ソーシャルメディアによる
コミュニケーションのススメ
空手家図書館員 井上 昌彦
karatekalibrarian@gmail.com
2015年10月9日
平成27年度 日本図書館協会 地方講習会
兼 平成27年度 石川県公共図書館協議会 第3回図書館実務講習会
〜図書館のための、図書館員個人のための活用術〜
【本発表は私見です】
ツイート推奨
#石川図書館
自己紹介 ①
197×年、みかんの国松山市生まれ
大学図書館(分類・分室新設)→
知財本部 → 短期大学図書館 → 現職
図書館情報大学 →
大阪市立大学大学院 創造都市研究科
(都市情報学専攻)前期課程
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自己紹介 ②
空手家図書館員
マイ・ミッションは、「情報のチカラで、
世界をもっと幸せにする!」。
• 大学図書館問題研究会 兵庫支部長+全国委員
• 図書館サービス計画研究所 幹事長+運営委員
• 図書館総合展運営協力委員
• レファレンス協同データベース事業 企画協力員
• エル・ライブラリー広報大臣
• 関西ライブラリアンおもてなし隊隊長
• 震災訓練プログラムsaveMLAKメソッドファシリテーター
• Code4Lib JAPAN、マイニング探検会、日本出版学会、
日本図書館研究会、Lifo、 MULU
• ブログ「空手家図書館員の奮戦記」管理人
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自己紹介(おまけ)
自己紹介(過去1年間の登壇等)
 2014.11 国立情報学研究所 大学図書館職員短期研修(東日本会場)講師
 2014.11 愛知図書館協会 ソーシャルメディア研修会 講師
 2015.12 『未来の図書館、はじめませんか?』刊行記念&
書肆スウィートヒアアフター開店記念トークショー インタビュアー
 2014.12 学内ラーコモイベント 発表
 2015.2 「世界の童話図書館からこれからの図書館を考える会」 パネリスト
 2015.3 京都情報図書館学習会 講師
 2015.4 エル・ライブラリー「本と人とまちの未来」 コーディネーター
 2015.4 FMかしま「Dr.ルイスの“本”のひととき」 ゲストスピーカー
 2015.5 大学院生自主勉強会 講師
 2015.8 北海道有志図書館員勉強会 講師
 2015.8 大学図書館問題研究会 全国大会 利用者支援分科会 話題提供
 2015.9 某社 社内研修 講師
 2015.10 京都大学 大学図書館職員短期研修(西日本会場)講師
6
質問
ソーシャルメディアを使って、
何をしたいのですか?
今日のスタンス
何ができるのか、そのためにどうすれば
いいのか?
→ 各館が、何よりあなたが考えること!
ソーシャルメディアの基礎的な話
知識・スキル < ライブラリアン・マインド
本日の内容
1. ソーシャルメディアとは
2. 図書館におけるソーシャルメディア活用
3. 図書館員個人のソーシャルメディア活用
4. まとめにかえて
1. ソーシャルメディアとは
ソーシャルメディアとは?
ハドソン川の奇跡、アラブの春、
オバマ大統領逆転当選
2,000,000,000ユーザー?
提唱者・定義
ソーシャルメディアの種類
SNS
コンテンツ共有サービス
ブログ
その他
利用動向(1)
「平成26年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(総務省情報通信政策研究所)
5-1-2
5-1-2-1
10 40
41.4%
53.0%
62.3%
20.3%
44.0%
55.1%
16.6%
26.1%
28.1%
15.7%
17.5%
21.9%
16.8%
12.3%
8.1%
12.9%
11.4%
8.6%
11.8%
10.0%
6.9%
0% 20% 40% 60% 80% 100%
H24
N=1500
H25
N=1500
H26
N=1500
6
LINE
Facebook
Twitter
mixi
Mobage
GREE
54.7%
38.8%
6
LINE
37.1%
11.5%
利用動向(2)
「平成26年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(総務省情報通信政策研究所)
Facebook、Twitterユーザー
(総務省「情報通信白書」平成27年度版より)
技術的背景
インターネット人口
8割の人(=1億人)が利用。全世代へ
通信機器・高速通信回線・定額料金
利用の変化
モバイル端末
長時間
思想的・社会的背景
主要な研究
ミルグラム「小さな世界問題」研究
Stanley Milgram, “The Small-World Problem”
Psychology Today 1, 1967, p.61-67.
