する手も
ありますが）
一般路線はそこまで変更
はないですが、特に空港
連絡バスは航空機の運行
内容変更がすさまじい（欠
航追加頻度が多い）ので
大変…。
一度GTFS-JPデータをオー
プンデータとして公開する
と、覚悟が必要です。
（正直管理が大変…）

14. 第２章 拓殖バスにおけるデータ整備の取り組みについて
Googleマップの検索結果画面に、運休、
大幅遅れ等の文字情報（アラート）を掲
出することが可能。
全路線への表示とともに、路線ごとや
便ごとの情報掲出の指定可能。
外注（自社で更新できる環境を持って
いない）だと、対応不可能。
当日の突発的な事象
にも対応可能。
ただし、慌てていると、
入力間違いもそのま
ま反映されてしまう…。

15. 第２章 拓殖バスにおけるデータ整備の取り組みについて
十勝地方は自動車の保有台数が日本有数で高い地域。
一家に3～4台という世帯も。
子供のころから一回もバスに乗ったことがない人が多い。
どこをバスが走っているか知らない人も多い。
まずは、公共交通の存在を認識していただくため、
GTFS-JPを整備し、Googleマップへも掲載。そして誰で
も活用できるオープンデータとして公開。
ライバル、そして同じ地域の仲間である十勝バスとも切
磋琢磨。MaaS（Mobility as a service）の観点からも、地
域全体の公共交通が掲載されないと意味がない。
現在は、リアルタイム情報の掲載へとステージが進む。

16. GTFS-JPの次は、GTFS-RT。
第２章 拓殖バスにおけるデータ整備の取り組みについて
※レイ●ーラモンRGではありません。 HG
GTFS-RT → 「動的バス情報フォーマット」
静的情報と同様、各メーカーによってばらばらであったバス
ロケーションシステム（遅延・位置情報）のデータを共通化
バス現在地情報についての共通化フォーマット
※GTFS-RTを進めていくには、まずはGTFS-JPの整備が必須。
GTFS-JP → 「静的バス情報フォーマット」
時刻情報、路線（系統）情報、バス停情報、運賃情報等
バス運行の基礎となる各種マスタデータの共通化フォーマット
さらに情報の活用と、利用者の利便性向上を目指して…。
※RT…リアルタイムの略
フォー（棒）

17. GTFS-RT整備への挑戦
第２章 拓殖バスにおけるデータ整備の取り組みについて
動的情報 ： バスロケーション機器により情報収集
これまでは機器から発信・収集するデータについての基準やルールが無く、
バス事業者とバスロケメーカー間の個別交渉で取り扱うデータが決定・実装。
⇒ データにばらつきが大きいと、関係者間でデータを連携・共有（MaaSの一環）
しようとした際に様々な不具合が生じる。
静的と同様、動的（リアルタイム）情報も、国交省にて共通化の動き。
一応、こんなやつでも、全国に数名のみの
「バス芸人」に認定されています。
GTFS-JPにして満足しているだけではダメ！
GTFS-RTへの対応へコマを進めています！
https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/transport/sosei_transport_tk_000067.html

18. 新しいバスロケシステムを…
第２章 拓殖バスにおけるデータ整備の取り組みについて
もともと、当社は別のバスロケーションシステムを
導入していました。
⇒ バスロケってイニシャル・ランニング・リプレイス費用がバカにならないし…。
より安価で、安定した稼働で、機能も充実、さらにGTFS-RTに対応しやすい
システムは無いものか…。

19. でも…。お高いんでしょ？
組立て難しいんでしょ？
奥さぁぁーん！！
むっちゃ安いんやぁ！
木川でもできたんや
ぁぁぁぁぁぁ！
当社新導入のバスロケシステム
第２章 拓殖バスにおけるデータ整備の取り組みについて
「IchigoJam」 互換機を使用したバスロケ車載器。
通販サイトで必要な部品やケースを購入し（市
販品）、組み立て。
バスロケ用のプログラムやデータ受信のプログ
ラム（その苺）も、「その筋屋」の高野さんより、
オープンソースで提供。
オープンバスロケ車載器 いちごロケ

