Editor's Notes
- 皆さん、こんにちは。チーム すみかです。
私たちは、「貧困と飢餓のない世界」を作るため、アフリカで新たなビジネスを立ち上げます。住友化学はマラリア撲滅に向けた蚊帳を現地で製造販売するなどアフリカの課題に挑戦しつづける企業です。
- 約100年前、工場から排出される有害ガスを化学の力で肥料に変え、環境問題を解決するとともに、農業の発展にも貢献しました。
社会の課題を化学の力で解決したい。それは創業時からの変わらない思いです。(19秒)
- 肥料から出発した当社は、豊かな日々を支えるべく、様々な事業を展開しています。
今日は、研究や企画、営業などから集まった多様な社員が化学の力でどんな未来が作れるのか紹介します。
化学は世界を変えられる! そう信じています。
- 私たちは、世界から「貧困と飢餓」をなくします。今日食べるものがないという差し迫った状況では、その日を生きることに精一杯で、学校に行くことも、将来の夢を見ることもできません。世界で一番、貧困・飢餓に苦しんでいるのは、アフリカです。
- そこで、私たちは「うるおうアフリカ」をビジョンに掲げました。水があふれ、農作物が取れ、満腹になり、学校に行くこともできます。豊かになると、今までとはまったく違う世界になります。アフリカからたくさんの天才が生まれ、世界中に羽ばたいていく日が来ます。
- アフリカで貧困・飢餓に苦しむ多くの人は、農業を仕事としていますが、水不足のため、農業がうまくいきません。
小さいこどもが学校に行かずに長時間かけて水汲みにいくこともあります。
教育を受ける時間が無いために、アフリカはなかなか貧困から抜け出せません。
- アフリカで1日30分以上水汲みをする子どもは336万人おり、
1年間で水汲みに費やす時間はなんと、6億時間です。
これは、6万8000年にあたります。
アフリカでは、毎年子どもたちのこんなに長い時間が水がないために失われています。
- 私たちが達成したいSDGs目標は、まず第1に、貧困と飢餓をなくすことです。
次に、質の高い教育機会を与えることです。ただ、これらは住友化学だけではなしえず、
たくさんのパートナーとの協働がかかせません。
そして、これらが達成されたとき、他の目標も解決されると信じています。
- 私たちは、住友化学が長年培ってきた、様々な素材の技術を駆使して、アフリカの貧困と飢餓の原因となっている水・農業・教育の課題を解決し、うるおうアフリカを実現します。
- アフリカの貧困と飢餓をなくすため、改善すべき課題は何かを明確に知るために、
途上国の農業の課題に詳しいFAO、
やせた土地での農業のノウハウを持っているJICA、
途上国の教育の課題に詳しい国際NGO PLAN INTERNATIONALなどのパートナーと協働します。
- 我々住友化学は、素材の力でイノベーションを起こします。
大気中の水蒸気を集める素材を開発し、自然のエネルギーで水を作り出す。
生命の源である水を、太陽の力で作る、大阪万博からイメージを広げ、太陽の塔2025と名付けました。
どこでも、水を安定して確保できるようになります。
- 次に、農作物の収量の安定と増加のための環境制御が重要です。
多機能な農業ネットを開発し、光、温度、乾燥などの環境を、作物に適した状態に整え、水を上手に使うシステム
名付けて『クールジャパンファーム』を実現します。
- 太陽の塔とクールジャパンファームが日本を飛び出し、アフリカへ。
水が確保でき、農業が安定する。
そうして次世代の教育を十分に行うことができるようになります。
農業とそれを担う人材の持続的発展が、持続可能な農業そして貧困と飢餓の解消を実現します。
- 幅広い分野で、企業・研究機関との協力が必要です。
材料開発からサービス提供まではもちろん、
物やお金の流れ、市場などのインフラもイノベーションが必要です。
ITを活用した教育イノベーションにより、遠隔地などの小規模な共同体も取り残さないようにします。
- 資金がないと素材開発できませんし、素材開発できなければ太陽の塔はできません。しかし、何よりも一番大事なのはこのプロジェクトを実行する人間の協力であり、そのパートナーシップがあって初めて結果が出るでしょう
- ここまで提案してきた「水の確保」、「収穫の安定」、「次世代を担う若者・子供の教育」、これら3つの要素が良い循環を生み出すことで、持続可能な「うるおうアフリカ」が実現するものと考えています。
- 1人あたり1日に必要な生活洋水、穀物を育成するための水、必要だと言われている3億人分で年間約30km3であり、これは日本最大の湖、琵琶湖の貯水量に相当します。容易なプロジェクトではありません。
- 容易なプロジェクトではない。だからこそ、我々だけでなく、今日ここにいる皆さん・世界中のパートナーと力を合わせて創り上げる未来なのです。2030年にSDGsを達成するために走り出すのは、今この時です。