グラノヴェター「弱い紐帯の強さ」研究
Mark S. Granovetter, “The Strength of Weak Ties” American
Journal of Sociology 78, 1973, p.1360-1380.
ソーシャルグラフ
ネットワーク外部性
ソーシャルメディアの特長
多対多のコミュニケーション
時間・場所の制約からの解放
すぐれた設計
共感にもとづく強い伝搬力
ソーシャルメディアの定義
「相互に情報を発信することで、ユーザー同士が
関係を構築していくことのできるインターネット
技術を用いたメディア。
ケータイなど可搬性の高い通信端末などでも簡易に
多様な情報を発信できる仕組みを持ち、多対多の
コミュニケーションや情報の伝搬・共有に優れ、
共感を呼び起こしやすい特長を持つ。」
(「ソーシャルメディアを活用した図書館コミュニティの
形成に関する考察 」 井上昌彦 2013)
要するに
利用者とコミュニケーションを
取り得る、新たなチャネル!
2. 図書館における
ソーシャルメディア活用
まず、本章の結論
(単なる情報発信ではなく、)
利用者とコミュニケーションを
取れるツールとして、
ソーシャルメディアを活用すべし!
導入状況
Facebook 130館(以上)
Twitter 341館(以上)
Facebookは、「図書館公式Facebookページ集」による。
https://www.facebook.com/lists/335146229898792
Twitterは、「lib-officail-jp」による。
https://twitter.com/lib110ka/lists/lib-officail-jp
(いずれも嶋田綾子氏作成、2015.10.7参照)
主なアカウント
Facebook
北海道大学附属図書館 2,100いいね!
東京都立図書館 1,300
東洋文庫 1,100
岡山県立図書館 1,000
武蔵野プレイス 700
Twitter
原子力資料情報室 32,000フォロワー
国立国会図書館関西館図書館協力課(@crd_tweet) 13,000
鎌倉市図書館 11,000
京都国際マンガミュージアム 6,100
福井県立図書館 2,100
田原市図書館 1,000
ユニークな事例(1)
北海道大学附属図書館
ユニークな事例(2)
中津川市立図書館
ユニークな事例(3)
山中湖情報創造館
考えるべきこと
1. 目的
2. 運用
3. リスク
1. 目的
自治体・大学など親組織の理念
図書館の理念
図書館がしたいこと、その中でソーシャル
メディアでできること
2. 運用
1. ポリシー/ガイドライン
2. 投稿
3. 評価
2(1)ポリシー/ガイドライン
運用方針(公開必須)
中心的な項目
サービス・アカウント、目的、掲載内容、
担当者・運用管理者、フォロー方針、
ツイート・コメントへの対処、問い合わせ先、
権利の帰属
富山大学図書館の例
2(2)投稿
責任・決裁
同僚(複数担当者)
スキル(画像・リード文・キャラ・頻度)
メディアの使い分け
利用者との関係
利用促進
2(3)評価
数値化は困難
指標
フォロワー数、「いいね!」数、被リツイート数、
リプライ・コメント数など
(誘導の場合)Webサイトのアクセス数
カウンターでの声
3. リスク 1
不適切な発信
著作権・肖像権・プライバシー
守秘義務・職務専念義務
3. リスク 2
炎上回避のため、自治体等のソーシャル
メディアガイドラインを熟読
発信内容は絶対に取り消せない
・・・とは言え・・・
「ツイートに返信されても、
対応いたしません」
「メッセージやコメントを頂いても、
お返事はできません」
「本facebookページにおける情報の
正確性、完全性、有用性を保証するものでは
ありません」
コミュニケーションを!
安全運転?
ソーシャルメディアの持つ最大の特長を
利用者に響くコミュニケーション
本章の結論
(単なる情報発信ではなく、)
利用者とコミュニケーションを
取れるツールとして、
ソーシャルメディアを活用すべし!
3. 図書館員個人の
ソーシャルメディア活用
まず、本章の結論
ライブラリアンどうし、
ソーシャルメディアでつながり、
一緒に成長しよう!
また、質問
どうしてライブラリアンどうしの
つながりが、そんなに大切?
