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前提:
本スライドは、千葉商科大学特別講義「シリアスゲームデザイン」の第5
回で使用したスライドテキストから抜粋したものです。
第3回までで前置きとゲームの体験を行っていて
第4回にチーム作りとテーマ決めが実施された次の週となります。
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はじめに
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本日やること
1. はじめに
2. 講師紹介
3. ゲームを作るとは
4. どうやってゲームを考えるか
5. メッセージ
6. ストーリー
7. 改めて、何をゲームにするか
8. さぁ作っていこう!
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是非お願いしたいこと
分からないことも
分からないなりに何か考えてアウトプットしよう
チームで話して、講師に話していく中で
必ず何かが見えてくる
自分で答えが出ないことを考え続けるほどの
無駄は無い
(今日は特に概念的な話が多いので、
不明で取り残されないようどんどん聞いてください。)
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本日の講義テーマ
急にシリアスゲームを作ることになった皆さんへ
シリアスゲームの作り方
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本日の講義テーマ
急にシリアスゲームを作ることになった皆さんへ
面白い
シリアスゲームの作り方
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本日の講義テーマ
急にシリアスゲームを作ることになった皆さんへ
面白くて
オリジナリティのある
シリアスゲームの作り方
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本日の講義テーマ
急にシリアスゲームを作ることになった皆さんへ
面白くて
オリジナリティがあって
深い学びがある
シリアスゲームの作り方
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講師紹介
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【講師】 石神 康秀 Ishigami Yasuhide
授業XX担当
■仕事
• ボードゲームの企画・編集
• 元ITコンサルタントの知見から「本当に必要なもの」を作者と一緒に
考えて実現するサポートをしています
■ゲームとの関わり
• 企画・編集として120を超える作品に関与
-すぐ分かって誰でも楽しい「ワードスナイパー」(グッド・トイ2019)
-お寺のお坊さんとなって檀家を集める「檀家 –DANKA-」
-店長となって評価を上げる「サイゼリヤ店舗運営ゲーム」
(第23回文化庁メディア芸術祭 審査委員会推薦)
など
■その他メッセージ
• ゲームは自由です。作り方にも出来上がりにも間違いは無いので、
「自分が納得できるもの」を目指してほしいです。
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専門とポリシー
企業内で利用する研修用ゲームなど
「何かを伝える/気づかせる為に作られるゲーム」
の「支援」が専門です
ボードゲームを知らなかった人でも作家になれる
メソッドで120以上のゲーム作りに参画しています
・ゲームはメディア
・作れないテーマは無い
・ゲーム作りは簡単/難しい
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前回の発表を受けて
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前回の発表を受けて感じたこと
短い時間で意見を取りまとめて何かしら案を出した
ことはまず素晴らしい
その上で、以下の点気にしてみてもいいかと思います。
・自分の言葉で書かないと後で困ると思う
・考えを表明して投票はよくある仕組みだけど丸投げ
(学びも体験もその場の参加者次第)
・分かってない人、興味ない人に遊んでもらう方法
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一言で言えば
凡庸
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別の講座での例(テーマ・課題設定)
・老人と大学生を一緒に住ませるプロジェクトは
とても有意義なのになぜうまくいかないことが多いか
・アパレルでの接客はどうしたら嫌われない程度に
できるのか、そしてWeb通販との棲み分けは可能か
・「だいたいOK」というのが気に入らない、もう少し
細かい点まで見て違いを意識する感覚を養うべき
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前ページのものは
全て、小学生・中学生が考えたもの
もちろん、お題をもらってすぐ出てきたのではなく
探求学習をした成果です。
では、探求学習をしてないから、浅いレベルでも
仕方がない、として良いのかどうか
授業の目的は「ゲームを作ればいい」ことなのかどうか
考えてみてください
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ゲームを作るとは
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ゲームを作るとは何か
制作/製作の違い
アナログゲーム/デジタルゲームでの検索結果の違い
ゲームを作る
=どんなゲームか考える + ゲームを作る
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ゲームとは何か
メディア(媒体):想いを伝えるもの
パッションを固めてロジックにしたもの
パッション
ゲーム制作 ロジック
作者の考え ゲームのルール
ゲームプレイ ロジック
ゲームのルール
パッション
参加者の体験
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ゲームを「考える」のに必要なこと
メッセージ
…何を伝えたいか
ストーリー
…どんな話で伝えるか
システム
…どんな仕組みで伝えるか
ルール
…すべてを
組み合わせた
もの
さらに、ゲームを「作る」のに必要なのは
イラスト・・・どんな表現だとよいか
コンポーネント・・・何を使えばよいか
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作り方も要素の切り分け方も様々
言い方も定義もそれぞれですが、
メッセージ・ストーリー・システム
ルール
イラスト・コンポーネント
が揃えば少なくともゲームとして
完成です。
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どうやってゲームを考えるか
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本日の講義テーマ
急にシリアスゲームを作ることになった皆さんへ
面白くて
オリジナリティがあって
深い学びがある
シリアスゲームの作り方
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もしかして
シリアスゲームを作ると言われたので
面白い仕組みのゲームを作って
そこに自分たちらしいオリジナリティがあって
さらに社会課題へも切り込めるようなテーマを
付けなければいけない
と思っていますか?