20. レシピ【いちごロケ 機器本体】
第２章 拓殖バスにおけるデータ整備の取り組みについて
sakura.ioモジュール（LTE） IchigoSoda GPSアンテナ
ゲシゲジL型ピンヘッダ
IchigoSoda用アクリルケース
※簡単に言うと通信機器 ※簡単に言うと本体基盤
※はんだ付けします
※機器保護用
全て市販！(Amazon等)

21. レシピ【いちごロケ 接続…前に】
第２章 拓殖バスにおけるデータ整備の取り組みについて
組立ても簡単！IchigoSodaの裏面にsakura.ioモジュールをくっつけるだけ。
GPSアンテナははんだ付けが必要…ですが、完全に組み立ててしまう前に、
IchigoSoda（基盤）のファームウェア更新とバスロケデータの注入が必要です！
これで、初めてこの機械がバスロケ機器として認識されます。
全機器への作業が必要ですが、そこまで
作業も難しくなく、これ一式さえあれば無問題。
別途、マニュアル作成しています。

22. レシピ【いちごロケ接続】
第２章 拓殖バスにおけるデータ整備の取り組みについて
シガー USB変換ソケット
※車両から電源取るため
USBケーブル（Type-B）
ケーブル固定器具
※GPSアンテナがダッシュボードに取付
できるように機器自体の取付位置と
ケーブル長を考慮
※バスの振動で配線が外れないように
こんな感じでGPSアンテナとIchigoSodaを
はんだ付けしてケースを付けて完成。
ちなみに、当社は市販ケースで
はなく、特注の鉄人28号系ケー
スとなっています。
（ゾウが踏んだら多分壊れる！）
バス車両 取付補助部品
重要な部分なので、あまりにも安い
粗悪品はやめといた方がいいっす

23. レシピ【いちごロケ表示】
第２章 拓殖バスにおけるデータ整備の取り組みについて
「Sakura.io（さくらインターネット）」と契約
【当社実績（2021年1月） 】
取付54台で5,000～6,000円/月
「その苺」ダウンロードと機器登録
※単純に、車両ごとの現在位置を確認する
だけであれば、ここまででOK
※各バスロケ機器からの送信データの処理等
行うサーバとの契約
（ポイント貯まってるため、実際は3,500円ほど。）

24. 当社のバスロケ・GTFS-RT整備①
第２章 拓殖バスにおけるデータ整備の取り組みについて
サーバ送信用パソコン
買いました
寝ないように
※Core i7、メモリ8GB、SSD 256GB
当社導入実績 14万円弱
バスロケ（リアルタイム）データを
Googleマップに掲載するためのメイン機
⇒ ある程度のスペックがあったほうが良い。
ここまでの各機器の導入は、国交省
「令和2年度 日本版MaaS推進・支援事業」
《観光振興事業費補助金（公共交通利用
環境の革新等事業）》を活用。
【補助率1/2】
レシピに従い購入・設定して…
次のスライドより、当社に
おけるバスロケシステム・
GTFS-RT整備の状況をお
伝えします。

25. 当社のバスロケ・GTFS-RT整備②
第２章 拓殖バスにおけるデータ整備の取り組みについて
一応、こんな奴やつでも、全国に数名のみの
「GTFS-JPバス芸人」に認定されています。
GTFS-JPにして満足しているだけではダメ！
次はGTFS-RTへの対応を目指す！
「その筋屋」で、営業ダイヤ（山ダイヤ）は作成していたものの、仕業ダイヤ（棒ダイ
ヤ）はまだだった当社。GTFS-RTの整備と、Googleマップへのリアルタイム情報掲載
のため、全曜日（年末年始・特別ダイヤ含む）入力を完了させた。
⇒ 遅延状況の表示等、仕業ダイヤと紐づいたリアルタイム情報の整備は
「その筋屋」無償版から、PRO版（有償版）へのバージョンアップが必要。
⇒ ただし、「その筋屋」で自力で「GTFS-JP」を作り上げ、オープンデータとして公開、
それを継続運用でき、講師ができるレベルであると認められた
となれば、無償提供されます！目指してみませんか？
（ちなみに、講演でスベったら資格を剥奪されます。厳しい世界ですね…）