つながりって?
知人との
情報交換
友人との
本音の
語り合い
仲間と
未来を
考えること
42
つながり、成長する
高い目線を知る
自分で気づく、考える
一歩だけ、前へ出る
43
自分の成長=社会の成長
社会の成長
親組織の成長
図書館の成長
自身の成長
44
ソーシャルメディアが深めるつながり
リアルな人間関係を補完
誰にでもできること
現世代の圧倒的アドバンテージ
45
広がる、つながり
1,500〜2,000人?
技能・知識・経験なし。
情熱と積極性だけで勝負
ソーシャルメディアの
果たした役割
46
もう一度、本章の結論
ライブラリアンどうし、
ソーシャルメディアでつながり、
一緒に成長しよう!
4. まとめにかえて
〜ソーシャルメディアを通じて考えた、
ソーシャルメディアではない話〜
専門職としてのライブラリアン
勝ち取れなかった評価
情報環境、求められる専門的知識・
スキルの変化
相対的地盤沈下
49
これからのライブラリアン
新しい時代、価値観、ビジョン
どうせやるなら、仲間と前向きに!
伝わるコトバ
50
伝わるコトバ
価値 × 伝わるコトバ = 人に訴えるチカラ
情熱 × 伝わるコトバ = 人を動かすチカラ
信念 × 伝わるコトバ = 人を変えるチカラ
51
心がけ
6勝4敗 > 0勝0敗
1.01365 or 0.99365
いろんなチャンネルで、前向きに!
52
学んだことを現場に
気づいたこと、考えたことをどう活かす?
目的は、つながりじゃない
あなたの成長と魅力は・・・
53
まずは自分のチームを元気に
同僚を仲間に
「おはようございます!(ニコッ)」
「委託さん」、「派遣さん」、「業者さん」
54
努力のモチベーション
自
分
の
原
動
力
「ありがとうございます!」
社会に種を蒔く
仲間の存在、輪の広がり
55
全体のまとめ
図書館として個人として、ライブラリアンは
コミュニケーションを。
ソーシャルメディアを活用しよう
ソーシャルメディアは万能ではない。
何のために使うのか、よく考えよう
新しい時代、そして新しいライブラリアンへ
それでは、質問をどうぞ!

20151009石川県図書館協会石川県立図書館ソーシャルメディア研修(公開用)

Editor's Notes

  • #2 図書館を明るく楽しく前向きに
  • #3 質問 ソーシャルメディア使っている館・人 挙手頂く
  • #4 「わし、今日は呑んで来るけんのう」 9年ぶりに大学図書館に戻って1年半現在は、ガイダンスを担当。 従来からのハウツーだけのガイダンスを見直そうと試行錯誤 これはよそ行きの自己紹介、ホントは・・・
  • #5 ブログ紹介
  • #7 自慢したいんじゃない 自慢は8割
  • #8 知らない人と話す、名刺交換含めて3分で みんなアクティブ・ラーニングが大好きなので
  • #13 SNSはFacebook、Twitter、mixiなど コンテンツは、Youtube、Ustream、flickrなど その他は、広義にWikipedia, Yahoo知恵袋、はてなブックマーク、さらにはAmzonの書評なども考えられなくもない 今日の話は、特に共感を広げるメディア、facebookとTwitterを中心に
  • #17 H25通信利用動向調査によれば、インターネット人口は、昨年とうとう1億人を突破1億44万人(人口普及率82.8%) 注意すべきは全世代への普及。小学生や70代でも、50%程度の利用率 ケータイ普及率94.8%(うちスマホ62.6%、その3年前は9.7%)、パソコン81.7% 高速通信=コンテンツのリッチ化 ケータイからのネット接続66.9%、タブレットは12.4%=どこからでも気軽に利用するということ 平日(休日はもっと増える)のネット利用78分、うちソーシャルメディア16分。
  • #18 この両研究が焦点を当てた個人とコミュニティとの関わりは、現在のソーシャルメディアが成立する過程において、少なからず影響を与えたとされている。 人と人との、人とコミュニティとの関わりに目を向けたこれらの研究は、人の繋がりを可視化しようとした点において、ソーシャルメディアの基礎を成したもの
  • #19 一方的にフォローできる非対称な関係もあり 同期、非同期、濱野のいう選択同期、疑似同期 インターフェースだけでなくプラットフォームとしてのブラウザ、アプリ 共感を呼ぶメディア
  • #21 利用者との新たなチャンネル
  • #23 Webサイトや広報誌は単なるお知らせ ソーシャルメディアは、ネットワークを介して人がつながるということ 情報サービスというよりも、利用者との親密度を高めるしかけとして利用すべき 即応などができれば、サービスとしても充分な価値
  • #24 嶋田氏の統計は、CAなどでも掲載されていて信頼性が高い 公式っぽいものも含まれていて定かではない
  • #25 石川県立図書館もデビュー!