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もしかして
シリアスゲームを作ると言われたので
面白い仕組みのゲームを作って
そこに自分たちらしいオリジナリティがあって
さらに社会課題へも切り込めるようなテーマを
付けなければいけない
と思っていますか?
それでも
全然いいのだけど
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私はこう考えます
シリアスゲームを作ると言われたのであれば
自分の身近な社会課題と言えなくもないものに
自分ならではの考え方・捉え方が出来れば
必ず深いものになるし
オリジナリティが出るので、
あとはそれをゲームの形に仕立てれば、
必ず面白くなる
つまり
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私はこう考えます
自分の身近な社会課題と言えなくもないものに
自分ならではの考え方・捉え方が出来れば
面白くてオリジナリティがあって
深い学びがあるシリアスゲームが
必ず完成する
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どうやってゲームを考えるか
お勧めルート
メッセージ ストーリー システム
ルール
イラスト コンポーネント
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なぜこの順番がお勧めなのか?
1)はじめに「パッション」を明確にすることが大事
2)作ったゲームに後で意味を載せると余分が
出たりうまくはまらなかったりすることが多い
3)ルールは「おのずと決まる」
選択肢が多い中から選ぶことなのか与えられたものをやるしかないのか?
誰かを妨害したり邪魔されたりすることがあるのかないのか?
自分で決められることと決められないことは何なのか?
etc… 伝えたい内容が詳細に確定すればゲームのルールは消去法でも決まる
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どうやってゲームを考えるか
お勧めルート
メッセージ ストーリー システム
ルール
イラスト コンポーネント
↓今日はここの話をメインにします
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メッセージ
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メッセージ
自分なりの考えの表明 パッション
何をどうしたいのか、自分はどう考えるのか
心の内にあるものでなくても良いが
「語れる」くらいのものを設定すると
後から楽になる
・ゲーム制作を通して何度も見直すこと必須
・最初から完璧でなくて良い
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メッセージ
自分がゲームを遊んだ人に「伝えたいこと」
・誰が
・誰に
・何を
伝えたいのかを明確にする
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メッセージ
自分がゲームを遊んだ人に「伝えたいこと」
・誰が
・誰に
・何を
伝えたいのかを明確にする
ココがポイント
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メッセージ
誰が→あなたのたくさんある立場のうち
どの立場のあなたが言っていることか
誰に→明確なターゲットイメージ
できればペルソナ・具体的人物の設定
何を→(少なくともターゲットにとって)
当たり前ではないこと
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誰が→どの立場のあなたが…
・千葉県人として
・大学生として
・千葉商科大学の学生として
・こんな経験を持つ自分として
・こんな願望を持つ自分として
・その他…
決めておかないと
後でブレます
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誰に→ターゲット
自分のおばあちゃんに
小学生の甥っ子に
など明確なイメージが湧くと反応も考えやすい
全国民、サラリーマン全体など自身の理解を
超えると影響が分からない
相手に伝わらないメッセージは意味が無い
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何を→当たり前ではないこと
・当然のことをゲームにしても新たな気付きが無い
・単に「正しいこと」ではダメ
・反論が予想されること
・「殴り合って平和になろう」
・「ゴミ箱に自分の名前を書くとごみが減る」
などなど
とても難しい
無謀にも尖ったくらいが良い
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ストーリー
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ストーリー
どんな話でメッセージを伝えたらよいか
背景から全部説明しても分かってもらえない
ではどこに焦点を当てて、どの場面を切り取って
体験してもらったら、理解してもらえるだろうか
そう考えてストーリーを決めます
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ストーリー
どんな話で伝えるかを2つの「ストーリー」で考える
・ゲームの中のストーリー
ゲームでプレイする物語 主人公の話
・ゲームの外のストーリー
ゲームをプレイする人の物語
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ゲームの中のストーリー
「冒険者としていろんな町に寄って困りごとを解決
しながら最終的にドラゴンを倒す」など
ポイントは
「デフォルメ・たとえ話・if」「情報の量」「尺」
今回気にしてほしいところだけに絞り込むのに
リアル社会は情報やその他の選択肢が多すぎる
情報も減らし、また無駄な時間も減らす
情報を減らすほど、尺が短いほど「濃く」なる
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ゲームの中のストーリー
ストーリーを考えて
その世界観を確立できて
ゲーム中で主人公に関係する要素を洗い出したら
そのまま組み立てるだけでゲームになる
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ゲームの外のストーリー
「嘘をついて競い合う場面を設定するが手段と
効率をちゃんと考えていくと協力し合い信頼する
方が得点が高くなると気づく」 など
ポイントは
「最初の状態」「最後の状態」「ステップ」そして「尺」
どんな話で、何に気が付く物語とするか
気が付くはとても大事。最後まで忘れないこと。
軽々に「言わない・書かない」こと!