26. 当社のバスロケ・GTFS-RT整備③
第２章 拓殖バスにおけるデータ整備の取り組みについて
一応、こんな奴やつでも、全国に数名のみの
「GTFS-JPバス芸人」に認定されています。
GTFS-JPにして満足しているだけではダメ！
次はGTFS-RTへの対応を目指す！
「いちごロケ」運行管理画面 仕業ダイヤ上
一目で各仕業（行番）の遅れ状況がわかる！

27. 当社のバスロケ・GTFS-RT整備④
第２章 拓殖バスにおけるデータ整備の取り組みについて
「いちごロケ」運行管理画面 マップ上
一目でバスの運行位置
と遅れ状況がわかる！
（時間を遡っての確認、
運行速度も確認可能）

28. 当社のバスロケ・GTFS-RT整備⑤
第２章 拓殖バスにおけるデータ整備の取り組みについて
お客様向け「ブラウザ」マップ
Googleマップのように経路
検索等はできないが、バス
位置情報を提供。
（自分の乗りたいバス停位
置や便がわかっていれば、
こちらの方が確認が早い。
ヘビーユーザー向け）
現在、テスト運用中。

29. 第２章 拓殖バスにおけるデータ整備の取り組みについて
「ウォーターフォール開発」ではなく
「アジャイル開発」
当社のバスロケ・GTFS-RT整備⑥
GTFS-RTデータの吐き出しも自動で手間いらず。
メーカーの製品とは違い、余計な費用は一切
かからないバス屋のためのシステム！
楽しいよ
みんなで作る
「いちごロケ」 詠み人知らず
ファーストユーザーの1社として導入し、開発
協力している拓殖バス。動き出した「いちごロ
ケ」をみなさんも育てていきませんか。
途中での仕様変更は
莫大なコストが…
途中での仕様変更も
柔軟に対応可能
出典：https://backlog.com/ja/blog/what-is-agile-and-waterfall/

30. Googleマップへリアルタイム情報掲載①
第２章 拓殖バスにおけるデータ整備の取り組みについて
「GTFS-RTのオープンデータ公開」は1/30より、また「Googleマップへのリアル
タイム情報公開」はGoogle最終審査を通過し、昨日2/1より開始。
（Googleの最終審査通過は、「いちごロケ」では初）
エラーが多かったり、バスロケ表示のスコア
が低かったりすると、GTFS-JPと同様に、RTも
どんどん指摘が入ります。キビしいね。

31. Googleマップへリアルタイム情報掲載②
第２章 拓殖バスにおけるデータ整備の取り組みについて
特にスコアは「%」表示のため、運行便数の
少ない系統で非表示や不具合があると、一
気にスコアが悪くなってしまう…。
GTFS-RTデータそのものの不具合よりも…。
バスロケ機器関係
・USBケーブルが抜けかけていたor 抜けていた。接触が悪い。
・GPSアンテナの設置位置が悪い。アンテナの上に運転手の荷物が置かれている。
・機器自体の不良（初期不良もあり。このようなときに備えて予備機も必須）。
車両変更関係
・前日の配車（点呼ファイル）の情報が間違っている（車両の紐づけを誤っている）。
・車両故障等の突発的車両変更時に、バスロケシステム上で入替処理を忘れた。
運転手関係
・運転手が運行をすっぽかした（忘れていた・寝坊）。
・運転手が「バス停飛ばし」した（最終バス停まで運行せずに回送）。
気を付けていれば防げるエラー。特に、掲載（審査終
了）まではシステムを逐一確認するように。
いちごロケ（その苺）を起動していると、仕業と便が紐
づかない場合、都度警告が出てくるので確認可能。

32. Googleマップへリアルタイム情報掲載③
第２章 拓殖バスにおけるデータ整備の取り組みについて
Googleマップ上でのリアルタイム情報表示はこんな感じになります。
バス停マークを
クリックすると
こんな感じで
現在のバス位置と
遅れが表示される
乗りたい便を
クリックすると
さらに詳細な
情報が

33. Googleマップへリアルタイム情報掲載④
第２章 拓殖バスにおけるデータ整備の取り組みについて
Googleマップ上でのリアルタイム情報表示はこんな感じになります。
経路検索画面
からも遅れ状況の
確認が可能
もちろん
バスの現在位置も
出てきます
※スクリーンショット上への
文字掲載はダメなので、
見にくくてすいません…。
※バスの現在地が確認できる
のはスマホ版のみで、
パソコン版は表示されません。
お隣の十勝バスさんも既
に実装されています！
十勝全体としてのシーム
レス化を。