  • #32 上司や組織にウンと言わせるためにも、これは不可欠
  • #33 国家公務員のガイドライン、各自治体や大学の出すそれなどを参照 上司の説得は、まず不安解消から 同僚=複数担当者間の調整 利用者との関係=フォロー、rt、コメント返し
  • #35 誤内容はもとより、誤認惹起も× 発信者個人、あるいは特定の思想・信条が出ないよう 2013年1月、Twitterの写真を無断で使用したワシントンポスト等が敗訴
  • #36 誤内容はもとより、誤認惹起も× 発信者個人、あるいは特定の思想・信条が出ないよう
  • #38 例えばコメントを返すときも、書いた本人以外のもう2人がチェックすれば、上長が見なくてもアップしてよい、というルールにする 翌日の決裁など、遅過ぎる! かつて炎上したNHK、「はやぶさ」帰還のときに放送がなかったため、他局を紹介した 発信だけなら、Webサイトと大差ない
  • #39 Webサイトや広報誌は単なるお知らせ ソーシャルメディアは、ネットワークを介して人がつながるということ 情報サービスというよりも、利用者との親密度を高めるしかけとして利用すべき 即応などができれば、サービスとしても充分な価値
  • #43 3つのステップがある わし、貴重図書規定40以上持ってる 業務委託の仕様書も数十枚 だけど、よく言われる情報交換、というのはさほど大したことじゃない
  • #44 今日のキーワードは3つ、仲間、仲間、仲間=つながり、つながり、つながり。 だから、出会い、学び、図書館を変える 知識やスキルは、枝葉。成長しよう、学ぼうというマインドこそが幹そのもの
  • #45 目線の高い仲間がいたら、勝手に感化される 思い切って一歩前にさえ出れば、後はどんどん世界が広がる 図書館をよくできれば、親組織である大学や自治体がよくなる。 それはそのまま、ほんのわずかでも社会が良くなること
  • #46 私がそう。何の特技も見識も、特別な経験もない。だけど人とつながり、学ぼうとだけやってきた 今はこうして、その思いを伝えられる機会を頂く。 小さなものも合わせれば、年に10回以上話す機会を頂けるようになった
  • #47 いろんな話が舞い込むように 雑誌LRG司書名鑑1号、総合展運営協力委員、レファ協、こうして人前で思いを伝える機会 こうした仕事をさせてもらうことが、また成長に 4年間で入館者2.4倍に 個人の成長は、図書館を変える
  • #50 細い幹では枝葉が飛ばされ折れてしまう
  • #51 自分で、考える 「大学図書館の整備について」等も参考に つながろう、気付こう、そして一歩踏み出そうという気持ちの人
  • #52 多くのライブラリアンに致命的に欠けている 図書館は、誰も価値を知らない宝物? 伝わらない価値は無意味 ソーシャルメディアは、伝える材料に
  • #53 6勝4敗どころか、51勝49敗でいい 1.01は約37.8に、0.99は約0.03に
  • #54 どんなことでもいい、他校の事例を取り入れるだけでも、同僚と話をするだけでも、一歩踏み出すこと 専門的スキルは即効薬、気づきや成長は漢方薬。幹を育てる学び
  • #55 一人で頑張る必要はない チームみんなで頑張る 同僚 聖和キャンパス図書館でネームプレート替えてもらった話 ちょっとずつでもやれば、図書館は変わる。入館者2.4倍
  • #56 ライブラリアンは、大学職員は、この仕事を誇っていい
  • #57 想像してください 一緒に明るい未来をつくっていきましょう!