キリンホールディングス株式会社

1. 2030年の農業をデザインする

2. 2. 自社紹介
売上高：1兆1,532億円(構成比56%)
海外綜合飲料事業
ライオン(オーストラリア)
キリンホールディングス
シンガポール
サンミゲルビール(フィリピン)
華潤麒麟飲料(中国) etc…
医薬・バイオケミカル事業ほか
 協和発酵キリン
 協和発酵バイオ
 小岩井乳業 etc…s
売上高：5,613億円(27%)
売上高 医薬・ﾊﾞｲｵｹﾐｶﾙ：3,357億円(16%)
その他事業：246億円(1%)
日本綜合飲料事業
 キリン㈱
・キリンビール
・キリンビバレッジ
・メルシャン
及びグループ会社各社
◆経営コンセプト
Creating Shared Value（CSV）
「社会課題への取組みによる社会的価値の創造」と、「経済的価値の創造」の
両立により企業の成長を実現させる経営コンセプト。

3. 3. 参加メンバー自己紹介
• 石塚 紘史 （キリンビール 営業部 企画担当）
• 原田 志保 （キリン コーポレートコミュニケーション部）
• 安井 功 （キリン ブランド戦略部 食生活文化研究所 ）
• 四居 美穂子 （キリン CSV戦略部）

4. 4. 2030年ビジョン
農業ビジネスを通じて途上国が発展する
効率性・収益性の向上により、農家の生活水準が上がる

5. 5. 2030年ビジョン
技術革新
企業、研究機関、行政らの協働で
品質と生産性が飛躍的に向上
農産品の付加価値向上
高価格のブランド品種開発

6. 6. 解決したい問題の背景
7億200万人(9.6％)が国際的貧困ライン※を下回る。
※ 購買力平価に基づき1日1.90ドル、2015年
貧困問題

7. 7. 解決したい問題の背景
農業の生産性・付加価値の向上は
貧困問題の１つの解決策
生産技術・農産品加工業の遅れなどから、
農村では安定した収入を得ることが難しい
多くの開発途上国では農業従事者が労働人
口の過半数を占め、また貧困層の4分の3
が農村部に居住
農業問題

8. 8. 達成したいSDGs目標
1.1 2030年までに、現在1日
1.25ドル未満で生活する人々と定義
されている極度の貧困をあらゆる場所
で終わらせる。

9. 9. 課題ステートメント
途上国が農業によって安定的に収益が得られる
仕組みをつくることで、世界の貧困問題を解決する。

10. 10.課題を知るための協働
◆国際機関
・ JICA 、JAICAF（国際農林業共同協会）
・ FAO（農業支援）など
◆途上国支援を行うNGO
◆大学・研究機関（途上国支援、農業技術）
◆行政

11. 11. 事業コンセプト
企業が途上国の農業分野へ積極介入し、
農業で適正な収益を上げられる
新しい“食糧生産バリューチェーン”を構築する

12. 12. 事業コンセプト
【目指す姿】
食品メーカー・食品小売業への次世代型サプライヤー
農家への
技術(資本)支援
生産性の向上
収穫効率、コスト、品質、可耕地面積の拡大
買い手との
協働マーケティング
付加価値（価格）の向上
高級品種の開発
＜従来型サプライヤーとの差異点＞

13. 13. 事業コンセプト
サプライヤー
（連合体）
買い手農家
■事業成功のポイント
国際機関・行政による農家の取りまとめ／サプライヤー企業連合のイノベーション
食品メーカーA
B大学
機械メーカーC
バイオ科学メーカーD

14. 14. 例えばキリンができる技術支援
植物の胚を大量に増殖する「不定胚大量増殖技術」
省力・低コストで大量に培養できる「袋型培養槽システム」
アグリバイオ技術

15. 15. 事業立上げのための協働
◆民間セクター（栽培イノベーションの担い手集団）
・ 国内外の食品メーカー
・ 種苗メーカー
・ 大学などの研究機関
・ 途上国支援を行うNGO
・ 商社
・ UNビジネスハブサイト登録企業（https://business.un.org/）
◆行政・国際機関（農家が連携しあえる場づくり）
・ 外務省、農林水産省、経済産業省
・ JICA、FAO（農業支援）

16. 16. 最小限の実施形態
スリランカの紅茶農園支援の規模拡大
◆レインフォレスト・アライアンス（持続可能な農法）の認証取得支援
― 農園の生活性向上や茶葉の品質向上を推進
― 付加価値が生まれ、適正価格で取引されることで貧困問題の解決に寄与
◆小規模な農園に支援を広げることで、産地の底上げにも貢献

17. 17. 最小限の実施形態に必要なリソース
・過去5年間で培ってきた、現地ネットワーク
・高品質な原料を作っている、キリンの契約農家や原料
調達先の栽培技術や営農ノウハウ
・キリンのアグリバイオ技術 etc...
◆紅茶農園の支援規模拡大のために

18. 18. どんなムーブメントを起こすか
あらゆるセクターが協働し、
イノベーションを起こしながら
農業の生産性向上や農産品の付加価値向上
を目指すことで世界の貧困問題に取り組んでいる

19. 19. どんなムーブメントを起こすか
世界の貧困層への
1,000億ドルの貢献
計算根拠
• 世界の農業生産額2兆ドル（2014年）出典：knoema
• 生産性・付加価値を全体で１０％向上、内５０％が農業を主要産業とする発展途上国へ
還元された場合の推定金額
• 人口増加等に対応した食料総生産量の増大は加味していない。

20. 20.メンバーの決意
CSVを経営戦略の根幹に据える企業として、
引き続き、自社の強みを通した
社会課題の解決に向けて取り組んでいきます！