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ゲームの外のストーリー
ストーリーを考えて
それに必要な人数、場面などを設定すれば
それがゲームのスペック(仕様)になる
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ストーリー
自分の想い・メッセージを表現するための
中のストーリー<ifの中のリアル>
もしこんな状況だったらあなたはどうするか?
自分の想い・メッセージを理解させるための
外のストーリー<リアルの中のif>
あなたがこんな体験をしたらどうなるか?
メッセージを何度も深く考え、何が必要なのか
主に中は創造力・外は想像力が必要
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改めて、何をゲームにするか
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改めて、何をゲームにするのか
過去 現在 未来 理想
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改めて、何をゲームにするのか
過去 現在 未来 理想
シリアスゲーム
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改めて、何をゲームにするのか
過去 現在 未来 理想
シリアスゲーム
メッセージ
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改めて、何をゲームにするのか
過去 現在 未来 理想
シリアスゲーム
メッセージ
きっかけ
経験
ターゲット 野望・願望
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改めて、何をゲームにするのか
過去 現在 未来 理想
シリアスゲーム
外のストーリー
経緯 現状 目標
気づき
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改めて、何をゲームにするのか
過去 現在 未来 理想
シリアスゲーム
メッセージ
外のストーリー
経緯
解決
課題 改善策
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改めて、何をゲームにするのか
過去 現在 未来 理想
シリアスゲーム
メッセージ
外のストーリー
自分
世界
身近 社会
経緯
解決
課題 改善策
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さぁ作っていこう!
(グループワーク)
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本日のグループワーク
本日特別ルール(お試し)
「黙G(黙ってグループワーク)」をやってみようと
思います。
本日のグループワークは、「口頭で話さず」
「Teams上でチームごとスレッドに書き込みで」
実施してみます。(繋げない方はまずはノートなど
に書いておいて後で書き込みましょう。)
講師への質問は「第5回20210521」スレッドへ
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本日のグループワーク
◎テーマ から メッセージ を考えよう
〇メッセージ から ストーリー(中・外) を考えよう
〇他に思いついたものはどんどん溜めていこう
〇できれば2案のうち1つを中心に今日考えて、
もう1つはバックアップとして保留にしておく
(どうしても詰まったらそちらも考える)
〇今日全部決める必要は無いが
引き続き議論して良いモノを見つけていこう
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本日のグループワーク
◎テーマ から メッセージ を考えよう
〇メッセージ から ストーリー(中・外) を考えよう
〇他に思いついたものはどんどん溜めていこう
〇できれば2案のうち1つを中心に今日考えて、
もう1つはバックアップとして保留にしておく
課題
アイデア
〇
課題
アイデア
×
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本日のグループワーク
◎テーマ から メッセージ を考えよう
〇メッセージ から ストーリー(中・外) を考えよう
〇他に思いついたものはどんどん溜めていこう
〇できれば2案のうち1つを中心に今日考えて、
もう1つはバックアップとして保留にしておく
ポイント:
複数意見が出たら、真ん中を取らない!
どれかに決めて、それに付け足していく
(どれかに決めてもちゃんとついていくこと!)
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本日のグループワーク
◎テーマ から メッセージ を考えよう
〇メッセージ から ストーリー(中・外) を考えよう
〇他に思いついたものはどんどん溜めていこう
〇できれば2案のうち1つを中心に今日考えて、
もう1つはバックアップとして保留にしておく
グループで話しつつ、思ったことを
周りの講師(それぞれ違った体験を持っている)や
私に是非質問してください。
一度は口頭で質問しておくことで後はオンラインで…
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本日のグループワーク
◎テーマ から メッセージ を考えよう
〇メッセージ から ストーリー(中・外) を考えよう
〇他に思いついたものはどんどん溜めていこう
〇できれば2案のうち1つを中心に今日考えて、
もう1つはバックアップとして保留にしておく
グループで話しつつ、思ったことを
周りの講師(それぞれ違った体験を持っている)や
私に是非質問してください。
一度は口頭で質問しておくことで後はオンラインで…
自由に使える時間
を有効に使えるか
(多分評価の対象)
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公開はここまでです。
説明で約1時間。

20210521「シリアスゲームデザイン」第5回スライド