34. そのほかにも…。
第２章 拓殖バスにおけるデータ整備の取り組みについて
GTFSデータを活用した、自社WEB時刻表の整備と、バスロケ情報の提供
⇒恥ずかしながら、自社のWEBサイトにバス停ごとの時刻表が無かったため…。
高野さんのお力を借りつつ、WEB時刻表を公開しました。

35. 第３章
拓殖バスにおける
今後の取り組みについて
音更町高倉地区の丘
（私お気に入りスポット）

36. サイネージ等へのさらなる活用方法を
第３章 拓殖バスにおける今後の取り組みについて
高野さんのシステム「その看板」を使
えば、自分の好きなようにデザイン作
成が可能！
モニターとスティックPC、電源タイマー
さえあれば、定刻情報（静的データ：
GTFS-JP）はどこでも表示が可能！
【自作GTFSなら本稼働ライセンス無料】
なお、遅延情報（動的データ：GTFS-RT）
はネット（WiFi等）環境必要。
【通常有償のところ、北海道内の事業
者なら本稼働ライセンス無料】
⇒沿線の商業施設や病院へ簡単に
設置可能！
データ管理も非常に簡単。
ただし…。
冬はマイナス25度にもなる帯広は、
さすがに屋外へのモニター設置は
できません…。
GTFS-JP・RTデータを用いて、運行情報
が簡単に表示できる！
サイネージ用のデータ作成不要！
⛄
左図は試験的に作成した帯広駅のデ
ザイン。遅れ情報は出ていません。

37. サイネージ設置例（鹿追営業所内 待合所）
第３章 拓殖バスにおける今後の取り組みについて
試験運用として、当社鹿追営業所に
てサイネージ設置。
バス停通過情報、遅れ情報が表示
されます。
試験運用として、当社鹿追営業所に
てサイネージ設置。
バス停通過情報、遅れ情報が表示
されます。

38. 「その看板」サイネージデータ
第３章 拓殖バスにおける今後の取り組みについて
サイネージのデザインな
んて作れない…という人
でも、直感的・視覚的に
デザインが作成可能な
「その看板」。
一つデザインをこしらえ
ると、あとはタイトル部分
等のみ変更すれば、バ
ス停コードを選ぶだけで、
他のバス停のサイネージ
に早変わり！
高野さんは「バス屋で作る」システムを他にも色々と開発中。
拓殖バスは、特に経営が厳しい地方部のバス事業者でも導入可能な、低コストで高品質なシステムが実現するなら
ば、喜んで人柱になります！（笑）
⛄

39. そのほかにも…。パート2
第３章 拓殖バスにおける今後の取り組みについて
そんなに混む便が無いとは言いつつ、混雑情報も…。
⇒運転手に車内混雑の情報をレバーで送信させる、宇野バス方式を考えています。
ただし次のバスが10分後に来るからそちらに乗ろう…ではなく、田舎なので、本数も
限られており、結局混んでいるそのバスに乗らないといけない。
敬遠して車で行くか！とならないよう、慎重な導入検討が必要。

40. そのほかにも…。パート3
第３章 拓殖バスにおける今後の取り組みについて
・電子スターフの搭載
・案内放送作成システム…等。
色々と、模索していきたいと思います！

41. 第４章
データ整備にかかる
社内での引き継ぎ等について
三国峠 松見大橋
ノースライナー号

42. 突然ですが、私、いなくなります。
第４章 データ整備にかかる社内での引き継ぎ等について
これまで構築してきた、ダイヤ管理・バスロケ管理・GTFS-JP・GTFS-RT
の引継ぎをどうするか。それが、現状の課題です。
実は…。
来たる3月にて北海道拓殖バスを退職し、バス業界から足を洗います。
更なるレベルアップのため、4月より、東京で交通計画の調査・研究等を
行う団体に入職し、全国各地の交通計画・地域活性の業務に携わります。
全くの分野違いではなく、皆様とも今後もお近づきになれる機会があるかと
存じますので、どうぞよろしくお願いいたします。・・・てなわけで、

43. 引継ぎの問題は全国共通
第４章 データ整備にかかる社内での引き継ぎ等について
「社員数の少ない中小事業者」・「専門的な仕事であるダイヤ管理」という性格上、
当社においてもご多分に漏れず、基本、私1名で動いている状況。
ただし、専門的な部分であるからこそ、
・「みんなでやる」のではなく少数精鋭でやる。
・ただし「みんなに良さを理解してもらっておく」ことが重要
上記を考えながら、私自身は進めてきました。
【逆に大人数で管理すると、必ず混乱してグチャグチャになります】
引継ぎに時間がかかるのは仕方ない部分。
ただ、周りの意識を高めておくかどうかで、後任の意欲の違いが表れてきます。
（後任が全くの違う部署からの異動でも、周囲の人たちがサポートしてくれる）

44. 引継ぎは難しい
第４章 データ整備にかかる社内での引き継ぎ等について
…とか、かっこいいこと書きましたが、
どうやって引継ぎするか、ここまで作り上げてきたデータをどう管理してもらうか、
この素晴らしいシステムをどう継続していくか、現在悩み中です。
周りのみんなも、そこはわかってくれているはず…！

45. 【参考資料】
MaaSへのオープンデータ活用で地域連携
MaaS …さまざまな移動手段（公共交通機
関、ライドシェア、サイクルなど）を、ICTを活
用してシームレスに結びつけるサービス。
平成30年、北海道庁主導の「シームレス交
通戦略」のモデル地域として、十勝地域が
選定、MaaSに限らず、ハード面・ソフト面の
シームレス化を目指す実証実験を継続中。
・「観光MaaS」（一見さん利用）と「生活MaaS」（地元民利用）の融合。
・ただし、MaaSを実現化するためには、大本となるダイヤ・運行路線・運賃・
案内サイン等、基礎となる部分のシームレス化も必要！
・オープンデータ化を率先して進めている、拓殖バスと十勝バス。
バス事業者、そして交通モードを越えた連携を進める基礎データとなれば。

46. 【参考資料】
ついでに宣伝、キャッシュレス決済導入
一応、こんな奴やつでも、全国に数名のみの
「GTFS-JPバス芸人」に認定されています。
GTFS-JPにして満足しているだけではダメ！
次はGTFS-RTへの対応を目指す！
2020年12月15日一般路線バスでの取り扱いを一
斉開始！
キャッシュレス（QR）決済については、一部バス事
業者にて「ユーザースキャン方式」（お客様がバス
車内等に掲示しているQRコードを読み取り、お客様
自身で金額を入力して決済する方式）での精算は
既に行われております。
弊社では、お客様の金額入力の手間が無く、誤精
算の可能性も少ないと考える「ストアスキャン方式」
（お客様のスマートフォン等の画面に表示したQR
コードを、車内に設置した機器（リーダー）で読み取
る）を取り入れています。
決済可能となるペイメントは「PayPay」、「au PAY」、
「d払い」、「Alipay」および「WeChat Pay」の5種類と
なります。

47. 一応、こんな奴やつでも、全国に数名のみの
「GTFS-JPバス芸人」に認定されています。
GTFS-JPにして満足しているだけではダメ！
次はGTFS-RTへの対応を目指す！

48. 皆さんと、さらなる挑戦へ
データ整備については、ようやく重い腰を上げはじめた未熟な会社ですが…。
地方部の小さな会社であるからこそ、身軽に動けるメリットを活かしたい。
さらなる高みを目指して、日々勉強していきたいと思います！
十勝を去る私ですが、何らかの形で今後も関わっていけたらと思います。

49. ご清聴ありがとうございました。
一応、こんな奴やつでも、全国に数名のみの
「GTFS-JPバス芸人」に認定されています。
GTFS-JPにして満足しているだけではダメ！
次はGTFS-RTへの対応を目指す！
本日のスライドは、「SlideShare」にて公開します。
（SlideShareサイトにて、「Yosuke Kikawa」でご検索ください。）
また、ご質問等あれば、私までご連絡ください。
【北海道拓殖バス株式会社】業務部 営業課 木川 陽介
TEL：0155-31-8811 FAX：0155-31-8822
MAIL：y.kikawa@takubus.com
3月以降は：i_cities_you@yahoo.co.jp